6.5 Oracle REST Data Servicesの構成

Oracle REST Data Servicesを構成する場合は、imagesディレクトリをコピーする必要があります。古いリリースを使用している場合は、Oracle REST Data Servicesのインストールを検証し、静的ファイルのサポートを構成し、Oracle REST Data Servicesを保護します。

6.5.1 静的リソース(イメージ)の管理

Oracle APEXインストールで使用されるイメージおよび静的リソースを管理します。

Oracle APEXインストールで使用されるイメージおよび静的リソースは、Oracle REST Data Servicesでアクセス可能なローカル・ファイル・システムに格納するか、Oracle APEX静的リソースのコンテンツ配信ネットワーク(CDN)で参照します。

6.5.1.1 imagesディレクトリのコピー

Oracle APEXインストールで使用されるイメージおよび静的リソースを、Oracle REST Data Servicesでアクセス可能なローカル・ファイルシステムに格納します。

ノート:

Oracle APEX静的リソースのCDNを使用する場合(静的リソースのCDNの使用を参照)は、このステップをスキップします。

このタスクは、新しいインストールをロードしている場合でも以前のバージョンからアップグレードしている場合でも実行します。ローカル・ファイル・システム上でイメージおよび静的リソースをホストするには、apex\imagesディレクトリの最上位(例: C:\TEMP)から、Oracle REST Data Servicesインストールによって使用される場所に、imageディレクトリをコピーする必要があります。

アップグレード中に、既存のimagesディレクトリを上書きします。以前のバージョンに戻すことができるように、アップグレードの開始前に、Oracle APEX用の既存のimagesディレクトリのコピーを作成して、imagesのリリース番号(images_22_1など)を示しておくことをお薦めします。

6.5.1.2 静的リソースのCDNの使用

静的リソースのコンテンツ配信ネットワーク(CDN)を参照することで、Oracle APEXインストールで使用されるイメージおよび静的リソースを参照します。

CDNを使用すると、エンド・ユーザーの近くに物理的に配置されているサーバーから静的リソースを分散することで、Oracle APEXおよびアプリケーションのパフォーマンスが向上する可能性があります。パッチ適用やアップグレードの間に、そのバージョン用の適切なCDNを指すようにCDN参照も自動更新されます。

Oracle APEX静的リソースのCDNを使用するには、権限があるユーザーとしてデータベースに接続し、次のコード・ブロックを実行します。

begin 
        apex_instance_admin.set_parameter(
            p_parameter => 'IMAGE_PREFIX',
            p_value     => 'https://static.oracle.com/cdn/apex/22.2.0/' );
        
        commit;
  end;

6.5.2 Oracle REST Data Servicesインストールの検証

Oracle APEXの新規インストールまたはアップグレードで、Oracle REST Data Services 21.2.1以前を使用している場合は、Oracle REST Data Servicesのインストールを検証する必要があります。

Oracle APEXの新規インストールまたはアップグレードでOracle REST Data Servicesインストールを検証するには、次のコマンドを実行します。

java -jar ords.war validate [--database <dbname>]

参照:

Oracle REST Data Servicesインストレーションおよび構成ガイドOracle REST Data Servicesインストールの修復に関する項

6.5.3 静的ファイル・サポートの構成

静的ファイルを構成するために、Oracle APEXの新規インストール後にはapex_rest_config.sqlを実行する必要があります。

Oracle APEXを使用すると、アプリケーション開発者はアプリケーションに静的ファイルを含めることができます。静的ファイルは、ワークスペース、アプリケーション、プラグインまたはアプリケーション・テーマに関連付けることができます。Oracle REST Data ServicesをWebサーバーとして使用する場合、静的ファイルは、Oracle APEXに組み込まれたRESTfulサービス・モジュールを使用して提供されます。このため、Oracle APEXの新規インストール後にはapex_rest_config.sqlを実行する必要があります。

6.5.4 Oracle REST Data Serviceの保護

Oracle APEXの構成では、パラメータsecurity.requestValidationFunctionwwv_flow_epg_include_modules.authorizeに設定することをお薦めします。

パラメータsecurity.requestValidationFunctionwwv_flow_epg_include_modules.authorizeに設定すると、Oracle APEXに組み込まれているコール可能なプロシージャのホワイトリストがアクティブ化され、他のプロシージャへのコールが禁止されます。

参照:

『Oracle APEXアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド』Oracle APEXでのOracle REST Data Servicesの構成に関する項