12.6.1.1 ビジネス階層の作成

階層定義の詳細を指定し、必要な階層を定義することで、ビジネス階層を作成できます。ビジネス階層を追加または作成するには、ロール「BMM Hierarchy Write」にマップされている必要があります。
「Business Hierarchy Summary」ウィンドウでビジネス階層を作成する手順は、次のとおりです:
  1. ビジネス階層ツールバーから、「Add」ボタンをクリックします。
    「Hierarchy Definition」ウィンドウが表示されます。
  2. 「Business Hierarchy Details」セクションで、示されているとおりに詳細を入力します。

    表 12-6 「Hierarchy Definition」ウィンドウのフィールド

    基本詳細に関するフィールド 摘要
    Code

    階層を識別する固有のコードを入力します。コードが最大8文字の長さの英数字であり、アンダースコア"_"以外の特殊文字を含まないことを確認します。

    次のことに注意してください:

    コードにより、作成される階層のタイプを示すことができます。

    事前定義済のコードおよび短縮名は変更できません。

    同じコードまたは短縮名をEssbaseインストールに使用することはできません: "$$$UNIVERSE$$$"、"#MISSING"、"#MI"、"CALC"、"DIM"、"ALL"、"FIX"、"ENDFIX"、"HISTORY"、"YEAR"、"SEASON"、"PERIOD"、"QUARTER"、"MONTH"、"WEEK"、"DAY"。

    未承認状態では、承認権限のあるユーザーがすべての未承認メタデータを表示できます。

    Name 定義済コードに基づいて、短縮名を入力します。摘要が最大8文字の長さであり、アンダースコア"_"以外の特殊文字を含まないことを確認します。
    Long Description サブジェクト指向の階層を作成する場合は、階層の作成対象となるユーザーまたはタイプ/サブジェクトに関するその他の詳細に役立つように、「Long Description」を入力します。摘要が最大100文字の長さであることを確認します。
  3. さらに、「Basic Details」セクションで、ドロップダウン・リストから「Hierarchy Type」を選択します。

    ノート:

    「Hierarchy Type」は基本的な差別化要因であり、ユーザーの選択に基づいて、ビジネス階層を定義するその他のオプションを使用可能です。
    次の階層タイプまたはサブタイプを選択できます。リンクをクリックして各セクションにナビゲートし、必要な階層を定義します。すべての階層タイプの詳細は、ビジネス階層のタイプを参照してください

    表 12-7 階層タイプ

    階層タイプ 摘要 / 階層サブタイプ
    Regular 通常の階層タイプでは、次の階層サブタイプを定義できます:

    Member Based

    メンバー・ベース階層では、必要なレベルを手動で追加する必要があります。定義されたレベルにより、階層が形成されます。

    Business Intelligence Enabled

    階層構造のリーフ値に確信が持てないか、または情報が変動的である場合、および階層構造をRDBMS列から直接選択できる場合も、ビジネス・インテリジェンス階層を有効化できます。システムにより、実際のデータに基づいて、値が自動的に検出されます。

    BI使用可能階層では、合計ノードが必要な(必須ではない)場合に指定を求められ、システムにより、実際のデータに基づいて、値が自動検出されます。

    たとえば、BI使用可能階層では、「Region」(1)、「State」(2)、「Place」(3)というように、3つのレベルを定義できます。自動生成される階層は次のようになります:

    Region (1) State (2) Place (3)

    ---------- ----------- -------------

    South | State 1 City 1

    ------------------------------

    | State 2 City 2

    ------------------------------

    | State 3 City 3

    ---------- -----------------------------

    North | State 4 City 4

    ------------------------------

    Parent Child

    このオプションは、親子タイプ階層を定義する場合に選択できます。

    ノート:

    定義済階層が100を超えるリーフ・レベルで構成されている場合、システムで効率的かつ最適な階層処理を行うために、この階層は大規模階層として処理されます。
    デフォルト値の変更の詳細は、大規模階層を参照してください。
  4. 「Hierarchy Definition」ウィンドウで「Save」をクリックし、詳細を保存します。