6 カタログ拡張

カタログ拡張を使用すると、シード済カタログ・データ・モデルを拡張して、新規またはクライアント固有のビジネス・ユース・ケースをサポートできます。ユース・ケースに基づいて、新規エンティティ定義を作成するか、既存のエンティティ定義をカスタマイズできます。

表6-1 カタログ内で使用可能なデータ・モデル拡張

カタログ・オブジェクト・タイプ 作成 変更 拡張 削除

ビジネス用語

はい いいえ いいえ いいえ
ディメンション・エンティティ はい いいえ いいえ いいえ
ファクトの拡張エンティティ いいえ いいえ はい いいえ

前述のことはすべて、シード済オブジェクトおよびカスタム・オブジェクトの両方に適用できます

  • ファクト・エンティティに追加された新規ビジネス用語は、ディメンション参照、メジャー、フラグまたはインジケータ、およびディメンション参照なしの英数字属性にすることができます。
  • 拡張で許可されるファクト論理エンティティは、商品プロセッサ、口座取引、勘定処理エントリ、勘定処理エントリ・ヘッダーおよび取引ヘッダーです。
  • 拡張は論理エンティティに対して許可され、物理モデル変更はサービスによって管理されます。
  • 拡張エンティティに必要なデータ・フローは、システムによって自動生成されます。
  • 拡張エンティティに必要な基本のデータ品質チェックを完了します。

システムおよびビジネス・ユース・ケース分析を使用してアプリケーションに実装するには、追加データ要件を識別する必要があります。問題および処理ガバナンス・フレームワークで、データ・モデル・ギャップを取得する必要があります。

データ・モデル拡張は、各領域に指定されたガイドラインに基づいて設計する必要があります。

カタログ結果レイヤーは、分析およびレポート問合せのパフォーマンスを向上させるためにスター・スキーマとして設計されます。そのため、ディメンション・エンティティをファクト・エンティティに追加する前に、事前定義済値リストに対して作成することをお薦めします。ファクト・エンティティに対する英数字属性の追加は、可能なかぎり避ける必要があります。