70 DBMS_DNFS
DBMS_DNFS
パッケージは、バックアップ・セットに含まれているファイルを使用したデータベースの作成を支援するためのインタフェースを提供します。
この章のトピックは、次のとおりです:
70.2 DBMS_DNFSサブプログラムの要約
DBMS_DNFS
パッケージには、CLONEDB_RENAMEFILE
、RESTORE_DATAFILE_PERMISSIONS
、UNMOUNTVOLUME
の各プロシージャが含まれています。
表70-1 DBMS_DNFSパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
バックアップ・セットを指していたデータファイルの名前を、クローニングされたデータベース内の実際のファイル名に変更します。 |
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このプロシージャは、PDBに属するデータ・ファイルの読取り/書込み権限をread writeにリストアします。PDBデータ・ファイルは、このソースPDBを使用して1つ以上のクローンを作成すると、read onlyに変換されます。 |
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このプロシージャは、SGAにキャッシュされたDirect NFSファイル・ハンドルをクリーンアップします。 |
70.2.1 CLONEDB_RENAMEFILEプロシージャ
このプロシージャは、バックアップ・セットを指していたデータファイルの名前を、クローニングされたデータベース内の実際のファイル名に変更するために使用されます。
srcfile
は、バックアップ・イメージ・コピーまたは読取り専用ストレージ・スナップショット内のデータファイルを示すファイル名です。destfile
宛先ファイル・パスは、cloneDBデータファイルが作成されるNFSボリュームを指す必要があります。このプロシージャが正常に実行されると、制御ファイル・レコードは新しいデータファイル名で更新されます。
構文
DBMS_DNFS.CLONEDB_RENAMEFILE ( srcfile IN VARCHAR2, destfile IN VARCHAR2);
パラメータ
表70-2 CLONEDB_RENAMEFILEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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制御ファイルのソース・データファイル名 |
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新しいデータファイル名 |
70.2.2 RESTORE_DATAFILE_PERMISSIONSプロシージャ
このプロシージャは、PDBに属するデータ・ファイルの読取り/書込み権限をread write
にリストアします。PDBデータ・ファイルは、このソースPDBを使用して1つ以上のクローンを作成すると、read only
に変換されます。ソースPDBファイルのデータ・ファイル権限をリストアするには、最後のクローンを削除した後に、このプロシージャを起動する必要があります。
構文
DBMS_DNFS.RESTORE_DATAFILE_PERMISSIONS ( pdb_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表70-3 RESTORE_DATAFILE_PERMISSIONSプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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ファイル権限をリストアする必要があるプラガブル・データベースの名前。 |
70.2.3 UNMOUNTVOLUMEプロシージャ
このプロシージャは、SGAにキャッシュされたDirect NFSファイル・ハンドルをクリーンアップします。このプロシージャは、NFSマウントの変更がオペレーティング・システムを介して行われ、OSのアンマウントとマウントのコマンドが呼び出される場合に使用する必要があります。
serverは、NFSサーバーのホスト名またはIPアドレスです。volumeは、NFSサーバーからエクスポートされたパスです。アンマウントされるボリューム内に開いているファイルがデータベースにある場合、このプロシージャは失敗します。
構文
DBMS_DNFS.UNMOUNTVOLUME ( server IN VARCHAR2, volume IN VARCHAR2);
パラメータ
表70-4 UNMOUNTVOLUMEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
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NFSサーバーのホスト名またはIPアドレス。 |
volume |
NFSサーバーからエクスポートされたパス。 |