1.2.3 リリース10g R3 (10.3)
SALT 10g リリース3 (10.3)では、次の機能が導入されました。
- SCA (Service Component Architecture)プログラミング
SCAは、コンポーネントの再利用およびコンポーネント間のシームレスな通信を簡単に実現するためのプログラミング・モデルを提供します。SALT 10 g リリース3 (10.3)のSCAコンテナを使用することで、Oracle Tuxedoの重要な特長である信頼性、可用性、スケーラビリティ、パフォーマンスなどを十分に活かしながら、新しいプログラミング・モデルに基づいてアプリケーションを開発できます。SALT 10g リリース3 (10.3)では、次のSCA機能が導入されました。
- ATMIおよびSOAPによるSCA呼出しのためのクライアント側バインディング
- ATMIおよびSOAPによるSCAリクエストを処理するためのサーバー側バインディング
- Java環境からのSCA呼出しのためのクライアント側バインディング
- 開発ツールおよび実行時ツール(SCAクライアントとサーバーを構築およびデプロイするためのコマンド、実行時管理のためのコマンド)。詳細は、SALT 10gリリース3 (10.3)のコマンド・リファレンス・ガイドを参照してください
- SCAサービスの認証と認可
- グローバル・トランザクション
- スレッド・セーフなSCA/SDOクライアントおよびサーバー
- SCDLスキーマ検証
- 単純なデータ型のサポート
- SDOを使用した複雑なデータ型のサポート
- Oracle Tuxedoバッファ・タイプからの、またはOracle Tuxedoバッファ・タイプへの自動データ変換
- 複数のエンコーディングを使用したマルチバイト文字のサポート
- サービス規約検索
実行時に、サービス規約情報が自動的に検索されます。生成された情報は、自動的にメタデータ・リポジトリにロードすることも、一度ファイルに格納してから
tmloadrepos
ユーティリティを使用して手動でメタデータ・リポジトリにロードすることもできます。詳細は、SALT管理ガイドのSALTアプリケーションの構成に関する項を参照してください。 - すべての着信リクエストのアクセス・ログ
Oracle Tuxedoクライアント管理者が実行時にアプリケーションの有効性をモニターする場合に役立ちます。アプリケーションの最大クライアント数、現在のクライアント数、および名前付きユーザーを記録できます。
親トピック: SALTのリリース履歴