1 用語集

1.1 A

この項では、アルファベットAに関する用語集情報について説明します。

1.1.1 中断

すべての保護されたリソース(たとえばデータベース・レコード)に割り当てられた値がトランザクションの開始時点から変更されていない状態となるように、トランザクションを終了させること。

1.1.2 絶対OID

(CORBA)オブジェクト識別子(OID)のうち、OIDツリーのルートから管理対象オブジェクトへの一意のパスを指定するもの。

1.1.3 Abstract Syntax Notation One (ASN.1)

データ型を定義してデータ値をエンコードするのに使用される、正式な記法。抽象構文を構成するデータ構造を記述する言語。ITU-T (旧CCITT)仕様X.409は、ASN.1と同じです。ASN.1 DER (Distinguished Encoding Rules)形式のオブジェクト識別子は、公開キー・インタフェース(PKI)のセキュリティ・プログラミングで使用されます。

1.1.4 アクセス制御リスト(ACL)

Oracle Tuxedoのセキュリティ機能の1つ。特定のサービスを受けたり、特定のオブジェクトおよびメソッドを呼び出したりすることを許可されたクライアントをリスト化し、このリストを使用してサービス、オブジェクトおよびメソッドに対するクライアント・アクセスを制御します。ACLによるセキュリティが使用されているときは、クライアントがサービスを要求するたびに、Oracle Tuxedoシステムによって適切なリストが参照され、そのサービスへのアクセスがそのクライアントに許可されているかどうかの確認が行われます。

1.1.5 Access Decisionオブジェクト

(CORBA) CORBAアプリケーションのセキュリティ・インフラストラクチャのオブジェクト。ターゲット・オブジェクトに対する要求を転送する前に、アクセスが許可されているかどうかの確認を強制的に行います。

1.1.6 アクセス・マシン

アプリケーションの管理ドメイン内のプロセッサ。クライアントはここで最初にシステムにアクセスします。ネイティブ・クライアントの場合は、これはクライアントが実行されているプロセッサです。ワークステーション・クライアントの場合は、これはクライアントがアプリケーションと接続するサイトです。

1.1.7 ACID特性

トランザクション処理システムに欠かせない特性のこと。次のものがあります。

  • 原子性(Atomicity)。1つのトランザクションでデータベースに対して行った変更は、すべて永続化されるか、すべて無効化されることが求められます。
  • 一貫性(Consistency)。あるデータベースがある有効な状態から別の状態に変換されることをトランザクションの成功と定義します。
  • 独立性(Isolation)。あるトランザクションがデータベースに対して行った変更は、そのトランザクションの処理が完了するまでの間は他の操作からは見えてはなりません。
  • 持続性(Durability)。トランザクションがデータベースに対して行った変更は、その後でシステムやメディアに障害が発生しても影響を受けないことが保証されます。

1.1.8 ACL

1.1.9 アクティブ化

(ATMI)サーバーを非アクティブ(使用できない)状態から稼働中(アクティブ)状態にすること。

(CORBA) オブジェクトを実行用に準備すること。

1.1.10 アクティブ化ポリシー

(CORBA) CORBAオブジェクトがメモリー内でアクティブ化している期間を決定するポリシー。

1.1.11 アクティブ・オブジェクト

(CORBA) オブジェクト・インタフェースの、実行中のインスタンス。

1.1.12 アクティブ・オブジェクト・マップ

(CORBA) POAおよびTPフレームワークによって保守される表。オブジェクトIDとサーバントとの関連付けをマッピングします。

1.1.13 アクティブなサーバー

サービス・リクエストを処理中であるか、処理ができる状態であるOracle Tuxedoサーバー。

1.1.14 ADE

1.1.15 AdminAPI

「管理用API」を参照してください。

1.1.16 管理用API

管理情報ベース(MIB)の属性値を設定および変更することでOracle Tuxedoアプリケーションを構成および制御するプログラムを作成するためのアプリケーション・プログラミング・インタフェース。ATMIとCORBAのどちらのプログラマも使用できます。

1.1.17 管理ドメイン

1つのアプリケーションのうち、実行時にBulletin Board Liaison (BBL)プロセスによって能動的に管理される部分。ワークステーションおよびホスト・プロセッサは含まれません。

1.1.18 管理者

Oracle Tuxedoシステムのインストール、Oracle Tuxedoアプリケーションの構成と管理およびアプリケーション情報(コンピュータの名前や位置など)の更新を担当する人。

1.1.19 通知

「サービスが通知されている」とは、そのサービスに対応するサービス表エントリがOracle Tuxedoの掲示板に存在することをいいます。Domainsゲートウェイ・サーバーが起動するときに、ゲートウェイ・サーバーがリモート・ドメインからインポートするすべてのリモート・サービスが、ローカル・ドメイン(ゲートウェイ・サーバーを起動したドメイン)の掲示板で通知されます。リモート・サービスがドメイン・ゲートウェイ・サーバーによって通知された後は、unadvertiseコマンドが発行されるかMIBリクエストによってそのサービスが削除されるまで、サービスは通知状態のままになります。

1.1.20 AEQ

1.1.22 エージェント

  • ネットワーク管理システムのコンポーネントの1つ。管理対象オブジェクトに関するデータを、ネットワーク管理ワークステーションにあるマネージャとの間で交換します。マネージャの要求に応じて、エージェントは管理対象リソースに対するソフトウェア・インタフェースとなり、そのリソースに関するデータを収集します。
  • 2フェーズ・コミットの同期ポイント・シーケンス(LU6.2またはMRO)では、イニシエータ(同期ポイント・アクティビティを開始するタスク)からの同期ポイント要求を受け取るタスク。

関連項目:

SNMPエージェント

1.1.23 エージェント/マネージャ・モデル

1つのマネージャが多数の分散するエージェントと、システム管理プロトコルを介して通信するモデル。

1.1.24 アラーム

管理対象オブジェクトが異常な状態である(管理対象オブジェクトが事前定義済のしきい値を超えた)ことを報告する手段。

1.1.25 割当て

様々な種類のプログラムやレコードのカテゴリをシステムの記憶域(主記憶域やディスク記憶域など)に割り当てること。

1.1.26 代替ファシリティ

分散トランザクション・プログラミングにおいて、トランザクションがALLOCATEコマンドによって取得するセッション。

1.1.27 代替リモート・ドメイン

プライマリ・リモート・ドメインを使用できないときにかわりに使用されるリモート・ドメイン。

1.1.28 AP

1.1.29 API

1.1.30 アプレット

Java対応ブラウザで表示されるWebページで実行できる、インタラクティブなJavaプログラム。アプレットを使用すると、Webページで高度な表示が可能になるほか、ユーザーがタスクを実行できるようになります。

1.1.31 アプリケーション

Oracle Tuxedoシステムを中心として構築されるビジネス・プログラム。1つのアプリケーションは1つのOracle Tuxedo構成ファイルによって定義および制御され、単一のエンティティとして管理されます。1つのアプリケーションは、1つまたは複数のクライアント(ローカルまたはリモート)、1つまたは複数のサーバーおよび1台または複数台のマシンで構成されます。最小構成のOracle Tuxedoアプリケーションには、1台のマシン、1つのサーバーおよび1つのクライアントが含まれます。Oracle Tuxedoドメインと呼ばれることもあります。

複数のOracle Tuxedoアプリケーションが互いに、ドメインゲートウェイグループを介して通信できます。

ノート:

このコンテキストでのビジネス・プログラムという用語の意味は、「協調動作する1つ以上のプログラムの集合」です。同様に、会話ではアプリケーションという用語はあいまいに使われることが多く、スタンドアロン・プログラムを指すことも、特定のビジネス目的を実現するために協調動作するプログラムの集合を指すこともあります。

1.1.32 アプリケーションの関連付け

プロセスとOracle Tuxedoアプリケーション(ドメイン)の間の関連付け。1つのマルチコンテキスト・プロセスが複数のOracle Tuxedoドメインとの間に関連付けを持つことができます。また、同じドメインとの間に複数の関連付けを持つこともできます。

1.1.33 アプリケーション・コード

ユーザーが書いたコード。対照的に、システム・コードはオラクル社が用意したものです。

1.1.34 アプリケーション・コンテキスト

(ATMI) 特定のアプリケーション関連付けに対する参照。Oracle Tuxedoシステムでは、アプリケーション・コンテキストは明示的な呼出しによって設定され、それ以降のATMI呼出しで暗黙的に使用されます。したがって、暗黙的なコンテキスト・インタフェースでは、アプリケーション・コンテキストデフォルト・コンテキストが同義語として使われることがよくあります。

1.1.35 アプリケーション・コンテキスト名(ACN)

アプリケーション・エンティティ間の関連付けを規定するルールのセット。

1.1.36 アプリケーション制御の非アクティブ化

(CORBA) processアクティブ化ポリシーとともに使用される機能。メモリー内のオブジェクトを、アプリケーションで明示的に非アクティブ化されるまでアクティブのままにしておくというものです。非アクティブにするには、そのオブジェクトに対してTP::deactivateEnable()操作を呼び出します。

1.1.37 アプリケーション開発環境(ADE)

プログラマによるアプリケーション作成を支援するツール(GUI経由で提示またはアクセスされることが多い)のセット。

1.1.38 アプリケーション・エンティティ

1つのコンピュータ・システム上の分散トランザクション処理アプリケーションを構成するソフトウェア・コンポーネントのセット。

1.1.39 アプリケーション・エンティティ修飾子(AEQ)

OSI TPアプリケーション・エンティティを特定するのに使用されるタイトルのうち、ローカルで一意である部分。

1.1.40 アプリケーション・エンティティ・タイトル(AET)

OSI TPアプリケーション・エンティティを特定するのに使用されるタイトルのうち、グローバルで一意である部分。

1.1.41 アプリケーション・フレームワーク

アプリケーションなどのソフトウェア・コンポーネントどうしの協調動作を可能にするインフラストラクチャとなるソフトウェア。

1.1.42 アプリケーション・プログラム(AP)

1つまたは複数の特定のタスクを実行する、ユーザー・プログラムの単一のインスタンス。APはトランザクションの境界を定義し、その境界の内側でリソースにアクセスします。他のシステム・コンポーネントと相互作用するには、X/Open分散トランザクション処理モデルで指定されたインタフェースを使用します。1つのAPは単一の制御スレッドであり、いつの時点でも最大1つのグローバル・トランザクションに参加します。

1.1.43 Application Program Interface (API)

  • 特定のシステム・ソフトウェア製品をサポートするためにアプリケーション・レベルで存在する関数および環境。
  • クライアント/サーバー型のリクエストの発行と完了をアプリケーション内で行うためのコードの集合。
  • サービスの呼出し方法を定義する呼出し規約の集合。あるソフトウェア・プログラムが別のプログラムのサービスを利用するときの規定の集まり(エントリ・ポイント、呼出しパラメータおよび戻り値)を明確化したプログラミング・インタフェース。

1.1.44 アプリケーション・トランザクション・モニター・インタフェース(ATMI)

アプリケーション・トランザクション・モニター・インタフェースは、Oracle Tuxedoシステムに対するアプリケーション・プログラミング・インタフェースです。これに含まれるものとしては、トランザクション・ルーチン、メッセージ処理ルーチン、サービス・インタフェース・ルーチンおよびバッファ管理ルーチンがあります。

1.1.45 アーキテクチャ

  • ハードウェアおよびソフトウェアのプラットフォーム(たとえば、SPARC/Solaris、Intel Pentium/Windows NT、Intel Pentium/Linux)。
  • 1つのシステムまたは環境の中での、コンポーネントの構造および相互関係。

1.1.46 ASN.1

1.1.47 非対称アルゴリズム

2つのキー(公開キーと秘密キー)を持つ暗号化アルゴリズム。公開キーは自由に配布できますが、秘密キーは秘密にしておきます。非対称アルゴリズムは、暗号化、デジタル署名、キー合意など、多数の操作に対応できます。

1.1.48 非対称アウトバウンドIIOP

1.1.49 非同期

イベントが発生するタイミングが、他のイベントの発生するタイミングとは無関係であること。この2つのイベントは相互に非同期です。これらが発生するタイミングの関連性は予測不可能です。

1.1.50 非同期接続

複数の仮想回線が互いに依存することなく、つまり非同期に実行されるよう設定されていること。非同期接続では、障害が発生した回線の再接続試行が行われている間も、稼働中の回線での処理がブロックされることはありません。BRIDGEは、障害のないネットワーク・パスを使用できるようにするための機能であり、複数のネットワーク・アドレス・エンドポイントを使用してデータのリスニングと転送が行われます。

1.1.51 非同期プロセス

他のプロセスとは独立して実行されるプロセス。リクエストが非同期で処理されるときは、クライアント・アプリケーションはそのサービス・リクエストの完了を待つ間も他の操作を実行できます。

1.1.52 非同期リクエスト

このリクエストは、処理中もクライアントが他の作業を実行できるので、アプリケーション内での並列度を高めることができます。

1.1.54 原子的設定

SNMPエージェントの動作の1つ。受け取ったSNMP設定リクエストに複数の変数が含まれている場合に、SNMPエージェントはリクエストされたすべてのオブジェクトを設定するか、オブジェクトをまったく設定しないかのいずれかとなります。この動作は、SNMP標準の要件の1つです。

1.1.55 属性

(CORBA) オブジェクトと値との間にある、識別可能な関連付け。

OMG IDLを使用するときは、OMG IDLインタフェースのうち、パブリック・クラス・フィールドまたはデータ・メンバーに似た部分のこと。コンパイラは、OMG IDL属性をC++またはJavaプログラミング言語のアクセサおよびモディファイア・メソッドにマップします。たとえば、ballというインタフェースにcolorという属性が含まれているとします。idltojavaコンパイラは、colorを取得するC++またはJavaプログラミング言語のメソッドを生成し、属性が読取り専用でなければ、colorを設定するメソッドも生成します。CORBAの属性は、JavaBeansのプロパティに厳密に対応しています。

1.1.56 監査

セキュリティ・メカニズムの1つ。要求されたシステム操作の記録を、安全かつ改ざん不可能な状態で、要求元のアイデンティティとともに保存することです。

1.1.57 監査証跡

記録の内容に影響を及ぼすトランザクションを追跡するための、手動または自動による手段。

1.1.58 認証

サーバーでエンティティ(ユーザーやプロセスなど)のアイデンティティを検証するために使用されるプロセス。この完了後に、そのユーザーまたはプロセスにアプリケーションへの参加が許可されます。このプロセスには、パスワードなどのセキュリティ・メカニズムの使用が必須です。

1.1.59 認可

エンティティ(ユーザーやプロセスなど)がどのサービスにアクセスできるかを特定して、そのエンティティにそのサービスへのアクセス権を付与するプロセス。

1.1.60 autoinstall

端末の定義とインストールをログイン時に動的に行い、ログオフ時に削除するための手段。

1.1.61 自動生成

メッセージを処理するための新しいスレッドを、Oracle Tuxedoのアプリケーション・サーバーがそのメッセージの受信時に作成すること。作成できる新しいスレッドの数には、(設定可能な)制限があります。

1.1.62 可用性

トランザクション処理システムの機能のうち、障害が発生してもシステム運用をスムーズに継続するためのもの。

1.2 B

この項では、アルファベットBに関する用語集情報について説明します。

1.2.1 バックアップ

ログを使用してリソースをあらかじめ定められたある状態まで復元するときのリソース・マネージャの行為。目的の状態になるまで、ログ・エントリを順にそのリソースに適用していきます。

1.2.2 帯域幅

コンピュータまたは通信チャネルの伝送容量。

1.2.3 BBL

1.2.4 双方向アウトバウンドIIOP

関連項目:

アウトバウンドIIOP

1.2.5 バインド

(CORBA) 名前にアプリケーション・オブジェクトまたはネーミング・コンテキスト・オブジェクトを関連付けるプロセス。クライアント・アプリケーションをアプリケーション・オブジェクトに結び付けるプロセスを表す場合にも使用されます。

1.2.6 ビットマップ

一時記憶域の中の制御ブロック。パーティション内一時データによって使用されます。どのVSAM制御間隔が使用中でどれが空きかを示すのに使用されます。制御間隔またはトラックが割り当てられるたびに、または割当て先から解放されるたびに更新されます。

1.2.7 ブロッキング

2つ以上のレコードをまとめて1つのブロックにすること。

1.2.8 ブロッキング・モード

メッセージの配信を同期的に行うこと。プログラムは、アクションが完了するまで待ってから次の処理に進む必要があります。この逆は、非ブロッキング・モードです。

1.2.9 Bootstrap環境オブジェクト

(CORBA) このオブジェクトによってCORBAアプリケーションがOracle Tuxedoドメインに関連付けられ、初期オブジェクト参照がそのアプリケーションに渡されます。Oracle Tuxedoドメインと相互作用するCORBAクライアントまたはサーバー・アプリケーションはすべて、Bootstrap環境オブジェクトを必要とします。

1.2.10 ブートストラップ

(CORBA) Oracle Tuxedoドメイン内に存在するCORBAオブジェクトと相互作用するアプリケーションを設定するプロセス。

1.2.11 BRIDGE

同じアプリケーションに参加する他のノードへの仮想回線を維持する、Oracle Tuxedoシステム・プロセス。ノード間でアプリケーション・メッセージを転送することを目的とします。

1.2.12 ブロードキャスト

1つのネットワーク上のすべてのノードに同じメッセージを送信すること。

1.2.13 ブローカ

システム・レベルのエンティティ。この役割は、サブスクリプションを維持することと、イベントがポストされたときにサブスクライバ側のアクションを呼び出すことです。

1.2.14 バッファ・タイプ

メッセージの型を表す抽象名。Oracle Tuxedoでは、メッセージ通信用にSTRING、CARRAY、FML、FML32、VIEW、VIEW32、MBSTRING、XMLというバッファ型があらかじめ定義されています。これらのバッファ型は、異機種マシンで構成されるネットワーク内で透過的にエンコードおよびデコードされます。アプリケーションでその他の型を定義できます。

1.2.15 掲示板

実行中のOracle Tuxedoシステム・アプリケーションの状態をトラッキングするための共有データ構造体の集合。この内容は、1つのOracle Tuxedoアプリケーションに関係するサーバー、サービス、クライアントおよびトランザクションの情報です。掲示板は、アプリケーション内のネイティブ(外部ではない)の各論理マシン上でレプリケートされます。

1.2.16 Bulletin Board Liaison (BBL)

Oracle Tuxedoの管理プロセスの1つ。その役割は、特定のプロセッサ上にある掲示板のコピーを維持することです。システムの実行中は、1つのBBLプロセスがアプリケーション内の各論理マシン上で継続的に動作します。

1.2.17 ビジネス・オブジェクト

(CORBA) アプリケーション・レベルのコンポーネントの1つ。組合せを事前に定義できない場合でも使用できます。ビジネス・オブジェクトは特定のアプリケーションに依存するものではありません。だれもが一度は利用したことがあるような、日常的な実体(たとえば文書プロセッサ)を表します。ビジネス・オブジェクトは、自己完結型の配布可能物であり、ユーザー・インタフェースがあり、状態を持ちます。目的のタスクを実行するために、別途開発された他のビジネス・オブジェクトと協調動作できます。

関連項目:

オブジェクト

1.2.18 バイト

1つの単位として操作される、一連の隣接する8ビット。

1.3 C

この項では、アルファベットCに関する用語集情報について説明します。

1.3.1 C++

1980年代初めにAT&Tベル研究所により開発された、オブジェクト指向型のプログラミング言語。C++は、非オブジェクト指向のC言語をベースとする「ハイブリッド」の言語です。

1.3.2 キャッシュ

メモリーのサブセット。より大きいメモリーのなかで頻繁にアクセスされる部分のコピーが格納されます。

1.3.3 コールバック・メソッド

アプリケーション・コードによって実装され、特定の関数を実行する必要があるときにシステム・コードによって呼び出されるメソッド。コールバック・メソッドは、アプリケーション・コードから直接呼び出すためのものではありません。

1.3.4 コールバック・ラッパー・オブジェクト

(CORBA) Oracle Wrapper Callbacks APIを使用するCORBA共同クライアント/サーバー・アプリケーションでのコールバックをサポートするために実装されるオブジェクト。

1.3.5 CARRAYバッファ

文字の配列であるデータ構造体。文字はNULLであってもかまいません。この配列の解釈は、完全にアプリケーションに依存します。

1.3.6 カタログ

1.3.7 CCR

Commitment、Concurrency、Recovery (コミットメント、同時実行性、回復)の略。OSI標準です。

1.3.8 証明書

特定の公開キーに名前などの属性を関連付けるデジタル声明文。この声明文は、認証局(CA)によってデジタル署名されます。認証局が本物の文のみに署名すると信頼することにより、公開キーが、証明書にその名前が記された人物のものであると信頼することができます。

関連項目:

認証局(CA)

1.3.9 証明書認証

クライアントの身元をサーバーが確実に識別するための手段。デジタル証明書を使用します。証明書ベースの認証は、ユーザーが持っているもの(秘密キー)およびユーザーが把握していること(秘密キーを保護するパスワード)に基づいているため、一般的にパスワードベースの認証よりもよく使用されます。

関連項目:

認証および証明書

1.3.10 認証局(CA)

公開キー証明書を発行する、よく知られており信頼されている主体。認証局は、ユーザーの実世界でのアイデンティティを証明するものであり、公証人に似ています。

関連項目:

証明書

1.3.11 チャネル

プロセッサで管理される、機能単位の1つ。プロセッサとローカルの入出力デバイスとの間のデータ転送を処理します。

1.3.12 暗号

暗号法において、暗号化メッセージを作成するための符号化体系のこと。

1.3.13 暗号スイート

SSL暗号化方式の1つ。これに含まれるのは、通信の整合性保護に使用されるキー交換アルゴリズム、対称暗号化アルゴリズムおよびセキュア・ハッシュ・アルゴリズムです。

1.3.14 暗号文

暗号法において、暗号化されたテキストのこと。

1.3.15 クラス

(CORBA) Javaでは、特定の種類のオブジェクトの実装を定義する型。クラス定義とは、インスタンスとクラスの変数およびメソッドを定義し、インタフェースとクラス実装を指定し、クラスの直接のスーパー・クラスを指定するものです。スーパークラスが明示的に指定されていない場合、スーパークラスは暗黙的にオブジェクトとなります。

1.3.16 クラス・ライブラリ

クライアント・プログラミング用のツールの集合。これらのツールは、JavaやC ++のプログラム、またはWebページ埋込み可能なJavaアプレットで使用できます。

1.3.17 クライアント

(ATMI) 次に示すステップを実行するプログラム。

  1. サービスに対するリクエストを、ユーザー・インタフェースを介してユーザーから収集します。
  2. このリクエストをサーバーに送信します。
  3. サーバーからの応答を受け取ってユーザーに渡します。

クライアントが存在するマシンがターゲット・サーバーの所属ドメイン内にある場合は、そのクライアントをネイティブ・クライアントと呼びます。クライアントが存在するマシンがそのドメイン外にある場合は、そのクライアントをリモート・クライアントまたはワークステーション・クライアントと呼びます。リモート・クライアントは、Oracle Tuxedoワークステーション・コンポーネントを使用してサーバーと通信します。

(CORBA) 分散オブジェクトに対する操作を呼び出すコード。

1.3.18 クライアント・アプリケーション

Oracle Tuxedoソフトウェアとともに使用するために作成され、他のアプリケーションにサービスを要求するプログラム。

1.3.19 Client Data Cachingデザイン・パターン

(CORBA) クライアント・アプリケーションのパフォーマンスを高めるデザイン・パターン。クライアント・アプリケーションが存在するマシン上にサーバー・アプリケーションのデータをキャッシュするので、データを取得するためにリモート呼出しを何度も行う必要がなくなります。

関連項目:

デザイン・パターン

1.3.20 クライアント命名

Oracle Tuxedoの機能の1つ。クライアント・プログラムがユーザー名とクライアント名値の両方を持つことを可能にします。

1.3.21 クライアント・プログラム

関連項目:

クライアント

1.3.22 クライアント/サーバー

1.3.23 クライアント/サーバー・コンピューティング

分散処理を実現するために、アプリケーション・プログラムをクライアントまたはサーバーとして構成するプログラミング・モデル。クライアント・プログラムとは、実行したいサービスを要求するアプリケーション・プログラムです。サーバー・プログラムとは、クライアント・プログラムからの要求を満たすためのサービス・ルーチンを呼び出すエンティティです。サービス・ルーチンとは、クライアント・プログラムの代理で1つまたは複数の特定の機能を実行するアプリケーション・プログラム・モジュールです。

クライアント/サーバー・コンピューティングには、2層構成と3層構成があります。2層構成は、クライアントとサーバーのみで構成されます。3層構成は、クライアント、サーバーおよび中間レベル(ルータまたはブローカとして動作)で構成されます。

1.3.24 クローズド・フレームワーク

開発者がプラグ・アンド・プレイ方式で簡単にソフトウェア・コンポーネントを削除したり置換したりはできないソフトウェア・インフラストラクチャ。

1.3.25 CMIP

1.3.26 列オブジェクト

MIBリーフ・オブジェクト(MIBオブジェクトのうち、OIDツリー内でそれより下にはオブジェクトが存在しないもの)のうち、0個以上のインスタンスを持つことができるもの。1つの列オブジェクトは、表内の1つの列を表します。

1.3.27 COM

1.3.28 COMビュー

(CORBA) Component Object Model (COM)標準に準拠するオブジェクトの表現の1つ。必要なすべてのインタフェースの実装が含まれます。

1.3.29 コマンドライン・インタフェース

ユーザー・インタフェースのスタイルの1つ。システム・プロンプトでコマンドを入力することによってユーザーとの相互作用を実現します。

1.3.30 コミット

  • 1つのトランザクションを完了させること。変更が記録されて安定状態になります。保護されていたリソースが解放されます。
  • トランザクションによる更新やメッセージを他のトランザクションからも見えるようにすることの宣言またはプロセス。トランザクションがコミットされると、そのトランザクションによる処理の結果はすべて、公開されて永続的になります。コミット後は、トランザクションの処理の結果を自動的に元に戻すことはできません。

1.3.31 Common Management Interface Protocol (CMIP)

ISO標準で定義されたネットワーク管理用のプロトコル。

1.3.32 Common Object Request Broker Architecture

関連項目:

CORBA

1.3.33 CD-ROM (Compact Disc-Read Only Memory)

レーザーで光学的に読み取られるデータを格納したディスク。特殊な条件のときを除いて、ディスク上のデータの変更はできません。

1.3.34 コンポーネント

アプリケーションの一部分。

1.3.35 Component Object Model(COM)

(CORBA) ソフトウェア・コンポーネントをネットワーク環境で相互運用するためのサービスの集合。

関連項目:

COMビュー会話およびオブジェクト

1.3.36 同時実行性

複数の関数またはプロセスを同時に実行すること。

1.3.37 同時

所定の長さの時間内に2つ以上のアクティビティが発生すること。同時プロセスは、共通の共有リソースを交互に使用することができます。

1.3.38 構成

1つのコンピュータまたはネットワーク上の、ハードウェア、ハードウェア・オプション、ソフトウェアおよびソフトウェア・セットアップのセット。

1.3.39 構成セット

構成パーティション内の特定の構成を参照するのに使用される名前または番号。各構成セットは、その構成がアクティブであるときに使用されるサービスを記述するものです。

1.3.40 構成する

ハードウェアやソフトウェアを、特定のコンピュータまたは特定のネットワークのためにカスタマイズすること。

1.3.41 接続

プロセス間の半二重通信チャネル。

1.3.42 接続指向型通信

Oracle Tuxedoシステムの2つのプロセス間での、接続を介する通信。

1.3.43 一貫性のある状態

共有データの内容が正しく、有効な状態であること。

1.3.44 コンストラクタ

(CORBA) オブジェクトを作成する疑似メソッド。Javaでは、コンストラクタはクラスと同じ名前を持つインスタンス・メソッドです。Javaのコンストラクタを呼び出すには、newキーワードを使用します。

1.3.45 会話

接続を介して行われる対話。

1.3.46 会話型

要求元とサーバーによる1つ以上のメッセージの交換を特徴とする通信。サーバーは交換が終了するまでその通信専用となります。

1.3.47 会話型通信

関連項目:

会話型

1.3.48 会話型サーバー

要求元との会話のために接続が必要なサービスを提供するサーバー。この会話は、アプリケーションで規定されたプロトコルに従います。会話型サービスは、Oracle Tuxedoシステムのサービスの起動と終了の規則に準拠する必要があります。

1.3.49 会話型サービス

クライアント・プログラムからの会話型通信によって呼び出されるサービス・ルーチン。接続が確立されてサービスが呼び出されるときに、クライアントとサービスは、アプリケーション固有の方式でデータを交換します。サービスが返されると、接続は終了します。

1.3.50 CORBA

(CORBA) Common Object Request Broker Architecture。Object Management Groupによって発表された、分散オブジェクト指向コンピューティングのためのマルチベンダー標準。

1.3.51 CORBAコールバック・オブジェクト

(CORBA) ターゲット・オブジェクトに対するクライアント・アプリケーションの呼出しにおいてパラメータとして渡されるCORBAオブジェクト。ターゲット・オブジェクトは、そのターゲット・オブジェクトの実行時、または後で(ターゲット・オブジェクトの呼出しが完了した後でも可)コールバック・オブジェクトを呼び出すことができます。コールバック・オブジェクトは、Oracle Tuxedoドメイン内外のどちらにも配置できます。

1.3.52 CORBAクライアント・スタブ

CORBAオブジェクトを使用するときに、アプリケーションのOMG IDL文をコンパイルするとIDLコンパイラによって作成されるファイル。クライアント・スタブの内容は、クライアント・アプリケーションのビルド・プロセスで生成されたコードです。クライアント・スタブによって、オブジェクト型に対応するOMG IDL操作定義がサーバー・アプリケーション内のメソッド(Oracle Tuxedoドメインがリクエストを起動するときに、このメソッドが呼び出されます)にマッピングされます。このコードを使用して、リクエストがCORBAサーバー・アプリケーションに送信されます。

OMG IDLを使用するときに、コンパイラによって作成され、クライアントORBによってオブジェクトの呼出し時に透過的に使用されるC++またはJavaプログラミング言語のクラス。クライアントによって保持されるリモート・オブジェクト参照は、クライアント・スタブを指します。このスタブは生成元のIDLインタフェースに固有であり、スタブの内容は、IDLインタフェース内で定義されているCORBAオブジェクトのメソッドをクライアントが呼び出すために必要な情報です。

1.3.53 CORBAドメイン

1つのUBBCONFIG (ASCIIバージョン)またはTUXCONFIG (バイナリ・バージョン)構成によって定義された、CORBAまたはATMIサーバー、サービス、インタフェース、マシンおよび関連付けられたリソース・マネージャの集合。

「TUXCONFIGファイル」および「UBBCONFIGファイル」も参照してください。

1.3.54 CORBA外部クライアント・アプリケーション

(CORBA) ORB上で実装されるクライアント・アプリケーションのうち、オラクル社の製品ではないもの。

関連項目:

ORB

1.3.55 CORBAインタフェース

(CORBA) 操作および属性の集合。CORBAインタフェースを定義するには、OMG IDL文を使用してインタフェース定義を作成します。この定義の内容は、オブジェクトに対して使用できる操作および属性です。

1.3.56 CORBAネイティブ・クライアント・アプリケーション

(CORBA) CORBAサーバー・アプリケーションと通信するために、OMG IDL文で定義された操作を呼び出すクライアント・アプリケーション。サーバー・アプリケーションが属するCORBAドメインを基準として、クライアント・アプリケーションはネイティブ(つまりローカル)とリモートのいずれかになります。クライアント・アプリケーションそのものは、リモートでもネイティブでも同じです。リクエストは、CORBAドメイン内で実行されているマシンにアプリケーションが存在するかどうかに応じて異なる方法で透過的に処理されます。CORBAネイティブ・クライアント・アプリケーションは必ず、CORBAドメイン内のマシン上に存在します。

1.3.57 CORBAオブジェクト

(CORBA) CORBA標準に準拠するエンティティ(操作はこの標準に従って実行されます)。オブジェクトは、そのインタフェースによって定義されます。

関連項目:

インタフェースオブジェクトおよび操作

1.3.58 CORBA ORB

(CORBA) CORBA標準に準拠している任意のオブジェクト・リクエスト・ブローカ(ORB)。CORBA ORBは、1つのネットワーク内に分散しているクライアントおよびサーバーのアプリケーション間の通信を媒介します。Oracle Tuxedoアプリケーションで使用されるORBは、CORBA ORBの1つです。

関連項目:

会話

1.3.59 CORBAリモート・クライアント・アプリケーション

(CORBA) IIOPを使用してリモートのCORBAサーバー・アプリケーションと通信するために、OMG IDL文で定義された操作を呼び出すクライアント・アプリケーション。クライアント・アプリケーションそのものは、リモートでもネイティブでも同じです。リクエストは、CORBAドメイン内で実行されているマシンにアプリケーションが存在するかどうかに応じて異なる方法で透過的に処理されます。CORBAリモート・クライアント・アプリケーションが存在する場所は一般的に、CORBAドメイン内で実行中のマシンではありません。

1.3.60 CORBAサーバー・アプリケーション

(CORBA) クライアント・アプリケーションから要求されたタスクを実行するプログラム。Oracle Tuxedo CORBAソフトウェアとともに使用するようにプログラミングされています。

1.3.61 CORBA TPフレームワーク

(CORBA) デフォルト実装のランタイム・ライブラリ。CORBAサーバー・アプリケーションのビルド手順によってサーバー・アプリケーションの実行可能イメージにリンクされます。トランザクション処理(TP)フレームワークは、次に示す処理を行うプログラムの作成を容易にするための便利な関数の集合です。

  • サーバー・アプリケーションを初期化し、起動とシャットダウンのルーチンを実行します。
  • サーバー・アプリケーションをCORBAドメインのリソースに関連付けます。
  • オブジェクトを管理します。必要になったらオブジェクトをメモリー内に読み込み、不要になったらメモリーから消去します。永続オブジェクトのデータの読取りおよび書込みを管理します。
  • オブジェクトのハウスキーピングを実行します。

1.3.62 CORBAfacilities

(CORBA) 採用されたOMG共通ファシリティ。共通ファシリティは、水平型のエンド・ユーザー指向フレームワークであり、ほとんどのアプリケーションに適用可能です。OMG IDLで定義されています。

関連項目:

OMG IDL

1.3.63 CORBAservices

(CORBA) プログラマのために開発されたオブジェクトのためのシステム・サービスの集合。これらのサービスは、OMGによってOMG IDLで定義されたものであり、オブジェクトの作成、オブジェクトに対するアクセスの制御、オブジェクトおよびオブジェクト参照のトラッキングおよびオブジェクトの型どうしの関係の制御に使用できます。プログラマは、オブジェクト・サービス関数を呼び出すことができるので、プライベートのオブジェクト・サービス関数を自分で作成して呼び出す必要はなくなります。

1.3.64 CORBAservicesライフサイクル・サービス

(CORBA) CORBAserviceのサービスの1つ。オブジェクトの作成、削除、コピーおよび移動の規則を定義します。

関連項目:

CORBAservicesおよびオブジェクト

1.3.65 CORBAservicesネーミング・サービス

(CORBA) CORBAserviceのサービスの1つ。これを利用すると、ネーミング・コンテキストを基準としてオブジェクトに名前を関連付けることができます。

関連項目:

CORBAservicesおよびオブジェクト

1.3.66 CORBAservicesオブジェクト・トランザクション・サービス(OTS)

(CORBA) CORBAserviceのサービスの1つ。システム内のデータの整合性を保証するためのトランザクション・セマンティクスを提供します。

関連項目:

CORBAservices

1.3.67 CORBAservicesセキュリティ・サービス

(CORBA) CORBAserviceのサービスの1つ。プリンシパルの識別および認証、認可とアクセス制御、セキュリティ監査、オブジェクト間の通信のセキュリティ、否認防止およびセキュリティ情報の管理を定義します。

1.3.68 コア・クラス

(CORBA) Javaプラットフォームの標準メンバーであるパブリック・クラス(インタフェース)。目的は、最低でもJavaのコア・クラスを、Javaプラットフォームが実行されるすべてのオペレーティング・システム上で利用できるようにすることです。

関連項目:

クラスインタフェースおよびJava

1.3.69 資格証明

ユーザーまたはその他のプリンシパルのセキュリティ属性(アイデンティティや特権)を表す情報。資格証明は、認証または委任で要求され、アクセス制御によって使用されます。

関連項目:

認証

1.3.70 Credentialsオブジェクト

(CORBA) プリンシパルのセキュリティ属性を保持するオブジェクト。このセキュリティ属性の例としては、プリンシパルのアイデンティティがあり、認証済のこともそうでないこともあります。Credentialsオブジェクトには他にも、セキュリティ関連付けを確立するための情報が格納されています。Credentialsオブジェクトのメソッドを使用すると、そのオブジェクトが表すプリンシパルのセキュリティ属性を取得できます。

1.3.71 暗号法

情報を「暗号文」という読取り不可能な形式に変換(暗号化)することによって情報を保護する手法。秘密キーを所有する者だけが、メッセージの暗号化を解除(復号化)して「平文」に戻すことができます。

関連項目:

暗号文および平文

1.3.72 CSI

Oracle TOP ENDシステムのAPI。

1.3.73 カレント・コンテキスト

(ATMI) クライアントは初期化時に複数のコンテキストを指定できますが、どのスレッド内でも、そのコンテキストのうち2つ以上が同時にカレント・コンテキストとなることはできません。

(CORBA) ユーザー・アプリケーションと特定目的用の組込みサービスとの通信のための、特別なタイプのORBオブジェクト。

1.3.74 カスタムGUI要素

(ATMI) JoltBeansと通信するJava GUIクラス。通信の手段として、JoltBeansにより提供されるJavaBeansイベント、メソッドおよびプロパティがあります。

1.4 D

この項では、アルファベットDに関する用語集情報について説明します。

1.4.1 デーモン

バックグラウンドで実行されるシステム・プロセス。

1.4.2 DASD

1.4.3 データベース

データ項目の集合。これらの項目は相互に関連を持つことも互いに独立していることもありますが、重複を排除してまとめて格納され、アプリケーションで使用されます。

1.4.4 データベース管理システム(DBMS)

ユーザーがデータベースの表内のデータを構造化してデータを操作するための、単一プログラムまたはプログラム群。DBMSによって、マルチ・ユーザー環境におけるデータのプライバシ、リカバリおよび整合性が保証されます。

1.4.5 データ依存型ルーティング

  • リクエストを、メッセージのデータ・フィールドの値に基づいて特定のグループで処理されるようにルーティングすること。
  • Oracle Tuxedoシステムのメカニズムの1つ。データ・バッファ内の指定されたフィールド内の値に基づいて、サービス・リクエストを特定のサーバー・グループにマッピングします。

1.4.6 データ暗号化規格(DES)

1976年に米国政府によって採用された対称キー・アルゴリズム。米国内の非機密文書データに対する標準の暗号化/復号化システムです。DESには様々な種類があります。たとえば、DES-CBCや、2つのキーによるTriple DESです。

  • DES-CBCは、Cipher Block Chaining (CBC)モードの64ビット・ブロックの暗号文です。56ビット・キーを使用します(フル64ビット・キーからパリティ・ビット8個を除いたもの)。
  • 2キー形式トリプルDESは、Encrypt-Decrypt-Encrypt (EDE)モードの128ビット・ブロックの暗号です。2キー形式トリプルDESでは、2つの56ビット・キー(実効では112ビットのキー1つ)を利用します。

1.4.7 データの独立性

データがどのように格納または取得されるかを意識せずに、高水準のデータ管理方法によってデータを要求できること。

1.4.8 データ転送プロトコル

特定のバッファ・タイプのデータの表現を別のものに変換するときに使用される規則の集合。

1.4.9 DB2

IBM社のリレーショナル・データベース。

1.4.10 DBBL

1.4.11 DBMS

1.4.12 DDE

1.4.13 DDE会話

クライアント・アプリケーションとサーバー・アプリケーションとの間でDDEメッセージを送受信すること。

1.4.14 デッドロック

  • リソースの使用時に発生した競合が未解決の状態であること。
  • プロセス内の2つの要素のそれぞれが他方からのアクションまたは応答を待っていることが原因で、処理を続行できないエラー状態。

1.4.15 デコード

エンコードされたデータを変換してネイティブ形式に戻すこと。

関連項目:

エンコーディング

1.4.16 復号化

暗号化されたデータを元の形に戻すプロセス。

1.4.17 復号化秘密キー

暗号化アルゴリズムの逆の処理を行うアルゴリズム。

1.4.18 デフォルト

ユーザーが値を指定しない場合にプログラム側で設定される値。

1.4.19 デフォルト・コンテキスト

tpsetctxt()が呼び出されない場合に、以降のATMI呼出しで参照されるOracle Tuxedoアプリケーションの関連付け。デフォルト・コンテキストは、スレッドごとに異なる場合があります。この用語は、「アプリケーション・コンテキスト」の同義語として使用されることがあります。

1.4.20 遅延同期通信

非同期通信の一種。ソフトウェアが別のソフトウェアへメッセージを送信した後、処理を続行して、後でそのメッセージに対する応答を受け取ることができます。

1.4.21 デプロイメント

アプリケーションを分散環境に配置し、そのアプリケーションを使用可能にするプロセス。デプロイメントに含まれるタスクとしては、アプリケーションの様々な部分のインストール、構成、管理などがあります。

1.4.22 DES

1.4.23 デザイン・ドキュメント

システム・インテグレータが、構築するアプリケーションまたはフレームワークの全体的な設計を説明するために作成する文書。

1.4.24 デザイン・パターン

デザインの問題に対する解決策を、構造化形式でカプセル化した文書。デザイン・パターンは、適切な設計を実践するための指針となります。

1.4.25 デスクトップ・クライアント

(CORBA) Microsoft社製デスクトップ・プラットフォーム(たとえばWindows XP)上で動作するCORBAクライアント・アプリケーション。デスクトップ・クライアント・アプリケーションは、Component Object Model (COM)を使用しており、Oracle Tuxedoドメインと通信します。

1.4.26 対話

情報の送受信を行うプロセス。

1.4.27 デジタル証明書

インターネットなどのネットワークを介して個人およびリソースを識別するために使用される電子ファイル。デジタル証明書は、信頼性のある第三者機関(「認証局」と呼ばれます)によって確認された個人またはリソースのアイデンティティを特定の公開キーに安全な方法で結び付けます。公開キーは重複しないため、公開キーからオーナーを特定できます。

Oracle Tuxedoの公開キーによるセキュリティ機能では、X.509バージョン3.0準拠の証明書が認識されます。

1.4.28 デジタル署名

電子的に送信されるメッセージに添付されるデジタル・コード。送信元を一意に特定できるので、送信元のアイデンティティを認証するのに使用できます。メッセージが認証されると、(1) メッセージが本物であること、(2) 到着したメッセージは送信されたものと完全に同一であること、(3) メッセージに記述されている送信元から送信されたものであることが確認されます。

デジタル署名は、電子商取引で特に重要であり、多くの認証方式の主要要素です。署名付きデータの受信者は、デジタル署名を使用して第三者に対し、その署名が確かに署名者によって生成されたものであることを証明できます。このような証明がなされると、署名付きデータは否認防止によって保護されます。つまり、署名者は後で、署名が自分のものであることを否認することはできません。

1.4.29 デジタル署名アルゴリズム

任意の長さのメッセージをデジタル署名に変換するアルゴリズム。この方法では、コンピュータが、(1) 同じデジタル署名を持つ2つのメッセージを見つけること、(2) 所定のあらかじめ決められたデジタル署名からメッセージを生成すること、(3) 所定のメッセージのデジタル署名を送信側の秘密キーなしで見つけることは不可能です。一般的に、デジタル署名アルゴリズムを実装するには、メッセージのメッセージ・ダイジェストを計算し、送信側の秘密キーを使用してこのメッセージ・ダイジェストを暗号化します。

デジタル署名アルゴリズムの例の1つがDSAです。

1.4.30 DII

1.4.31 直接アクセス記憶装置(DASD)

IBMマシン上の単一ディスク、ディスク・ドライブ、またはディスクやドライブのグループ。

1.4.32 Distinguished Bulletin Board Liaison (DBBL)

Oracle Tuxedoの管理プロセスの1つ。アプリケーションのMASTERノード上で実行され、掲示板の更新処理を調整するためにBBLと通信します。

1.4.33 識別名(DN)

(CORBA) 識別名(DN)はディレクトリ情報ツリー(DIT)内のエントリであり、X.500ディレクトリ内のオブジェクトを一意に識別します。

関連項目:

オブジェクト

1.4.34 分散アプリケーション

ネットワークを介して通信を行う複数のコンピュータ上で、2つ以上の部分(たとえばクライアントとサーバー)に分割されているアプリケーション。

1.4.35 分散コンピューティング

アプリケーションの設計および実装の戦略の1つ。1つのアプリケーションを複数の単位に分割してそれぞれを異なるコンピュータ上で実行し、ネットワーク経由で通信するというものです。たとえば、1つのアプリケーションをユーザー・インタフェース、処理、ストレージの3つの分散単位に分割できます。

1.4.36 分散オブジェクト

(CORBA) ネットワーク上の任意の場所に配置可能なオブジェクト。分散オブジェクトは、独立したコードとしてパッケージ化されており、リモート・クライアントがメソッド呼出しを介してアクセスできます。分散オブジェクトの作成に使用される言語およびコンパイラについて、クライアントが意識することはまったくありません。クライアントは、分散オブジェクトがどこにあり、どのオペレーティング・システムで実行されているかを知る必要はありません。

1.4.37 Distributed Program Interface (DPI)

SNMPエージェントに対するDistributed Program Interface (DPI)プロトコル拡張。SNMPエージェントを再コンパイルしなくても、エンド・ユーザーがローカルMIBの変数を動的に追加、削除または置換できるようになります。このようにするには、SNMP-DPIプロトコルを介してエージェントと通信するサブエージェントを作成します。

1.4.38 分散トランザクション

1つのトランザクションに複数のトランザクション・マネージャが関与すること。分散トランザクション環境では、1つのクライアント・アプリケーションがリクエストを複数のサーバーに送信できるので、その結果としてリソース更新が複数のリソース・マネージャで発生することがあります。トランザクションを完了させるには、参加する各要素(クライアント、サーバーおよびリソースのマネージャ)に対応するトランザクション・マネージャへのポーリングを行って、ドメイン内の各参加要素のコミット処理を調整する必要があります。

1.4.39 分散トランザクション処理(DTP)

処理形態の1つ。複数のアプリケーション・プログラムが複数のリソース(たとえばデータベース)を、協調しながら更新します。アプリケーション・プログラムおよびリソースは、1つのネットワーク上の1つまたは複数のコンピュータに分散させることができます。

1.4.40 DLL

1.4.41 ドメイン

関連項目:

アプリケーション

1.4.42 ドメイン構成(DMCONFIG)ファイル

ローカル・ドメイン(DMCONFIGファイルが存在するドメイン)とリモート・ドメイン(その他のドメイン)との間の関係を記述するファイル。1ドメインにつき1つのDMCONFIGファイルがあります。DMCONFIGファイルの内容は、Oracle Tuxedoドメインのドメイン情報です。

関連項目:

Domains

1.4.43 ドメイン・ゲートウェイ

リモート・ドメインとの間でサービス・リクエストを処理するための、Oracle Tuxedoシステム提供の非同期性を高めたマルチタスキング・サーバー。このゲートウェイの働きは、リモート・ドメイン上のサービスへのアクセス(およびリモート・ドメインからのサービス・リクエスト)を、アプリケーション・プログラマとユーザーの双方に対して透過的にすることです。

1.4.44 ドメイン・ゲートウェイ・グループ

1.4.45 Domains

Oracle Tuxedoシステム・コンポーネントの1つ。複数のドメイン間の相互運用性を実現するフレームワークとなります。このフレームワークを構成するものは次のとおりです。

  • 拡張クライアント/サーバー・モデル。様々なコンピュータやアプリケーション・プログラムの異種性およびアプリケーション・プログラムの場所を隠します。
  • 集中管理システム。アプリケーション開発者は、連係するすべてのマシンを単一のアプリケーションとして制御できます。

1.4.46 Domainsレベルのフェイルバック

メッセージ・トラフィックをプライマリ・リモート・ドメインに戻すこと。TDomainゲートウェイは常に、サービスに対して定義されたプライマリ・ドメインまたは最上位の代替リモート・ドメインの使用を試行します。これらのドメインが使用不可能になったときは(回線障害などの理由で)、ゲートウェイは低優先度の代替リモート・ドメインにメッセージ・トラフィックを転送し、プライマリ・ドメインと最上位の代替リモート・ドメインが使用可能になったかどうかを定期的に調べます。可能なときは、ゲートウェイはメッセージ・トラフィックをプライマリ・リモート・ドメインまたは最上位のリモート・ドメインに戻します。

1.4.47 Domainsレベルのフェイルオーバー

プライマリ・リモート・ドメインに障害が発生したときに、メッセージ・トラフィックを代替リモート・ドメインに転送すること。

関連項目:

リモート・ドメイン

1.4.48 ドット区切り10進表記法

IPアドレスの表記規則。4組の10進数(0-255)をピリオドで区切ります。例: 123.205.23.99。

1.4.49 DPIサブエージェント

1.4.50 DSA

デジタル署名アルゴリズム。デジタル署名の生成に使用されるアルゴリズムです。DSAはUS FIPS 186で定義されています。

1.4.51 DSI

1.4.52 DTP

1.4.53 デュアル・ペア接続アウトバウンドIIOP

1.4.54 動的引数

引数のタイプの1つ。メソッドがこの引数の記憶域を割り当てることも、既存の記憶域を拡張することもできます。

1.4.55 動的データ交換(DDE)

Microsoft Windowsプラットフォーム上で利用可能な通信形態の1つ。アプリケーションどうしが一連のメッセージを介して情報を交換できます。2つのアプリケーションがDDEメッセージを送信し応答していることを、「DDE会話」といいます。

1.4.56 動的データ型

メモリー・サイズがコードのコンパイル時点で不明なデータ型。動的データ型のメモリー・サイズが明らかになるのは、コードが実行されるときです。

1.4.57 動的起動インタフェース(DII)

(CORBA) コンパイル時点で署名が不明であるオブジェクトをCORBAクライアントが呼び出すための、または遅延同期呼出しを実行するためのAPI。オブジェクトの署名が不明である場合は、クライアントはオブジェクトを見つけてそのオブジェクトの署名に関する情報をインタフェース・リポジトリを使用して取得し、適切なパラメータを付けて呼出しを作成します。クライアントは、この呼出しを実行して応答を受け取ることができます。DIIとは異なり、静的起動インタフェースでは、クライアントはクライアント・スタブを使用して同期呼出しを実行します。DIIでは、クライアントがリクエストを発行した後にリクエスト完了までブロックしないようにすることもできます。クライアントは、応答があったかどうかを後で調べます。

1.4.58 動的リンク・ライブラリ(DLL)

Microsoft Windowsのアプリケーションの関数の集合をロード・モジュールとしてまとめたもの。このロード・モジュールは、実行時に、実行可能プログラムに動的にリンクされます。

1.4.59 動的スケルトン・インタフェース(DSI)

(CORBA) ORBからオブジェクト実装にリクエストを送るためのAPI。DSIはコンパイル時に、ORBから見てオブジェクト実装が不明である場合に使用されます。クライアント側のDIIに相当するサーバー側のインタフェースであるDSIを使用すると、アプリケーション・プログラマは受信したリクエストのパラメータを調べてターゲットのオブジェクトおよびメソッドを特定することができます。

1.5 E

この項では、アルファベットEに関する用語集情報について説明します。

1.5.1 電子商取引

商品やサービスの売買をインターネット上で行うこと。

1.5.2 エンコーディング

アーキテクチャ固有のデータを、異なるアーキテクチャ間で送信できる形式に変換すること。たとえばXDRエンコーディングです。

1.5.3 暗号化

アルゴリズムを使用してデータを判読不可能にするプロセス。無認可でのデータ開示を防止(または妨害)すると同時に、認可を受けたユーザーによる元のデータへのアクセスは維持します。暗号化されたファイルを読み取るには、復号化するための秘密キーまたはパスワードが必要です。暗号化されていないデータを平文といい、暗号化されたデータを暗号文といいます。

関連項目:

暗号文および平文

1.5.4 暗号化キー・ペア

暗号化キー・ペアは、情報の暗号化に使用される公開キーと、その情報の復号化に使用される秘密キーから成ります。

1.5.5 環境オブジェクト

(CORBA) 基となる環境からの独立性(たとえば、オペレーティング・システムからの独立性)を提供するサポート・オブジェクト。Bootstrapオブジェクトは環境オブジェクトの1つです。

1.5.6 環境変数

アプリケーションの特定の属性を制御する値の文字列。環境変数は、アプリケーションの起動時に使用可能になります。

1.5.7 イベント

Oracle Tuxedoシステムのプロセスに、特定の状態や条件の発生を通知すること。たとえば、接続の切断、トランザクション要求モード、接続リクエストなどです。

1.5.8 イベント・ブローカ/モニター

Oracle Tuxedoシステムのコンポーネントの1つ。定義済のシステム/アプリケーション・イベントの発生をモニターし、イベントを検出したらサブスクライバに通知します。

1.5.9 イベント・ポスト

定義済イベントが発生したことを、Oracle Tuxedoシステム(またはアプリケーション)からイベント・ブローカ/モニターに通知すること。

1.5.10 イベント・サブスクリプション

指定したイベントが検出されたら通知するよう、イベント・ブローカ/モニタに要求すること。

1.5.11 例外

(CORBA) プログラムの実行中に発生し、プログラムの正常な続行を妨げるイベント(通常はエラー)。C++では、例外をサポートするためのキーワードとしてtrycatchおよびthrowがあります。例外のカテゴリは、「システム」と「ユーザー定義」の2つがあります。

C++では、システム例外はCORBA::System_Exceptionを継承し、ユーザー定義例外はCORBA::User_Exceptionを継承します。

1.5.12 拡張性

システムが新しい要件に容易に適応できること。拡張性には、機能またはデータ(データ型、ファイル形式、データベース・スキーマまたは情報モデル)を追加または変更する機能も含まれます。その際、

  • 既存の機能、データおよびインタフェースの変更は必要ありません。
  • パフォーマンス、信頼性、管理性、移植性の低下など、望ましくない副作用は発生しません。

1.5.13 Exterior Gateway Protocol (EGP)

1つの自律システム内で到達可能なネットワークの集合を通知するのに使用されるプロトコル。EGPを使用すると、この情報を他の自律的なシステムとの間で共有できます。

1.5.14 外部データ表現(XDR)

Sun Microsystems社によって定義された標準的なデータ形式。異種ハードウェアのノード間でデータ転送を行うときに使用します。

1.6 F

この項では、アルファベットFに関する用語集情報について説明します。

1.6.1 ファクトリ

(CORBA)

  • 他の分散CORBAオブジェクトへのオブジェクト参照を返す分散CORBAオブジェクト。ファクトリは、サーバー・アプリケーション内に存在します。
  • クライアントがCORBAオブジェクトへのオブジェクト参照を取得するために使用するインタフェース。ファクトリへのオブジェクト参照をクライアントが取得するときは、Factory Finderインタフェースへのオブジェクト参照が使用されます。Factory Finderインタフェースは、システムによって通知され、クライアントからはクライアント・ブートストラップ処理の一部として利用可能になります。

1.6.2 ファクトリ・ベース・ルーティング

(CORBA) Oracle Tuxedoソフトウェアの機能の1つ。CORBAオブジェクト参照に対するリクエストを、ファクトリによるオブジェクト参照作成時に指定された条件に基づいて特定のサーバー・グループにルーティングすることを可能にします。

関連項目:

ファクトリおよびオブジェクト参照

1.6.3 ファクトリ・ファインダ

(CORBA) CORBAオブジェクトの1つ。アプリケーションが必要としているファクトリを見つけます。クライアント・アプリケーションとサーバー・アプリケーションのどちらもファクトリ・ファインダを使用できます。ファクトリ・ファインダ・オブジェクトは、CORBAservices COSLifeCycle.FactoryFinderインタフェースの実装に加えて、Oracle Tobj.FactoryFinderインタフェースの実装を提供します。

factory_finder.ini file

(CORBA) ドメインのFactoryFinder構成ファイル。このファイルの解析は、TMFFNAMEサービスがマスターNameManagerとして起動されたときに行われます。このファイルには、NameManagersが他のドメインとのファクトリ・オブジェクトのオブジェクト参照のインポートおよびエクスポートを制御する際に使用する情報が含まれます。

1.6.4 フェイルバック

メッセージ・トラフィックを、より優先度の高い回線に戻すこと。BRIDGEプロセスは常に、ノードに対して定義された回線のうち、最も優先度の高いものを使用しようとします。優先度の低い回線でトラフィックが送信されているときは(回線の障害や、単に使用不可能であることが原因で)、BRIDGEは定期的に、優先度の高い回線が使用可能かどうかを調べます。優先度の高い回線が再び使用可能になったときは、データ・フローがその回線に戻されます。このメカニズムを「フェイルバック」と呼びます。

1.6.5 フェイルオーバー

(ATMIおよびCORBA) 優先度の高い回線に異常が発生したときに、次に優先度の高い回線にメッセージ・トラフィックを途切れることなく転送すること。オペレーティング・システムやハードウェア・バンドルの中には、ネットワーク・カードの1つで発生した問題を検出して別のカードで置き換えるという処理を透過的に実行できるものもあります。この置換えがすばやく行われると、アプリケーション・レベルのTCP仮想回線が障害の発生を示すことはありません。

Oracle Tuxedoシステムでは、使用可能な回線のうち、優先度が最も高い回線でデータが送信されます。すべてのネットワーク・グループに同じ優先度が与えられている場合、データはすべてのネットワークに同時に送信されます。現在優先されているすべての回線で障害が発生すると、データは次に優先度が高い回線に送信されます。これを「フェイルオーバー」と呼びます。

(Jolt) 障害防止のメカニズムの1つ。次のとおりに動作します。現在のJoltリレー・アダプタ(JRAD)が接続リクエストに応答できなかった場合は、Joltリレー(JRLY)が有効化されて、使用可能な別のJRADに接続されます。Joltクライアントは、JRADの接続試行先であるJRLYアドレスの一覧を、ラウンド・ロビン方式で試します。

1.6.6 フィールド

  • レコードの中の、特定のカテゴリのデータ用として指定された領域。
  • セグメントの中の領域。参照可能な最も小さいデータ単位です。
  • セグメントの中の、指定された一部分。
  • データベース表内の単一データ項目の場所を指定する方法。
  • ウィンドウの中の、データが表示される領域。

1.6.7 フィールド操作言語(FML)

(ATMI) フィールド・バッファと呼ばれる記憶域構造を定義および操作するためのC言語関数の集合。連携するプロセスではフィールド・バッファを使用してデータを送受信できます。

(Jolt) フィールド/値ペアのバッファを保守するためのインタフェース。具体的には、このインタフェースの16ビット版。

1.6.8 フィールド表

(ATMI) FMLフィールドの名前とその識別子で構成されるファイル。フィールド表を使用すると、ユーザーがシステム・フィールド識別子のかわりに論理名でフィールドを参照できます。

1.6.9 FML

1.6.10 FMLバッファ

(ATMI) 自己記述型のデータ項目で構成されるバッファ。フィールド操作言語APIを使用してアクセスされます。

1.6.11 外部アクセス・パス

ネイティブのOracle Tuxedoシステム・ノードと外部ノードとの物理的な接続。Oracle Tuxedoノードには、少なくとも1つのゲートウェイ・サーバーが存在している必要があります。

1.6.12 外部クライアント・アプリケーション

(CORBA) ORB上で実装されるクライアント・アプリケーションのうち、オラクル社の製品ではないもの。クライアントはMicrosoft社の製品上で実装されていますが、ORBはオラクル社によって提供されます。

関連項目:

ORB

1.6.13 外部ノード

ネットワーク内のノードのうち、構成の掲示板にアクセスできないもの、またはOracle Tuxedoシステム・ソフトウェア全体を実行できないもの。

1.6.14 形式の独立性

データがどの形式で表示されるかを意識せずに、そのデータをデバイスに送信できること。同じデータでも、デバイスごとに異なる形式で表示されることもあります。

1.6.15 フレームワーク

特定のドメインのニーズに合せて調整されたソフトウェア環境。フレームワークには、ソフトウェア・コンポーネントの集合が含まれており、プログラマはこれらを使用して、フレームワークの対象であるドメインのためのアプリケーションを構築します。フレームワークには、専用のAPI、サービスおよびツールを入れておくこともできるので、ユーザーやプログラマは特定のタスクを実行するための知識を習得する手間を省けます。

1.7 G

この項では、アルファベットGに関する用語集情報について説明します。

1.7.1 ゲートウェイ

Oracle Tuxedoシステムの場合は、複数環境間(たとえばネイティブ・ノードと外部ノード)の任意の通信メカニズム。異なるタイプのシステムと通信し、情報交換できるようにするソフトウェア・プログラム。ゲートウェイは通常、システム間の通信を担い、プロトコル上、必要なすべての変換を行うため、末端のアプリケーションは透過的に情報をやり取りできます。

1.7.2 ゲートウェイ・グループ

リモート・ドメインとの間の通信サービスを実行するプロセスの集合。グループを構成するものは、GWADM (ゲートウェイ管理サーバー)とゲートウェイ・プロセス(たとえばGWTDOMAIN)です。

1.7.3 ゲートウェイ・サーバー

ネイティブのOracle Tuxedoシステム・ノード上に存在するサーバー・プロセスの1つ。1つまたは複数の外部マシンと通信します。

1.7.4 一般ORB間プロトコル(GIOP)

(CORBA) 互いに独立しているCORBAオブジェクト・リクエスト・ブローカ(ORB)実装間の通信の標準。GIOPは、Object Management Group (OMG)によって開発されました。GIOPは抽象プロトコルであり、これを基礎とする具体的なプロトコルによってGIOP標準が個々のトランスポート層にマッピングされます。たとえば、IIOPはGIOP標準をTCP/IPトランスポート層にマッピングします。

関連項目:

CORBA ORBおよびIIOP

1.7.5 GIOP

1.7.6 グローバル・トランザクション

Oracle Tuxedoシステムでのトランザクションの名前。このトランザクションでは、複数のサーバーまたは複数のリソース・マネージャ・インタフェースが使用され、これらが連携して1つの原子的作業単位となります。1つのグローバル・トランザクションが複数のローカル・トランザクションで構成されることもあります。各トランザクションでアクセスされるリソース・マネージャは1つだけです。

1.7.7 グローバル・トランザクション識別子(GTRID)

グローバル・トランザクションを一意に識別する値を持つデータ構造体。

1.7.8 グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)

ウィンドウやメニューとグラフィカルな記号を使用する、高水準のインタフェース。キーボードからシステム・コマンドを入力するインタフェースに代わるものであり、ユーザーとの対話型環境となります。Oracle管理コンソール(World Wide Webから利用可能)では、アクセス権のあるユーザーがOracle Tuxedoアプリケーションの構成と制御を行うことができます。

1.7.9 グループ

1つのマシン上にあるサーバーまたはサービスの集合。多くの場合、リソース・マネージャが関連付けられています。グループは、サーバーおよびサービスの起動、シャットダウンおよび移行を行うときに使用される管理単位です。

関連項目:

MIBグループ

1.7.10 GUI

1.8 H

この項では、アルファベットHに関する用語集情報について説明します。

1.8.1 ハンドラ

リモート・コンピュータで作成されるリクエスト。ハンドラは、クライアント・プログラムとしてローカルのOracle Tuxedo掲示板に登録されます。

1.8.2 階層型データベース

ツリー構造で構成されたデータベース。データベース内のデータに対するアクセス・パスは事前に決定されます。DL/I、IMSおよびSQL/DSは、階層型データベース・マネージャです。

1.8.3 階層

データベースの中のセグメントのツリー。ルートから始まり、その下に従属セグメント・タイプが配置されます。どのセグメント・タイプも、他の1つのセグメント・タイプにしか従属できません。

1.8.4 高水準言語

プログラミング言語。

1.8.5 ホスト

ネットワークにアタッチされたコンピュータ。通信スイッチとしての役割以外のサービスを実行します。

1.8.6 ホスト・コンピュータ

データ通信システムにおけるプライマリ・コンピュータまたは制御を行うコンピュータ。

1.8.7 ハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML)

World Wide Webのページを記述するための言語。

1.9 I

この項では、アルファベットIに関する用語集情報について説明します。

1.9.1 ICF

1.9.2 ident文字列

関連項目:

識別文字列

1.9.3 識別文字列

ファイルの一部分。RCSおよびSNMPエージェントのユーティリティによってこの部分が展開されて、ファイルおよび識別の情報が格納されます。コンパイルされると、この文字列はオブジェクト・ファイル関数の中に配置され、これでその情報が利用可能になります。

1.9.4 IDL

関連項目:

OMG IDL

1.9.5 idlコンパイラ

(CORBA) OMG IDLインタフェースを入力として受け取るツール。そのIDLインタフェースからC++プログラミング言語へのマッピングを表す、C++プログラミング言語のインタフェースおよびクラスを生成します。

関連項目:

OMG IDL

1.9.6 IDLインタフェース

(CORBA) OMG IDLでの、CORBAオブジェクトに対するインタフェースの宣言。このインタフェース宣言の内容は、IDLの操作および属性です。OMG IDLインタフェース宣言は、Oracle Tuxedo CORBAオブジェクト用のスタブおよびスケルトンを生成するのに使用されます。

1.9.7 IDLパラメータ

(CORBA) クライアントがIDL操作を呼び出すときにその操作に渡される、1つまたは複数のオブジェクト。パラメータは、in (クライアントからサーバーに渡される)、out (サーバーからクライアントに渡される)またはinout (クライアントからサーバーに渡され、サーバーからクライアントに返される)として宣言できます。

1.9.8 idltojavaコンパイラ

(CORBA) OMG IDLインタフェースを入力として受け取るツール。そのIDLインタフェースからJavaプログラミング言語へのマッピングを表すJavaプログラミング言語のインタフェースおよびクラスを生成します。作成されたファイルは.javaファイルです。

関連項目:

OMG IDL

1.9.9 IIOP

(CORBA) Internet Inter-ORB Protocol。オブジェクト・リクエスト・ブローカ(ORB)間の相互運用のための、CORBA仕様によって定義された標準プロトコル。Object Management Group (OMG)によって作成されました。IIOPを使用すると、2つ以上のオブジェクト・リクエスト・ブローカ(ORB)が協調して同じオブジェクトに対するリクエストを配信できます。

関連項目:

CORBA ORBおよびオブジェクト

1.9.10 IIOPハンドラ(ISH)

(CORBA) Oracle Tuxedoシステム・プロセスの1つ。リモート・アプリケーションとターゲットCORBAオブジェクトとの間のすべてのIIOP通信を処理します。

1.9.11 IIOPリスナー(ISL)

(CORBA) Oracle Tuxedoシステム・プロセスの1つ。リモート・アプリケーションからの着信IIOP接続をリスニングします。接続が確立すると、接続はリスナーからIIOPハンドラに渡されます。

1.9.12 IIOPリスナー/ハンドラ

(CORBA) Oracle Tuxedoソフトウェアの機能の1つ。クライアント・アプリケーションとOracle Tuxedoドメインとの通信を可能にします。IIOPリスナー/ハンドラは、IIOPプロトコルを介してクライアント・アプリケーションからリクエストを受信し、そのリクエストをOracle Tuxedoドメイン内の適切なサーバー・アプリケーションに送信します。また、Oracle Tuxedoドメイン内のサーバー・アプリケーションからリクエストを受信し、そのリクエストをドメイン外のサーバーに送信します。

「IIOP」、「クライアント・アプリケーション」、「ドメイン」および「サーバー・アプリケーション」も参照してください。

(Jolt) IIOPを使用して送信されたクライアント・リクエストを受信し、そのリクエストを適切なサーバー・アプリケーションに配信するプロセス。

1.9.13 実装コード

(CORBA) 特定のオブジェクトに対するクライアント・アプリケーションの要求を満たすために開発者が作成するメソッド・コード。インタフェースによって操作が定義され、インタフェースはメソッドの中で実装されます。

1.9.14 実装構成ファイル(ICF)

(CORBA) Oracle Tuxedo C++サーバー・アプリケーションの実装属性を記述するファイル。ICFファイルは、Oracle Tuxedo C++サーバー・アプリケーション用のスケルトンを生成するときの、IDLコンパイラへの入力です。

1.9.15 実装ファイル

(CORBA) OMG IDL文で定義された各操作のメソッド宣言が格納されているファイル。開発者は、実際のビジネス・ロジックでメソッドを実装する必要があります。サーバー・アプリケーションをビルドするときに、この実装ファイルをOracle Tuxedoのビルド手順に対して指定します。

1.9.16 非アクティブなサーバー

現在リクエストを処理できないサーバー。

1.9.17 着信接続

リモート・ドメインのドメイン・ゲートウェイによって開始された、ローカル・ゲートウェイへの接続。

1.9.18 情報隠蔽

ソフトウェア設計技法の1つ。コードの中に入れるのは、そのコードでの処理に必要なものだけに限定すること。

1.9.19 インフラストラクチャ

共通のコンピューティング基盤。インフラストラクチャとは、システム内の上位にある他のコンポーネントをサポートするコンポーネント(基礎的なサービス)の集合です。上位コンポーネントは一般的に、システム全体の固有機能を提供することに直接的に関連しています。

1.9.20 初期ネーミング・コンテキスト

(CORBA) CORBAオブジェクトを使用するときに、メソッドorb.resolve_initial_references("NameService")に対する呼出しで返されるNamingContextオブジェクト。これは、ORBに登録されたCosNamingサービスへのオブジェクト参照です。初期ネーミング・コンテキストは、他のNamingContextオブジェクトを作成するのに使用できます。

1.9.21 インスタンス

(CORBA) 抽象物またはテンプレートを現実化したもの1つ1つのこと。たとえば、オブジェクトのクラスやコンピュータ・プロセスです。

1.9.22 インスタンス化

(CORBA) インスタンスを作成すること。作成するには、オブジェクトの特定のバリエーションをクラス内で定義し、名前を付けて、物理的な位置に配置します。

1.9.23 インストゥルメンテーション

管理対象リソースの属性の値を取得または修正できるようにするために、属性へのアクセスを可能にするしくみ。管理リクエストに応答するために、エージェントが使用する管理対象リソースにアクセスします。

1.9.24 統合

アプリケーションどうしが情報を共有できること。または、あるアプリケーションがサービスを要求し、別のアプリケーションが要求されたサービスを実行するという形でそれぞれ独立して処理できること。十分に統合されたシステムでは、すべての部分がそれぞれ目的を持ち、各部分を効果的に組み合せることによってシステム全体の目的を果たします。

1.9.25 インタラクション・モデル

分散アプリケーションまたはアプリケーション・フレームワークにおいて、クライアントやサーバーがどのように相互作用しているかを表すもの。

1.9.26 インタラクティブ

アプリケーションに関連する性質。この性質を持つアプリケーションでは、個々の入力に対してシステムまたはプログラムからの応答が必要になります。たとえば、データ照会システムや航空会社予約システムに見られます。インタラクティブなシステムは会話型であることもあります。つまり、ユーザーとシステムの間で継続的に対話を行います。

1.9.27 インタラクティブ・インタフェース

システムの機能の1つ。様々なユーザーにシステムをどのように表示し、それらのユーザーがどのように作業を実行できるかを、ユーザー・プロファイルを使用して制御するもの。サインオンすると、システムの各部分のうち、プロファイルで許可されているものがインタラクティブ・インタフェース上で使用可能になります。インタラクティブ・インタフェースには、選択肢のセットとデータ入力用のパネルが用意されており、これらを使用してユーザーはシステムと通信します。

1.9.28 インタフェース

関連項目:

IDLインタフェース

1.9.29 インタフェース・リポジトリ

(CORBA)クライアント・アプリケーションとサーバー・アプリケーションの間のCORBAコントラクトを決定するインタフェースの定義が格納されるオンライン・データベース。

関連項目:

会話およびIDLインタフェース

1.9.30 国際化

システムのテキスト・メッセージやデータ形式をアプリケーション用の言語や形式にカスタマイズできるようにするメカニズム。

1.9.31 国際標準化機構(ISO)

様々な国からの標準化および調査のグループで構成される国際的な組織。ISOは、コンピュータ・ネットワーク通信およびその他多数の技術に関する標準を制定しています。

1.9.32 インターネット

世界最大のネットワークであるインターネットは、TCP/IPプロトコル・スイートに基づいており、全世界からアクセス可能です。

1.9.33 インターネットORB間プロトコル(IIOP)

関連項目:

IIOP

1.9.34 インターネット・プロトコル・アドレス(IPアドレス)

TCP/IPネットワーク内のノードを一意に識別する数値。IPアドレスは通常、ドット区切り10進記法で表現されます。これは、4組の10進数(0-255)を、ピリオドで区切って連結したものです。例: 123.205.23.99。

1.9.35 相互運用性

エンティティ間でリクエストを交換できること。

1.9.36 Interoperable Object Reference (IOR)

(CORBA) タグ付きプロファイルのコレクションをオブジェクト参照に関連付けるエンティティ。オブジェクト参照がORB間で渡されるたびに、ORBがIORをオブジェクト参照から作成する必要があります。

関連項目:

CORBA ORBおよびオブジェクト参照

1.9.37 イントラネット

会社またはグループ固有の内部的ネットワークの集合。ネットワークはファイアウォールで保護されており、ネットワークどうしはIPルーターで接続されます。ユーザーからは、イントラネットは単一のネットワークに見えます。

1.9.38 起動

(CORBA) 分散オブジェクトに対するメソッド呼出しを実行するプロセス。ネットワーク上でのそのオブジェクトの場所を知っているかどうかを問いません。CORBA静的起動(起動用のクライアント・スタブと、起動されるサービスのためのサーバー・スケルトンを使用する)が使用されるのは、オブジェクトのインタフェースがコンパイル時に既知の場合です。インタフェースがコンパイル時に未知の場合は、CORBA動的起動を使用する必要があります。

1.9.39 起動アクセス・ポリシー

(CORBA) リクエストで指定されているとおりにクライアント・アプリケーションがターゲット・オブジェクトに対してメソッドを起動できるかどうかを制御するセキュリティ・ポリシー。

1.9.40 IPアドレス

1.9.41 ISO

1.10 J

この項では、アルファベットJに関する用語集情報について説明します。

1.10.1 JARファイル(.jar)

(CORBA) Java ARchiveファイル。多数のファイルを集約して1つのファイルにするのに使用されるファイル形式。

関連項目:

Java

1.10.2 Java

Sun Microsystems社が開発したオブジェクト指向プログラミング言語。「一度書けば、どこでも実行できる」プログラミング言語です。

1.10.3 JavaBeans

(CORBA) Javaオブジェクトがどのように相互作用するかを定義する、Sun Microsystems社が作成した仕様。この仕様に適合するオブジェクトは「JavaBean」と呼ばれます。JavaBeanは、JavaBeansのフォーマットを認識するアプリケーションであればどのアプリケーションでも使用できます。JavaBeansの開発はJava言語でのみ可能ですが、どのプラットフォームでも実行できます。

1.10.4 Java Development Kit(JDK)

アプレットやアプリケーションをJavaでプログラミングするためのソフトウェア開発環境。

関連項目:

アプレットおよびJava

1.10.5 Javadoc

(CORBA) Javaソース・コードの注釈からHTML形式のAPIドキュメントを作成するための、Sun Microsystems社のツール。『Java API Reference』ドキュメントは、Javadocツールでフォーマットされています。

1.10.6 Java Runtime Environment(JRE)

Java Development Kitのサブセット。配布に適しており、エンド・ユーザーには十分です。JREは、Java仮想マシン(JVM)、Javaのコア・クラスおよびサポート・ファイルで構成されています。

1.10.7 JDK

1.10.8 共同クライアント/サーバー・アプリケーション

ビジネス・アクションの開始役となるコードを実行するアプリケーション。このアプリケーションは、オブジェクトに対する起動のメソッド・コードも実行します。

1.10.9 JoltBeans

(ATMI) Java開発環境でJoltクライアントを作成するために使用されるJavaBeansコンポーネント。JoltBeansは、2つのJavaBeansのセット(JoltBeansツールキットとJolt対応AWT Beans)で構成されています。

1.10.10 JoltBeansツールキット

(ATMI) Oracle Joltに対する、JavaBeans準拠インタフェース。このツールキットには、JoltServiceBean、JoltSessionBean、JoltUserEventBeanが含まれます。

1.10.11 Joltクラス・ライブラリ

(ATMI) Oracle TuxedoのサービスにアクセスするJavaプログラムを作成するためのJavaクラスの集合。

1.10.12 Joltリレー(JRLY)

(ATMI) JoltクライアントからのJoltメッセージを、Joltリレー・アダプタ(JRAD)を介してJoltサーバー・リスナー(JSL)またはJoltサーバー・ハンドラ(JSH)にルーティングするスタンドアロンのプログラム。Joltリレーは、Oracle TuxedoサーバーとOracle Tuxedoクライアントのどちらでもありません。

1.10.13 Joltリレー・アダプタ(JRAD)

(ATMI) Oracle Tuxedoのサービスを持たないOracle Tuxedoアプリケーション・サーバー。JSLおよびOracle Tuxedoシステムとともに動作させるには、コマンド行引数が必要です。JRADの配置場所は、JSLサーバーの接続先であるOracle Tuxedoのホスト・マシンおよびサーバー・グループと同じでなくてもかまいません。

1.10.14 Joltリポジトリ

(ATMI) Joltのサブシステムの1つ。サービス定義を格納しておく記憶域であり、基本的なサービスを行います。

1.10.15 Joltサーバー・ハンドラ(JSH)

(ATMI) Oracle Tuxedoサーバー・マシンで実行されるプログラムの1つ。リモート・クライアントのネットワーク接続ポイントとなります。JSHはJoltサーバー・リスナー(JSL)と連携し、これによってクライアントがOracle Tuxedoシステムに接続できるようになります。

1.10.16 Joltサーバー・リスナー(JSL)

(ATMI) 特定のIP/ポートの組合せにおいてクライアントをサポートするプログラム。JSLはJoltサーバー・ハンドラ(JSH)と連携し、これによってクライアントがJoltシステムのバックエンドに接続できるようになります。JSLの管理に使用されるツールは、Oracle Tuxedo環境内のリソースの管理に使用されるものと同じです。

1.10.17 Jolt WAS for Servlet

(ATMI) 「Oracle Tuxedo-JSE Connectivity」に名称を変更。

1.10.18 Jolt WAS for WebLogic

(ATMI) 「Oracle Tuxedo-WebLogic Connectivity」に名称を変更。

1.10.19 ジャーナリング

情報を、後でユーザーが処理するときに備えて任意のジャーナル(たとえばシステム・ログ)に記録しておくこと。ジャーナリングの最大の目的は、データ・セットのフォワード・リカバリを可能にすることです。データ・セットを再構築するには、ジャーナルに記録されたトランザクションを、以前のバージョンのデータ・セットに対して適用します。ジャーナリングは、ユーザーが定義したその他の目的にも使用できます。たとえば、監査、会計、パフォーマンス分析です。

1.10.20 JRAD

1.10.21 JRE

1.10.22 JREPSVR

Joltリポジトリの記憶域にアクセスするためのサービスを実行するOracle Tuxedoサーバー。Joltランタイム環境と、必要最低限の編集や問合せの機能をサポートします。

ノート:

バージョン12.2.2以降のJREPSVRは、TuxedoサーバーTMMETADATAによって置き換えられます。

1.10.23 JRLY

関連項目:

Joltリレー(JRLY)

1.10.24 JSH

1.10.25 JSL

1.11 K

この項では、アルファベットKに関する用語集情報について説明します。

1.11.1 Kerberosプロトコル

マサチューセッツ工科大学(MIT)でAthenaプロジェクトの一部として開発された秘密キー認証プロトコル。

1.11.2 Kerberosセキュリティ

認証、相互認証およびリプレイ攻撃やシーケンス番号攻撃に対する保護の機能を持つセキュリティ・システム。

1.11.3 キーワード

  • パラメータを識別するシンボル。
  • 特定の文字列で構成されるコマンド・オペランドの一部。

1.12 L

この項では、アルファベットLに関する用語集情報について説明します。

1.12.1 LAN

1.12.2 LAN分断

1つのアプリケーションのマシンどうしをLANで接続できないこと。この結果として、マシン間のメッセージ通信ができなくなります。マスター・ノードにアクセスできなくなったサイトを「分断されたサイト」と呼びます。

1.12.3 レイジー接続

ドメイン・ゲートウェイとリモート・ドメインとの接続方法。リモート・ドメインがリモート・サービスのリクエストを受信したときに確立されます。レイジー接続を使用すると、ドメイン数が多い構成において初期化のオーバーヘッドを低く抑えることができます。

ドメイン・ゲートウェイ・サーバーが起動するときに、リモート・ドメインへの接続は確立されません。すべてのリモート・サービスは使用可能であると見なされ、Oracle Tuxedoの掲示板で通知されます。あるリモート・ドメインのサービスに対して最初のリクエストが発行されたときに、ゲートウェイ・サーバーは、そのリクエストを受け取って接続の確立を試行します。接続が確立されると、リクエストはそのリモート・ドメインに送信され、接続はアクティブのままになります。接続に失敗した場合は、クライアントにエラー・メッセージが送信され、サービスは掲示板で通知された状態のままになります。

1.12.4 LDAP

1.12.5 レガシー・アプリケーション

(ATMI) 既存のアプリケーションのうち、一般的に比較的古いリリースのOracle Tuxedoシステムに基づいているため、修正またはラップしてからでなければOracle Tuxedoドメインで使用できないもの。

1.12.6 ライフサイクル・サービス

1.12.7 Lightweight Directory Access Protocolの略。

情報ディレクトリにアクセスするためのプロトコルのセット。これらのディレクトリは、企業内の様々なアプリケーションがアクセスできるように、複数のシステムに物理的に分散できます。LDAPはX.500規格に含まれる標準に基づいていますが、大幅に簡略化されています。LDAPはX.500とは異なり、あらゆる種類のインターネット・アクセスに必要なTCP/IPをサポートします。LDAPは、証明書に関するX.509規格と対になっているため、証明書を発行する方法として理想的です。

関連項目:

証明書およびX.509

1.12.8 リンク・レベルの暗号化(LLE)

ネットワーク・リンク上を移動するメッセージを暗号化すること。暗号化はデータをネットワーク上で送信する直前に実行され、復号化はデータの受信直後に実行されます。

LLEの作用対象は、ワークステーション・クライアント、ドメイン・ゲートウェイ、ブリッジおよび管理ネットワーク・リンクです。これには、対称キー暗号化技術(具体的にはRC4)が採用されています。この技術は、暗号化と復号化に同じキーを使用します。

1.12.9 Domainsにおけるリンク・レベルのフェイルオーバー

リンク・レベルのフェイルオーバーとは、プライマリのネットワーク・リンクに障害が発生したときに別のネットワーク・リンクがアクティブになるようにするためのメカニズムです。

1.12.10 リスナー

1.12.11 リスナー/ハンドラ

「IIOPハンドラ(ISH)」、「IIOPリスナー(ISL)」、「Joltサーバー・ハンドラ(JSH)」、「Joltサーバー・リスナー(JSL)」、「ワークステーション・ハンドラ(WSH)」および「ワークステーション・リスナー(WSL)」を参照してください。

1.12.12 LMID

1.12.13 ロード・バランシング

サービス・リクエストを1つのドメイン内の全サーバーに分散させること。そのリクエストの処理効率を最大にすることを目的としています。具体的には、その時点で最も処理量が少ないサーバーをシステムが特定し、そのサーバーのキューにリクエストを送信して処理させます。

サービス・リクエストがドメイン・ゲートウェイにルーティングされたときに、ゲートウェイは2つのアルゴリズム(ロード・バランシング・アルゴリズムとデータ依存型ルーティング・アルゴリズム)を実装します。この目的は、リクエストの送信先として適切なリモート・ドメインを見つけることです。ロード・バランシングとデータ依存型ルーティングのアルゴリズムの基になるのは、ゲートウェイ共有メモリーの中のリモート・サービス表のエントリとリモート・ドメイン表のエントリの値です。

1.12.14 ローカル

データ通信では、直接アクセスできる(つまり、通信回線を使用しないでアクセスできる)デバイスのこと。

1.12.15 ローカル・アプリケーション名

DDEリスナーは、DDE初期化メッセージで指定されたアプリケーション名を使用して、クライアントが探しているDDEアプリケーションがローカルかリモートかを判別します。ローカルのDDEアプリケーションの構文に含まれているのはアプリケーション名だけです。たとえば、クライアントが探しているのがローカル・コンピュータ上のMicrosoft Excelならば、アプリケーション名は「EXCEL」となります。

1.12.16 Local Area Network(LAN)

限定的な距離を結ぶ(たとえば1棟の建物または建物群)高速ネットワーク。LANは、ブリッジ・デバイスを使用してワイド・エリア・ネットワーク(WAN)に接続できます。

1.12.17 ローカル・ドメイン

アプリケーションのうち、他のドメインからアクセスできる部分(つまり、そのアプリケーションのサービス全体の部分集合)。ローカル・ドメインは常にドメイン・ゲートウェイ・グループとして表現されるため、これらの用語は同義語として扱われます。

1.12.18 ローカル・ファクトリ

(CORBA) ローカル・ドメイン内に存在するファクトリ・オブジェクト。リモート・ドメインからはOracle Tuxedoファクトリ・ファインダを介して利用できます。

1.12.19 ローカル・ゲートウェイ

ローカルのOracle Tuxedoアプリケーション内の特定のゲートウェイ・グループ(たとえばGWADMGWTDOMAIN)。複数のローカル・ゲートウェイが単一のOracle Tuxedoアプリケーション内で実行されていることもあります。

1.12.20 ローカル・ノード

ユーザーのワークステーションに接続されたコンピュータ。

1.12.21 ローカル・サービス

ローカル・ドメインのサービス。リモート・ドメインからはドメイン・ゲートウェイ・グループを介して利用できます。

1.12.22 ローカル・システム

マルチシステム環境では、特定のアプリケーション・プログラムを実行しているシステムのこと。ローカル・アプリケーションは、同一システム(ローカル)と別システム(リモート)のどちらにあるデータベースのデータも処理できます。

1.12.23 ローカル・トランザクション

グローバル・トランザクションの代理としてアクティブになる、ローカル・リソース・マネージャ・トランザクション。

1.12.24 局所性制約付きオブジェクト

(CORBA) CORBAオブジェクトのうち、そのオブジェクトが存在するアドレス空間の外では呼び出すことができないもの。このようなオブジェクトのアドレス空間の外で参照を渡そうとしたり、インタフェースをサポートするオブジェクトをCORBA::ORB::object_to_stringを使用して外部化しようとしたりすると、CORBA::MARSHALシステム例外が発生します。

1.12.25 位置の透過性

リソースを、その名前から特定のネットワーク・アドレスや物理的な位置を暗示させることなく定義できること。

1.12.26 ログ・ファイル

操作の中で発生したイベントが記述されるメッセージ・ファイル。ログ・ファイルは、操作中に頻繁に更新されます。システムの動作やエラーを追跡するのに便利です。

1.12.27 論理マシン識別子(LMID)

トランザクション・マネージャ・アプリケーションで使用される処理要素に対して構成ファイル内で割り当てられる論理名。

1.13 M

この項では、アルファベットMに関する用語集情報について説明します。

1.13.1 makefile

makeコマンドによって参照されるファイル。1つの完全なプログラムを生成するのに必要な各ファイルの作成方法をmakeコマンドに伝えます。makefileの内容は、ソース・ファイル、オブジェクト・ファイルおよび依存関係情報のリストです。

1.13.2 管理対象オブジェクト

管理情報ベース(MIB)の中で定義されるソフトウェア・エンティティ。管理対象リソース(プロセス、ハードウェア、システム・パフォーマンス属性など)の機能の1つを表します。管理コンソールのかわりにOracle Tuxedo TMIBなどの管理インフラストラクチャを介して制御されます。

1.13.3 管理対象リソース

管理情報ベース内の管理対象オブジェクトによって表される属性を持つ物理リソース。管理対象リソースは、ソフトウェア・エンティティ(アプリケーションやキューなど)のことも、ハードウェア・デバイス(インタフェース・カードやハブなど)のこともあります。

1.13.4 管理フレームワーク

分散システムおよび全社規模ネットワーク上のハードウェアおよびソフトウェアのリソースをひとまとめにして見るためのシステム。ネットワークまたはシステムの管理者がリソースを管理および制御するのに役立ちます。

1.13.5 管理情報ベース(MIB)

(ATMIおよびCORBA) Oracle Tuxedoシステムのコンポーネントの1つ。Oracle Tuxedoシステムを構成するクラスおよびその属性の定義すべてを保持しています。Oracle Tuxedoシステムの管理情報ベースを構成しているのは、汎用的なMIBと、主要なコンポーネント(Domainsやワークステーションなど)それぞれの専用のMIBです。Oracle Tuxedoシステムの構成作業や管理をプログラムから行うには、ATMIを使用して属性の値を設定または変更します。

関連項目:

Tuxedo MIB

1.13.6 管理ステーション

SNMPマネージャ・アプリケーションが実行されているマシン。

1.13.7 中間者攻撃

攻撃の1つ。マシンをネットワークに割り込ませてから、二者間のすべてのメッセージを捕捉し、おそらくは修正し、再度送信するというものです。

1.13.8 マッピング

(ATMI) ローカルの値やエンティティを、リモート・システム上で意味のある値やエンティティに関連付けること。

(CORBA) CORBAでは、OMG IDL文と、そのOMG IDL文をコンパイルしたときに作成されるプログラミング言語コードとの関係。たとえば、C++ IDLコンパイラはOMG IDL文をC++言語のバインディングにマッピングします。

関連項目:

OMG IDL

1.13.9 マーシャリング

データをパッケージ化してバイトのストリームにするプロセス。そのデータを、ネットワークを介して別のコンピュータに移動できるようになります。

1.13.10 マスク

SNMPにおいて、特定のSNMPトラップを隠す手段。指定されたインスタンスに対してだけアラームが生成されるようにするためです。

1.13.11 マスター・エージェント

管理対象ノード上のSNMPマネージャに対する、唯一の通信ポイント。マスター・エージェントはSNMPマネージャからリクエストを受信し、リクエストを満たすために適切なサブエージェントと通信します。

1.13.12 マスター・ノード

構成ファイルのRESOURCESセクションで指定された、アプリケーションのMASTERノード。ここには、TUXCONFIGバイナリ構成ファイルのマスター・コピーが存在します。実行中のシステムの管理は、MASTERノードから行います。

1.13.13 MD5

Message Digest 5。RFC 1321で定義されているアルゴリズム。任意の長さのメッセージを入力として受け取り、この入力から128ビットのメッセージ・ダイジェスト(ハッシュ値)を出力として生成します。MD5は、デジタル署名アプリケーションのためのアルゴリズムです。このようなアプリケーションでは、サイズの大きいファイルを、PKCSなどの公開キー暗号システムの下で秘密キーを使って暗号化する前に、セキュリティを維持しながら圧縮する必要があります。

1.13.14 メッセージ

アプリケーション間でデータおよび値を送信するための方式。メッセージの内容は、アプリケーションのプロセスに関する統計やステータスの情報、あるいは受信者宛ての指示などです。ヘッダー(メッセージIDデータが格納される)と本文(ユーザー定義の情報が格納される)で構成されます。

関連項目:

リクエスト

1.13.15 メッセージ・カタログ

国際化に関して、特定の言語、地域、およびコードセット用のプログラム・メッセージ、コマンド・プロンプトおよびプロンプトへの応答が格納されているファイルまたは記憶域。

1.13.16 メッセージ定義ブロック

メッセージ定義を構成するデータの総体。たとえば、コマンド名、サブシステム名、内部用および外部用の推奨事項などがあります。

1.13.17 メッセージ・ダイジェスト

テキストを単一の数字列の形で表したもの。一方向ハッシュ関数で作成されます。メッセージ・ダイジェストを、秘密キーを使用して暗号化すると、デジタル署名が作成されます。これは、電子的な「認証」の手段の1つです。

1.13.18 メッセージ・ダイジェスト・アルゴリズム

任意の長さのメッセージを短縮して固定長の文字列にする方法。作成された文字列を「メッセージ・ダイジェスト」または「ハッシュ値」といいます。メッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムの特性は、所定のメッセージ・ダイジェストに対応するメッセージを見つけることや、同じメッセージ・ダイジェストの作成元となる2つの異なるメッセージを見つけることが、コンピュータ処理では不可能というものです。メッセージ・ダイジェスト・アルゴリズムの例としては、MD5およびSHA-1があります。

1.13.19 メタデータ・インタフェース

(CORBA) データに関するデータ(特定のオブジェクトに関する説明情報)にアクセスするインタフェース。

1.13.20 メソッド

(CORBA) オブジェクト指向プログラミングでは、クラスの一部として定義され、そのクラスのどのオブジェクトにも含まれる、プログラミングされた手順。1つのクラス(つまり1つのオブジェクト)が複数のメソッドを持つことができます。オブジェクト内のメソッドからアクセスできるのは、そのオブジェクトから見て既知のデータに限られます。これによって、1つのアプリケーション内のオブジェクト間でのデータ整合性が保証されます。1つのメソッドを複数のオブジェクトで再利用できます。

1.13.21 MIB

1.13.22 MIBグループ

OID (または登録)ツリー内でMIBオブジェクトの上位にあるオブジェクト。MIBグループに他のグループを入れたり、MIBグループにスカラーまたは表のオブジェクトを入れたりすることができます。

1.13.23 ミドルウェア

分散クライアント/サーバー・アプリケーションの構築のためのサービスの集合。たとえば、他のプログラムをネットワーク内で見つけて、そのプログラムとの通信を確立し、アプリケーション間で情報を交換するためのサービスがあります。ミドルウェアのサービスは他にも、異なるコンピューティング・プラットフォーム間の相違の解決や、複数ベンダーおよび複数オペレーティング・システムで構成されるネットワークにおける認可モデルの統一にも使用されます。

1.13.24 移行

単一サーバーまたはサーバーのグループを、別のLMIDに移すこと。移行は計画的に行い、構成ファイルで指定する必要があります。

1.13.25 モデル

単純化を目的として詳細が抽象化されたパラダイム。

1.13.26 モデリング

アーキテクチャ、シミュレーションおよびコンピュータ・システムの開発で使用される設計手法。

1.13.27 モジュール

特定のトピックおよびそのトピックの関連インタフェースの情報が格納されたコード。たとえば、銀行での預金引出し操作を記述したコードを1つのモジュールに格納します。

1.13.28 MOPS

Management operations per second。

1.13.29 MPモデル

複数のコンピュータで実行されるOracle Tuxedoアプリケーション構成。MP構成に含まれる複数のマシンの例としては、2個以上のユニプロセッサ、1個以上のマルチプロセッサ、またはユニプロセッサとマルチプロセッサの組合せが考えられます。

1.13.30 マルチコンテキスト・プロセス

複数のアプリケーションに接続されている1つのOracle Tuxedoプロセス、および/または同じアプリケーションへの複数の接続がある1つのOracle Tuxedoプロセス。

1.13.31 マルチドメイン・クライアント

複数のOracle Tuxedoアプリケーションに関連付けられている1つのOracle Tuxedoクライアント。

1.13.32 複数リスニング・アドレス

複数の独立したネットワーク上のアドレスが利用可能であるときは、仮想回線の1つで障害が発生しても、他の回線は処理を続行できます。構成済のすべてのネットワークで障害が発生したときだけは、BRIDGEプロセスの再接続が不可能になります。たとえば、優先度の高いネットワーク上で障害が発生したときに、その作業負荷を優先度の低い代替ネットワークに切り換えます。優先度の高いネットワークが再び使用可能になると、ネットワークの負荷はこのネットワークに戻されます。

1.13.33 多重仮想記憶(MVS)

IBMの主要メインフレーム・オペレーティング・システムの1つ。MVS/XA: Extended Architecture。MVS/ESA: Enterprise Systems Architecture。

1.13.34 マルチプロセッサ

2つ以上の処理要素を持つ1台のコンピュータ。要素のそれぞれに専用のプライベート・メモリーがあります。

1.13.35 マルチプログラミング

2つ以上のコンピュータ・プログラムを同時に実行すること。

1.13.36 マルチスレッド

1つのプロセスを多数のトランザクションで使用すること。

1.13.37 マルチスレッドCORBAサーバー・アプリケーション

(CORBA) 複数のそれぞれ独立したスレッドを使用するアプリケーション設計。一般に、これによってアプリケーション内で並行性が実現されるので、全般的なスループットが向上します。複数のスレッドを使用すると、各スレッドが複数の独立したタスクを並列に処理する効率的なアプリケーションを構築できます。

1.13.38 相互認証

通信しようとしている二者がそれぞれ、自身のアイデンティティを相手に対して証明するプロセス。多くの場合、このプロセスはクライアントとターゲットとの安全な関連付けを確立するための必須条件です。相互認証により、両者がセキュリティの確保されたトランザクションを実行できるようになります。

関連項目:

認証

1.13.39 MVS

1.14 N

この項では、アルファベットNに関する用語集情報について説明します。

1.14.1 名前バインディング

(CORBA) 名前とオブジェクト参照を関連付けること。名前バインディングはネーミング・コンテキストに格納されます。

1.14.2 名前解決

(CORBA) 名前をオブジェクト参照に変換するプロセス。

1.14.3 ネーム・サーバー

(CORBA) Oracle Tuxedoシステムのソフトウェア・コンポーネントの1つ。サービス名を透過的に物理アドレスにマッピングします。ユーザーがサービスと通信するときに、内部識別子ではなく名前を使用できるようになります。

1.14.4 ネームスペース

(CORBA) 1つのグループにまとめられるネーミング・コンテキストの集合。

1.14.5 ネーミング・コンテキスト

(CORBA) 名前関連付けの集合を格納したオブジェクト。この中で、名前はそれぞれ一意です。

1.14.6 ネーミング・サービス

1.14.7 ネイティブ・クライアント

関連項目:

クライアント

1.14.8 ネイティブ・クライアント・アプリケーション

(CORBA) CORBAサーバー・アプリケーションと通信するために、OMG IDL文で定義された操作を呼び出すクライアント・アプリケーション。サーバー・アプリケーションが属するOracle Tuxedoドメインを基準として、クライアント・アプリケーションはネイティブ(つまりローカル)とリモートのいずれかになります。クライアント・アプリケーションそのものは、リモートでもネイティブでも同じです。リクエストは、Oracle Tuxedoドメイン内で実行されているマシンにアプリケーションが存在するかどうかに応じて異なる方法で透過的に処理されます。ネイティブ・クライアント・アプリケーションは必ず、Oracle Tuxedoドメイン内のマシン上に存在します。

1.14.9 ネイティブ共同クライアント/サーバー・アプリケーション

(CORBA) 共同クライアント/サーバー・アプリケーションのうち、Oracle Tuxedoドメイン内に存在するもの。C++ネイティブ共同クライアント/サーバー・アプリケーションをビルドするには、buildobjclientコマンドを使用します。Oracle Tuxedoソフトウェアは、Javaネイティブ共同クライアント/サーバー・アプリケーションをサポートしていません。

1.14.10 ネイティブ・ノード

Oracle Tuxedo構成内のマシンのうち、Oracle Tuxedoソフトウェア全体を保持し、その構成内の他のすべてのネイティブ・ノードと同じ掲示板に対するアクセス権を持つもの(つまり、アプリケーションの管理ドメインの一部であるもの)。

1.14.11 ネットワーク

  • 相互接続されたノードのグループ。
  • データ・ステーション間を接続する機器一式。
  • サーバーとの通信に使用される通信パス。

1.14.12 ネットワーク・エージェント(NA)

Oracle Tuxedoの用語「ワークステーション・ハンドラ(WSH)」に相当するOracle TOP ENDの用語。

1.14.13 ネットワーク・インタフェース(NI)

Oracle Tuxedoの用語「Bootstrap環境オブジェクト」に相当するOracle TOP ENDの用語。

1.14.14 ノード・マネージャ(NM)

Oracle Tuxedoの用語「Bulletin Board Liaison (BBL)」に相当するOracle TOP ENDの用語。

1.14.15 ネットワーク・プロバイダ

ネットワーク経由でデータを伝達するためにトランスポート・レベル以下で使用されるプロトコル。ネットワーク・プロバイダへのアクセスは一般的に、プログラムからトランスポート・インタフェースを通して行います。ネットワーク・プロバイダの例としては、TCP/IPやStarLANがあります。

1.14.16 NLS

UNIXシステムのネットワーク・リスナー・サービス。

1.14.17 ノード

ネットワーク上のポイント。この用語は、Oracle Tuxedoシステムのアプリケーションに参加するコンピュータ(たとえば、UNIXオペレーティング・システムの単一のインスタンス)を指すのにも使用されます。ただし、1つのマルチプロセッサ・システムに複数のノードが存在することも可能です。

1.14.18 非ブロッキング・モード

非同期的なメッセージ配信方法。プログラムはアクションの完了を待たずに処理を進めることができます。

1.14.19 非マスター・ノード

Oracle Tuxedoアプリケーションのノードのうち、MASTERノードとして指定されていないもの。

1.14.20 非分断

分断されたネットワークの中の一部分を指すのに使用される言葉。この部分は引き続き、マスター・ノード上のDBBLと通信できます。

1.14.21 n層クライアント/サーバー

アプリケーション開発アプローチの1つ。アプリケーションのロジックを3つ以上の環境に分散させます。その3つとは、デスクトップ・コンピュータ、1つ以上のアプリケーション・サーバーおよびデータベース・サーバーです。n層クライアント/サーバー・モデルの第一の長所は、クライアント/サーバー・アーキテクチャの利点がエンタープライズ・レベルにまで拡張されることです。その他の長所としては、管理性、拡張性、セキュリティ、パフォーマンスの高さなどがあります。

1.15 O

この項では、アルファベットOに関する用語集情報について説明します。

1.15.1 オブジェクト

(CORBA) 自身の状態、動作およびアイデンティティによって定義されるエンティティ。これらの属性(プロパティとも呼ばれます)は、オブジェクトのオブジェクト・システムによって定義されます。

1.15.2 オブジェクトのアクティブ化

(CORBA) CORBAオブジェクトを、クライアント・アプリケーションからの起動を受け付けられる状態にするプロセス。このオブジェクトのメソッドおよび状態がメモリー内で使用可能であることが必要です。

CORBAオブジェクトを使用するときに、POAとTPフレームワークのアクティブ・オブジェクト・マップの中で、オブジェクトIDをサーバントに関連付けること。CORBAオブジェクトがアクティブ化されると、TPフレームワークは、CORBAオブジェクトの状態を永続記憶域から再ロードし、オブジェクトがクライアント・アプリケーションからのリクエストに対応できる状態にします。

1.15.3 Object Bridge

(CORBA) Visual Edge Software, Ltd.製のソフトウェア。オブジェクト・システム相互運用性を実現するフレームワークとなります。

1.15.4 object by value

オブジェクトを渡す方法の1つ。参照ではなく値で渡します。オブジェクトの状態の記述が受信側に送られます。値で渡されたオブジェクトの受信側は、その状態の新しいインスタンスを作成します。このインスタンスは、送信側とは別のアイデンティティを持ちます。オブジェクトが値で渡された後は、2つのインスタンス間には何の関係もないものと見なされます。

1.15.5 オブジェクトの非アクティブ化

(CORBA) CORBAでは、オブジェクトIDとサーバントとの関連付けを、POAとTPフレームワークのアクティブ・オブジェクト・マップから削除すること。オブジェクトを非アクティブ化すると、このオブジェクトIDを持つオブジェクト参照でクライアントを起動することはできなくなります。起動できるようにするには、最初にオブジェクトのアクティブ化を実行する必要があります。

EJBでは、EJBコンテナによってアクティブ・オブジェクト・マップ内のオブジェクトIDとインスタンスとの関連付けを削除すること。オブジェクトを非アクティブ化すると、このオブジェクトIDを持つオブジェクト参照でクライアントを起動することはできなくなります。起動できるようにするには、最初にオブジェクトのアクティブ化を実行する必要があります。

1.15.6 オブジェクト・ハンドル

(CORBA) オブジェクトが移動しても識別できるようにする方法。ハンドルはシリアライズできるので、オブジェクト・ハンドルを保存しておいて後で使用することも可能になります。たとえば、別のプロセスや別のシステムで、あるいは別のBeanやオブジェクトで使用できます。

1.15.7 オブジェクトID (OID)

1.15.8 オブジェクト識別子(OID)

(CORBA) MIB内の各オブジェクトに割り当てられた一意の番号。これらのOIDは特定のカテゴリに分類され、ツリー構造を形成します。エージェントが特定のオブジェクトにアクセスするときは、MIBファイル内のOIDツリーをたどって目的のオブジェクトを見つけます。OIDは、OIDツリーのルートから目的のオブジェクトまでのユニークなパスを指定することでオブジェクトを識別します。

1.15.9 オブジェクト実装

(CORBA) 特定のインタフェースに対して定義された操作を実装するために開発者が作成するコード。

関連項目:

インタフェース

1.15.10 オブジェクト・インタフェース

(CORBA) 特定のオブジェクトに対するインタフェース。アプリケーションのOMG IDL文で定義されます。オブジェクト・インタフェースとは、特定のオブジェクトに対して実行可能な操作のセットおよび属性を規定するものです。たとえば、銀行窓口オブジェクトのインタフェースでは、そのオブジェクトに対して実行できる操作のタイプ(預金引出し、振替、預入れなど)が規定されます。Tobj::TransactionCurrentは、Oracle Tuxedoソフトウェアで用意されているオブジェクト・インタフェースの例です。

関連項目:

CORBAオブジェクトOMG IDLおよび操作

1.15.11 Object Management Group (OMG)

(CORBA) オブジェクト指向アプリケーション開発用の共通フレームワークとなる、業界の指針とオブジェクト管理仕様を制定する国際的組織。OMG Common Object Request Broker Architectureは、CORBAオブジェクト・モデルの仕様です。

1.15.12 オブジェクト・モデル

(CORBA) 特定のアプリケーションまたはシステムの全体的な設計がオブジェクトとして反映されたモデル。

1.15.13 オブジェクト参照

(CORBA) 分散ORBシステム内のオブジェクトのインスタンスを一意に指定する識別子。

1.15.14 オブジェクト・リクエスト・ブローカ

関連項目:

CORBA ORB

1.15.15 オブジェクト・システム

(CORBA) システム固有の標準に従ってオブジェクトのコレクションを格納、操作および使用するソフトウェア・システム。オブジェクト・システムは、オブジェクト間の情報の交換方法と、オブジェクト・モデル(CORBA COM、EJB、RMIなど)に従ったオブジェクトの実装方法を指定します。

1.15.16 オブジェクト・トランザクション・サービス

1.15.17 オクテット

  • 8ビットで構成されるバイト。
  • 8つのバイナリ要素で構成されるバイト。

1.15.18 OID

1.15.19 OLE

(CORBA) Object Linking and Embedding。

1.15.20 OLTP

1.15.21 OMG IDL

(CORBA) Object Management Group Interface Definition Language。オブジェクトのインタフェース、つまりオブジェクトの特性や動作(たとえば、そのオブジェクトに対して実行できる操作)を記述するためにOMGが仕様を定めた定義言語。

「操作」も参照してください。

1.15.22 オンライン・トランザクション処理(OLTP)

  • データ処理の形態の1つ。ユーザーが端末またはワークステーションからアプリケーション・プログラムにメッセージを送信し、そのアプリケーションがリアルタイムでデータベースを更新するというものです。
  • パフォーマンスが重視される環境における作業単位の実行。ユーザーからは、処理がただちにリアルタイムで行われているように見えます。通常は自己回復性、履歴記録および整合性保証の機能を備えています。

1.15.23 オープン・フレームワーク

開発者がプラグ・アンド・プレイ方式で簡単にソフトウェア・コンポーネントを削除したり置換したりできるソフトウェア・インフラストラクチャ。

1.15.24 オープン・システム

指定された、様々なコンピュータ・ベンダーに共通する標準を実装するシステム。通信に関するオープン・システム標準を実装すると、異なるベンダーのコンピュータどうしが通信できるようになります。

1.15.25 開放型システム間相互接続のコミットメント、同時実行性および回復(OSI CCR)

  • このプロトコルはISO標準です(ISOIIEC 9804)。グローバル・トランザクションのブランチのコミットまたはロールバックに使用されるサービスおよびプロトコルを対象とします。
  • ISOIIEC 9804標準のソフトウェア実装。

1.15.26 Open Systems Interconnection(OSI)

タイプが異なるコンピュータ・システム間の通信を容易にするためのコンソーシアム。

1.15.27 開放型システム間相互接続のトランザクション処理(OSI TP)

  • ISO標準(ISOIIEC 10026-2)。異なるコンピュータに存在するクライアントおよびサービスのルーチン間で対話を確立しメッセージを受け渡すのに使用される、サービスおよびプロトコルを対象としています。
  • ISOIIEC 10026-2標準のソフトウェア実装。

1.15.28 操作

(CORBA) オブジェクトによって実行できるアクション。たとえば、ファイル・オブジェクトに対しては、オープン、クローズ、読取り、印刷など、様々な操作を要求できます。

関連項目:

オブジェクト

1.15.29 ORB

関連項目:

CORBA ORB

1.15.30 ORBMainモジュール

(CORBA) Oracle Tuxedoサーバー・アプリケーション・プロセスのメイン手順。Oracle TuxedoソフトウェアにはORBMainモジュールがあります。このモジュールを変更しないでください。サーバー・アプリケーションのビルド手順で、ORBMainモジュールが自動的にサーバー・アプリケーション・プロセスに組み込まれます。ORBMainモジュールは、TPフレームワークを使用するサーバー用にbuildobjserverコマンドによって提供されます。共同クライアント/サーバー・アプリケーションでは、自身のメイン手順を用意する必要があり、buildobjclientコマンドで-Pスイッチを使用する必要があります。

1.15.31 Oracle管理コンソール

ATMIまたはCORBA環境で動作しているOracle Tuxedoアプリケーションをリモート管理するための、Webベースのグラフィカル・ユーザー・インタフェース。インターネット・ブラウザにダウンロード可能なJavaアプレットとして配布されます。

「Oracle Tuxedoシステム」も参照してください。

1.15.32 Oracle Transaction Processing

「トランザクション処理(TP)」を参照してください。

1.15.33 Oracle Tuxedo-JSE Connectivity

(ATMI) 以前の「JoltWAS for Servlet」。

1.15.34 Oracle Tuxedo-WebLogic Connectivity

以前の「JoltWAS for WebLogic」。Oracle Tuxedo-JSE Connectivity for WebLogicをカスタマイズしたバージョン。

1.15.35 Oracle Tuxedoアプリケーション

「アプリケーション」を参照してください。

1.15.36 Oracle Tuxedo掲示板

「掲示板」を参照してください。

1.15.37 Oracle Tuxedoクライアント

「クライアント」を参照してください。

1.15.38 Oracle Tuxedoドメイン

1つのOracle Tuxedoドメインは1つのOracle Tuxedoアプリケーション(1つまたは複数のビジネス・アプリケーションを実行する)で構成されます。1つのドメインは1つの構成ファイルで定義され、単一のエンティティとして管理されます。ドメインを他のOracle Tuxedoドメインに接続することもでき、それにはDomains機能を使用します。

1.15.39 Oracle Tuxedo Domains

Oracle Tuxedoのコンポーネントの1つ。Oracle Tuxedoシステムのクライアント/サーバー・モデルを拡張して、TPドメイン間でのトランザクション相互運用性を実現します。この拡張機能を使用するときも、クライアント/サーバー型モデルおよびATMIインタフェースはそのままです。リモート・ドメインのサービスへのアクセス(およびリモート・ドメインからのサービス・リクエスト)は、アプリケーション・プログラマとユーザーのどちらに対しても透過的に行われます。

1.15.40 Oracle Tuxedoサーバー

クライアント・アプリケーションから要求されたタスクを実行するプログラム。

「サーバー」も参照してください。

1.15.41 Oracle Tuxedoシステム

ビジネス・クリティカルなクライアント/サーバー型のアプリケーションを開発し、デプロイするための、オラクル社が開発した電子商取引用の強力なプラットフォーム。分散トランザクション処理とアプリケーション・メッセージングに加えて、全社規模のアプリケーションを構築して実行するのに必要なサービスすべてを扱います。

1.15.42 Oracle Wrapper Callbacks API

(CORBA) CORBA共同クライアント/サーバー・アプリケーション用のコールバック・オブジェクト実装の簡略化を目的とするアプリケーション・プログラミング・インタフェース。このAPIには、コールバック・オブジェクトを定義、開始、停止および破棄するためのメソッドがあります。

「アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)」、「コールバック・ラッパー・オブジェクト」、「CORBAコールバック・オブジェクト」および「共同クライアント/サーバー・アプリケーション」も参照してください。

1.15.43 OSI

1.15.47 アウトバウンドIIOP

(CORBA) Oracle Tuxedoソフトウェアの機能の1つ。クライアントのコールバックをサポートします。アウトバウンドIIOPによって、アウトバウンド・ハーフ・ゲートウェイがISL/ISHに追加されます。Oracle Tuxedoシステムは、次の3種類のアウトバウンドIIOPをサポートしています:

非対称アウトバウンドIIOP
ISHに接続されていない共同クライアント/サーバー・アプリケーションへの、2番目の接続を経由するアウトバウンドIIOP。Oracle Tuxedoソフトウェアのこの機能がサポートされるのは、GIOP 1.0、GIOP 1.1およびGIOP 1.2のクライアント・アプリケーション、サーバー・アプリケーションおよび共同クライアント/サーバー・アプリケーションです。
双方向アウトバウンドIIOP
ISHに接続したリモートの共同クライアント/サーバー・アプリケーションへのアウトバウンドIIOP。このアウトバウンド・コールバックでは、共同クライアント/サーバー・アプリケーションが最初にインバウンド呼出し用に使用したのと同じ接続が再利用されます。この機能がサポートされるのは、Oracle Tuxedo C++ GIOP 1.2のクライアント・アプリケーション、サーバー・アプリケーションおよび共同クライアント/サーバー・アプリケーションのみです。
デュアル・ペア接続アウトバウンドIIOP
ISHに接続したリモートの共同クライアント/サーバー・アプリケーションへのアウトバウンドIIOP。双方向アウトバウンドIIOPと異なり、このアウトバウンド・コールバックでは第2の接続が使用されます。これは、共同クライアント/サーバー・アプリケーションが最初にインバウンド呼出し用に使用したのとは別の接続です。Oracle Tuxedoソフトウェアのこの機能がサポートされるのは、GIOP 1.0、GIOP 1.1およびGIOP 1.2のクライアント・アプリケーション、サーバー・アプリケーションおよび共同クライアント/サーバー・アプリケーションです。

1.15.48 送信接続

ローカル・ゲートウェイからの接続。この接続が生成される原因としては、接続の自動再試行、リモート・ドメインへの初回リクエストおよび管理者によって発行されたdmadmin(1) connectコマンド・シーケンスがあります。

1.15.49 アウトオブバンド・データ

Oracle Tuxedoシステムがサポートする通常のクライアント/サーバー通信チャネル外で、Oracle Tuxedoシステムによって配信されるデータ。

1.16 P

この項では、アルファベットPに関する用語集情報について説明します。

1.16.1 パラレル・データ回線

パラレル・データ回線を使用すると、データを複数の回線に同時に送信することができます。パラレル・データ回線が構成済のときは、ネットワーク・トラフィックはネットワーク・グループ番号(NETGRPNO)が最大である回線で送信するようにスケジューリングされます。この回線がビジー状態のときはネットワーク・グループ番号が次に大きい回線でトラフィックを送信するように自動的にスケジューリングされます。すべての回線がビジー状態の場合は、回線が使用可能になるまでデータはキューに入れられます。

1.16.2 分断

ネットワーク接続されたアプリケーションのアクティブ・ノードのうち1つ以上が、LAN障害などの問題が原因で他のアクティブ・ノードと通信できない状態のこと。

1.16.3 パス・フレーズ

英数字とその他の文字から成る文字列。通常は人間が、身元を示すために提示します。パス・フレーズの長さは一般に、パスワードよりも長くなります。2つ以上の単語が含まれ、大文字と小文字が混在し、さらに句読点も使用されている必要があります。パス・フレーズは覚えやすく、かつパスワードよりも侵入者が推測しにくいものにする必要があります。

1.16.4 パッシブ化

Beanの状態を非アクティブにすること。ステートフル・セッションBeanまたはエンティティBeanの場合は、パッシブ化のときにBeanの状態データが永続的記憶域に書き込まれるのが一般的です。後で再度アクティブ化するときに、この状態に戻すことができます。ステートフル・セッションBeanおよびエンティティBeanの場合は、パッシブ化によってオブジェクトが非アクティブ化されます。

1.16.5 永続オブジェクト

そのオブジェクト参照を作成したプロセスとは独立して存在するオブジェクト。

1.16.6 PID

関連項目:

プロセスID (PID)

1.16.7 PIDL (Pseudo-IDL)

(CORBA) CORBA疑似オブジェクトを記述するためのインタフェース定義言語。各言語マッピング(たとえばIDLからC++またはJavaプログラミング言語のマッピング)は、疑似オブジェクトを言語固有の構造体にマッピングする方法を表します。PIDLマッピングは、通常のCORBAオブジェクトのマッピングに適用される規則に従っていても従っていなくてもかまいません。

1.16.8 PKCS-7

1.16.9 平文

暗号法において、暗号化されていないテキストのこと。

1.16.10 プラットフォーム

アプリケーションをサポートするハードウェア、オペレーティング・システムおよびウィンドウ・システム・ソフトウェアの組合せ。

1.16.11 POA

1.16.12 ポリシー

1.16.13 ポーリング

(CORBA) マネージャがエージェントに一定の間隔で問い合せて、管理対象オブジェクトの値が指定のしきい値を超えたかどうかを調べる活動。エージェントは、指定された管理対象オブジェクトの値を報告します。

1.16.14 移植性

開発者がアプリケーションをあるプラットフォームから別のプラットフォームに、コストのかかる再設計作業は不要で簡単に移動できること。

1.16.15 ポータブル・オブジェクト・アダプタ(POA)

(CORBA) CORBAサーバー・アプリケーションの実行可能イメージに組み込まれる、関数のランタイム・ライブラリ。POAは、アプリケーションで使用されるすべてのオブジェクトへのオブジェクト参照を作成および管理します。さらに、POAはオブジェクトの状態も管理します。また、永続オブジェクトをサポートするインフラストラクチャとなり、異なるORB製品間でのオブジェクト実装の移植性を実現します。

Oracle Tuxedoサーバー・アプリケーション手順によって自動的に、POAがサーバー・アプリケーションに組み込まれます。Oracle Tuxedo TPフレームワークは自動的に、Oracle Tuxedoサーバー・アプリケーションとPOAとのすべての相互作用を処理します。共同クライアント/サーバー・アプリケーションは、POAと直接相互作用します。

1.16.16 ポート番号

論理的な通信チャネルを識別し、目的の接続を別のものと区別するためにTCP/IPホストに付与された便宜上の番号。TCP/IPサーバーは、送信されてくる接続リクエストを、指定されたポートで「リスニング」します。TCP/IPクライアントがサーバーとの接続を開始するには、ホストのIPアドレスと、サーバーの指定ポート番号を指定します。

1.16.17 プラグマ

(CORBA) IDLファイルをコンパイルするときに特定の操作を実行するという、IDLコンパイラに対する指令。たとえば、プラグマPrefixはIDLインタフェースのインタフェース・リポジトリIDに影響します。

1.16.18 プリコミット

データの変更を、安定した記憶域にコピーするプロセス(データを回復可能にするためにリソース・マネージャが使用)。

1.16.19 プライマリ・リモート・ドメイン

最も優先度の高いリモート・ドメイン。使用可能であれば常に使用されます。

1.16.20 プリンシパル

(ATMI) セキュリティ目的で、認証を受けたユーザー。

(CORBA) システムのリソースを使用する能力を持つ、ユーザーまたはプログラム的エンティティ。

1.16.21 Principal Authenticatorオブジェクト

(CORBA) 所定のプリンシパルの資格証明の作成を担当するアプリケーションから認識可能なオブジェクト。認証を受ける必要があるが、まだ受けていないユーザーまたはプリンシパルは、Principal Authenticatorオブジェクトを使用します。

関連項目:

認証およびオブジェクト

1.16.22 秘密キー

セキュリティが確保されたメッセージを交換する当事者だけが知っている暗号化/復号化キー。

1.16.23 プライベートMIB

プライベートMIBディレクトリの下で定義されたMIB。

1.16.24 手順

特定のタスクを実行するための(コンピュータに対する)一連の指示。

1.16.25 プロセスID (PID)

プロセスを識別するための一意の番号。

1.16.26 Process-Entityデザイン・パターン

クライアント・アプリケーションとサーバー・マシン上に格納されているデータベース・レコードとの相互作用が必要である状況においてパフォーマンス向上のために使用できるデザイン・パターン。

1.16.27 プロファイル

特定のクライアントまたはユーザーに関する情報の集合。プロファイルは、サーバー側でそのクライアントまたはユーザーを認識するのに必要となる情報です。

1.16.28 プロトコル

  • 通信リンクを介して送受信されるメッセージの形式やタイミングを規定する規則の集合。TCP/IPはネットワーク・プロトコルの例です。
  • 通信して情報を交換する2つのシステムが従う「規則」の集合。

1.16.29 プロバイダ

OSI通信プロトコルの第4層を介してネットワーク機能を提供する通信製品。

1.16.30 Pseudo-IDL

関連項目:

PIDL (Pseudo-IDL)

1.16.31 疑似オブジェクト

(CORBA) IDLで記述されるという点ではCORBAオブジェクトに似ているオブジェクトですが、CORBAオブジェクトとは異なり、オブジェクト参照を使用して渡すことはできず、ナロー変換や文字列化もできません。

DIIインタフェースは疑似オブジェクトの例ですが、DIIインタフェースはライブラリとして実装され、OMG仕様ではより正確にIDLインタフェース付き疑似オブジェクトとして説明されています。疑似オブジェクトのためのIDLはPIDLと呼ばれており、定義の対象が疑似オブジェクトであることを示します。

関連項目:

PIDL (Pseudo-IDL)

1.16.32 公開キー

認証局から提供される値。秘密キーと組み合せて、メッセージの暗号化および復号化に使用できます。

1.16.33 公開キー・アルゴリズム

公開キーまたは秘密キーを使ってデータを暗号化または復号化するためのアルゴリズム。秘密キーは一般的に、メッセージ・ダイジェストを暗号化するために使用されます。このような用途では、公開キー・アルゴリズムを「メッセージ・ダイジェスト暗号化アルゴリズム」と呼びます。公開キーは一般的に、内容暗号化キー、つまりセッション・キーの暗号化に使用されます。このような用途では、公開キー・アルゴリズムを「キー暗号化アルゴリズム」と呼びます。公開キー・アルゴリズムの例として、RSAがあります。

1.16.34 Public-Key Cryptography Standard 7 (PKCS-7)

RSA Laboratoriesが非公式のコンソーシアム(元の参加者はApple、Microsoft、DEC、Lotus、SunおよびMIT)の協力のもとで開発した公開キー暗号化標準の1つ。PKCS-7は、デジタル署名や暗号化など、拡張された暗号化メッセージの一般的な構文を定義します。Oracle Tuxedoの公開キーのセキュリティは、PKCS-7標準に準拠しています。

1.16.35 公開キー暗号化

一対の非対称キーを使用して暗号化と復号化を行う技術。対になるキーとは、公開キーと秘密キーです。公開キーが「公開」であるのは、広い範囲に配布されるからです。秘密キーは配布されることはなく、常に秘密とされます。

1.16.36 公開キー・セキュリティ

公開キー暗号化技術を基に構築されたOracle Tuxedoのセキュリティ機能。公開キー暗号化を使用して、Oracle Tuxedoアプリケーションのクライアントとサーバーとの間でエンド・ツー・エンドのデジタル署名とデータの秘密性を実現します。この機能は、PKCS-7標準に準拠しています。

1.16.37 パブリッシュ

構造化イベントをイベント・チャネルにプッシュする行為。サブスクライバがそのイベントを利用できるようになります。

1.17 Q

この項では、アルファベットQに関する用語集情報について説明します。

1.17.1 キュー

サーバーに対するリクエストを、いったんためてから配信する処理を管理する単純なデータ構造。キューに登録された要素は、なんらかの優先度の順に並べ替えられることもあります。クライアントがアイテムをキューに挿入し、サーバーはアイテムをキューから取り出します。これを、即座に行うか、ある程度まとめて行うか、または一定の間隔で行います。

1.18 R

この項では、アルファベットRに関する用語集情報について説明します。

1.18.1 RC2

Rivest's Cipher 2。40ビットから128ビットまでの範囲でキーのサイズを変更できるブロック暗号。DESより高速であり、40ビットの暗号キーは輸出できます。米国籍の企業の海外子会社および海外支店であれば、56ビットの暗号キーを使用することができます。米国ではRC2で使用できるキーの長さは実質的に無制限ですが、Oracle Tuxedoの公開キー・セキュリティ機能ではキーの長さは128ビットまでという制限があります。

1.18.2 RC4

Rivest's Cipher 4。バイト単位で操作を行う、可変キー長のストリーム暗号。RC4は、対称または秘密キー・システムであり、速さはDESの約10倍で、キー・サイズ56ビットで輸出可能です。米国ではRC4で使用できるキーの長さは実質的に無制限ですが、Oracle Tuxedoのリンク・レベル暗号化機能ではキーの長さは128ビットまでという制限があります。

1.18.3 ReceivedCredentialsオブジェクト

(CORBA) アプリケーションへの安全な関連付けを表すオブジェクト。ReceivedCredentialsオブジェクトの内容は、その関連付けのプロパティです。

関連項目:

オブジェクト

1.18.4 RECONNECTクライアント

Joltクライアントの一種。指定の時間が経過してもアイドル状態である場合にそのネットワーク接続を切断できますが、Oracle Tuxedoでのそのクライアントのユーザー・コンテキストはアクティブのままになります。

1.18.5 レコード

ローカルまたはリモートのOracle Tuxedoリージョンの外(つまり別のシステム上)に存在する、入力または出力のデータ。

1.18.6 リカバリする

指定のトランザクションを完了するよう、コーディネータまたはパーティシパントから出される要求。

1.18.7 リカバリ

トランザクション・システムでは、障害発生後にシステムを最新のコミット済状態に復元できる、つまり整合性の取れた状態にできること。分散システムでは、リカバリ時に多数の分散コンポーネントを再同期化する処理が行われることがあります。システムのリカバリが完了すると、処理を再開できるようになり、障害発生が原因で中断されたトランザクションを再実行できるようになります。

1.18.8 リレーショナル・データベース

データ・アイテム間の関係に従ってアクセスおよび編成されるデータベース。関係を表現する手段が表であり、対応する属性を持つアイテムにアクセスできるようになっています。アクセス・パスは、アクセス時に決まります。

1.18.9 相対OID

(CORBA) オブジェクト識別子(OID)のうち、OIDツリーのルートより下のノードの1つを起点として管理対象オブジェクトまでのパスを指定するもの。

1.18.10 信頼性

1つのシステム(または1つのシステムの一部)が、パフォーマンスの仕様を満たしながら、繰返し試行に対して(望まない副作用を生じることなく)どの程度まで正しい出力を生成できるかということを意味します。

1.18.11 リモート

サービスまたはコンピュータをクライアントがネットワーク経由で使用できることを表します。

1.18.12 リモート・クライアント

関連項目:

クライアント

1.18.13 リモート・クライアント・アプリケーション

1.18.14 リモート・ドメイン

(ATMI) アプリケーションのうち、ローカル・ドメイン・ゲートウェイ・グループを介してアクセスされる部分。

1.18.15 リモート・ファクトリ

(CORBA) リモート・ドメイン内に存在するファクトリ・オブジェクト。アプリケーションからはOracle Tuxedoファクトリ・ファインダを介してアクセスできます。

1.18.16 リモート・ファイル共有(RFS)

UNIXシステムの機能の1つ。リモート・ファイルにネットワークを介してアクセスできるようにするものです。

1.18.17 リモート・ゲートウェイ

リモートOracle Tuxedoアプリケーションの中の、特定のゲートウェイ・グループが持つ機能。

1.18.18 リモート共同クライアント/サーバー・アプリケーション

(CORBA) CORBA共同クライアント/サーバー・アプリケーションのうち、Oracle Tuxedoドメインの外に存在するもの。リモート共同クライアント/サーバー・アプリケーションは、Oracle Tuxedo TPフレームワークを使用しません。クライアント・アプリケーションとORBとの間の、より直接的な相互作用が必要になります。リモート共同クライアント/サーバー・アプリケーションをビルドするには、buildobjclientコマンドまたはJavaクライアント・アプリケーションのコマンドを使用します。

1.18.19 Remote Method Invocation

(CORBA) リモート・オブジェクトにアクセスするためのJava固有のAPI。

1.18.20 リモート・ノード

ネットワーク内のコンピュータのうち、ユーザーのワークステーションに接続されていないもの。

1.18.21 リモート・プロシージャ・コール(RPC)

ローカルではないプログラムまたはアドレス領域で実行されるローカル・プロシージャ・コール。リソースを最も有効な形で利用するために、アプリケーション・ロジックをクライアントとサーバーに分割できるようになります。

1.18.22 リモート・サービス

リモート・ドメインのサービスのうち、ローカル・アプリケーションからドメイン・ゲートウェイ・グループを介してアクセスできるもの。

1.18.23 リモート・サービス・ファンアウト

構成方法の1つ。リモート・サービスが複数のリモート・ドメインからインポートされた場合に、ローカル・ドメイン・ゲートウェイがそのリモート・サービスをOracle Tuxedo掲示板で通知する処理は1回だけ実行されます。リモート・サービスをゲートウェイ・サーバーがファンアウトできるのは、同じサービス名が複数のリモート・ドメインからインポートされた場合です。ファンアウトは、ゲートウェイ共有メモリーを介して行われます。

1.18.24 リモート・サービス名

リモート・ゲートウェイを介してアクセス可能なリモート・システムによって提供されるサービスの名前(長さは11.1.1.1.0より前は1文字以上16文字以下で、11.1.1.1.0以降は127文字以下です)。

1.18.25 リクエスト

クライアントから送信されるメッセージ。実行する操作が指定されています。CORBA環境では、メッセージはオブジェクト・リクエスト・ブローカに送信され、該当するサーバー・アプリケーションに中継され、このアプリケーションがリクエストに対する処理を行います。

関連項目:

クライアントサーバーおよびCORBA ORB

1.18.26 要求元

  • メッセージをクライアントから受信し、このメッセージを共通の内部形式に変換し、トランザクション・リクエストに対する適切なサーバーを特定し、リクエストをサーバーの1つに転送するプロセス。
  • クライアント、またはクライアントとして動作するサーバーを示す一般的な用語。

1.18.27 リクエスト・レベルのインターセプタ

(CORBA) ユーザーが作成し、Oracle Tuxedoアプリケーションのクライアントとサーバー・コンポーネントの間の呼出しパスに挿入されるアプリケーション。オブジェクト呼出しのたびに自動的にORBによって起動されます。リクエスト・レベルのインターセプタを使用すると、セキュリティやコンポーネントのモニタリングなどのサービスを、クライアントとサーバーのどちら側でも、オブジェクト呼出しに追加できます。リクエスト・レベルのインターセプタによって、サードパーティ製のセキュリティ・プラグイン・ソフトウェアを簡単に使用できるようになります。

1.18.28 リクエスタ

メッセージをクライアントから受信し、このメッセージを共通の内部形式に変換し、トランザクション・リクエストに対する適切なサーバーを特定し、リクエストをサーバーの1つに転送するプロセス。

1.18.29 リクエスト/レスポンス型通信

1つのリクエスト・メッセージには1つのレスポンス・メッセージだけが対応することを特徴とする通信。このタイプの通信が使用されるときは、クライアントがタスクを要求し、サーバーはそのタスクを実行してレスポンスをクライアントに送信します。リクエスト/レスポンス型の通信は、同期的に実行されることも、非同期的に実行されることもあります。

1.18.30 リクエスト/レスポンス型サーバー

リクエスト/レスポンス型のサービスを実行するサーバー。

1.18.31 リクエスト/レスポンス型サービス

クライアントからのリクエストによって開始されるサービス。サービス・ルーチンはリクエストを1つだけ受け取り、応答を1つだけ返します。リクエスト/レスポンス型のサービスは1つの手順のように扱われ、その特性としては「完了するまで実行される」、「リクエスタとの対話はない」、「戻り値を要求元に返す」があります。要求元にとっては、リクエスト/レスポンス型サービスは同期的に実行されることも、非同期的に実行されることもあります。

1.18.32 Requests For Comments (RFC)

Internet Architecture Board (IAB)によって承認されたインターネット標準を公開する文書。

1.18.33 リソース・マネージャ(RM)

情報およびプロセスの集合(たとえばデータベース管理システム)に対するアクセスを可能にする、インタフェースおよび関連ソフトウェア。リソース・マネージャによって、トランザクション処理を実行できるようになり、アクションの永続性も可能になります。これらは、グローバル・トランザクションの中でアクセスおよび制御されるエンティティです。

1.18.34 リソース・マネージャ・インスタンス

リソース・マネージャの特定のインスタンスまたはオカレンス。1つのグローバル・トランザクションの中に、同一または異なるリソース・マネージャのオカレンスまたはインスタンスが複数存在することもあり、それぞれが別のデータを管理します。各リソース・マネージャ・インスタンスは、自律的であると見なされ、ローカル・アクセス(ローカルとグローバルの両方のトランザクションに対して)や管理などを完全に制御できます。

1.18.35 レスポンス時間

照会またはリクエストの入力からレスポンス受信までに経過した時間。

1.18.36 RFC

1.18.37 RM

1.18.38 ロールバックする

トランザクション内で更新されたすべてのリソースを元の状態(つまり、トランザクションの開始前の状態)に戻してトランザクションを終了すること。

1.18.39 ロールバック

トランザクションを終了させ、そのトランザクションの実行中に指定されたリソースに対するすべての変更を無効にするか元に戻すこと。

1.18.40 RPC

1.18.41 RSA

Rivest、Shamir、Adlemanの3氏によって発明された公開キー・アルゴリズム。RSAは、デジタル署名と暗号化に広く使用されています。RSAアルゴリズムは非対称的です。つまり、秘密キーはその所有者しか知りませんが、対応する公開キーは広い範囲に配布できます。

1.18.42 RTQ

Oracle Tuxedoシステムの/Qコンポーネントに相当する、Oracle TOP ENDシステムのコンポーネント。

1.18.43 実行時のトレーシング機能

Oracle Tuxedoの機能の1つ。ユーザーがアプリケーション間のトランザクションをモニターできるようになります。必要に応じて、開発中または本稼働中の分散アプリケーションのトラブルシューティングも実行できます。また、ユーザーがハードウェア、オペレーティング・システム、ネットワークまたはアプリケーション・コードの問題を特定できるようになります。

1.19 S

この項では、アルファベットSに関する用語集情報について説明します。

1.19.1 スケーラビリティ

開発者が1つの解決策を様々なサイズの問題にどの程度まで適用できるかということを意味します。1つの解決策が、複雑さにかかわらず良好に効果を発揮すれば理想的です。しかし実際には、あまり複雑でない問題に対しては通常は単純な解決策があります。

1.19.2 スカラー・オブジェクト

MIBリーフ・オブジェクト(MIBオブジェクトのうち、OIDツリー内でそれより下に他のMIBオブジェクトが存在しないもの)のうち、インスタンスを1つだけ持てるもの。

1.19.3 SCM

1.19.4 スコープ

(ATMI) アプリケーションの特定の使用を強制するためにクラスを使用すること。

1.19.5 セキュア・ソケット・レイヤー(SSL)

Netscapeによって開発されたトランスポート・レベルの技術。2つの通信アプリケーション間の認証およびデータ暗号化のためのものであり、公開キー技術の使用を前提としています。

関連項目:

認証

1.19.6 セキュリティ

情報を無許可での変更または開示から守ることと、リソースを無許可での使用から守ること。

1.19.7 SecurityCurrent

(CORBA) システムのセキュリティ機能にアクセスできるようにするためのオブジェクト。

ノート:

オブジェクト

1.19.8 セキュリティ・ポリシー

(CORBA) 特定のアプリケーションに対するセキュリティ規則の集合。セキュリティ管理者が定義して適用します。セキュリティ・ポリシーではユーザー(またはプリンシパル)のコレクションが定義され、明確に定義された認証プロトコルがユーザー認証に使用されます。さらに、セキュリティ規則の設定を簡略化するためにグループが使用される場合もあります。

EJBを使用するときは、セキュリティ・ポリシーによってJavaでのパーミッションの集合が定義され、JVMでどの操作にアクセス可能かがこれによって決まります。

1.19.9 セキュリティ・プリンシパル

セキュリティ・システムから見て既知であり、セキュリティ・システムによる認証が可能なエンティティ。

1.19.10 セキュリティ・サービス

1.19.11 セキュリティ・サービス・プロバイダ・インタフェース(SSPI)

(CORBA) 複数のベンダーからのセキュリティ・コンポーネントをOracle Tuxedoのセキュリティ・サービスに統合することを可能にするインタフェース。

1.19.12 サーバント

(CORBA) アプリケーションのOMG IDL文で定義されたインタフェースを実装するクラスのインスタンス。サーバントの内容は、1つまたは複数のCORBAオブジェクトの操作を実装するメソッド・コードです。

1.19.13 サーバント・ファクトリ

(CORBA) Oracle Tuxedo Javaサーバー・アプリケーションの機能の1つ。サーバントを自動的にインスタンス化するためのものです。Oracle Tuxedo C++サーバーとは異なり、Javaサーバーではサーバントのインスタンス化に対してコールバックは不要です。

1.19.14 サーバント・プール

(CORBA) Oracle Tuxedo (C++)ソフトウェアの機能の1つ。Oracle Tuxedoサーバー・アプリケーションにおいて、サーバントと特定のオブジェクトIDとの関連付けが解除された後もそのサーバントをメモリー内に保持できるようになります。

1.19.15 サーバー

クライアント/サーバー・アーキテクチャにおいてサービスを実行するソフトウェア・プログラム。次のステップを実行します。

  1. 特定のサービスに対するリクエストをクライアント(またはクライアントの役割を持つその他の機能)から受信します。
  2. リクエストに対する処理を行うサービス・ルーチンをディスパッチします。
  3. レスポンスを元の要求元に送信します。このレスポンスは、要求されたサービスが正常に実行されたかどうかを示し、実行されたサービスの結果を伝えるものです。

関連項目:

クライアント

1.19.16 サーバー抽象化

アプリケーションは、サーバー・プロセスのビルド時に、自身のサービス・ルーチンとOracle Tuxedoシステムのmain()を結び付けます。Oracle Tuxedoシステムのmain()では、サーバーの初期化および終了が行われるほか、リクエストを受け取ってサービス・ルーチンにディスパッチする処理も行われます。これらの処理はすべて、アプリケーションに対して透過的に行われます。

1.19.17 サーバー・アプリケーション

(CORBA) Oracle Tuxedoソフトウェアとともに使用するために作成され、クライアント・アプリケーションから要求されたタスクを実行するプログラム。

1.19.18 サーバー記述ファイル

(CORBA) Javaサーバー・アプリケーション内で実装されるインタフェースに対して、デフォルトのCORBAアクティブ化およびトランザクションのポリシーを割り当てるためのファイル。このXMLファイルには、サーバー宣言(サーバー実装クラスの名前やサーバー記述子ファイルの名前など)も格納されています。また、サーバー・アプリケーションのJava ARchive (.jar)ファイルを構成するJavaクラス・ファイルの名前も記述できます。「JARファイル(.jar)」を参照してください。

1.19.19 サーバー・グループ

関連項目:

グループ

1.19.20 サーバーID

1つのサーバーを識別するための識別子。同じサーバーIDを持つ2つのサーバーが同時に動作することはできません。

1.19.21 Serverオブジェクト

(CORBA)サーバー・アプリケーションの初期化関数を実行し、1つまたは複数のサーバントを作成し、サーバー・アプリケーションのシャットダウンおよびクリーン・アップの手順を実行するオブジェクト。

関連項目:

サーバント

1.19.22 サーバー間通信

(CORBA) Oracle Tuxedoソフトウェアの機能の1つ。アプリケーションによる分散オブジェクトの呼出しと、その分散オブジェクトからの呼出し(コールバックといいます)の処理を可能にします。CORBAまたはRMIのオブジェクトは、Oracle Tuxedoドメインの内側にあっても外側にあってもかまいません。

1.19.23 サービス

  • システム内のクライアントによるリクエストを処理できるアプリケーション・ルーチン。
  • サービス・リクエストを遂行するアプリケーション・コードのモジュール。

1.19.24 サービス・コード

tlistenプロセスを通してリモートで提供されるサービスに関連付けられた名前。

1.19.25 サービス・コントロール・マネージャ(SCM)

サービス・コントロール・マネージャ(SCM)は、Windowsシステムの開始時に起動されます。リモート・プロシージャ・コール(RPC)のサーバーによって、プログラムはリモート・サービスを構成および制御できます。

1.19.26 サービス・リクエスト

サービスの呼出しを依頼する要求元プロセスによって開始されるリクエスト。

1.19.27 サービス・ルーチン

クライアントの代理で1つまたは複数の特定のサービスを実行するアプリケーション・モジュール。サービス・ルーチンの構造(サービス・ルーチンの呼出しと終了のメカニズム)は、XATMIインタフェース仕様によって定義されます。

1.19.28 SERVICESセクション

構成ファイル内のセクションの1つ。サービスを定義します。

1.19.29 サーブレット

CGIをJavaで置き換えたもの。サーブレットは、HTTPリクエストに応じるためにWebサーバーによって呼び出されるJavaクラスです。サーブレットは、その出力としてハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML)を生成します。

(Jolt) サーバー上で実行されるアプレット。この用語が通常指すのは、Webサーバー環境で実行されるJavaアプレットです。Webブラウザ環境で実行されるJavaアプレットに似ています。

1.19.30 セッションBean

(Jolt) サーバー上で動作するビジネス・ロジックを実装する非永続オブジェクト。セッションBeanは、クライアントを論理的に拡張してサーバー上で動作させるものと考えることができます。1つのセッションBeanが複数のクライアント間で共有されることはありません。

1.19.31 セッション・キー

対称キー・アルゴリズムとともに使用されます。このアルゴリズムでは、暗号化と復号化に同じキー(セッション・キー)が使用されます。あるセッション・キーを使って暗号化されたデータは、同じセッション・キーでしか復号化できません。

1.19.32 SHA-1

Secure Hash Algorithm 1。Secure Hash Standardで規定されたアルゴリズムの1つ。264ビットを超える任意の長さのメッセージを入力として受け取り、この入力から160ビットのメッセージ・ダイジェスト(ハッシュ値)を出力として生成します。MD5に比べてわずかに低速ですが、メッセージ・ダイジェストが大きいので、総当たり衝突攻撃や反転攻撃に対する防御が強力です。SHA-1は、デジタル署名アプリケーションのためのアルゴリズムです。このようなアプリケーションでは、サイズの大きいファイルを、PKCSなどの公開キー暗号システムの下で秘密キーを使って暗号化する前に、セキュリティを維持しながら圧縮する必要があります。

1.19.33 共有接続トランザクション

複数のプロセスにまたがっているように見えるが、1つのデータベースへの単一の共有接続を使用しているトランザクション。

1.19.34 SHMモデル

1つのOracle Tuxedoアプリケーションが1台のコンピュータだけで実行されること(そのコンピュータが対称型マルチプロセッサであっても)。

1.19.35 シンプル・イベント

オラクル社独自のイベント・インタフェース。名前が表すように、このインタフェースは使い方がシンプルになるように設計されています。

1.19.36 Simple Network Management Protocol (SNMP)

インターネット・コミュニティによって開発された、ネットワーク管理プロトコルの事実上の業界標準。

1.19.37 シングル・スレッド

1つのプログラムを完全に実行すること。1つのトランザクションの処理が完了してから、次のトランザクションが開始されます。

1.19.38 シングルトン・オブジェクト

(CORBA) 1つのプロセス・アドレス空間内で1回しか出現できないオブジェクト。

1.19.39 スケルトン

(CORBA) IDLコンパイラによって生成されるパブリック抽象クラス。サーバント・オブジェクトに対するメソッド呼出しのディスパッチに必要な情報をORBに提示します。サーバー・スケルトンは、クライアント・スタブと同様に、生成元のIDLインタフェースに固有です。サーバー・スケルトンは、サーバー側でのクライアント・スタブに相当するものです。クライアント・スタブとスケルトンは、ORBによって静的起動に使用されます。

1.19.40 SMUX

SNMP multiplexingの略。RFC 1227で定義されている、マスター・エージェント/サブエージェント通信のプロトコル。

1.19.41 SMUXサブエージェント

SNMP Multiplexing (SMUX)プロトコルでは、サブエージェントの作成が可能です。サブエージェントはエージェントと通信し、MIBモジュール内の特定のオブジェクトに対応する管理操作を解決します。

1.19.42 SNMP

1.19.43 SNMPエージェント

SNMPプロトコルを使用してシステム・マネージャとデータを交換するエージェント。

1.19.44 ソケット

名前のバインド先となる、通信の端点。ソケット・インタフェースは、Oracle Tuxedoシステムでサポートされるネットワーク・アクセス方式の1つです。TCP/IP接続の論理的な終端。アプリケーションはソケットを介してTCP/IP接続を行います。

1.19.45 ソケット記述子

ソケットとTCP/IP接続を一意に識別するためのTCPの割当て番号。アプリケーションは、TCP/IPのAPIを呼び出す際に、ソケットおよび接続を識別するためのソケット記述子を指定する必要があります。

1.19.46 ソケットID

関連項目:

ソケット記述子

1.19.47 ソケット番号

関連項目:

ソケット記述子

1.19.48 SQL

Structured Query Language。リレーショナル・データベースの定義とアクセスのための非手続き型言語。SQLは、データベース言語の業界標準となりました。

1.19.49 標準MIB

インターネット・コミュニティによって標準として規定されたMIBのこと。例としては、MIB IとMIB IIがあります。

1.19.50 StarLAN

AT&TのLAN製品の1つ。

1.19.51 状態

(ATMI) 会話の状況を、参加しているトランザクションの1つの視点から表したもの。トランザクションが発行できる有効なコマンドは、会話の状態によって決まります。各トランザクションの状態は、会話の過程の中で動的に変化します。

(CORBA) オブジェクトの現在の状況の記述。状態は一般的に、メモリー内で記述されます。

1.19.52 ステートフル・アプリケーション

サービスまたは操作の実行完了後も状態情報をメモリー内に保持するアプリケーション。

1.19.53 ステートフル・セッションBean

(CORBA) クライアントとの会話の状態についての情報を保持するBean。この会話は、会話の状態に変更を加える多数の呼出しで構成されることもあります。

1.19.54 ステートレス・アプリケーション

サービスまたは操作の実行完了後に状態情報をメモリーから消去するアプリケーション。

1.19.55 ステートレス・セッションBean

(CORBA) クライアントとの会話の状態についての情報を保存しないBean。

1.19.56 STRINGバッファ

(ATMI) NULL以外の文字の配列であり、NULL文字で終了するデータ構造体。これは自己記述型バッファです。

1.19.57 stroid

(CORBA)オブジェクトIDを文字列として表現したもの。

1.19.58 構造化イベント

(CORBA) CORBAservices通知サービスによって定義されるCOS構造化イベント。構造化イベントの内容は、Fixedヘッダー、Variableヘッダー、Filterable本体パーツおよびRemaining本体です。

1.19.59 Structured Query Language

関連項目:

SQL

1.19.60 サブエージェント

マスター・エージェント・プロトコルのコンポーネントの1つ。リクエストに対する処理を行い、マスター・エージェントに応答を返します。

1.19.61 サブルーチン

(ATMI) 順序付けされた指示のセット。1つまたは複数のプログラム内で使用でき、1つのプログラム内の1つまたは複数の箇所で使用できます。サブルーチンの実行は、通常は呼出しによって開始されます。

1.19.62 サブスクライブ

構造化イベントを受信するための登録を行うこと。

1.19.63 サブスクライバ

単一のイベントまたはイベントの集合をサブスクライブするアプリケーション・プログラム。このアプリケーションは、イベントがポストされたときにどのようなアクションを実行するかを宣言します。

1.19.64 対称キー・アルゴリズム

データの暗号化と復号化に同じキーを使用するアルゴリズム。このキーをセッション・キーといいます。乱数ジェネレータにより、通信のたびに新しいセッション・キーが作成されます。これで、以前の通信を利用した攻撃を防ぐことができます。

対称キー・アルゴリズムの例としては、DES、RC2およびRC4があります。

1.19.65 同期化

通信しあうトランザクション間で、調整しながらコミットを制御するプロセス。回復可能なリソースに対する、論理的に関連する更新処理がすべて完了しているか、すべて取り消されたかのいずれかとなるようにするためです。

1.19.66 同期

  • あるイベントが別のイベントとまったく同じタイミングで発生、存在または生成されること。
  • ある操作が、別のプロセスでの指定のイベントの発生に応じて、定期的にまたは予測できるタイミングで発生すること。たとえば、プログラム内の事前に指定された場所で制御を受け取る入出力ルーチンを呼び出すことです。

1.19.67 同期型通信

タイミング・シグナルを使用してデータを送信する方法。この通信形態では、あるソフトウェアから別のソフトウェアにメッセージが送信されるときに、送信元のソフトウェアは、サービス・プロバイダによるリクエストの処理が完了してからでなければ次の処理に進むことはできません。

1.19.68 同期型プロセス

他のプロセスから独立して実行することができないプロセス。リクエストが同期型で処理されるときは、クライアントは、サービス・プロバイダによるリクエストの処理が完了してからでなければ次の処理に進むことはできません。

1.19.69 システム

「Tuxedoドメイン」に相当するOracle TOP ENDの用語。

関連項目:

Tuxedoドメイン

1.19.70 システム管理

  • システムのインスタンスを、特定の設定またはインストールで使用できるように準備すること。
  • インストール内容の変更に応じてシステムを変更すること。この用語は、「システム運用」も含むものとして使われることもあります。

1.19.71 システム管理者

関連項目:

管理者

1.19.72 システム・マネージャ

ネットワーク管理システムの一部分。エージェントにデータを要求し、そのデータを基にアクションを実行します。

1.19.73 システム運用

システムに対して定期的に実行する必要のあるタスク。例としては、データとログのバックアップおよび復元、システムのモニタリングとエラー状態の検出などがあります。

1.20 T

この項では、アルファベットTに関する用語集情報について説明します。

1.20.1 タスク

トランザクションの1回の実行。

1.20.2 TCP/IP

1.20.3 TDomainゲートウェイ

2つのOracle Tuxedoドメイン間の通信を処理するドメイン・ゲートウェイ。

1.20.4 端末

  • コンピュータ・モニター。
  • システムまたは通信ネットワークの中の、データが出入りできるポイント。

1.20.5 スレッド

プログラム実行の基本単位。1つのプロセスで多数のスレッドが同時に実行されることもあります。各スレッドが別のジョブを実行することもできます。たとえば、イベントを待機する、時間のかかるタスクを実行するなど、その完了を待たなくてもプログラムの処理を続行できるものです。一般に、スレッドがそのタスクの実行を完了すると、そのスレッドは一時停止または破棄されます。

関連項目:

ワーカー・スレッド

1.20.6 スレッディング

オペレーティング・システムの能力の1つ。1つのプロセスを複数のエンティティに分割し、これらのエンティティが共通のアドレス空間を共有している状態で、各エンティティを独立して実行することができます。

1.20.7 オブジェクトごとのスレッド同時実行モデル

(CORBA) マルチスレッドCORBAサーバー・アプリケーションでサポートされるスレッディング・モデルの1つ。「オブジェクトごとのスレッド」同時実行モデルでは、サーバー・プロセス内のアクティブ・オブジェクトのそれぞれに関連付けられるスレッドは一時点で1つだけです。オブジェクトに対するリクエストごとに、ディスパッチ・スレッドとオブジェクトとの関連付けが確立されます。

1.20.8 リクエストごとのスレッド同時実行モデル

(CORBA) マルチスレッドCORBAサーバー・アプリケーションでサポートされるスレッディング・モデルの1つ。「リクエストごとのスレッド」同時実行モデルでは、クライアントからのリクエストはそれぞれ別の制御スレッドで処理されます。

1.20.9 スレッド・プール

(CORBA) マルチスレッドCORBAサーバー実装におけるスレッド管理のコスト削減手段の1つ。起動時に必要に応じてスレッドの作成、割り当て、および解放を行うプール。スレッドは、次のリクエストの処理に必要となるまでプールで待機します。スレッド・プールは、どのスレッディング・モデルのサポートにも使用できます。「マルチスレッドCORBAサーバー・アプリケーション」も参照してください。

1.20.10 3層クライアント/サーバー・アーキテクチャ

n層クライアント/サーバー・アーキテクチャの実装の1つ。

1.20.11 tieクラス

(CORBA) プログラミングに対して委任ベースのアプローチを使用するときにIDLコンパイラによって生成されるクラス。プログラミングに対して委任ベースのアプローチが使用されるのは、継承のオーバーヘッドが大きすぎるか使用できないときです。たとえば、一部のグローバル・クラスに継承が必要な場合に既存のレガシー・コードを使用すると、継承の侵襲的な性質が原因で、オブジェクトを実装できないことがあります。

委任ベースのアプローチでは、実装がPOAスケルトン・クラスから継承することはありません。かわりに、ラッパー・クラスがPOAスケルトンから継承し、必要に応じて、コーディングされた実装にアップコールを委任します。このラッパークラス(「tieクラス」といいます)は、継承アプローチの場合に使用されるスケルトン・クラスとともに、IDLコンパイラによって生成されます。スケルトンと同様に、tieクラスでは、関連付けられたインタフェースに対するOMG IDL操作それぞれに対応するメソッドが定義されていますが、開発者はレガシー・オブジェクトのインタフェースに適合するようにtieクラスを修正することが必要になる可能性があります。生成されたtieクラスの名前は、生成されたスケルトン・クラスと同じですが、クラス名の末尾に文字列_tieが付加されます。

1.20.12 TLI

1.20.13 tlisten

ネットワークに依存しないリスナー・プロセス。デーモン・プロセスとして実行され、他のOracle Tuxedoシステム・プロセスのリモート・サービス接続のための処理を実行します。

1.20.14 TLOG

1.20.15 TM

1.20.16 TMFFNAME

(CORBA) Oracle Tuxedoソフトウェア付属のサーバー・アプリケーションの1つ。FactoryFinderおよびサポートするNameManagerサービスを実行します。アプリケーションで指定された名前とオブジェクト参照とのマッピングを維持します。

1.20.17 TMIFRSVR

(CORBA) Oracle Tuxedoソフトウェア付属のサーバー・アプリケーションの1つ。インタフェース・リポジトリへのアクセスのためのものです。APIは、CORBAで定義されるインタフェース・リポジトリAPIのサブセットです。インタフェース・リポジトリAPIの詳細は、C++プログラミング・リファレンスを参照してください。

1.20.18 TMS

1.20.19 トークン

メッセージ定義ブロックの個々の要素。たとえば、コマンドやサブシステム名です。

1.20.20 TP

1.20.21 TPフレームワーク

関連項目:

WebLogic Express

1.20.22 TPモニター

1.20.23 TPプロトコル

1.20.25 トランザクション

  • データベースをある一貫性のある状態から別の状態に変換する、1つの完全な作業単位。DTPでは、1つのトランザクションに複数の作業単位が含まれることもあり、これらは1つまたは複数のシステムで実行されます。
  • アプリケーションが共有リソース(たとえばデータベース)に対して作業を実行するための論理構造体。トランザクションの代理で実行される作業は、4つのACID特性(原子性、一貫性、独立性、持続性)に準拠します。

1.20.26 トランザクション・コーディネータ

システム・ソフトウェア・コンポーネントの1つ。トランザクションで実行される操作および関係するデータの整合性および一貫性を保証するインフラストラクチャとなります。

1.20.27 TransactionCurrent

(CORBA) トランザクションを管理するのに使用されるオブジェクト。TransactionCurrentオブジェクトは、CosTransactionsモジュールのCurrentオブジェクトのメソッドをすべてサポートしています。さらに、TransactionCurrentオブジェクトは、リソース・マネージャをオープン/クローズするためのAPIもサポートしています。

TransactionCurrentで定義されるメソッドを使用すると、CORBAservicesオブジェクト・トランザクション・サービス(OTS)のクライアントがスレッドとトランザクションとの関連付けを明示的に管理できます。このオブジェクトで定義されるメソッドは他にも、OTSの使い方を単純にするためのものがあり、ほとんどのアプリケーションに効果があります。

1.20.28 トランザクション・ログ(TLOG)

Oracle Tuxedoシステムのログ機能。グローバル・トランザクションをトラッキングします。

1.20.29 トランザクション・マネージャ(TM)

システム・ソフトウェア・コンポーネントの1つ。アプリケーション・プログラムの代理でグローバル・トランザクションを管理します。トランザクション・マネージャは、アプリケーション・プログラムおよび通信リソース・マネージャからのコマンドを調整しながら、グローバル・トランザクションを開始して実行します。そのために、そのトランザクションに参加するすべてのリソース・マネージャと通信します。グローバル・トランザクションの処理中にリソース・マネージャが異常終了した場合は、保留中のグローバル・トランザクションをコミットするかロールバックするかをリソース・マネージャが判定するのをトランザクション・マネージャが支援します。

1.20.30 トランザクション・ポリシー

(CORBA) クライアント・リクエスト(トランザクションと関連付けられることがあります)とサーバントのトランザクション・コンテキストとの間の、TPフレームワークまたはEJBコンテナの相互作用を決定するポリシー。

1.20.31 トランザクション・マネージャ・サーバー(TMS)

Oracle Tuxedoシステム・サーバー・プロセスの1つ。グローバル・トランザクションの2フェーズ・コミット・プロトコルおよびリカバリを管理します。

1.20.32 トランザクション処理(TP)

トランザクション処理は、次に示す処理を行うコードのプログラミングを容易にするための便利な関数セットで構成されています。

  1. サーバー・アプリケーションを初期化し、起動とシャットダウンのルーチンを実行します。
  2. サーバー・アプリケーションをOracle Tuxedoドメインのリソースに結び付けます。
  3. ハウスキーピング機能を実行します。

1.20.33 トランザクション処理モニター(TPモニター)

一般的なオペレーティング・システムを基盤としてトランザクション実行環境を構築するための製品クラス。

1.20.34 トランザクション処理プロトコル(TPプロトコル)

異機種システム上のトランザクション処理マネージャの相互運用に使用される標準プロトコルの集合。

1.20.35 トランザクション処理サービス・ユーザー・タイトル(TPSUT)

1つのアプリケーション・エンティティ内に存在するOSI TPエンドポイントを特定するのに使用される値。

1.20.36 トランザクション・サービス

1.20.37 トランザクション/秒(TPS)

TPCで定義された標準トランザクションとの組合せで使用されるスループット評価値。多くの場合、この評価値は暗黙的に、トランザクションの90%の応答時間が2秒未満という条件でシステムが処理可能なトランザクションの最大数を示します。

1.20.38 一時オブジェクト

(CORBA)オブジェクトが作成されたプロセスの存続期間だけ存在するオブジェクト。

関連項目:

永続オブジェクト

1.20.39 変換

本来のデータ型を入力データや出力データの中でどのように表現するかを変更するプロセス(ワード長、バイト順序および文字エンコーディングに関して)。

1.20.40 Transmission Control Protocol/Internet Protocol (TCP/IP)

インターネットを定義する標準の通信プロトコル群。トランスポート層インタフェースによってサポートされます。TCP/IPソフトウェアは、元々はUNIXオペレーティング・システム用に設計されたものですが、現在ではあらゆる主要オペレーティング・システムで利用できます。

1.20.41 トランスポート・インタフェース

ネットワーク・プロバイダへのアクセスに使用されるプログラミング・インタフェース。トランスポート・インタフェースは一般的に、ある程度まではネットワーク・プロバイダから独立しています。

1.20.42 トランスポート層インタフェース(TLI)

OSI通信プロトコルの第4層で定義されるデータ通信機能に対する、標準的なUNIXシステムのユーザー・レベル・インタフェース。これは、Oracle Tuxedoシステムでサポートされているネットワーク・アクセス手段の1つです。

1.20.43 トランスポート・プロバイダ

1.20.44 トラップ

管理対象オブジェクトで発生したエラーについての情報が格納されているSNMPデータ・パケット。トラップは任意通知型イベントです。つまり、エージェントは自発的に通知を生成します。

1.20.45 TUXCONFIGファイル

Oracle Tuxedoアプリケーションの構成ファイルのバイナリ版。このファイルは、すべてのOracle Tuxedoプロセスからアクセスされ、すべての構成情報がここから取得されます。

1.20.46 Tuxedo

関連項目:

Oracle Tuxedoシステム

1.20.47 Tuxedoドメイン

関連項目:

ドメイン

1.20.48 Tuxedo MIB

リソースに対するTuxedoの内部的なデータ構造。具体的には、Oracle TuxedoまたはWebLogic Enterpriseフレームワークのコンポーネントの1つであり、このコンポーネントで定義されているオブジェクト・クラスおよびその属性が一体となってTuxedoまたはWebLogic Enterpriseフレームワークを構成します。Tuxedoシステムの管理情報ベース全体は、汎用MIBと、主要コンポーネントそれぞれのコンポーネント固有MIBに分けてまとめられています。TuxedoまたはWLEフレームワークの構成や管理は、プログラムから実行できるようになっています。

1.20.49 Tuxedoリモート・クライアント・アプリケーション

1.20.50 2フェーズ・コミット(2PC)

複数のDBMS(または他のリソース・マネージャ)にまたがる単一のトランザクションを調整する方法。これにより、トランザクションによる更新を関連するデータベースのすべてでコミットするか、またはすべてのデータベースから完全にロールバックし、トランザクション開始前の状態に戻すことで、データの整合性が保証されます。

1.20.51 2層クライアント/サーバー

アプリケーション開発アプローチの1つ。1つのアプリケーションを2つの部分に分割し、処理をデスクトップ・ワークステーションとサーバー・マシンに分けます。

1.20.52 TXインタフェース

Transaction Demarcation (TX) APIのこと。アプリケーション・プログラムでトランザクション・マネージャを呼び出すのに使用されます。アプリケーション・プログラムは、TXインタフェースを使用して、グローバル・トランザクションの境界を定義し、そのトランザクションの実行を指示します。

1.20.53 型の変換

(ATMI) アプリケーション・プログラムのデータ・バッファまたはレコードを変換するプロセス。データは、目的のアプリケーション・プログラムに適した形式にフォーマットされます。

1.20.54 型付きバッファ

(ATMI) 特定の型のデータが関与するメッセージ通信のためのバッファ。

関連項目:

バッファ・タイプ

1.21 U

この項では、アルファベットUに関する用語集情報について説明します。

1.21.1 UBBCONFIGファイル

Oracle Tuxedoアプリケーションの構成ファイルのASCII版。バイナリ版(Oracle TuxedoのドキュメントではTUXCONFIGファイルと呼んでいます)は、UBBCONFIGファイルから生成されます。

1.21.2 UDP

1.21.3 非通知

「サービスが非通知である」とは、そのサービスに対応するサービス表エントリがOracle Tuxedoの掲示板に存在しないことをいいます。

1.21.4 ユニプロセッサ

CPUが1つだけのコンピュータ。

関連項目:

マルチプロセッサ

1.21.5 汎用デバイス・リスト(UDL)

TUXCONFIG構成表、Oracle Tuxedoのトランザクション・ログおよびデータベースのための領域が割り当てられているデバイス(rawディスク・スライスかUNIXファイルかを問わない)の、システム全体の一覧。これの場所はTUXCONFIG環境変数で指定されます。

1.21.6 URL

Uniform Resource Locator。Web上のサイトのアドレス。URLの例として、www.oracle.comがあります。

1.21.7 ユース・ケース

設計中のアプリケーションとユーザーがどのように相互作用するかを表したテキスト。ユース・ケースには、ユーザーが従うプロセスが反映されます。

関連項目:

アプリケーション

1.21.8 ユーザー・データグラム・プロトコル(UDP)

TCP/IPのデータグラム・トランスポート層プロトコル。

1.21.9 ユーザー・スポンサ

ユーザー認証用のセキュリティ・インタフェースを呼び出すコード。

関連項目:

認証

1.21.10 UserTransaction環境オブジェクト

(CORBA) クライアント・アプリケーションをOracle Tuxedoトランザクション・サブシステムに接続するオブジェクト。接続後、クライアント・アプリケーションはトランザクションのコンテキスト内で操作を実行できます。UserTransactionオブジェクトが存在するのは、Javaクライアント・アプリケーションに対してのみです。

1.21.11 UserTransactionインタフェース

アプリケーションがトランザクションの境界を明示的に管理するためのメソッドを定義するインタフェース。

1.22 V

この項では、アルファベットVに関する用語集情報について説明します。

1.22.1 ビュー

(ATMI) VIEW System Managerでは、管理対象のホストを表すアイコンをクリックすると表示されるウィンドウのこと。

(CORBA) 別のオブジェクト・システムにあるOracle Tuxedoドメイン内のCORBAオブジェクトの表現。

1.22.2 VIEWバッファ

(ATMI) Cの構造体に似たデータ構造体。このバッファ・タイプを定義するときに、VIEW記述ファイルが作成されます。これは自己記述型バッファです。VIEWバッファには常に、VIEW定義が付随します。

1.22.3 VIEW定義

(ATMI) Oracle Tuxedo環境で入力および出力に使用されるデータ構造体の説明。

1.22.4 仮想マシン

1台のコンピュータおよびその関連デバイスに機能的に相当し、ユーザーによってターミナルから制御されるもの。

1.22.5 仮想1ホップ・ネットワーク

すべてのノードが他のすべてのノードから1回の伝送で到達可能なネットワーク。これに関して、ネットワークの物理的な構成は問いません。つまり、リング、スター、バスなど、有効な構成であればどれでもかまいませんが、すべてのノードが完全に相互接続されているように見えることが条件です。

1.22.6 Volume Table of Contents (VTOC)

Oracle Tuxedoシステムおよび場合によってはデータベース表が格納されたファイル。

1.22.7 VTOC

1.23 W

この項では、アルファベットWに関する用語集情報について説明します。

1.23.1 WAN

1.23.2 Web GUI

関連項目:

Oracle管理コンソール

1.23.3 WebLogic Express

(CORBA) Javaのアプレットまたはアプリケーションとともに使用するためのJDBCの実装の1つ。

1.23.4 WebLogic Server

分散型Javaアプリケーションのアセンブリ、デプロイおよび管理のためのピュアJavaアプリケーション・サーバー。

1.23.5 ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)

主に通信回線経由でデータを送信する、パブリックまたはプライベートのデータ通信システム。

1.23.6 ウィンドウ

グラフィカル・ユーザー・インタフェース・システムのユーザー画面の一部分。ウィンドウは、ユーザーとの相互作用のためにアプリケーションで使用されるメカニズムの1つです。

1.23.7 ワイヤリング

(CORBA) Beanが別のBeanからのイベントのリスナーとして登録されていることを示すこと。

1.23.8 WLS

関連項目:

WebLogic Server

1.23.9 ワーカー・スレッド

(CORBA) クライアント・アプリケーションからのリクエストを実行するようにスケジューリングされているスレッド。Oracle Tuxedo Javaソフトウェアでは、スレッド・プール・モデルが使用されています。このモデルでは、使用可能なワーカー・スレッドのプールをこのソフトウェアが管理します。Oracle Tuxedo Javaソフトウェアがクライアント・アプリケーションからリクエストを受信すると、ソフトウェアはそのリクエストを実行するために、スレッド・プールにある使用可能なワーカー・スレッドの1つをスケジューリングします。リクエストが完了すると、ワーカー・スレッドはスレッド・プールに戻ります。1つのワーカー・スレッドで処理できるのは、一度に1つのリクエストだけです。

関連項目:

スレッド

1.23.10 ワークステーション

Oracle Tuxedoシステムのコンポーネントの1つ。Oracle Tuxedoシステムのサーバー側コンポーネントがインストールされていないサイトにアプリケーション・クライアントを配置できるようにするためのものです。ワークステーション・クライアントは、管理サーバー、アプリケーション・サーバーおよび掲示板をサポートしません。そのようなクライアントと、アプリケーションの他の部分との通信は、すべてネットワーク経由で行われます。

1.23.11 ワークステーション・クライアント(WSC)

Oracle Tuxedoサーバー・ソフトウェアがインストールされていないマシン上で実行されるクライアント・プロセス。Windows、Windows NT、UNIXおよびVMSの各プラットフォームでは、複数のワークステーション・クライアントを同時に実行できます。ATMIをワークステーション・クライアントに対して使用できます。

1.23.12 ワークステーション・ハンドラ(WSH)

ワークステーション・クライアントとネイティブOracle Tuxedoサーバーとの間の、1つまたは複数の接続を管理するプロセス。具体的には、ワークステーション・ハンドラは代理サービス・リクエストを行い、トランザクションを管理し、応答を返します。WSHプロセスの開始と停止はワークステーション・リスナー(WSL)が行います。WSHプロセスは、アプリケーションの管理ドメイン内に存在します。ハンドラは、クライアントとしてローカルのOracle Tuxedo掲示板に登録されます。

1.23.13 ワークステーション・リスナー(WSL)

ワークステーション・ハンドラ(WSH)をワークステーション・クライアント(WSC)に割り当てるプロセス。この割当てが行われた後は、指定されたWSHが指定のクライアントからのすべてのサービス・リクエストを管理します。WSLはワークステーション・ハンドラのプールも管理し、負荷の条件に応じてワークステーション・ハンドラを起動および停止します。WSLプロセスは、アプリケーションの管理ドメイン内に存在します。

1.23.14 ラップ

アプリケーションを他のアプリケーションでも利用できるようにソフトウェアの層で囲むこと。

1.23.15 ラッパー

(CORBA) レガシー・アプリケーションをインプリメンテーションとしてCORBAクライアント・アプリケーションで利用できるようにするために、レガシー・アプリケーションを包むもの。

1.23.16 ラッパー・オブジェクト

関連項目:

tieクラス

1.24 X

この項では、アルファベットXに関する用語集情報について説明します。

1.24.1 X.509

証明書の形式を規定する標準。証明書は名前を安全に公開キーに関連付ける手段であり、厳密認証が可能になります。

関連項目:

認証および証明書

1.24.2 XA

アプリケーション、トランザクション・マネージャおよびデータベース・システムの間の通信に使用される、双方向かつシステム・レベルのインタフェース。X/Open分散トランザクション処理(DTP)モデルで定義されています。

1.24.3 XATMIアプリケーション・サービス要素

XATMIインタフェースのプリミティブをOSI TPプロトコルにマッピングするソフトウェア。

1.24.4 XATMIインタフェース

アプリケーション・プログラムがグローバル・トランザクションの中でリクエスト/レスポンス型の通信と会話型の通信を使用するためのインタフェース。

1.24.5 X_COMMONバッファ

(ATMI) ネストしていないC構造体。その要素のCデータ型は、short、long、charのどれでもかまいません。X_COMMONは、X/Open XATMI標準で定義されている3つのバッファの1つです。Oracle TuxedoのVIEWバッファに相当しますが、X_COMMONが表すのはフィールド型のうち、CとCOBOLの両言語に共通するサブセットのみです。

1.24.6 X_C_TYPEバッファ

(ATMI) ネストしていないC構造体。その要素のCデータ型は、int、short、long、char、float、double、文字列およびオクテット配列のどれでもかまいません。X_C_TYPEは、X/Open XATMI標準で定義されている3つのバッファの1つです。Oracle TuxedoのVIEWバッファに相当します。

1.24.7 XDR

1.24.8 XML

eXtensible Markup Language。World Wide Web Consortium (W3C)によって開発され、Sun Microsystems, Inc.によって編成された言語。サーバー記述子ファイルやEJBデプロイメント記述子を指定するときに使用されます。

1.24.9 X_OCTETバッファ

(ATMI) その構造がアプリケーションで定義されるバイトの配列。X_OCTETは、X/Open XATMI標準で定義されている3つのバッファの1つです。Oracle TuxedoのCARRAYバッファに相当します。

1.24.10 X/Open

オープン・システム標準の規定を目的としてベンダーやユーザーで構成される、国際的な民間コンソーシアムであるX/Open Company, Ltd.のこと。Oracle Tuxedoの製品は、分散トランザクション処理に関してX/Open標準を実装するように設計されています。

1.24.11 X/Open分散トランザクション処理(DTP)モデル

X/Open Company, Ltd.が開発した標準で仕様が定められている分散トランザクション処理モデル。Oracle Tuxedoのアーキテクチャは、この標準に基づいています。このモデルでは、DTPシステムの4つのコンポーネントが定義されています。

  • アプリケーション・プログラム(AP)は、トランザクションの境界を定義し、トランザクションを構成するアクションを実行します(一般的にはデータベースの更新)。
  • リソース・マネージャ(RM)は、たとえばデータベース管理システムであり、共有リソースへのアクセスを可能にします。
  • 通信リソース・マネージャ(CRM)は、アプリケーション・プログラムどうしが通信できるようにするための処理を行います。
  • トランザクション・マネージャ(TM)は、一意の識別子(XID)をトランザクションに割り当て、トランザクションの進行をモニターし、トランザクションの完了またはリカバリを処理します。

1.25 Y

ノート:

(文字「Y」で始まる用語はありません)

1.26 Z

ノート:

(文字「Z」で始まる用語はありません)