21.6 DBFSで使用されるDBMS_LOBサブプログラム

DBMS_LOBサブプログラムには一定期間にわたっていくつかの変更が加えられていることに注意してください。

表21-2は、PL/SQLパッケージDBMS_LOBのサブプログラムに加えられた変更をまとめたものです。

Oracle Database 11gリリース2より前から存在している一部のDBMS_LOB操作では、LOBがDBFSリンクの場合に例外エラーが発生することに注意してください。この問題を解決するには、アプリケーションでコールする前に、DBMS_LOB.COPY_FROM_LINKプロシージャをコールしてDBFSリンクをLOBと明示的に置換し、アプリケーションを変更します。コールが完了すると、必要に応じてDBMS_LOB.MOVE_TO_DBFS_LINKプロシージャにより、更新されたLOBがDBFSに戻されます。

Oracle Database 11gリリース2より前から存在しているその他のDBMS_LOB操作は、ストリーミングをサポートするファイル・システムにDBFSリンクが存在する場合に、透過的に動作します。ストリーミングがサポートされていないか無効の場合、これらの操作は失敗することに注意してください。

表21-2 DBMS_LOBのサブプログラム

サブプログラム 説明

COPY_DBFS_LINK

既存のDBFSを新しいLOBにコピーします。

COPY_FROM_DBFS_LINK

指定したLOBデータをDBFS HSMストアからデータベースにコピーします。

DBFS_LINK_GENERATE_PATHNAME

DBFSリンクを作成するための一意のファイル・パス名を戻します。

GET_DBFS_LINK

LOBのDBFSパス名を戻します。

GET_DBFS_LINK_STATE

LOBのリンクの状態を戻します。

MOVE_TO_DBFS_LINK

指定したLOBデータをデータベースからDBFS HSMストアに移動します。

SET_DBFS_LINK

LOBとDBFSパス名を関連付けます。