11 パフォーマンスのガイドライン
この項では、LOBデータ型を使用するアプリケーションのパフォーマンスに関するガイドラインについて説明します。
ノート:
リリース23c以降では、次の機能改善により、LOBの読取りおよび書込みパフォーマンスが向上します。- 1つのトランザクションに複数のLOBが同時にバッファリングされます。これにより、トランザクションで混合ワークロードを使用するとパフォーマンスが向上します。混合ワークロードとは、単一のトランザクション内で書込み中にLOBを切り替えることです。LOB1に書き込み、次にLOB2に書き込んでから、単一のトランザクションでLOB1に再度書き込むとします。LOB1とLOB2は同時にバッファリングされるため、スループットが向上し、領域の断片化が最小化されます。
- 様々な機能拡張により(圧縮されたLOBの追加や圧縮ユニットのキャッシングが高速化されるなど)、圧縮されたLOBへの読取りと書込みのパフォーマンスが向上します。
- 入力出力バッファのサイズは、NOCACHEオプションを使用したLOBへの大きい書込みの入力データのサイズに基づいて適応的に変更されます。これにより、DBFSおよびOFS上のファイル・システムへの書込みなどの大規模な直接書込みのパフォーマンスが向上します。
- LOBパフォーマンスのガイドライン
この項では、データ・インタフェースまたはLOB APIを介してLOBを使用する際のパフォーマンスのガイドラインを示します。 - スレッド環境におけるLOBへのデータの移動
この項では、データをLOBに移動する際に従うことをお薦めする手順について説明します。 - LOBアクセス統計
ユーザーは、LOBに固有の3つのセッション・レベル統計(LOB読取り、LOB書込みおよびLOB書込みの位置合せなし)を使用できます。