Jolt Beansの概要
JoltBeansは、2つのJava Beansセットで構成されています。1つ目のセットは、Jolt APIのBeansバージョンであるJoltBeansツールキットです。2つ目のセットは、Jolt対応AWT BeansとJolt対応Swing Beansを含むGUI Beansで構成されます。これらのGUIコンポーネントは、Java AWT標準コンポーネントおよびSwing標準コンポーネントの一部をJolt対応バージョンにしたものであり、最小限のコーディングまたはコーディングなしでJoltクライアントGUIを構築することを可能にします。
開発環境のコンポーネント・パレットにあるJoltBeansを、作成中のJoltクライアント・アプリケーションのJavaフォーム(複数のフォームも可)へドラッグ・アンド・ドロップできます。Beansのプロパティを移入し、アプリケーションやアプレットの各種のBeans間のイベント・ソース・リスナーの関係をグラフィカルに設定できます。通常は開発ツールを使用してイベントのフックアップ・コードを生成しますが、フックアップを手動でコーディングすることもできます。JoltBeansを使用したクライアント開発では、Oracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリと統合されるため、使用可能なOracle Tuxedo機能に簡単にアクセスできます。
ノート:
現在、Oracleで動作が保証されているJoltBeans用の統合開発環境は、Symantec Visual Café 3.0のみです。ただし、JoltBeansは別のJava開発環境(Visual Ageなど)とも互換性があります。JoltBeansツールキットを使用する場合は、JavaBeans対応の統合開発環境(IDE)を熟知しておくことをお薦めします。この章のウォークスルーでは、SymantecのVisual Café 3.0の統合開発環境に基づいてサンプル・アプレットを作成する基本的なステップを示しています。