1.2 LOBの使用場所

ラージ・オブジェクトは、半構造化および構造化データに適しています。

ラージ・オブジェクト機能を使用すると、次のタイプのデータをデータベースおよびデータベースからアクセスするオペレーティング・システム・ファイルに格納できます。

  • 半構造化データ

    半構造化データは、通常はデータベースによって解釈されない論理構造を持ちます(アプリケーションまたは外部サービスが処理するXMLドキュメントなど)。アプリケーションで半構造化データを処理できるように、Oracle DatabaseにはOracle XML DB、Oracle MultimediaおよびOracle Spatial and Graphなどの機能が用意されています。

  • 非構造化データ

    非構造化データは、より小さい論理構造に容易には分割されず、通常はデータベースまたはアプリケーションによって解釈されません(バイナリ・ファイルとして拡張される写真イメージなど)。

LOBに適していないデータ

  • 単純な構造化データ

    単純な構造化データは、ビジネス・ルールに基づいて構築されたリレーショナル表に編成できます。

  • 複雑な構造化データ

    複雑な構造化データは、コレクション型、参照型およびユーザー定義型など、Oracle Databaseのオブジェクト・リレーショナル機能に適しています。

LOBの最大サイズ

構成に許可されるLOBの最大サイズは、表領域のブロック・サイズ設定によって異なります。(4GB - 1)*(LOBブロック内でデータに利用可能な領域)として計算されます。たとえば、LOBがブロック・サイズ8KBの表領域に格納されている場合、おおよその最大LOBサイズは約32TBです。