5.1.1 データのロードおよびデータのアンロード・ウィザードについて

「データのロード」ウィザードと「データのアンロード」ウィザードを使用すると、データをデータベースにロードすることやデータベースからアンロードすることができます。

これらのステップごとのウィザードには次の機能があります。

  • データを新しい表にロードするには、区切りファイル(CSV、タブ区切り)、XLSXファイル(Excelワークブック)、JSONまたはXMLファイルをドラッグ・アンド・ドロップします。

  • データを新しい表にロードするには、区切りデータ(CSV、タブ区切り)をコピー・アンド・ペーストするか、サンプル・データ・セットを選択します。

  • データ・ロード・パーサーは、ほぼすべてを自動的に検出するため、データ型を手動で選択したり、書式マスクや小数点文字を指定する必要はありません。

  • データのロードはバックグラウンドで実行され、これには多くの利点があります。大きなファイルをアップロードしている場合に、ダイアログを閉じることができます。不正な行をターゲット表に挿入できない場合でも、ロード全体が失われることはありません。失敗したすべての行はエラー表に保存され、手動で後処理できます。

  • Oracle Database 12c以降では、「ID列」機能を使用して「主キー」列を生成するかどうかや、グローバル一意識別子(SYS_GUID)を使用するかどうかを選択できます。違いは値と領域の要件です。「ID列」の値は、1から始まって増加していく点で順序に似ています。SYS_GUID値はグローバルに一意であり、予測は困難ですが、コンパクトな「ID列」の番号よりも多くの領域を必要とします。
  • メイン・ダイアログのプレビューには、最大10列および5行が表示されます。列ヘッダー、ファイル・エンコーディング、列デリミタ/囲み文字(CSVまたはTXTの場合)、シートの選択(複数のワークシートを含むXLSXの場合)などのロード設定を構成できます。

  • 「構成」ボタンをクリックすると、完全なプレビューを表示して、さらに設定を変更できます。「構成」ダイアログには、最大100列および100行が表示されます。ユーザーは、メイン・ダイアログの設定と同じ設定に加えて、「サンプリングする行」の最大値およびロード/アンロードする列を構成できます。

  • 設定を変更すると、メイン・ダイアログおよび構成ダイアログの両方でプレビューが変更されます。データのロードの結果にも影響します。

    ノート:

    サイズが2097152バイト以上のファイルで「すべての行」をサンプリングすることを選択した場合、「すべての行をサンプリングすると、大きいファイルではしばらく時間がかかる可能性があります。ファイル全体をサンプリングしてもよろしいですか。」という確認メッセージが表示されます。
  • 表の所有者を選択し、表名およびエラー表名を入力します

    ノート:

    デフォルトでは、表の名前はすべて大文字に変換されます。エラーが発生せずにデータのロードが成功した場合は、エラー表が自動的に削除されます。
  • ウィザードでは表データのみをロードおよびアンロードします。他の種類のスキーマ・オブジェクトのロードやアンロードはできません。

  • ロードおよびアンロードはユーザー自身のスキーマのみで可能です。これは、管理者権限を持つユーザーにも該当します。

  • 一度にロードまたはアンロードできる表は1つのみです。

サポートされているアンロード形式は次のとおりです。

  • ダイアログ・ページのカンマ区切りデータ、タブ区切りデータなどのテキスト。

  • XML文書