3.2 環境変数の設定
アプリケーション管理者は、最初にアプリケーションの実行環境を定義する変数を設定します。これらの環境変数を設定するには、UBBCONFIGファイルのMACHINESセクションでENVFILEパラメータに値を指定します。詳細は、『Oracle Tuxedoアプリケーションの設定』を参照してください。
               
アプリケーションのクライアント・ルーチンとサーバー・ルーチンに対して、既存の環境変数を更新したり、新しい変数を作成することができます。次の表は、よく使用される環境変数をまとめたものです。変数は機能別に分類されています。
表3-2 プログラミング関連の環境変数(機能別)
| 機能カテゴリ | 環境変数 | 定義内容 | 使用元 | 
|---|---|---|---|
| グローバル | TUXDIR | Oracle Tuxedoシステムのバイナリ・ファイルの場所。 | Oracle Tuxedoアプリケーション・プログラム | 
| 構成 | TUXCONFIG | Oracle Tuxedo構成ファイルの場所。 | Oracle Tuxedoアプリケーション・プログラム | 
| コンパイル | cc | Cコンパイラを呼び出すコマンド。デフォルト値は ccです。 | buildclient(1)コマンド、buildserver(1)コマンド。 | 
| CFLAGS | Cコンパイラに渡すリンクのフラグ。このフラグは必須ではありません。 | buildclient(1)コマンド、buildserver(1)コマンド。 | |
| データ圧縮 | TMCMPPRFM | 圧縮レベル(1 - 9)。 | データ圧縮を行うOracle Tuxedoアプリケーション・プログラム | 
| ロード・バランシング | TMNETLOAD | リモート・キューの負荷値に加算される数値。この値を指定すると、リモート・キューに実際より多くの作業負荷があるように設定できます。その結果、ロード・バランシングが有効になっていても、ローカル・リクエストがリモート・キューよりローカル・キューに送られるようになります。 | ロード・バランシングを実行するOracle Tuxedoアプリケーション・プログラム | 
| バッファ管理 | FIELDTBLSまたはFIELDTBLS32 | FMLおよびFML32型付きバッファのフィールド表ファイル名のカンマ区切りのリスト。FMLおよびVIEWでのみ必要です。 | FML型付きバッファ、FML32型付きバッファ、FML VIEW | 
| FLDTBLDIRまたはFLDTBLDIR32 | FMLおよびFML32のフィールド表ファイルが検索されるディレクトリのコロン区切りのリスト。Windows 2003では、セミコロンで区切られます。 | FML型付きバッファ、FML32型付きバッファ、FML VIEW | |
| VIEWFILESまたはVIEWFILES32 | VIEWおよびVIEW32型付きバッファで使用できるファイル名のカンマ区切りのリスト。 | VIEW型付きバッファ、VIEW32型付きバッファ | |
| VIEWDIRまたはVIEWDIR32 | VIEWおよびVIEW32ファイルが検索されるディレクトリのコロン区切りのリスト。Windows 2003では、セミコロンで区切られます。 | VIEW型付きバッファ、VIEW32型付きバッファ | |
| バッファ管理 | FIELDTBLSまたはFIELDTBLS32 | FMLおよびFML32型付きバッファのフィールド表ファイル名のカンマ区切りのリスト。FMLおよびVIEWでのみ必要です。 | FML型付きバッファ、FML32型付きバッファ、FML VIEW | 
| FLDTBLDIRまたはFLDTBLDIR32 | FMLおよびFML32のフィールド表ファイルが検索されるディレクトリのコロン区切りのリスト。Windows 2003では、セミコロンで区切られます。 | FML型付きバッファ、FML32型付きバッファ、FML VIEW | |
| VIEWFILESまたはVIEWFILES32 | VIEWおよびVIEW32型付きバッファで使用できるファイル名のカンマ区切りのリスト。 | VIEW型付きバッファ、VIEW32型付きバッファ | |
| VIEWDIRまたはVIEWDIR32 | VIEWおよびVIEW32ファイルが検索されるディレクトリのコロン区切りのリスト。Windows 2003では、セミコロンで区切られます。 | VIEW型付きバッファ、VIEW32型付きバッファ | |
| コード・セット・エンコード変換 | TPMBENC | MBSTRING型付きバッファ、またはFML32型付きバッファ内のFLD_MBSTRINGフィールドに含めるコード・セット・エンコード名。 | MBSTRING型付きバッファ、FML32型付きバッファ | 
| TPMBACONV | 受信側プロセスでの受信時に、MBSTRINGデータまたはFML32型付きバッファ内の FLD_MBSTRINGフィールド・データのエンコードを変換するかどうかを指定する、非NULL値またはNULL値。 | MBSTRING型付きバッファ、FML32型付きバッファ | |
| 外部DTD、スキーマ、およびエンティティ・ファイルのキャッシュ | URLENTITYCACHING | 外部参照ファイル(DTD、スキーマ、エンティティ参照)のキャッシュの有効/無効を切り替えるフラグ。 | XMLファイルを解析するOracle Tuxedoアプリケーション・プログラム | 
| URLENTITYCACHEDIR | キャッシュするファイルを格納するディレクトリの絶対パス。 URLENTITYCACHINGフラグが有効になっており、パスが指定されない場合、キャッシュされるファイルの格納先は(適切なパーミッションが設定されている)現在の作業ディレクトリになります。 | XMLファイルを解析するOracle Tuxedoアプリケーション・プログラム | |
| XMLとFML/FML32間の自動変換 | TPXARSFILE | XercesDOMParserクラス属性と設定のペアを含むファイルへの絶対パス。 | XMLデータとFML/FML32データ間を自動的に解析するOracle Tuxedoアプリケーション・プログラム | 
UNIX環境では、環境変数PATHに$TUXDIR/binを追加して、アプリケーションがOracle Tuxedoシステムのコマンドに対する実行可能ファイルを見つけられるようにします。環境設定の詳細は、『Oracle Tuxedoアプリケーションの設定』を参照してください。
               
関連項目:
- Oracle Tuxedoアプリケーションの設定
- 『FMLを使用したOracle Tuxedo ATMIアプリケーションのプログラミング』の「FMLおよびVIEWSの環境設定」
親トピック: プログラミング環境