4.3.1 serverスクリプトの構文

Oracle Database 19cおよび21cのOML4Rサーバーのインストール手順。server.shスクリプトでは、そのアクティビティを指示する一連のコマンドライン引数がサポートされています。

スクリプトは、インタラクティブ・モード、バッチ・モードまたはハイブリッド・モードで実行できます。引数なしでスクリプトを実行すると、OML4Rサーバーがインタラクティブ・モードでインストールまたはアップグレードされ、Supporting Packagesのインストールが試行されて、データベース・ユーザーが作成または構成されます。

server.shスクリプトのコマンドライン引数については、次の表で説明しています。スクリプトの引数は、Linuxと同じです。Linuxシステムで次のコマンドを実行すると、引数のリストおよび短い説明が表示されます。

./server.sh -h 
or 
./server.sh --help

表4-3 serverスクリプトのコマンドライン引数

引数 説明

-i, --install

OML4Rサーバーをインストールまたはアップグレードします。インストールまたはアップグレードでは、デフォルトで次の処理が行われます。

  • Supporting Packagesのインストール(存在する場合)。
  • データベース・ユーザーの作成または構成(存在しない場合)。

-u, --uninstall

OML4Rサーバーをアンインストールします。

  • --keep (デフォルト)を使用した場合、RQSYSメタデータおよびPL/SQLパッケージはデータベースから削除されますが、OracleホームのライブラリおよびRパッケージは保持されます(部分アンインストール)。
  • --fullを使用した場合、OracleホームのライブラリおよびRパッケージも、データベース内のRQSYSメタデータおよびPL/SQLパッケージも削除されます(完全アンインストール)。

Oracle Machine Learning for Rのアンインストールを参照してください

-y

プロンプトを表示しません。

--ask

インタラクティブ・モード(デフォルト)。

--keep

OML4Rサーバーをアンインストールするときに、OracleホームのRパッケージおよびライブラリは保持しますが、データベース・オブジェクトは削除します。Oracleホーム内の他のデータベースに影響を与えることなく、単一データベース・インスタンスまたはプラガブル・データベース(PDB)からOML4Rのサポートを削除できます。

「部分アンインストールの実行」を参照してください。

--full

OML4Rサーバーをアンインストールするときに、OracleホームのRパッケージおよびライブラリも、データベース・オブジェクトも削除します。

「完全アンインストールの実行」を参照してください。

--no-supp

--installと組み合せて指定した場合、Supporting Packagesはインストールされません。デフォルトでは、使用可能なSupporting Packagesがあればインストールされます。

--supp

Supporting Packagesをインストールします(デフォルト)。

--no-db

no-dbを指定した場合、データベースは構成されません。埋込みRの実行に関連付けられているOREモジュールおよびライブラリのみがインストールされます。

--pdb NAME

マルチテナントのコンテナ・データベース(CDB)内のプラガブル・データベース(PDB)の名前。

マルチテナント・アーキテクチャを使用すると、Oracle Databaseを、0、1または多数のプラガブル・データベース(PDB)を含むプラガブル・データベースを含むコンテナ・データベースとして機能させることができます。マルチテナント・アーキテクチャの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

--perm PERM

RQSYSの永続表領域。

--temp TEMP

RQSYSの一時表領域。