3 アプリケーションの動的な変更
このトピックには、次の項があります。
- アプリケーションの動的な変更
- tmconfigを使用した構成への永続的な変更
- tmconfigの実行
- tmconfigを使用した構成の一時的な変更
- 新しいマシンの追加
- サーバーの追加
- 新しく設定したマシンのアクティブ化
- 新しいグループの追加
- アプリケーションに対するデータ依存型ルーティング(DDR)の変更
- インタフェースのファクトリ・ベース・ルーティング(FBR)の変更
- アプリケーション全体に関するパラメータの変更
- アプリケーション・パスワードの変更
- tmconfigを使用した動的な変更での制限
- tmadminを使用した構成への一時的な変更
- Tuxedo ATMIサービスまたはサーバーの一時停止
- Tuxedo ATMIサービスまたはサーバーの再開
- サービスまたはサーバーの通知
- サービスまたはサーバーの通知解除
- Tuxedo ATMIサーバーのサービス・パラメータの変更
- Tuxedo CORBAサーバーのインタフェース・パラメータの変更
- AUTOTRANタイムアウト値の変更
- Tuxedo CORBAインタフェースの一時停止
- Tuxedo CORBAインタフェースの再開
3.1 アプリケーションの動的な変更
- 構成ファイルの既存のエントリに変更を加えることができます。つまり、
TUXCONFIG
を編集できます - 構成ファイルにエントリを追加することによって、アプリケーションにコンポーネントを追加できます。
- サービスの通知、通知解除、一時停止または再開、サービス・パラメータ(
LOAD
、PRIORITY
など)の変更を行うことによって、アプリケーションに一時的な変更を加えることができますノート:
実行中のアプリケーションの構成ファイルを変更する場合は、次のいずれかの作業を行います。- まず、アプリケーションを停止します。次に、構成ファイルを変更し、アプリケーションを再起動します。
tmconfig(1)
コマンド(tmconfig, wtmconfig(1)リファレンス・ページを参照)を実行し、構成ファイルを動的に変更します。
TUXCONFIG
ファイルを変更して行います。TUXCONFIG
はバイナリ・ファイルなので、通常のテキスト・エディタで編集することができます。
3.1.1 アプリケーションを変更するためのツール
Oracle Tuxedoシステムには、アプリケーションの動的変更をサポートするため、コマンド行ユーティリティおよび管理情報ベース(MIB) APIが提供されています。これらのツールを使用すると、業務のニーズやシステムの障害に対応してアプリケーションを変更しなければならないときに、即座に効率的に対応できます。これらのツールを使用すると、アプリケーションを安定した最良の状態で高速に機能させることができます。
次の図は、動的に変更を加えるためのツールを示しています:
図3-1 動的に変更を加えるためのツール

- コマンド行ユーティリティ - 動的な変更に必要な機能のほとんどは、
tmadmin
およびtmconfig
の2つのコマンドで実行できます。tmadmin
はシェル・レベルのコマンドで、70以上のサブコマンドがあり、システムの動的な変更をはじめとする各種の管理タスクを行うことができます。tmconfig
もシェル・レベルのコマンドで、このコマンドを使用すると、システムの実行中でも構成エントリの追加や変更を行うことができます。 - MIB API - この管理情報ベースAPIを使用すると、システムをモニターしたり、システムに動的な変更を加えるための独自のプログラムを作成することができます。
コマンド行で操作する場合は、単に
tmadmin
またはtmconfig
コマンドを実行します。ノート:
構成パラメータと再構成での制限については、『Oracle Tuxedoコマンド・リファレンス』のtmconfig, wtmconfig(1)
に関する項、および『ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のTM_MIB(5)
に関する項を参照してください。
関連項目
tmconfig
を使用した構成への永続的な変更- 『Oracle Tuxedo ATMIの紹介』のMIBを使用した操作の管理に関する項
- 『ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のAPPQ_MIB(5)、DM_MIB(5)、MIB(5) およびTM_MIB(5)に関する項
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.2 tmconfigを使用した構成への永続的な変更
tmconfig
コマンドを使用すると、構成ファイル(MASTER
マシン上のTUXCONFIG
)とその構成要素を確認して変更したり、アプリケーションの実行中にそのアプリケーションに新しいコンポーネント(マシンやサーバーなど)を追加することができます。構成ファイル(MASTER
マシン上のTUXCONFIG
)を変更するとき、tmconfig
を使用すると次のタスクを実行できます:
- その時点でアプリケーションで使用されているすべてのマシン上の
TUXCONFIG
ファイルが更新されます。 - マシンが起動するたびに、その新しいマシンに
TUXCONFIG
ファイルが伝播されます。 - マシンが起動するたびに、その新しいマシンに
TUXCONFIG
ファイルが伝播されます。ノート:
tmconfigコマンドは、Oracle Tuxedoシステムのクライアントとして実行します。
tmconfig
はOracle Tuxedoクライアントとして実行するため、次の条件があります。
-
TPINIT
型付きバッファを割り当てることができない場合、tmconfig
は失敗します。 - クライアントに関連付けられている
username
は、ユーザーのログイン名です。(ユーザーのログイン名が確認できない場合、tmconfig
は失敗します。) - 構成ファイルで
SECURITY
パラメータが設定されたセキュリティ付きアプリケーションの場合、tmconfig
の使用時にアプリケーション・パスワードの入力が求められます。アプリケーション・パスワードが入力されなかった場合、tmconfig
は失敗します。 tmconfig
がクライアントとして登録できなかった場合、tperrno
を含むエラー・メッセージが表示されて、tmconfig
は終了します。このエラー・メッセージが表示された場合は、ユーザー・ログを確認してエラーの原因を特定します。この失敗の主な原因は、次のとおりです。TUXCONFIG
環境変数が正しく設定されていません。tmconfig
を実行しているマシンとは別のマシン上で、システムが起動しました。
tmconfig
は、すべての非請求メッセージを無視します。printclient
(tmadmin
コマンド)からの出力に表示されるtmconfig
プロセスに対するクライアント名は、tpsysadm
になります。
3.2.1 tmconfigのしくみ
コマンド行でtmconfig
と入力すると、一連のメニューやプロンプトが表示されます。これらのメニューやプロンプトを介して、構成ファイルのレコードを表示したり変更することができます。tmconfig
はメニューで選択された内容を収集し、要求された操作を実行し、別のメニューを表示して次の操作を指定するように求めます。このコマンドは、メニューからQUIT
が選択されてセッションが終了するまで、新しいメニューを表示して操作を実行するように繰り返し要求します。
リスト3-1に、tmconfig
コマンド・セッションを開始すると表示されるメニューとプロンプトを示します。
ノート:
この例では、わかりやすいように行番号を付けてあります。実際のtmconfig
セッションでは、これらの番号は表示されません。
リスト3-1 tmconfigセッションで表示されるメニューとプロンプト
1 $ tmconfig
2 Section: 1) RESOURCES, 2) MACHINES, 3) GROUPS 4) SERVERS
3 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL
4 10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [1]:
5
6 Operation: 1) FIRST 2) NEXT 3) RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE
7 6)CLEAR BUFFER 7) QUIT [1]:
8 Enter editor to add/modify fields [n]?
9 Perform operation [y]?
この例に示したように、次の4つの内容が確認されます。
- 構成ファイルのどのセクションのレコードを表示、追加、または変更するのか
- 指定した構成ファイルのセクションで、どの操作を実行するのか
- テキスト・エディタをその場で開き、レコードのフィールドの追加や変更を行うかどうか
tmconfig
を実行して、指定された操作をすぐに行うかどうか
3.2.1.1 構成ファイルのセクションの選択
tmconfig
セッションを開始すると、次のメニューが表示されます。各項目は、アプリケーションの構成ファイルTUXCONFIG
のセクションです。
Section: 1)RESOURCES, 2) MACHINES, 3) GROUPS 4) SERVERS
5)SERVICES 6)NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL
10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [1]:
ノート:
各セクションの構成パラメータなど、これらのセクションの詳細は、『ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のTM_MIB(5)に関する項を参照してください。TM_MIB
には、tmconfig
コマンドのセッションで表示されるフィールド名、各フィールドに設定できる値の範囲、各セクションのキー・フィールド、および各セクションのフィールドの制限や更新が定義されています。
- セクションを選択するには、メニュー・プロンプトでそれに対応する番号を入力します。たとえば、
MACHINES
セクションを選択するには、次に示すように2
と入力します:10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [1]: 2
-
デフォルトのセクションである
RESOURCES
では、アプリケーション全体に適用されるパラメータが定義されています。デフォルトの選択(大カッコで囲まれて表示される)を受け入れる場合は、単に[Enter]キーを押します。
1
0) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [1]:
親トピック: tmconfigのしくみ
3.2.1.2 tmconfigタスクの選択
構成ファイルのセクションを選択すると、tmconfig
で実行できるタスクのメニューが表示されます。
Operation: 1) FIRST 2) NEXT 3) RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE />6) CLEAR BUFFER 7) QUIT [1]:
操作を選択するには、メニュー・プロンプトでそれに対応する番号を入力します。たとえば、CLEAR BUFFER
セクションを選択するには、次に示すように6
と入力します:
6) CLEAR BUFFER 7) QUIT [1]: 6
表3-1 tmconfigの各タスク
メニュー項目 | 名前 | 機能 |
---|---|---|
1 | FIRST |
指定されたセクションの最初のレコードを表示します。キー・フィールドは不要です。入力バッファに任意のキー・フィールドがある場合、それは無視します。FIRST 操作を使用すると、必要なデータをすべて入力する必要がなくなります。セクションに新しいレコードを追加する場合は、FIRST を使用してUBBCONFIG セクションの既存のレコードを取得します。次に、ADD を選択し、テキスト・エディタを使用して、新しく作成したレコードのパラメータ値を変更します。
|
2 | NEXT |
入力バッファのキー・フィールドに基づいて、指定されたセクションの次のレコードを表示します。 |
3 | RETRIEVE |
リクエストされたレコード(適切なキー・フィールドで指定されたレコード)を指定されたセクションから表示します。 |
4 | ADD |
選択されたセクションに指定されたレコードを追加します。指定されていない省略可能なフィールドに対しては、TM_MIB(5) に指定されているデフォルト値が使用されます。(tmloadcf(1) で使用されるすべてのデフォルト値と妥当性検査が適用されます。)すべてのフィールドの現在の値は、出力バッファに返されます。この操作は、Oracle Tuxedoアプリケーション管理者だけが行うことができます。
|
5 | UPDATE |
指定されたセクションの入力バッファで指定されたレコードを更新します。入力バッファ内で指定されていないフィールドは変更されません。(tmloadcf(1) で使用されるすべてのデフォルト値と妥当性検査が適用されます。)すべてのフィールドの現在の値は、入力バッファに返されます。この操作は、Oracle Tuxedoアプリケーション管理者だけが行うことができます。
|
6 | CLEAR BUFFER |
入力バッファをクリアします。(すべてのフィールドは削除されます。)この操作の後で、tmconfig によって再度セクションを指定するように求められます。
|
7 | QUIT |
tmconfig を終了します。つまり、クライアントが終了します。tmconfig は、qと入力しても終了させることができます。
|
親トピック: tmconfigのしくみ
3.2.2 tmconfigタスクの出力内容
tmconfig
によってタスクが完了すると、戻り値と出力バッファの内容が結果として画面上に出力されます。
操作は正常に行われた
が更新が何も行われなかった
場合は、次のメッセージが表示されます:Return value TAOK
TA_STATUS
フィールドには次のメッセージが表示されます。Operation completed successfully.
-
操作が正常に行われて更新が行われた場合は、次のメッセージが表示されます。
Return value TAUPDATED
TA_STATUS
フィールドには次のメッセージが表示されます。Update completed successfully.
- 操作が失敗した場合は、エラー・メッセージが表示されます。
- 構成パラメータではなく、権限またはOracle Tuxedoシステムとの通信に問題がある場合は、
TAEPERM
、TAEOS
、TAESYSTEM
、TAETIME
のいずれかの戻り値が表示されます。 - 実行中のアプリケーションの構成パラメータに問題がある場合は、
TA_BADFLDNAME
ファイルの値としてそのパラメータの名前が表示されます。そして、出力バッファのTA_STATUS
フィールドの値として問題が示されます。このような問題が発生した場合は、TAERANGE
、TAEINCONSIS
、TAECONFIG
、TAEDUPLICATE
、TAENOTFOUND
、TAEREQUIRED
、TAESIZE
、TAEUPDATE
、またはTAENOSPACE
のいずれかの戻り値が出力されます。
- 構成パラメータではなく、権限またはOracle Tuxedoシステムとの通信に問題がある場合は、
3.2.2.1 tmconfigエラー・メッセージによって示されるシステムの状態
次は、エラー・メッセージで示されるシステムの状態です。
TAEPERM
UPDATE
またはADD
操作が選択されているが、Oracle Tuxedoアプリケーション管理者がtmconfig
を実行していません。
TAESYSTEM
Oracle Tuxedoシステムのエラーが発生しました。エラーの内容は、ユーザー・ログに書き込まれます。 『Oracle Tuxedo ATMI C関数リファレンス』 のuserlog(3c)に関する項を参照してください。
TAEOS
オペレーティング・システムのエラーが発生しました。エラーの内容は、ユーザー・ログに書き込まれます。
TAETIME
ブロッキング・タイムアウトが発生しました。出力バッファは更新されないので、取得操作に対して情報が返されません。更新操作のステータスは、更新されたレコードを取得すると確認できます。
TAERANGE
フィールド値が範囲外であるか無効です。
TAEINCONSIS
たとえば、既存のRQADDR
値またはSRVGRP
/SERVERNAME
のあるエントリが、SRVGRP
/SERVERNAME
の別のエントリに対して指定されています。
TAECONFIG
TUXCONFIG
ファイルの読取り中にエラーが発生しました。
TAEDUPLICATE
重複するレコードを追加しようとしました。
TAENOTFOUND
操作対象として指定されたレコードが見つかりませんでした。
TAEREQUIRED
フィールド値が必要ですが、指定されていません。
TAESIZE
文字列フィールドの値が長すぎます。
TAEUPDATE
実行できない更新を試行しました。
TAENOSPACE
更新を行おうとしましたが、TUXCONFIG
ファイルまたは掲示板に十分な容量がありませんでした。
親トピック: tmconfigタスクの出力内容
3.3 tmconfigの実行
tmconfig
を正常に実行するには、必要な環境変数を設定する必要があります。また、tmconfig
をまだ実行していない場合は、通常のtmconfig
セッションを実行し、構成ファイルのエントリを変更してください。
3.3.1 tmconfigの環境変数の設定
tmconfig
セッションを開始するには、必要な環境変数や権限を設定する必要があります。また、必要に応じて、デフォルトではないテキスト・エディタを選択して使用することもできます。
tmconfig
を実行する前に、次の手順に従って作業環境を正しく設定します。
TUXCONFIG
にエントリを追加したり、既存のエントリを変更する場合は、Oracle Tuxedoアプリケーション管理者としてログインします。(既存の構成ファイルのエントリを参照するだけで、変更や追加を行わない場合は、管理者としてログインする必要はありません。)TUXCONFIG
およびTUXDIR
の2つの必須の環境変数に値を設定します。-
TUXCONFIG
の値としては、必ずtmconfig
を実行しているマシン上のバイナリ構成ファイルのフルパス名を指定します。 TUXDIR
の値としては、必ずOracle Tuxedoシステムのバイナリ・ファイルが置かれたルート・ディレクトリのフルパス名を指定します。(tmconfig
では、$TUXDIR/udataobj/tpadmin.
からフィールド名と識別子を抽出できる必要があります)
-
EDITOR
環境変数を設定します; このステップはオプションです。EDITOR
の値としては、パラメータ値を変更する場合に使用するテキスト・エディタの名前を指定します。デフォルトは、ed
(UNIXシステムのコマンド行エディタ)です。ノート:
TERM
環境変数も設定されていないと、大半の全画面表示のエディタは正しく機能しません。
親トピック: tmconfigの実行
3.3.2 tmconfigの全セッションの実行
tmconfig
のサンプル・セッションを実行するには、次の手順に従います。
- シェル・プロンプトで
tmconfig
と入力します。$ tmconfig
ノート:
セクション・メニュー・プロンプトでq (quitの省略形)と入力すると、いつでもセッションを終了できます。TUXCONFIG
ファイルにあるセクションのメニューが表示されます。Section: 1) RESOURCES, 2) MACHINES, 3) GROUPS 4) SERVERS 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL 10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [1]:
- メニュー番号を入力して、変更するセクションを選択します。たとえば、
MACHINES
セクションを選択する場合は、2と入力します。デフォルト値はRESOURCES
セクションで、ステップ1で示したセクション・リストの最後にその番号である[1]
が表示されています。デフォルト値を使用せずに別のセクションを指定すると、それ以外のセクションを選択するまでそのセクションが新しいデフォルト値となります。実行可能な操作のメニューが表示されます。
上記の各操作は、構成ファイルの1つのセクションで、一度に1つのレコードに対して実行されます。ほとんどの操作の名前(Operation: 1) FIRST 2) NEXT 3) RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE 6) CLEAR BUFFER 7) QUIT [1]:
FIRST
およびNEXT
)は、一目瞭然です。FIRST
を選択すると、構成ファイルの指定されたセクションの最初のレコードが画面に表示されます。NEXT
を選択すると、指定されたセクションの2番目のレコードでバッファの内容が置き換わり、バッファの新しい内容が画面に表示されます。NEXT
を繰り返し選択すると、構成ファイルの特定のセクションにあるすべてのレコードをリストされている順に参照することができます。 - 実行する操作を選択します。デフォルトでは
FIRST
操作が選択されており、ステップ2に示したように、操作のリストの最後にこの操作を示す[1
]が表示されます。プロンプトが表示され、ステップ2で指定した
TUXCONFIG
セクションに変更を加えるためにテキスト・エディタを開くかどうかが確認されます。Enter editor to add/modify fields [n]?
y
または
(それぞれn
yes
とno
を示します)を選択します。デフォルトの選択(プロンプトの末尾に表示されます)は、n
です。field_name<tabs>field_value
yes
(y
)を選択すると指定されたエディタが開き、フィールドの追加や編集を行うことができます。各フィールドは、次のような形式になっています。field_name<tabs>field_value
フィールド名とフィールド値は、1つ以上のタブで区切られています。
ほとんどの場合、フィールド名はUBBCONFIG
ファイルの対応するKEYWORD
と同じであり、接頭辞としてTA_
が付いていますノート:
有効な入力の詳細は、「tmconfig入力バッファの注意事項」を参照してください。UBBCONFIG
ファイルの各セクションに対応するフィールド名の詳細は、『ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセス・リファレンス』のTM_MIB(5)に関する項
を参照してください。Enter editor to correct?
n
またはy
を選択しますエラーを修正しない(
入力バッファの編集を終了するとメッセージが表示され、ステップ3で指定した操作をすぐに実行するかどうかが確認されます。n
を入力した)場合は、入力バッファには何もフィールドが格納されません。エラーを修正する場合は、エディタが再度開きます。Perform operation [y]?
n
y
を選択します。デフォルトの選択(プロンプトの末尾に表示されます)は、y
です。- エラーを修正しない(
n
を入力した)場合は、入力バッファには何もフィールドが格納されません。エラーを修正する場合は、エディタが再度開きます。 - yesを選択すると、リクエストされた操作が
tmconfig
によって実行され、次の確認メッセージが表示されます。Return value TAOK
操作の結果が画面上に出力されます。
TUXCONFIG
の1つのセクションでの操作が完了しました。この後、同じセクションまたは別のセクションで他の操作を実行できます。新しい操作を実行できるように、ステップ1で表示されたTUXCONFIG
セクションのメニューが再度表示されます。ノート:
すべての出力バッファ・フィールドは、入力バッファがクリアされないかぎり、入力バッファに格納されます。
- エラーを修正しない(
- 操作を指定して
tmconfig
セッションを続けるか、またはセッションを終了します。-
操作を指定するには、ステップ2に戻ります。
-
tmconfig
セッションを終了するには、ステップ3で示したように操作メニューからQUIT
を選択します。
-
tmconfig
セッションを終了した後で、編集したTUXCONFIG
ファイルのバックアップ・コピーをテキスト形式で作成できます。次の例では、管理者がyes
を指定してバックアップを作成すること(デフォルト)、そしてバックアップ・ファイル(UBBCONFIG
)のデフォルト名を別の名前(backup
)でオーバーライドすることを指定しています。Unload TUXCONFIG file into ASCII backup [y]? Backup filename [UBBCONFIG]? backup Configuration backed up in backup
親トピック: tmconfigの実行
3.3.3 tmconfig入力バッファの注意事項
tmconfig
で入力バッファを操作する場合の注意事項は次のとおりです。
- フィールドに入力した値が1行を超える場合、次の行にわたって入力を続けられます。ただし、2行目の先頭には1つ以上のタブを挿入します。(入力した内容が
TUXCONFIG
に読み込まれた時点で、タブ文字は削除されます。) - 1つの改行文字だけから構成される空の行は無視されます。
- 特定のフィールドに対して複数の行がある場合、最初の行が使用され、ほかの行は無視されます。
- 表示できない文字をフィールド値として入力したり、タブをフィールドの先頭文字にするには、バックスラッシュを入力し、その後に必要な文字を2文字の16進表現で入力します。(16進数に対応するASCII文字については、UNIXシステムのリファレンス・マニュアルの
ASCII
(5)を参照してください。)次に例を示します。 - 空白を挿入するには、次のように入力します。
\20
- バックスラッシュを挿入するには、次のように入力します。
\\
親トピック: tmconfigの実行
3.5 新しいマシンの追加
tmconfig
と入力します。- 構成ファイルの
MACHINES
セクションを指定するには、セクション・メニューの後に表示されるプロンプトで2
と入力します。(以下に示す例の2 - 4行目を参照。) - Enterキーを押して、デフォルトの操作を選択します。デフォルトは
1)FIRST
です。これは、指定されたセクションの最初のレコードを表示する操作です。この場合、最初のレコードはMACHINES
セクションで最初に出現するマシンを指します。(6行目を参照。) - [Enter]キーを押して、テキスト・エディタを起動するかおよび指定された操作を実行するかに関して、それぞれのデフォルトの選択肢(
(no)
および(yes)
)を受け入れます。リクエストされた内容に従って、MACHINES
セクションの最初のレコードが表示されています。これは、次のサンプル・リストのSITE1
という名前のマシンに対応するレコードです。(次のリストの10-35行目を参照。) - セクションのメニューの後で[Enter]キーを押し、
MACHINES
セクションを再度選択します。(36 - 38行目を参照。) - 操作メニューの後で
4
と入力し、ADD
操作を選択します。(39 - 40行目を参照。) - プロンプトで
y
と入力して、テキスト・エディタを起動します。(41行目を参照。) - 適宜パス名を変更し、次の4つのキー・フィールドに新しい値を設定します。
TA_TLOGSIZE (50 - 51行目を参照)
TA_PMID (52-53行目を参照)
TA_LMID (54-55行目を参照)
TA_TYPE (56-57行目を参照)
- 入力した内容を書込み(保存し)、エディタを終了します。(58 - 60行目を参照。)
- プロンプトで
で操作(マシンの追加)を実行します。(61行目を参照。)y
と入力し、tmconfig
リスト3-2に、マシンを追加するtmconfig
セッションを示します。
リスト3-2 マシンの追加
1 $ tmconfig
2 Section: 1) RESOURCES, 2) MACHINES, 3) GROUPS 4) SERVERS
3 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL
4 10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [1]: 2
5 Operation: 1)FIRST 2) NEXT 3) RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE
6 6) CLEAR BUFFER 7) QUIT [1]:
7 Enter editor to add/modify fields [n]?
8 Perform operation[y]?
9 Return value TAOK
10 Buffer contents:
11 TA_OPERATION 4
12 TA_SECTION 1
13 TA_OCCURS 1
14 TA_PERM 432
15 TA_MAXACCESSERS 40
16 TA_MAXGTT 20
17 TA_MAXCONV 10
18 TA_MAXWSCLIENTS 0
19 TA_TLOGSIZE 100
20 TA_UID 4196
21 TA_GID 601
22 TA_TLOGOFFSET 0
23 TA_TUXOFFSET 0
24 TA_STATUS LIBTUX_CAT:1137: Operation completed successfully
25 TA_PMID mchn1
26 TA_LMID SITE1
27 TA_TUXCONFIG /home/apps/bank/TUXCONFIG
28 TA_TUXDIR /home/tuxroot
29 TA_STATE ACTIVE
30 TA_APPDIR /home/apps/bank
31 TA_TYPE 3B2
32 TA_TLOGDEVICE /home/apps/bank/TLOG
33 TA_TLOGNAME TLOG
34 TA_ULOGPFX /home/apps/bank/ULOG
35 TA_ENVFILE /home/apps/bank/ENVFILE
36 Section: 1) RESOURCES, 2) MACHINES, 3) GROUPS 4) SERVERS
37 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL
38 10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [2]:
39 Operation: 1) FIRST 2) NEXT 3)RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE
40 6) CLEAR BUFFER 7) QUIT [1]: 4
41 Enter editor to add/modify fields [n]? y
42 491
43 g/home/s//usr/p
44 TA_TUXCONFIG /usr/apps/bank/TUXCONFIG
45 TA_TUXDIR /usr/tuxroot
46 TA_APPDIR /usr/apps/bank
47 TA_TLOGDEVICE /usr/apps/bank/TLOG
48 TA_ULOGPFX /usr/apps/bank/ULOG
49 TA_ENVFILE /usr/apps/bank/ENVFILE
50 /100/s//150/p
51 TA_TLOGSIZE 150
52 /mchn1/s//mchn2/p
53 TA_PMID mchn2
54 /SITE1/s//SITE3/p
55 TA_LMID SITE3
56 /3B2/s//SPARC/p
57 TA_TYPE SPARC
58 w
59 412
60 q
61 Perform operation [y]?
62 Return value TAUPDATED
63 Buffer contents:
64 TA_OPERATION 2
65 TA_SECTION 1
66 TA_OCCURS 1
67 TA_PERM 432
68 TA_MAXACCESSERS 40
69 TA_MAXGTT 20
70 TA_MAXCONV 10
71 TA_MAXWSCLIENTS 0
72 TA_TLOGSIZE 150
73 TA_UID 4196
74 TA_GID 601
75 TA_TLOGOFFSET 0
76 TA_TUXOFFSET 0
77 TA_STATUS LIBTUX_CAT:1136: Update completed successfully
78 TA_PMID mchn2
79 TA_LMID SITE3
80 TA_TUXCONFIG /usr/apps/bank/TUXCONFIG
81 TA_TUXDIR /usr/tuxroot
82 TA_STATE NEW
83 TA_APPDIR /usr/apps/bank
84 TA_TYPE SPARC
85 TA_TLOGDEVICE /usr/apps/bank/TLOG
86 TA_TLOGNAME TLOG
87 TA_ULOGPFX /usr/apps/bank/ULOG
88 TA_ENVFILE /usr/apps/bank/ENVFILE
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.6 サーバーの追加
tmconfig
と入力します。- 構成ファイルの
SERVERS
セクションを指定するには、セクションのメニューの後で4と入力します。(3行目を参照。) - 操作メニューの後で
6
と入力し、CLEARBUFFER
操作をリクエストします。(5行目を参照。) - [Enter]キーを押して、デフォルトのセクション
SERVERS
を選択します。(7 - 9行目を参照。) - 操作メニューの後で
操作をリクエストします。(10 - 11行目を参照。)4
と入力し、ADD - プロンプトで
y
と入力して、テキスト・エディタを起動します。(12行目を参照。) - 次の3つのキー・フィールドに新しい値を設定します。
-
TA_SERVERNAME
(15行目を参照) -
TA_SRVGRP
(16行目を参照) -
TA_SRVID
(17行目を参照)
-
- 入力した内容を書込み(保存し)、エディタを終了します。(19 - 21行目を参照。)
- プロンプトで
y
と入力し、tmconfig
で操作(サーバーの追加)を実行します。(22行目を参照。)
リスト3-3に、サーバーを追加するtmconfig
セッションを示します。
リスト3-3 サーバーの追加
1 Section: 1) RESOURCES, 2) MACHINES, 3) GROUPS 4) SERVERS
2 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL
3 10)NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [1]: 4
4 Operation: 1)FIRST 2) NEXT 3) RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE
5 6) CLEAR BUFFER 7) QUIT [4]:
6 Buffer cleared
7 Section:1) RESOURCES, 2) MACHINES, 3) GROUPS 4) SERVERS
8 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL
9 10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [4]:
10 Operation: 1) FIRST 2) NEXT 3) RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE
11 6)CLEAR BUFFER 7) QUIT [6]: 4
12 Enter editor to add/modify fields [n]? y
13 1
14 c
15 TA_SERVERNAME XFER
16 TA_SRVGRP BANKB1
17 TA_SRVID 5
18 .
19 w
20 28
21 q
22 Perform operation [y]?
23 Return value TAOK
24 Buffer contents:
25 TA_OPERATION 3
26 TA_SECTION 3
27 TA_OCCURS 1
28 TA_SRVID 5
29 TA_SEQUENCE 0
30 TA_MIN 1
31 TA_MAX 1
32 TA_RQPERM 432
33 TA_RPPERM 432
34 TA_MAXGEN 5
35 TA_GRACE 86400
36 TA_STATUS LIBTUX_CAT:1137: Operation completed successfully
37 TA_SYSTEM_ACCESS FASTPATH
38 TA_ENVFILE
39 TA_SRVGRP BANKB1
40 TA_SERVERNAME XFER
41 TA_CLOPT -A
42 TA_CONV N
43 TA_RQADDR
44 TA_REPLYQ Y
45 TA_RCMD
46 TA_RESTART Y
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.7 新しく設定したマシンのアクティブ化
tmconfig
と入力します。- 構成ファイルの
MACHINES
セクションを指定するには、セクションのメニューの後で2
と入力します。(以下に示す例の1 - 3行目を参照。) MACHINES
セクションで適切なレコードを選択するには、マシン・レコードのリストを切り替えて表示する必要があります。最初のマシン・レコードを表示するには、操作メニューの後でEnterキーを押してFIRST
を選択します。(4 - 5行目を参照。)最初のマシン・レコードを選択しない場合、操作メニューの後で2
と入力してNEXT
を選択し、次のマシン・レコードを表示します。- [Enter]キーを押して、テキスト・エディタを起動するかおよび指定された操作を実行するかに関して、それぞれのデフォルトの選択肢(
no
およびyes
)を受け入れます。MACHINES
セクションで要求されたレコードが表示されます。これは、次に示すサンプル・リストで、SITE3
という名前のマシンのレコードです。(次のリストの9-34行目を参照。) - セクションのメニューの後で[Enter]キーを押し、
MACHINES
セクションを再度選択します。(35 - 37行目を参照。) - 操作メニューの後で
を選択します。(38 - 39行目を参照。)5
と入力し、UPDATE - プロンプトで
y
と入力して、テキスト・エディタを起動します。(40行目を参照。) TA_STATE
フィールドの値をNEW
からACTIVE
に変更します。(42 - 45行目を参照。)- 入力した内容を書込み(保存し)、エディタを終了します。(46 - 48行目を参照。)
- プロンプトで
で操作(新しく設定したマシンのアクティブ化)を実行します。(49行目を参照。)y
と入力し、tmconfig tmconfig
によって、指定されたマシンに対して変更されたレコードが表示されます。変更内容を確認し、必要に応じて編集します。- 変更内容を編集しない場合、操作メニューの後で
7
を選択し、tmconfig
セッションを終了します。
リスト3-4に、サーバーをアクティブ化するtmconfig
セッションを示します。
リスト3-4 新しいサーバーのアクティブ化
1 Section: 1) RESOURCES, 2) MACHINES, 3) GROUPS 4) SERVERS
2 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL
3 10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [1]: 2
4 Operation: 1) FIRST 2) NEXT 3) RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE
5 6) CLEAR BUFFER 7)QUIT [1]:
6 Enter editor to add/modify fields [n]?
7Perform operation [y]?
8 Return value TAOK
9 Buffer contents:
10 TA_OPERATION 4
11 TA_SECTION 1
12 TA_OCCURS 1
13 TA_PERM 432
14 TA_MAXACCESSERS 40
15 TA_MAXGTT 20
16 TA_MAXCONV 10
17 TA_MAXWSCLIENTS 0
18 TA_TLOGSIZE 150
19 TA_UID 4196
20 TA_GID 601
21 TA_TLOGOFFSET 0
22 TA_TUXOFFSET 0
23 TA_STATUS LIBTUX_CAT:1175: Operation completed successfully
24 TA_PMID mchn2
25 TA_LMID SITE3
26 TA_TUXCONFIG /usr/apps/bank/TUXCONFIG /
27 TA_TUXDIR /usr/tuxroot
28 TA_STATE NEW
29 TA_APPDIR /usr/apps/bank
30 TA_TYPE SPARC
31 TA_TLOGDEVICE /usr/apps/bank/TLOG
32 TA_TLOGNAME TLOG
33 TA_ULOGPFX /usr/apps/bank/ULOG
34 TA_ENVFILE /usr/apps/bank/ENVFILE
35 Section: 1) RESOURCES, 2) MACHINES,3) GROUPS 4) SERVERS
36 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q)QUIT 9) WSL
37 10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [2]:
38 Operation: 1) FIRST 2) NEXT 3) RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE
39 6) CLEAR BUFFER 7) QUIT [1]: 5 /
40 Enter editor to add/modify fields [n]? y
41 491
42/TA_STATE
43 TA_STATE NEW
44 s/NEW/ACTIVE
45 TA_STATE ACTIVE
46 w
47 412
48 q
49 Perform operation [y]?
50 Return value TAUPDATED
51 Buffer contents:
52 .
53 .
54 .
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.8 新しいグループの追加
tmconfig
と入力します。- 構成ファイルの
GROUPS
セクションを指定するには、セクション・メニューの後に表示されるプロンプトで3と入力します。(以下に示す例の1 - 3行目を参照。) - 操作メニューの後で
6と入力し、CLEAR
BUFFER
操作をリクエストします。(5行目を参照。) - [Enter]キーを押して、デフォルトのセクション
GROUPS
を選択します。(7 - 9行目を参照。) - 操作メニューの後で
4と入力し、ADD
操作をリクエストします。(10 - 11行目を参照。) - プロンプトで
y
と入力して、テキスト・エディタを起動します。(12行目を参照。) - 次の3つのキー・フィールドに新しい値を設定します。
-
TA_LMID
(15行目を参照) -
TA_SRVGRP
-
TA_GRPNO
(17行目を参照)
-
次のリストは、グループを追加するtmconfig
セッションを示しています。
リスト3-5 グループの追加
1 Section: 1) RESOURCES, 2) MACHINES, 3) GROUPS 4) SERVERS
2 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL
3 10)NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [1]: 3
4 Operation: 1)FIRST 2) NEXT 3) RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE
5 6) CLEAR BUFFER 7) QUIT [4]: 6
6 Buffer cleared
7 Section: 1) RESOURCES, 2) MACHINES, 3) GROUPS 4) SERVERS
8 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL
9 10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [3]:
10 Operation: 1) FIRST 2) NEXT 3) RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE
11 6) CLEAR BUFFER 7) QUIT [6]: 4
12 Enter editor to add/modify fields [n]? y
13 1
14 c
15 TA_LMID SITE3
16 TA_SRVGRP GROUP3
17 TA_GRPNO 3
18 .
19 w
20 42
21 q
22 Perform operation [y]?
23 Return value TAUPDATED
24 Buffer contents:
25 TA_OPERATION 2
26 TA_SECTION 2
27 TA_OCCURS 1
28 TA_GRPNO 3
29 TA_TMSCOUNT 0
30 TA_STATUS LIBTUX_CAT:1136: Update completed successfully
31 TA_LMID SITE3
32 TA_SRVGRP GROUP3
33 TA_TMSNAME
34 TA_OPENINFO
35 TA_CLOSEINFO
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.9 アプリケーションに対するデータ依存型ルーティング(DDR)の変更
アプリケーションのデータ依存型ルーティングを変更するには、次のステップに従います:
tmconfig
と入力します- 構成ファイルの
ROUTING
セクションを指定するには、セクション・メニューの後に表示されるプロンプトで7と入力します。 - それぞれ最初のエントリと次のエントリを表示する
セクションのエントリを切り替えて表示します。FIRST
およびNEXT
操作を選択して、ROUTINGDDR
を変更するエントリを選択します - 操作メニューから
5)UPDATE
を選択します。 - プロンプトで
y
と入力して、テキスト・エディタを起動します。Do you want to edit(n)? y
- 関連するフィールドの値を次の表の「サンプル値」の値に変更します:
表3-2 アプリケーションに対するデータ依存型ルーティング(DDR)の変更
フィールド | サンプル値 | 意味 |
---|---|---|
TA_ROUTINGNAME |
account_routing |
ルーティング・セクションの名前 |
TA_BUFTYPE |
FML |
バッファ・タイプ |
TA_FIELD |
account_ID |
ルーティング・フィールドの名前 |
TA_RANGES |
1-10:group1,*:* |
使用されているルーティング基準。ここで示すように、値が1 - 10 (10を含む)の場合、リクエストはグループ1のサーバーに送信されます。それ以外の場合は、リクエストは構成内の任意のサーバーに送信されます。 |
ノート:
詳細は、『Oracle Tuxedoコマンド・リファレンス』の「tmconfig, wtmconfig(1)」を参照してください。親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.10 インタフェースのファクトリ・ベース・ルーティング(FBR)の変更
ノート:
分散型Oracle Tuxedo CORBAアプリケーションのファクトリ・ベース・ルーティングの詳細は、『CORBAアプリケーションのスケーリング、配布およびチューニング』
を参照してください。
CORBAインタフェースのファクトリ・ベース・ルーティングを変更するには、次のステップに従います。
tmconfig
セッションを開始します。- 構成ファイルの
ROUTING
セクションを選択します(構成ファイル・セクションのメニューで7を選択します)。 FIRST
およびNEXT
操作を使用して、FBRを変更するエントリを選択します。UPDATE
操作を選択します。- 編集を開始するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、
y
(はい)を入力します。Do you want to edit(n)? y
- 関連するフィールドを、表3-3の中央の列に示す値に変更します。
フィールド | サンプル値 | 意味 |
---|---|---|
TA_ROUTINGNAME |
STU_ID |
ルーティング・セクションの名前 |
TA_FIELD |
student_id |
このフィールドの値は、(フィールドで指定された)基準に従います。つまり、このフィールドの値はルーティング結果を決定します。 |
TA_RANGES |
100001-100050:ORA_GRP1,100051-* |
使用されているルーティング基準。 |
TA_RANGES
フィールドの値がルーティング基準です。たとえば、更新前の学生登録のルーティング基準では、学生IDの100001 - 100005がORA_GRP1
に、100006 - 100010がORA_GRP2
に送信されるとします。上の表に示すように変更すると、student_id
の値が100001 - 100050 (100001と100050を含む)の場合、リクエストはORA_GRP1
のサーバーに送信されます。それ以外のリクエストはORA_GRP2
に送信されます。
ノート:
tmconfigによってルーティング・パラメータを動的に変更すると、後続の呼出しに適用されますが、未処理の呼出しには適用されません。INTERFACES
セクションでTA_FACTORYROUTING
割当てを動的に変更することもできます。
例:
tmconfig
セッションを開始します。- 構成ファイルの
INTERFACES
セクションを選択します(構成ファイル・セクションのメニューで12を選択します)。 FIRST
およびNEXT
操作を使用して、FBRを変更するインタフェース・エントリを選択します。たとえば、ROUTING
セクションにCAMPUS
という名前の新しいファクトリ・ベース・ルーティング基準を定義した場合、この基準にRegistrarインタフェースを再び割り当てることが出来ます。UPDATE
操作を選択します。Do you want to edit(n)? y
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.11 アプリケーション全体に関するパラメータの変更
一部の実行時パラメータは、構成のすべてのコンポーネント(マシン、サーバーなど)に関連しています。これらのパラメータは、構成ファイルのRESOURCES
セクションにリストされています。
RESOURCES
セクションのパラメータを知る簡単な方法は、そのセクションの最初のエントリを表示することです。その場合、次の手順に従います。
tmconfig
と入力します- セクション・メニューの後で[Enter]キーを押し、デフォルトの
RESOURCES
セクションを選択します。(以下に示す例の1 - 3行目を参照。) - 操作メニューの後で[Enter]キーを押し、デフォルトの
FIRST
操作をリクエストします。(4 - 5行目を参照。) - 編集するかどうか確認されたら、[Enter]キーを押してデフォルトの()を受け入れます。
Do you want to edit(n)?
- 指定された操作
(
を実行するかどうかの確認を求められたら、[Enter]キーを押してデフォルトのFIRST
)(
を受け入れます。y
)Perform operation [y]?
リスト3-6に、RESOURCES
セクションの最初のエントリを表示するtmconfig
セクションを示します。
リスト3-6 RESOURCES
セクションの最初のエントリの表示
1 Section: 1) RESOURCES, 2) MACHINES, 3) GROUPS 4) SERVERS
2 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL
3 10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [1]:
4 Operation: 1)FIRST 2) NEXT 3) RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE
5 6) CLEAR BUFFER 7) QUIT [1]:
6 Enter editor to add/modify fields [n]?
7 Perform operation [y]?
8 Return value TAOK
9 Buffer contents:
10 TA_OPERATION 1
11 TA_SECTION 0
12 TA_STATUS Operation completed successfully
13 TA_OCCURS 1
14 TA_PERM 432
15 TA_BBLQUERY 30
16 TA_BLOCKTIME 6
17 TA_DBBLWAIT 2
18 TA_GID 10
19 TA_IPCKEY 80997
20 TA_LICMAXUSERS 1000000
21 TA_MAXACCESSERS 100
22 TA_MAXBUFSTYPE 32
23 TA_MAXBUFTYPE 16
24 TA_MAXCONV 10
25 TA_MAXDRT 0
26 TA_MAXGROUPS 100
27 TA_MAXGTT 25
28 TA_MAXMACHINES 256
29 TA_MAXQUEUES 36
30 TA_MAXRFT 0
31 TA_MAXRTDATA 8
32 TA_MAXSERVERS 36
33 TA_MAXSERVICES 100
34 TA_MIBMASK 0
35 TA_SANITYSCAN 12
36 TA_SCANUNIT 10
37 TA_UID 5469
38 TA_MAXACLGROUPS 16384
39 TA_MAXNETGROUPS 8
40 TA_MAXINTERFACES 150
41 TA_MAXOBJECTS 1000
42 TA_SIGNATURE_AHEAD 3600
43 TA_SIGNATURE_BEHIND 604800
44 TA_MAXTRANTIME 0
45 TA_STATE ACTIVE
46 TA_AUTHSVC
47 TA_CMTRET COMPLETE
48 TA_DOMAINID
49 TA_LDBAL Y
50 TA_LICEXPIRE 2003-09-15
51 TA_LICSERIAL 1234567890
52 TA_MASTER SITE1
53 TA_MODEL SHM
54 TA_NOTIFY DIPIN
55 TA_OPTIONS
56 TA_SECURITY NONE
57 TA_SYSTEM_ACCESS FASTPATH
58 TA_USIGNAL SIGUSR2
59 TA_PREFERENCES
60 TA_COMPONENTS TRANSACTIONS,QUEUE,TDOMAINS,
61 EVENTS,WEBGUI,WSCOMPRESSION,TDOMCOMPRESSION
62 TA_SIGNATURE_REQUIRED
63 TA_ENCRYPTION_REQUIRED
64 TA_SEC_PRINCIPAL_NAME
65 TA_SEC_PRINCIPAL_LOCATION
66 TA_SEC_PRINCIPAL_PASSVAR
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.12 アプリケーション・パスワードの変更
tmconfig
と入力します。- セクション・メニューの後で[Enter]キーを押し、デフォルトの
RESOURCES
セクションを選択します。(以下に示す例の2 - 4行目を参照。) - 操作メニューの後で
6
と入力し、バッファ・クリア
操作を選択します。(6行目を参照。) - セクションのメニューの後で[Enter]キーを押し、
RESOURCES
セクションを再度選択します。(8 - 10行目を参照。) - 操作メニューの後で
を選択します。(11 - 12行目を参照。)5
と入力し、UPDATE - プロンプトで
y
と入力して、テキスト・エディタを起動します。(13行目を参照。) - (バッファに)次のように入力します。
TA_PASSWORD
new_password
TA_PASSWORD
new_password
- 入力した内容を書込み(保存し)、エディタを終了します。(18 - 20行目を参照。)
リスト3-7に、アプリケーション・パスワードをneptune
に変更しているtmconfig
セッションを示します。
リスト3-7 アプリケーション・パスワードの変更
1 $ tmconfig
2 Section: 1) RESOURCES, 2) MACHINES, 3)GROUPS 4) SERVERS
3 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL
4 10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [1]:
5 Operation: 1) FIRST 2) NEXT 3) RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE
6 6)CLEAR BUFFER 7) QUIT [4]: 6
7 Buffer cleared
8 Section: 1) RESOURCES, 2) MACHINES, 3) GROUPS 4) SERVERS
9 5)SERVICES 6) NETWORK 7) ROUTING q) QUIT 9) WSL
10 10) NETGROUPS 11) NETMAPS 12) INTERFACES [1]:
11 Operation: 1) FIRST 2) NEXT 3)RETRIEVE 4) ADD 5) UPDATE
12 6) CLEAR BUFFER 7) QUIT [6]: 5
13 Enter editor to add/modify fields [n]? y
14 1
15 c
16 TA_PASSWORD neptune
17 .
18 w
19 49
20 q
21 Perform operation [y]?
22 Return value TAUPDATED
23 Buffer contents:
24 TA_OPERATION 1
25 TA_SECTION 0
26 TA_STATUS Operation completed successfully
27 TA_OCCURS 1
28 TA_PERM 432
29 TA_BBLQUERY 30
30 TA_BLOCKTIME 6
31 TA_DBBLWAIT 2
32 TA_GID 10
33 TA_IPCKEY 80997
34 TA_LICMAXUSERS 1000000
35 TA_MAXACCESSERS 100
36 TA_MAXBUFSTYPE 32
37 TA_MAXBUFTYPE 16
38 TA_MAXCONV 10
39 TA_MAXDRT 0
40 TA_MAXGROUPS 100
41 TA_MAXGTT 25
42 TA_MAXMACHINES 256
43 TA_MAXQUEUES 36
44 TA_MAXRFT 0
45 TA_MAXRTDATA 8
46 TA_MAXSERVERS 36
47 TA_MAXSERVICES 100
48 TA_MIBMASK 0
49 TA_SANITYSCAN 12
50 TA_SCANUNIT 10
51 TA_UID 5469
52 TA_MAXACLGROUPS 16384
53 TA_MAXNETGROUPS 8
54 TA_MAXINTERFACES 150
55 TA_MAXOBJECTS 1000
56 TA_PASSWORD neptune
57 TA_STATE ACTIVE
58 TA_AUTHSVC
59 TA_CMTRET COMPLETE
60 TA_DOMAINID
61 TA_LDBAL Y
62 TA_LICEXPIRE 1998-09-15
63 TA_LICSERIAL 1234567890
64 TA_MASTER SITE1
65 TA_MODEL SHM />66 TA_NOTIFY DIPIN
67 TA_OPTIONS
68 TA_SECURITY NONE />69 TA_SYSTEM_ACCESS FASTPATH
70 TA_USIGNAL SIGUSR2
71 TA_PREFERENCES
72 TA_COMPONENTS TRANSACTIONS,QUEUE,TDOMAINS,EVENTS,WEBGUI,
73 WSCOMPRESSION,TDOMCOMPRESSION
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.13 tmconfigを使用した動的な変更での制限
tmconfig
を使用してアプリケーションを動的に変更する場合は、次の制限に注意してください。簡単には変更できないパラメータは、慎重に設定してください。
- 各セクションには対応するキー・フィールドがあります。これらのキー・フィールドは、操作を実行するレコードを識別するものです。(詳細は、『Oracle Tuxedoコマンド・リファレンス』の「tmconfig, wtmconfig(1)」を参照してください。)キー・フィールドは、アプリケーションの実行中は変更できません。通常、新しいエントリとそのキー・フィールドを追加し、それを古いエントリの代わりに使用します。 その場合、新しいエントリだけが使用されます。つまり、管理者は構成の古いエントリを起動しません。
- 通常、パラメータに対応付けられた構成コンポーネントが起動しているときは、そのパラメータを更新することはできません。たとえば、
MACHINES
セクションのエントリに対応するマシンが起動しているときは、そのエントリを変更することはできません。具体的には、次のとおりです:- グループ内のサーバーが起動しているときは、そのグループのエントリを変更することはできません。
- サーバーが起動しているときは、その名前、タイプ(会話型またはそれ以外)、そのメッセージ・キューに関連するパラメータを変更することはできません。(ほかのサーバー・パラメータはいつでも変更できますが、サーバーが次回に起動するまで変更内容は適用されません。)
SERVICES
エントリは随時変更できます。ただし、サービスが次回に通知されるまで変更内容は適用されません。RESOURCES
セクションへの更新には、次の制限があります。UID
、GID
、
、PERM
MAXACCESSERS
、MAXGTT
および
パラメータはMAXCONV
RESOURCES
セクションでは更新できませんが、マシンごとに更新することはできます。また、IPCKEY
、MASTER
、MODEL
、OPTIONS
、USIGNAL
、MAXSERVERS
、MAXSERVICES
、MAXBUFTYPE
およびMAXBUFSTYPE
パラメータを動的に変更することはできません。- 作業している構成ファイルのセクションに注意してください。
tmconfig
では、間違ったセクションに操作を行っても警告は表示されません。たとえば、RESOURCES
セクションを作業している際に、MACHINES
セクションのENVFILE
パラメータの更新を試みると、操作は成功したように見えます。つまり、tmconfig
でTAOK
が返されます。しかし、UBBCONFIG
ファイルをアップロードしても、変更内容は適用されていません。更新が行われたのは、TAUPDATED
ステータス・メッセージが表示された場合だけです。
複数のマシンがある構成では、常に次の操作を行ってください。
マシンのバックアップを指定します。これは、アプリケーション・サーバーの移行が必要ない場合でも行います。MIGRATE
オプションを指定してMASTER- 上限を定義する
MAXSERVERS
、MAXSERVICES
などのパラメータには、構成の拡張に対応できるだけの十分な値を設定します。アプリケーションを当初1つのマシンだけでデプロイしている場合でも、複数マシンに構成が拡張される可能性がある場合は、MPモデルを使用します。その場合、LAN
オプション、および初期マシンとしてネットワーク・エントリを指定します。 MACHINES
セクションのパラメータは慎重に設定します。これらのパラメータを更新する場合は、マシンを停止する必要があるからです (また、MASTER
マシンの場合は、MASTER
をバックアップに切り替える必要があります)
3.13.1 実行中のシステムに行うことのできない作業
Oracle Tuxedoシステムのほとんどの要素は、手動でも自動的にも、動的に変更することができます。たとえば、新しいサーバーやマシンを増やしたり、タイムアウト・パラメータを変更することができます。ただし、一部のパラメータはシステムの実行中には変更することができません。
- 掲示板のサイズに影響するパラメータは、動的には変更できません。これらのパラメータの大半は、
MAXGTT
など、MAX
という文字列で開始されます。これらのパラメータは、Oracle Tuxedoシステムで同時に処理できるトランザクションの最大数を示します。 - 実行中のアプリケーションで使用されているマシン名は、動的には変更できません。新しいマシン(つまり、新しい名前のマシン)を追加することはできますが、既存のマシン名を変更することはできません。
- サーバーの実行可能ファイルがマスターとバックアップの両方のマシンで実行するように一度割り当てられると、マスターとバックアップの割当てを変更することはできません。
ノート:
サーバーの実行可能ファイルの新しいコピーを作成し、別のマシンで実行するように設定できます。ただし、一意の識別子を持つ既存のサーバーを変更することはできません。
親トピック: tmconfigを使用した動的な変更での制限
3.14 tmadminを使用した構成への一時的な変更
tmconfig
コマンドを使用して、TUXCONFIG
ファイルとそれに対応する掲示板のエントリを更新する場合、行った変更は永続的に適用されます。つまり、システムを停止して再起動しても変更内容が保持されます。
ただし、実行中のアプリケーションに一時的な変更を加える場合もあります。たとえば、次のような操作を一時的に行う場合があります。
- Tuxedo ATMIサービスまたはサーバーの一時停止
- Tuxedo ATMIサービスまたはサーバーの再開
- サービスまたはサーバーの通知
- サービスまたはサーバーの通知の取消し
- ATMIサービス・パラメータの変更
- CORBAインタフェース・パラメータの変更
- タイムアウト値の変更
- CORBAインタフェースの一時停止
これらのタスクはtmadmin
コマンドで実行できます。この項では、これらの手順を示します。
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.14.1 tmadminの環境変数の設定
tmadmin
セッションを開始する前に、環境変数と必要な権限を設定する必要があります。また、必要に応じて、デフォルトではないテキスト・エディタを選択して使用することもできます。
tmadmin
を実行する前に、次の手順に従って作業環境を正しく設定します。
TUXCONFIG
にエントリを追加したり、既存のエントリを変更する場合は、Oracle Tuxedoアプリケーション管理者としてログインします。既存の構成ファイルのエントリを参照するだけで、変更や追加を行わない場合は、管理者としてログインする必要はありません。TUXCONFIG
およびTUXDIR
の2つの必須の環境変数に値を設定しますTUXCONFIG
の値としては、必ずtmconfig
を実行しているマシン上のバイナリ構成ファイルのフルパス名を指定します。TUXDIR
の値としては、必ずOracle Tuxedoシステムのバイナリ・ファイルが置かれたルート・ディレクトリを指定します。(tmconfig
では、$TUXDIR/udataobj/tpadmin
からフィールド名と識別子を抽出できる必要があります。)
親トピック: tmadminを使用した構成への一時的な変更
3.15 Tuxedo ATMIサービスまたはサーバーの一時停止
Tuxedo ATMIサービスまたはATMIサーバーを一時停止するには、tmadmin
およびsusp
(suspend
の省略形)コマンドを次のように入力します。
$ tmadmin
> susp
suspend
コマンドでは、次のいずれかが非アクティブになります。
- 1つのサービス
- 特定のキューにあるすべてのサービス
- 特定のグループIDまたはサーバーIDの組合せに対応するすべてのサービス
サービスまたはサーバーを一時停止しても、そのサービスまたはサーバーに対するキュー内のリクエストは処理されます。ただし、一時停止したサーバーにルーティングされた新しいサービス・リクエストは処理されません。グループIDまたはサーバーIDの組み合わせが指定され、それがMSSQセットの一部である場合は、そのMSSQセット内のすべてのサービスは指定されたサービスに対して非アクティブになります。
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.16 Tuxedo ATMIサービスまたはサーバーの再開
Tuxedo ATMIのサーバーまたはサービスを再開するには、tmadmin
およびresume
(またはres
)コマンドを次のように入力します:
$ tmadmin
> res
resume
コマンドはsuspend
コマンドの処理を取り消します。つまり、次のいずれかをキューでアクティブにします。
- 1つのサービス
- 特定のキューにあるすべてのサービス
- 特定のグループIDまたはサーバーIDの組合せに対応するすべてのサービス
この状態でグループIDまたはサーバーIDがMSSQセットの一部である場合、そのMSSQセット内のすべてのサーバーは指定されたサービスに対してアクティブになります。
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.17 サービスまたはサーバーの通知
サービスまたはサーバーを通知するには、次のコマンドを入力します。
$ tmadmin > adv [{[-q queue_name] | [-g grpid] [-i srvid]}] service
サービスの通知を取り消す場合は、その前に一時停止しておくことが必要です。ただし、再度通知する場合は、サービスの一時停止解除
必要はありません。以前に通知が取り消されて現在一時停止しているサービスは、単に通知するだけで一時停止が解除されます。
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.18 サービスまたはサーバーの通知解除
サービスまたはサーバーの通知を解除するには、次のコマンドを入力して一時停止する必要があります。
$ tmadmin
> unadv [{[-q queue_name] | [-g grpid] [-i srvid]}] service
サービスの通知を解除することは、一時停止することよりも影響が大きくなります。サービスの通知を解除すると、そのサービスに対するサービス表のエントリの割当てが解除されます。そのため、サービス表でクリアされた領域がほかのサービスで利用可能になります。
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.19 Tuxedo ATMIサーバーのサービス・パラメータの変更
tmadmin
コマンドを使用すると、特定のグループIDまたはサーバーIDの組合せ、または特定のキューに対するサービス・パラメータの値を動的に変更できます。
次の表は、この方法で定義されたサービス・パラメータを変更するために使用できるtmadmin
コマンドを示しています。
変更 | コマンド |
---|---|
Load value () |
$tmadmin >chl -s service_name |
Dequeueing priority () |
$tmadmin >chp -s service_name |
トランザクション・タイムアウト値 |
$tmadmin
|
-s
オプションは、tmadmin
default
コマンド行、またはtmadmin
chl
、chp
、chtt
のいずれかのコマンド行で、必ず指定してください。default
コマンド行で-s
オプションを設定できるので、-s
オプションはchl
、chp
、およびchtt
コマンド行で省略可能と見なされます。
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.20 Tuxedo CORBAサーバーのインタフェース・パラメータの変更
tmadmin
コマンドを使用すると、特定のグループIDまたはサーバーIDの組合せ、または特定のキューに対するインタフェース・パラメータの値を動的に変更できます。
表3-5は、この方法で定義されたインタフェース・パラメータを変更するために使用できるtmadmin
コマンドを示しています。
変更 | コマンド |
---|---|
ロード値(LOAD) |
$tmadmin
|
Dequeueing priority (PRIO) |
$tmadmin
|
トランザクション・タイムアウト値 |
$tmadmin
|
-I
オプションは、tmadmin
default
コマンド行、またはtmadmin
chl
、chp
、chtt
のいずれかのコマンド行で、必ず指定してください。default
コマンド行で-I
オプションを設定できるので、-I
オプションはchl
、chp
、およびchtt
コマンド行で省略可能と見なされます。
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.21 AUTOTRANタイムアウト値の変更
トランザクション・タイムアウト(TRANTIME
)をAUTOTRAN
フラグが設定されたインタフェースまたはサービスに対して変更するには、changetrantime
(chtt
)コマンドを次のように実行します。
$ tmadmin
[-m machine
] {-q qaddress
[-g groupname
] [-i
srvid]
[-s service
] | -g
-i srvid -s groupname
service
|
-I interface [-g groupname
]} newtlim
tpbegin()
またはtx_set_transaction_timeout()
を使用して、アプリケーション・クライアントによって開始されたトランザクション・タイムアウト値を変更することはできません。
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.22 Tuxedo CORBAインタフェースの一時停止
ノート:
suspendコマンドの実行は、サーバーの一時停止と比べて、Oracle Tuxedoのシステム・リソースに対する影響を最小限に抑えることができます。suspend
(またはsusp
)コマンドを入力します。
例:
tmadmin
>susp -i IDL:beasys.com/Simple:1.0
親トピック: アプリケーションの動的な変更
3.23 Tuxedo CORBAインタフェースの再開
ノート:
resumeコマンドの実行は、サーバーの一時停止と比べて、Oracle Tuxedoのシステム・リソースに対する影響を最小限に抑えることができます。resume
(またはres
)コマンドを入力します。次に例を示します:
tmadmin
>res -i IDL:beasys.com/Simple:1.0
一時停止していたインタフェースを再開すると、クライアントはそのインタフェース上のメソッドを呼び出すことができます。
親トピック: アプリケーションの動的な変更