51 DBMS_CSX_ADMIN
DBMS_CSX_ADMIN
パッケージは、バイナリXMLデータを含む表領域を移動する場合に設定をカスタマイズするインタフェースを提供します。
51.1 DBMS_CSX_ADMINの概要
このパッケージをDBAで使用すると、バイナリXMLデータを含む表領域を移動する場合に設定をカスタマイズできます。トランスポータブル表領域のジョブを実行するには、このパッケージを使用する必要はありません。
デフォルトでは、すべてのバイナリXML表に、デフォルトのトークン表の設定が使用されますが、これは移動中にターゲット・データベースにレプリケートされます。トークン表の設定を大量に転送するコストを回避するため、DBAでは、特定の表領域にトークン表の設定を新しく登録することも選択できます。このパッケージでは、トークン表の設定を登録および参照するためのルーチンが提供されています。
51.2 DBMS_CSX_ADMINのセキュリティ・モデル
DBMS_CSX_ADMIN
パッケージは、XDB
が所有しているため、SYS
またはXDB
によって作成される必要があります。EXECUTE
権限は、SYS
、XDB
またはDBA
に付与されます。このパッケージ内のサブプログラムは、現行のユーザーの権限を使用して実行されます。
51.3 DBMS_CSX_ADMINの定数
DBMS_CSX_ADMIN
パッケージでは、複数の定数が使用されます。
これらについては次の表で説明します。
表51-1 DBMS_CSX_ADMINの定数
名前 | タイプ | 値 | 説明 |
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デフォルトのトークン表。 |
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表(表領域ではなく)に関連付けられているトークン表の設定。 |
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表領域に関連付けられているトークン表の設定。 |
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特定の表/表領域に関連付けられたトークン表がすでに存在します。 |
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トークン表の新しい設定には索引を作成しません。 |
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トークン表に索引を作成します。 |
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デフォルトのトークン・マッピングをトークン表に事前に移入します。 |
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デフォルトのトークン・マッピングをトークン表に事前に移入しません。 |
51.4 DBMS_CSX_ADMINサブプログラムの要約
この表は、DBMS_CSX_ADMIN
パッケージのサブプログラムについて説明しています。
表51-2 DBMS_CSX_ADMINパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
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指定した表のトークン・マッピングが設定されたトークン表のGUIDを戻します。 |
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指定した表領域のGUIDおよびトークン表の名前を戻します。 |
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デフォルトのnamespace-IDトークン表を戻します。 |
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デフォルトのpath-IDトークン表を戻します。 |
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デフォルトのqname-IDトークン表を戻します。 |
51.4.1 GETTOKENTABLEINFOプロシージャおよびファンクション
このプロシージャはオーバーロードされています。各バージョンの機能と構文宣言を次に示します。
表の名前および所有者を指定すると、プロシージャの1番目のオーバーロードで、この表のトークン・マッピングが存在するトークン表設定のグローバルな一意の識別子(GUID)が戻されます。また、このプロシージャでは、トークン表の名前、およびトークン表の設定がデフォルトであるかどうかも戻されます。
表のオブジェクト番号を指定すると、プロシージャの2番目のオーバーロードで、表に使用されるトークン表の設定のGUID、およびこれがデフォルトのトークン表の設定かどうかが戻されます。
構文
DBMS_CSX_ADMIN.GETTOKENTABLEINFO ( ownername IN VARCHAR2, tablename IN VARCHAR2, guid OUT RAW, qnametable OUT VARCHAR2, nmspctable OUT VARCHAR2, level OUT NUMBER, tabno OUT NUMBER);
DBMS_CSX_ADMIN.GETTOKENTABLEINFO ( tabno IN NUMBER, guid OUT RAW); RETURN BOOLEAN;
パラメータ
表51-3 GETTOKENTABLEINFOプロシージャおよびファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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表の所有者 |
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表の名前 |
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指定した表で使用されるトークン表の設定のGUID。 |
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新しい設定でのqname-IDテーブルの名前。 |
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新しい設定でのnamespace-IDテーブルの名前。 |
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デフォルトのトークン表の設定の場合は |
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表オブジェクト番号。 |
51.4.2 GETTOKENTABLEINFOBYTABLESPACEプロシージャ
このプロシージャでは、表領域番号を指定すると、この表領域のGUIDおよびトークン表の名前が戻されます。
構文
DBMS_CSX_ADMIN.GETTOKENTABLEINFOBYTABLESPACE ( tsname IN VARCHAR2, tablespaceno IN NUMBER, guid OUT RAW, qnametable OUT VARCHAR2, nmspctable OUT VARCHAR2, isdefault OUT BOOLEAN, containTokTab OUT BOOLEAN);
パラメータ
表51-4 GETTOKENTABLEINFOBYTABLESPACEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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表領域名。 |
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表領域番号。 |
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指定した表領域(存在する場合)に対応するトークン表の設定のGUID。 |
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qname-ID表の名前。 |
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namespace-ID表の名前。 |
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トークン表がデフォルトの場合は |
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表領域に独自のトークン表の設定が含まれている場合は |
51.4.3 NAMESPACEIDTABLEファンクション
このプロシージャは、デフォルトのnamespace-IDトークン表を戻します。
構文
DBMS_CSX_ADMIN.NAMESPACEIDTABLE RETURN VARCHAR2;
51.4.4 PATHIDTABLEファンクション
このプロシージャは、デフォルトのpath-IDトークン表を戻します。このプロシージャは、XML索引を持つXML表への問合せに対してEXPLAIN PLAN
を実行する前に、デフォルトのpath-IDトークン表への権限をユーザーに付与するために使用されます。
構文
DBMS_CSX_ADMIN.PATHIDTABLE RETURN VARCHAR2;