8.1 レポート・ページ・タイプの理解

アプリケーションの作成ウィザードおよびページの作成ウィザードを実行しているときに使用可能なレポート・ページ・タイプについて説明します。

アプリケーションの作成ウィザードおよびページの作成ウィザードは、データを表示するための多数のページで構成されています。これらのページ・タイプの一部(クラシック・レポート、対話モード・レポート、対話グリッドなど)は、単純なレポートです。一方、レポート・リージョンや関連する検索リージョンが含まれるものもあります。たとえば、ファセット検索ページには検索リージョンと、カード・リージョンまたはクラシック・レポートのいずれかとして表示できるレポート・リージョンがあります。同様に、スマート・フィルタ・ページには、検索リージョンと、クラシック・レポート、カード、マップまたはカレンダにできる検索結果レポートがあります。

ノート:

モバイル・デバイス用に最適化されたレポートおよびフォームの詳細は、「モバイル・デバイス用のアプリケーションの作成」および「モバイル環境用に最適化されたフォーム」を参照してください。

8.1.1 レポート・ページ・タイプのユースケース

使用可能なレポート・ページ・タイプの一般的なユースケースを確認します。

次の表では、ページの作成ウィザードおよびアプリケーションの作成ウィザードで使用可能なレポート・ページ・タイプと、それぞれが最適なユースケースについて説明します。

ノート:

レポート・ページ・タイプの比較の詳細は、「レポート・ページ・タイプの比較」を参照してください。
レポート・ページ・タイプ ユースケース 詳細...

カード

  • イメージを簡単に組み込むことができる情報タイルを使用して、データを一覧表示します。
  • 「グリッド」、「フロート」または「水平(行)」の3つのカード・ページ・レイアウトから選択します。
  • ワンクリックで別のレポートまたはフォーム・ページの詳細にアクセスできる最新のレイアウトから、要約情報を提供します。

次を参照してください。

クラシック・レポート

  • 単純なレポート・リージョンにデータを表示します。
  • 作成中にレポートと更新フォームの組合せを挿入して、データを更新します。
  • 列ソートは構成可能です。

次を参照してください。

ファセット検索

  • Eコマース・サイト(左側の「検索」リージョンおよび「レポート」リージョン)からユーザーが認識する直感的なエクスペリエンスを使用してデータの表示およびフィルタ処理を行います。
  • 検索結果をカードまたはクラシック・レポートとして表示します。
  • 組込み検索機能が含まれます。
  • ユーザーは、「検索」リージョンでファセットを選択して検索結果を絞り込みます。

次を参照してください。

対話グリッド

  • マウスまたはキーボードを使用して実行時のインライン編集をサポートする、検索可能でカスタマイズ可能なレポートにデータを表示します。
  • エンド・ユーザーが高度にカスタマイズされたレポートを作成できるようにします。ユーザーは、「列ヘッダー」メニューまたは「アクション」メニューのいずれかを使用して、レポートのレイアウトを変更できます。
  • 「アクション」メニューの「列」ダイアログを使用するか、マウスでドラッグ・アンド・ドロップして、列を移動します。
  • 自分専用のプライベート・レポートまたは代替レポート、パブリック・レポート、あるいは他のユーザーが表示できるプライマリ・レポートとして保存することで、カスタマイズおよびレポート・レイアウトを保存します。
  • 代替レポートまたはプライベート・レポートを作成して、レポート・レイアウトを保存します。
  • レポートをCSV、HTML、PDFまたはExcelファイルとしてダウンロードまたは電子メールで送信します。
  • ページ・デザイナで属性を編集することで、編集機能を有効または無効にします。
  • 編集可能な場合:

    • 「行アクション」メニューからオプションを選択します。
    • セルを直接編集して、行を追加および削除したり、データを編集します。

次を参照してください。

対話モード・レポート

  • 検索可能でカスタマイズ可能なレポートにデータを表示します。
  • エンド・ユーザーが高度にカスタマイズされたレポートを作成できるようにします。ユーザーは、「列ヘッダー」メニューまたは「アクション」メニューのいずれかを使用して、レポートのレイアウトを変更できます。
  • 作成中に更新フォームを挿入することで、データを更新します。
  • 自分専用のプライベート・レポート、パブリック・レポート、または他のユーザーが表示できるデフォルト・レポートとして保存することで、カスタマイズおよびレポート・レイアウトを保存します。
  • レポート更新サブスクリプションをCSV、HTML、ExcelまたはPDF形式でダウンロード、電子メール送信またはサブスクライブします。

次を参照してください。

スマート・フィルタ

  • ページ上部にある単一の検索フィールド・リージョンと結果レポートを使用してデータを表示します。
  • ファセット検索と比較すると、よりコンパクトなUIを提供します。
  • 検索結果レポートは、クラシック・レポート、カード、マップまたはカレンダとして表示できます。
  • エンド・ユーザーは、サジェスチョン・チップとして表示されるフィルタを選択します。
  • 組込み検索機能が含まれます。
  • 構成可能な検索候補

次を参照してください。

8.1.2 レポート・ページ・タイプの比較

アプリケーションの作成ウィザードおよびページの作成ウィザードを実行しているときに使用可能なレポート・ページ・タイプを比較します。

次の表では、ページの作成ウィザードおよびアプリケーションの作成ウィザードで使用可能で、最もよく使用されるレポート・ページ・タイプについて説明します。

レポート・ページ・タイプ 説明 詳細...

カード

カード・ページは、情報タイルの整然としたレイアウトが特徴です。開発者は、「グリッド」、「フロート」または「水平(行)」の3つのレイアウトから選択します。

機能:

  • カード・リージョンのUIのあらゆる側面(レイアウト、外観、アイコン、バッジ、メディアなど)をカスタマイズします。
  • アクションを追加してカード・ページから宣言的にリンクを作成します。アクション・タイプには、「ボタン」、「カード全体」、「タイトル」、「サブタイトル」または「メディア」があります。
  • クライアント側の条件付き書式設定のためのテンプレート・ディレクティブが含まれる高度なHTML式をサポートします。

次を参照してください。

クラシック・レポート

クラシック・レポートには、SQL問合せの書式設定された結果に基づく単純なレポート・ページがあります。

機能:

  • レポートは、標準のアプリケーション・ページまたはモーダル・ダイアログとして表示できます。

  • 「フォームを含める」オプションを有効にして、レポートを作成し、フォームの組合せを更新します。
  • 列を選択し、「列」属性、「ソート」属性を構成して、ページ・デザイナで列のソートを有効にします。
  • テンプレート駆動型の最も汎用性の高いレポート。事前定義済のレポート・テンプレート(メディア・リスト、コメント、時系列、バッジ・リスト、値属性の組合せなど)から選択します。または、データをカスタマイズおよびビジュアル化するための独自のテンプレートを作成します。
  • レポートをCSV、HTML、ExcelまたはPDFとしてダウンロードします。
  • 「レポート・レイアウト」をサポートし、PDFエクスポートを書式設定します。

他のレポート・タイプと比較した制限事項:

  • テンプレートを使用するには、(行テンプレート用に)選択したテンプレートと一致するようにSQL問合せ列名を変更する必要があります。
  • スクロール・ページ区切りまたは仮想スクロールはサポートされていません。その他のページ区切りオプションは使用可能です。
  • 列ヘッダー・グループ、固定列およびテンプレート・ディレクティブはありません。

次を参照してください。

ファセット検索

ファセット検索ページでは、Eコマース・サイト(左側の「検索」リージョンおよび「レポート」リージョン)からユーザーが認識する直感的なエクスペリエンスを使用してデータの表示およびフィルタ処理を行います。検索結果をカードまたはクラシック・レポートとして表示します。

機能:

  • 左側の「検索」リージョンのファセットからオプションを選択して、検索結果を絞り込みます。
  • 結果セット内の発生数とともに可能な値を表示するファセットを使用してフィルタを設定します。
  • 組込み検索機能。
  • オプションで、任意のファセット対するチャートを含めます。
  • 棒グラフ(デフォルト)と円グラフでタイプを切り替えます。
  • 複数のフラグ列を持つデータ・モデルのファセット・グループを作成します。

次を参照してください。

対話グリッド

対話グリッドでは、検索可能でカスタマイズ可能なレポートにデータが表示されます。対話モード・レポートで使用可能な同様のカスタマイズ機能に加えて、マウスまたはキーボードを使用して対話しながらレポートを再配置する機能が含まれています。

機能:

  • メニューまたはインライン編集を使用した広範なカスタマイズ機能。
  • 「属性」、「編集」、「有効」の各リージョンを使用して、編集をオンまたはオフにします。
  • 組込み検索機能。
  • 編集可能レポートと編集不可レポートの両方について、ユーザーはレポート・レイアウトの変更およびプライベート・レポートの作成が可能です。
    • 「列ヘッダー」メニュー - 「コントロール・ブレーク」、「集計」、「凍結」、「非表示」および「フィルタ」でレポート・レイアウトを変更します。
    • 「アクション」メニュー:
      • 列 - 表示または非表示にする列を構成します。
      • フィルタ - 表示を変更するフィルタを作成します。
      • データ - ソート、集計、リフレッシュ、フラッシュバック。
      • 書式 - コントロール・ブレーク、ハイライト、列幅の拡張。
      • 選択 - セルの選択、クリップボードにコピー、行のリフレッシュ。
      • チャート - チャートを作成します。
      • レポート - 保存済のプライベート・レポートまたは代替レポートを作成、編集および管理します。
      • ダウンロード - レポートをCSV、HTML、PDFまたはExcelファイルとしてダウンロードまたは電子メールで送信します
  • 編集可能な場合、ユーザーはデータを直接編集できます。

    • 「行アクション」メニュー - 単一行ビュー、行の追加、重複行、行の削除、行のリフレッシュ、変更の回復。
    • 行の追加 - 「行の追加」ボタンをクリックして新しい行を追加します。
    • 行の編集 - マウスでセルを選択またはダブルクリックし、コンテンツを編集して、「保存」ボタンをクリックして行を編集します。

他のレポート・ページ・タイプと比較した制限事項:

  • 行の高さは固定されます。可変の高さオプションはありません。
  • 現在のページを記憶しません。
  • 表形式の制限事項: 選択された行の送信、少数のレコードに対して常時編集
  • 対話モード・レポート機能(ピボット・ビュー、グループ化ビュー、計算結果の列および複雑なフィルタ)はサポートされていません。

次を参照してください。

対話モード・レポート

対話モード・レポート・ページには、検索可能で簡単にカスタマイズできるレポートがあります。

機能:

  • レポートは、標準のアプリケーション・ページまたはモーダル・ダイアログとして表示できます。
  • 「フォームを含める」オプションを有効にして、レポートを作成し、フォームの組合せを更新します。
  • 組込み検索機能。
  • レポート・レイアウトを変更し、メニューを使用してプライベート・レポートを作成します。
    • 「列ヘッダー」メニュー: 「昇順ソート」、「降順ソート」、「列の非表示」、「コントロール・ブレーク」および「フィルタ」でレポート・レイアウトを変更します。
    • 「アクション」メニュー:
      • 列 - 表示または非表示にする列を構成します。
      • フィルタ - 表示を変更するフィルタを作成します。
      • データ - ソート、集計、計算、フラッシュバック。
      • 書式 - コントロール・ブレーク、ハイライト、ページごとの行数。
      • チャート - チャートを作成します。
      • グループ化 - 「グループ化」を使用して1つ以上の列で結果セットをグループ化します。
      • ピボット - ピボット・レポートは、行を列に入れ替え、クロス集計形式で結果を生成します。
      • レポート - 保存済の名前付きレポートを作成、編集および管理します。
      • ダウンロード - レポートをCSV、HTML、ExcelまたはPDFとしてダウンロードまたは電子メールで送信します。
      • サブスクリプション - レポート更新をCSV、HTML、ExcelまたはPDF形式でサブスクライブします。

他のレポート・ページ・タイプと比較した制限事項:

  • スクロール・ページ区切りはありません。
  • 固定列はサポートされていません。
  • 列グループはサポートされていません。
  • チャートは、対話グリッドほど強力ではありません。

次を参照してください。

スマート・フィルタ

スマート・フィルタ・ページには、ページ上部にある単一の検索フィールドと検索結果レポート(クラシック・レポート、カード、マップまたはカレンダ)があります。スマート・フィルタはファセット検索と同様に動作しますが、スペース効率の高いレイアウトが特徴です。

機能:

  • ページ上部にある検索フィールドとともに、サジェスチョン・チップとして表示されるフィルタがあります。
  • 検索結果は、クラシック・レポート、カード、マップまたはカレンダとして表示できます。
  • フィルタ名をクリックすると、値リストが表示されます。
  • サジェスチョン・チップの右側をクリックすると、適用済フィルタ・チップに変化し、「適用済フィルタ」領域に移動します。適用済フィルタ・チップを再度クリックすると、リストが表示されます。
  • 組込み検索機能。

次を参照してください。