204 DBMS_WARNING
DBMS_WARNING
パッケージは、PL/SQL警告メッセージの動作を操作する方法を提供します。特に、PLSQL_WARNINGS
初期化パラメータの設定を読み取って変更することによって、表示しない、表示する、またはエラーとして処理する警告の種類を制御できます。このパッケージは、現在のシステムまたはセッション設定の問合せ、変更、削除のためのインタフェースを提供します。
この章のトピックは、次のとおりです:
204.2 DBMS_WARNINGサブプログラムの要約
この表は、DBMS_WARNING
サブプログラムを示し、簡単に説明しています。
表204-1 DBMS_WARNINGパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
以前に指定した |
|
以前に指定した |
|
メッセージ番号を指定し、カテゴリ名を戻します。 |
|
セッションの特定の警告カテゴリを戻します。 |
|
セッションの特定の警告番号を戻します。 |
|
現在のセッションのすべての警告文字列を戻します。 |
|
以前の設定を新しい値と置換します。 |
204.2.1 ADD_WARNING_SETTING_CATプロシージャ
現在のセッションまたはシステムの警告設定をこのプロシージャで指定した値で変更できます。この値は、warning_category
またはwarning_value
の値が設定されていない場合、既存のパラメータに追加されるか、既存の値が上書きされます。
このファンクションをコールする効果は、現在のセッションまたはシステム設定の最後に指定したカテゴリに修飾子(ENABLE
/DISABLE
/ERROR
)を追加するのと同じです。
構文
DBMS_WARNING.ADD_WARNING_SETTING_CAT ( warning_category IN VARCHAR2, warning_value IN VARCHAR2, scope IN VARCHAR2);
パラメータ
表204-2 ADD_WARNING_SETTING_CATプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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カテゴリの名前。有効な値は、 |
|
カテゴリの値。有効な値は、 |
|
変更をセッション・コンテキストで実行するか、システム・コンテキストで実行するかを指定します。有効な値は、 |
204.2.2 ADD_WARNING_SETTING_NUMプロシージャ
現在のsession
またはsystem
の警告設定をこのプロシージャで指定した値で変更できます。値がすでに設定されている場合、既存の値が上書きされます。
このファンクションをコールする効果は、現在のセッションまたはシステム設定の最後に指定したカテゴリに修飾子(ENABLE
/DISABLE
/ERROR
)を追加するのと同じです。
構文
DBMS_WARNING.ADD_WARNING_SETTING_NUM ( warning_number IN NUMBER, warning_value IN VARCHAR2, scope IN VARCHAR2);
パラメータ
表204-3 ADD_WARNING_SETTING_NUMプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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警告番号。有効な値はすべての有効な警告番号です。 |
|
カテゴリの値。有効な値は、 |
|
変更をセッション・コンテキストで実行するか、システム・コンテキストで実行するかを指定します。有効な値は、 |
例204-1 非推奨化の警告の有効化
DEPRECATE
プラグマ警告を有効にする方法を示しています。
BEGIN
DBMS_WARNING.ADD_WARNING_SETTING_NUM (6019,
'ENABLE',
'SESSION');
DBMS_WARNING.ADD_WARNING_SETTING_NUM (6020,
'ENABLE',
'SESSION');
DBMS_WARNING.ADD_WARNING_SETTING_NUM (6021,
'ENABLE',
'SESSION');
DBMS_WARNING.ADD_WARNING_SETTING_NUM (6022,
'ENABLE',
'SESSION');
END;
204.2.3 GET_CATEGORYファンクション
このファンクションは、メッセージ番号を指定し、カテゴリ名を戻します。
構文
DBMS_WARNING.GET_CATEGORY ( warning_number IN pls_integer) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表204-4 GET_CATEGORYファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
警告メッセージ番号。 |
204.2.4 GET_WARNING_SETTING_CATファンクション
このファンクションは、現在のセッションの特定の警告カテゴリ設定を戻します。
構文
DBMS_WARNING.GET_WARNING_SETTING_CAT ( warning_category IN VARCHAR2) RETURN warning_value;
パラメータ
表204-5 GET_WARNING_SETTING_CATファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
カテゴリの名前。有効な値は、すべての有効なカテゴリ名( |
204.2.5 GET_WARNING_SETTING_NUMファンクション
このファンクションは、現在のセッションの特定の警告番号設定を戻します。
構文
DBMS_WARNING.GET_WARNING_SETTING_NUM ( warning_number IN NUMBER) RETURN warning_value;
パラメータ
表204-6 GET_WARNING_SETTING_NUMファンクションのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
警告番号。有効な値はすべての有効な警告番号です。 |
204.2.6 GET_WARNING_SETTING_STRINGファンクション
このファンクションは、現在のセッションのすべての警告文字列を戻します。
構文
DBMS_WARNING.GET_WARNING_SETTING_STRING RETURN VARCHAR2;
使用上のノート
v$parameter
またはv$paramater2
固定表に対するSELECT
または READ
権限を持たない場合、またはユーザー自身で警告文字列を解析し、変更して、SET_WARNING_SETTING_STRING
を使用して新しい値を設定する場合に、このファンクションを使用します。
204.2.7 SET_WARNING_SETTING_STRINGプロシージャ
このプロシージャは、以前の設定を新しい値に置き換えます。
警告文字列には、ALTER SESSION
またはSYSTEM SET PLSQL_WARNINGS
コマンドの発行時に、'='の右側に使用される同じ構文を使用して、カテゴリおよび警告番号が混在して含まれていてもかまいません。これはALTER SESSION
またはALTER SYSTEM
コマンドと同じ効果です。
構文
DBMS_WARNING.SET_WARNING_SETTING_STRING ( warning_value IN VARCHAR2, scope IN VARCHAR2);
パラメータ
表204-7 SET_WARNING_SETTING_STRINGプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
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新しい値を構成する新しい文字列。 |
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変更をセッション・コンテキストで実行するか、システム・コンテキストで実行するかを指定します。有効な値は、 |