6 JDBC OCIドライバ固有の機能

この章では、Java Database Connectivity(JDBC)Oracle Call Interface(OCI)ドライバ固有の機能について説明します。OCI Instant Clientについても説明します。この章の構成は、次のとおりです。

6.1 OCI接続プーリング

OCI接続プーリング機能は、オラクル社設計の拡張機能です。JDBC OCIドライバで提供される接続プーリングによって、アプリケーションは少数の物理接続を使用して、複数の論理接続を保持できます。この論理接続でのコールは、指定された時間に使用可能な物理接続にルーティングされます。

6.2 透過的アプリケーション・フェイルオーバー

JDBC OCIドライバの透過的アプリケーション・フェイルオーバー機能を使用すると、接続先のデータベース・インスタンスがダウンした場合でも、データベースに自動的に再接続できます。別のノードで作成されても、新しいデータベース接続は元の接続とまったく同じです。

6.3 OCIネイティブXA

JDBC OCIには、ネイティブXAと呼ばれる機能も用意されています。この機能により、ネイティブAPIを使用してXAコマンドを送信できます。非ネイティブAPIと比較して、ネイティブAPIを使用するほうが、高いパフォーマンスを達成できます。

関連トピック

6.4 OCI Instant Client

Instant Clientを使用すると、Oracleホームの必要性がなくなることで、OCI、Oracle C++ Call Interface (OCCI)、Open Database Connectivity (ODBC)およびJDBC-OCIベースのカスタマ・アプリケーションのデプロイが容易になります。

Instant Client共有ライブラリによって占有されるディスク領域はフル・クライアント・インストールによって使用される量の約4分の1のみであるため、Instant Clientを使用するJDBC OCIアプリケーションに必要な記憶域の容量は、クライアント側のフル・インストールで同じアプリケーションを実行した場合に比べて大幅に少なくなります。

6.5 Instant Client Light (English)について

Instant Clientの軽量バージョンはInstant Client Light (English)と呼ばれています。これは非常に小さいバージョンのInstant Clientであり、クライアント・インストールのディスク領域要件が約63 MB少なくなります。