JoltSessionBean

JoltSessionBeanはOracle Tuxedoセッションを表し、JoltSessionクラス、JoltSessionAttributeクラスおよびJoltTransactionクラスの機能をカプセル化します。JoltSessionBeanには、Oracle Tuxedoセッションをオープンまたはクローズするメソッドに加え、タイムアウトやOracle Tuxedoユーザー名などのセッション属性やセキュリティ属性の設定に使用するプロパティがあります。

JoltSessionBeanは、Oracle Tuxedoセッションが確立またはクローズされるときにPropertyChangeイベントを送信します。PropertyChangeは、java.beansパッケージ内で定義されている標準的なBeanイベントです。このイベントの目的は、ソースBean内のプロパティ値の変更を他のBeanに通知することです。この場合、ソースはJoltSessionBean、ターゲットはJoltServiceBeansまたはJoltUserEventBeans、プロパティ変更はJoltSessionBeanのLoggedOnプロパティです。ログオンが成功してセッションが確立されると、LoggedOnはtrueに設定されます。ログオフが成功してセッションがクローズすると、LoggedOnプロパティはfalseに設定されます。

JoltSessionBeanには、beginTransaction()、commitTransaction()、rollbackTransaction()など、トランザクションを制御するためのメソッドが用意されています。

次の表に、JoltSessionBeanのプロパティとその説明を示します。

表5-1 JoltSessionBeanのプロパティおよび説明

プロパティ 説明
AppAddress JSLまたはJoltリレーのIPアドレス(ホスト名)およびポート番号を設定します。形式は//host:port numberです(myhost:7000など)。
AppPassword 必要に応じて、ログオン時に使用するOracle Tuxedoアプリケーション・パスワードを設定します。
IdleTimeOut IDLETIMEOUT値を設定します。
inTransaction トランザクションが開始され、コミットも中止もされていない場合はtrueを示し、それ以外の場合はfalseを示します。
LoggedOn Oracle Tuxedoセッションが存在する場合はtrue、存在しない場合はfalseを示します。
ReceiveTimeOut RECVTIMEOUT値を設定します
SendTimeOut SENDTIMEOUT値を設定します。
SessionTimeOut SESSIONTIMEOUT値を設定します。
UserName 必要な場合、Oracle Tuxedoユーザー名を示します。
UserPassword 必要な場合、Oracle Tuxedoユーザー・パスワードを示します。
UserRole 必要な場合、Oracle Tuxedoユーザー・ロールを示します。