4.2.1 クライアントの名前付け
ATMIクライアントがアプリケーションに参加すると、Oracle Tuxedoシステムによって一意のクライアント識別子が割り当てられます。識別子は、クライアントによって呼び出される各サービスに渡されます。識別子は、非請求通知に使用することもできます。
ユニークなクライアント名とユーザー名をそれぞれ30文字以内で割り当てることもできます。その場合、tpinfo
バッファ引数を使用して名前をtpinit()
関数に渡します。Oracle Tuxedoシステムでは、各プロセスに関連付けられているクライアント名とユーザー名、およびプロセスが実行されているマシンの論理マシンID (LMID)を組み合せることにより、そのプロセスに対して一意な識別子が使用されます。これらのフィールド値を取得する方法は選択することができます。
ノート:
プロセスがアプリケーションの管理ドメイン以外で実行されている場合(つまり、管理ドメインに接続されたワークステーション上で実行されている場合)、アプリケーションにアクセスするためにワークステーション・クライアントで使用されているマシンのLMIDが割り当てられます。クライアント・プロセスに対して一意な識別子が作成されると、次の操作を行うことができます。
- クライアント認証を実装できます。
tpnotify()
とtpbroadcast()
を使用して、特定のクライアントまたはクライアントのグループに非請求メッセージを送信できます。tmadmin(1)
を使用して、詳細な統計情報を収集できます。
非請求メッセージの送受信の詳細は、「イベント・ベースのクライアントおよびサーバーのコーディング」を参照してください。tmadmin(1)
の詳細は、『Oracle Tuxedo ATMI C関数リファレンス』を参照してください。
次の図は、アプリケーションにアクセスするクライアントに名前を関連付ける方法を示しています。この例では、ジョブ関数を示すcltname
フィールドがアプリケーションで使用されています。
図4-1 クライアントの名前付け

親トピック: TPINIT型バッファの機能の使用