127 DBMS_OPTIM_BUNDLE
DBMS_OPTIM_BUNDLE
パッケージは、実行計画の変更をもたらす、インストール済だが無効化されている、モジュールのバグ修正を管理するために使用されます。
127.1 DBMS_OPTIM_BUNDLEのセキュリティ・モデル
DBMS_OPTIM_BUNDLE
パッケージは、パッケージを起動するユーザーの権限で実行されます。このパッケージを実行するにはDBAロールが必要です。
127.2 DBMS_OPTIM_BUNDLEサブプログラムの要約
この表は、DBMS_OPTIM_BUNDLE
サブプログラムを示し、簡単に説明しています。
表127-1 DBMS_OPTIM_BUNDLEパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
このプロシージャは、最新のインストール済リリース更新までの、計画が変更される修正を有効または無効にします。 |
|
このプロシージャは、リリース更新の一部として適用された、実行計画のバグ修正を表示します。 |
|
このプロシージャは、修正制御の修正があるリリース更新の名前およびリリース更新IDをリストします。 |
|
このプロシージャは、 |
127.2.1 ENABLE_OPTIM_FIXESプロシージャ
DBMS_OPTIM_BUNDLE
サブプログラムのENABLE_OPTIM_FIXES
プロシージャは、最新のインストール済リリース更新までの、計画が変更される修正を有効または無効にします。
構文
DBMS_OPTIM_BUNDLE.ENABLE_OPTIM_FIXES ( action IN VARCHAR2 DEFAULT 'OFF', scope IN VARCHAR2 DEFAULT 'MEMORY', current_setting_precedence IN VARCHAR2 DEFAULT 'YES');
パラメータ
表127-2 ENABLE_OPTIM_FIXESプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
現在のリリース更新までの(それを含む)、インストール済だが無効化されている、実行計画のすべてのバグ修正を有効または無効にします。 可能な値は次のとおりです:
デフォルト値は |
scope |
インストール済だが無効化されている、実行計画のバグ修正を有効化または無効化する範囲。 可能な値は次のとおりです:
|
current_setting_precedence |
環境設定またはリリース更新設定の優先順位を設定します(これらの設定が競合している場合)。 可能な値は次のとおりです:
デフォルト値は |
例
現在のリリース更新までの(それを含む)、インストール済だが無効化されている、実行計画のすべてのバグ修正を有効にするには、次のようにします。
SQL> execute dbms_optim_bundle.enable_optim_fixes('ON','BOTH', 'YES');
この手順では、現在の設定より優先して、MEMORY
内および永続的なSPFILE
内のすべての修正を有効にします。
例外
ENABLE_OPTIM_FIXESプロシージャ
によって発生します。
ORA-20001
: 入力値が無効です。ORA-20002
: 内部エラーまたは他のエラー
127.2.2 GETBUGSFORBUNDLEプロシージャ
DBMS_OPTIM_BUNDLE
サブプログラムのGETBUGSFORBUNDLE
プロシージャは、リリース更新の一部として適用された、実行計画のバグ修正を表示します。
構文
DBMS_OPTIM_BUNDLE.GETBUGSFORBUNDLE ( bundleid IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表127-3 GETBUGSFORBUNDLEプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
リリース更新ID。
デフォルト値は |
例
適用済の最新のリリース更新からの、インストール済だが無効化されている、実行計画のバグ修正のリストを表示するには、次のようにします。
SQL> set serveroutput on; SQL> execute dbms_optim_bundle.getbugsforbundle; 19.8.0.0.200714DBRU: Bug: 29304314, fix_controls: 29304314 Bug: 29930457, fix_controls: 29930457
前述の例では、19.8.0.0.200714DBRU
リリースからの、インストール済だが無効化されている、実行計画のバグ修正が示されています。
リリース更新171017までの(それを含む)、インストール済だが無効化されている、実行計画のバグ修正のリストを表示するには、次のようにします。
SQL> execute dbms_optim_bundle.getbugsforbundle(171017);
例外
GETBUGSFORBUNDLEプロシージャ
によって発生します。
ORA-20001
: 入力値が無効です。ORA-20002
: 内部エラーまたは他のエラー
127.2.3 LISTBUNDLESWITHFCFIXESプロシージャ
DBMS_OPTIM_BUNDLE
サブプログラムのLISTBUNDLESWITHFCFIXES
プロシージャは、修正制御の修正があるリリース更新の名前およびリリース更新IDをリストします。
構文
DBMS_OPTIM_BUNDLE.LISTBUNDLESWITHFCFIXES ( );
例
リリース更新名およびリリース更新IDを表示するには、次のようにします。
SQL> set serveroutput on SQL> exec dbms_optim_bundle.listBundlesWithFCFixes; bundleId: 190719, bundleName: 19.4.0.0.190719DBRU bundleId: 191015, bundleName: 19.5.0.0.191015DBRU bundleId: 200414, bundleName: 19.7.0.0.200414DBRU bundleId: 200714, bundleName: 19.8.0.0.200714DBRU bundleId: 201020, bundleName: 19.9.0.0.201020DBRU bundleId: 210119, bundleName: 19.10.0.0.210119DBRU bundleId: 210420, bundleName: 19.11.0.0.210420DBRU bundleId: 210720, bundleName: 19.12.0.0.210720DBRU PL/SQL procedure successfully completed.
例外
次の例外は、LISTBUNDLESWITHFCFIXESプロシージャ
によって発生します。
ORA-20002
: 内部エラーまたは他のエラー
127.2.4 SET_FIX_CONTROLSプロシージャ
DBMS_OPTIM_BUNDLE
サブプログラムのSET_FIX_CONTROLS
プロシージャは、_fix_controls
により修正のリストを有効または無効にします。修正は、ベース・バージョン、リリース更新、または個別リリースにある可能性があります。このプロシージャは、新しい修正制御設定を既存のものに追加します。
構文
DBMS_OPTIM_BUNDLE.SET_FIX_CONTROLS ( fix_control_string IN VARCHAR2, sid IN VARCHAR2 DEFAULT '*', scope IN VARCHAR2 DEFAULT 'MEMORY', current_setting_precedence IN VARCHAR2 DEFAULT 'YES');
パラメータ
表127-4 SET_FIX_CONTROLSプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
|
sid |
指定できる値は、 |
scope |
インストール済だが無効化されている、実行計画のバグ修正を有効化または無効化する範囲。 可能な値は次のとおりです:
デフォルト値は |
current_setting_precedence |
ユーザーが指定した設定より現在の設定が優先されます。 可能な値は次のとおりです:
デフォルト値は |
例外
SET_FIX_CONTROLSプロシージャ
によって発生します。
ORA-20001
: 入力値が無効です。ORA-20002
: 内部エラーまたは他のエラー