5.2.1 システムで提供されるサーバー: AUTHSVR( )

AUTHSVR(5)サーバーを使用すると、アプリケーションで各クライアントの認証を行うことができます。このサーバーは、アプリケーションのセキュリティ・レベルがTPAPPAUTHに設定されている場合に、tpinit()関数によって呼び出されます。

AUTHSVRのサービスは、TPINITバッファのdataフィールドでユーザー・パスワードを確認します(TPINITバッファのpasswdフィールドに指定されているアプリケーション・パスワードと混同しないでください)。デフォルトでは、システムによってdataから文字列が取得され、それと合致する文字列が/etc/passwdファイルで検索されます。

tpinit()がネイティブ・サイトのクライアントから呼び出された場合、受信したdataフィールドはそのまま転送されます。そのため、アプリケーションでパスワードの暗号化が必要な場合、それに応じてクライアント・プログラムをコーディングする必要があります。

tpinit()がワークステーション・クライアントから呼び出された場合、データは暗号化されてからネットワークに送信されます。