10.6.4 特殊な制御引数

PAR_LSTパラメータを使用して、Rスクリプトに渡される特殊な制御引数および追加の引数を指定します。

引数 構文および説明
ore.drop

構文

ore.drop: bool, true (デフォルト)

説明

入力データのオブジェクト・タイプを制御します。trueの場合、1列のdata.frameがベクターに変換されます。falseの場合、1列のdata.frameは変換されません。

ore.na.omit

構文

ore.na.omit: bool, false (デフォルト)

説明

入力データの欠損値の処理を制御します。

trueの場合、ore.drop設定に応じて、欠損値が含まれる行またはベクター要素が入力データから削除されます。

falseの場合、欠損値が含まれる行を表から省略されません。

rqRowEvalチャンクのすべての行に欠損値が含まれる場合、そのチャンクの入力データは空のdata.frameまたはベクターになります。

ore.png.*

構文

ore.png.*: numeric or character

説明

ore_graphics_flagtrueの場合、pngグラフィック・デバイス・ドライバ用の追加パラメータ。これらの引数のネーミング規則では、png関数の引数にore.png.接頭辞を追加します。たとえば、ore.png.heightを指定すると、引数heightpng関数に渡されます。

設定しない場合は、png関数に標準のデフォルト値が使用されます。

ore.characterAsFactor

構文

ore.characterAsFactor: bool, false (default)

説明

入力表の文字およびファクタの列が扱われるタイプを制御します。trueの場合、すべての文字およびファクタの列はファクタ・タイプとして扱われます。falseの場合、すべての文字およびファクタの列は文字タイプとして扱われます。関数rqGroupEval2およびrqRowEval2の場合、各パーティションはそれ自体のファクタ・レベルのみを認識し、他のパーティションのレベルは認識しません。

ore_async_flag

構文

ore_async_flag: bool, false (デフォルト)

説明

trueの場合、ジョブは非同期に発行されます。

falseの場合、ジョブは同期モードで実行されます。

ore_graphics_flag

構文

ore_graphics_flag:bool, false (デフォルト)

説明

trueの場合、サーバーはRスクリプトでレンダリングされたイメージを取得します。

falseの場合、サーバーはRスクリプトでレンダリングされたイメージを取得しません。

ore_parallel_flag

構文

ore_parallel_flag:bool, false (デフォルト)

説明

trueの場合、Rスクリプトはデータ・パラレル処理で実行されます。データ・パラレル処理は、rqRowEval2rqGroupEval2およびrqIndexEval2にのみ適用できます。

falseの場合、Rスクリプトはデータ・パラレル処理で実行されません。

ore_service_level

構文

ore_service_level : string, allowed values: 'LOW'(デフォルト), 'MEDIUM', 'HIGH'

説明

Autonomous Databaseでの様々なレベルのパフォーマンスおよび同時実行性を制御します。