1.1.1.2 SALT用のサービス・パラメータの定義

Oracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリでは、パラメータはOracle Tuxedoサービスの型付きバッファ内にカプセル化されたサブ要素として解釈されます。パラメータごとに、データ型、バッファ内の出現回数、サイズ制限、その他のOracle Tuxedoに固有の制限を設定できます。

ノート:

  • VIEWVIEW32、X_C_TYPEまたはX_COMMON型付きバッファ

    バッファの個々のパラメータがVIEW/VIEW32構造のメンバー1つを表します。

  • FMLまたはFML32型付きバッファ

    個々のバッファ・パラメータが、バッファ内に存在する可能性のあるFML/FML32フィールド要素を表します。

  • STRINGCARRAYXMLMBSTRINGおよびX_OCTET型付きバッファ

    これらのバッファは、Oracle Tuxedoによって一様に扱われます。バッファに対して最大で1つのパラメータを設定することが認められており、制約(バッファ・サイズのしきい値など)を定義できます。

  • カスタム型付きバッファ

    パラメータを使用してバッファ型についての詳細を説明できます。

  • VIEW32およびFML32バッファの埋込みをサポートするFML32型付きバッファ

    この機能が埋込みパラメータによってサポートされます。

  • VIEW32バッファの埋込みをサポートするView32型付きバッファ

    この機能が埋込みパラメータによってサポートされます。

次の表では、SALTで使用および解釈されるOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリのパラメータ・レベル・キーワードを示します。

ノート:

リストされていないメタデータ・リポジトリのパラメータレベル・キーワードは、SALTとは関係性がなく、SALTコンポーネントがOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリをロードするときに無視されます。

表1-2 SALTにおけるOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリのパラメータ・レベル・キーワードの使用

パラメータ・レベル・キーワード SALTの使用
param パラメータ名を指定します。
  • VIEW,VIEW32,X_C_TYPE,or X_COMMON

    ビュー構造のメンバー名をparamキーワードで指定します。

  • FML,FML32

    FML/FML32フィールド名をparamキーワードで指定します。

  • STRING,CARRAY, XML, MBSTRING,or X_OCTET

このパラメータの定義はSALTにより無視されます。

type パラメータのデータ型を指定します。ノート: SALTでは、dec_tおよびptrデータ型はサポートされていません。
subtype パラメータ型がview32の場合、ビュー構造の名前を指定します。その他すべての型のパラメータについて、この値は無視されます。

ノート:

SALTでこの値が必要となるのは、パラメータ型がview32の場合です

このキーワードは、ネイティブなOracle Tuxedoサービス専用です。

access 一般的な定義をこのパラメータに適用します。Oracle Tuxedo TPFAILシナリオをサポートするために、access属性の値が拡張されています。

元の値: in, out, inout, noaccess

新しい値: err, inerr, outerr, inouterr

count 一般的な定義をこのパラメータに適用します。SALTでは、countパラメータにはrequiredcountの値と同じか、またはそれより大きい値を指定する必要があります。
requiredcount 一般的な定義をこのパラメータに適用します。デフォルトは1です。SALTでは、countパラメータにはrequiredcountの値と同じか、またはそれより大きい値を指定する必要があります。
size このキーワードは省略可能で、パラメータの最大バイト長を制限する場合に使用します。以下のパラメータ型に対してのみ有効です。

STRING, CARRAY, XML, and MBSTRING

設定しない場合、このパラメータは最大バイト長の制限を受けません。

値の範囲は[0, 2147483647]です

paramschema パラメータに対応するXMLスキーマ要素名を指定します。SALT WSDLコンバータによって生成されます。このキーワードはSALTプロキシ・サービス専用です。ネイティブなOracle Tuxedoサービスには指定しないでください。
primetype パラメータに対応するXMLプリミティブ・データ型を指定します。SALTであらかじめ定義されたXMLからTuxedoデータ型へのマッピング・ルールに従って、SALT WSDLコンバータによって生成される。このキーワードはSALTプロキシ・サービス専用です。ネイティブなOracle Tuxedoサービスには指定しないでください。
RECORD Oracle Tuxedo RECORD型付きバッファでは、COBOLコピーブック情報を記述できます。

生成されるCOBOL型:

  • RECORD
  • COMP-1
  • COMP-2
  • S9(18)
  • 9(18)
  • S9(9)
  • 9(9)
  • S9(4)
  • S9(10)V9(10)
  • X(1024)
  • @binary=true
inheader 受信したSOAPエンベロープ・メッセージのSOAPヘッダー部分から取得されます。メッセージは、リクエスト(ネイティブTuxedoサービス)または応答(外部Webサービス呼出し)のいずれかになります。
outheader 送信されるSOAPエンベロープ・メッセージのSOAPヘッダー部分に追加されます。メッセージは、応答(ネイティブTuxedoサービス)またはリクエスト(外部Webサービス呼出し)のいずれかになります。
inoutheader inheaderoutheaderの組合せ。このパラメータは、SOAPメッセージのSOAPヘッダー部分に追加される対象となり、かつ、そこから取得される対象となります。