はじめに

このマニュアルでは、Oracle Databaseに格納されているリレーショナル・データのJSONビューの作成および使用について説明します。これにより、同じデータにJSONリレーショナル二面性を提供します。これは関係的かつ階層的に編成されています。このマニュアルでは、基礎となるリレーショナル・データが自動的に更新されるビューを作成、問合せおよび更新する方法について説明します。

対象読者

『JSONリレーショナル二面性開発者ガイド』は、Oracle Databaseに格納されているリレーショナル・データに基づくJSONドキュメントを使用するアプリケーションを構築する開発者を対象としています。

このマニュアルを使用するときは、JavaScript Object Language (JSON)と一部のリレーショナル・データベースの概念の両方を理解しておくと役立ちます。ここに示す多くの例は、Structured Query Language (SQL)です。SQLに関する実用的な知識が想定されています。

GraphQL言語およびREST (REpresentational State Transfer)に関するある程度の理解も役立ちます。JSONリレーショナル二面性ビューの作成例は、SQLあるいはGraphQLのサブセットを使用して示されます。二面性ビューでサポートされるJSONドキュメントの更新および問合せの例は、SQLあるいはRESTリクエストを使用して示されます。

関連ドキュメント

この開発者ガイドに関連しているOracleおよび他のリソースがリストされます。

リリース・ノート、インストール関連ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、OTN(Oracle Technology Network)から、無償でダウンロードできます。OTNを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、OTN Registrationで無償で行えます。

表記規則

このドキュメントでは、次のテキスト表記規則が使用されます:

表記規則 意味

boldface

太字体は、アクションに関連付けられたグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素や、本文または用語集で定義されている用語を示します。

italic

イタリック体は、ブック・タイトル、強調、またはユーザーが特定の値を指定するプレースホルダー変数を示します。

monospace

等幅体は、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、またはユーザーが入力するテキストを示します。

コード例

このマニュアルのコード例は、説明のためのみに使用しています。しかし多くの場合、例の一部をコピー・アンド・ペーストし、自分の環境で実行できます。

JSONデータのフォーマット出力

特に長かったり複雑なJSONデータを読みやすくするため、コード例では、出力をフォーマット出力で示す場合があります。

大/小文字の区別に関する注意

JSONでは大/小文字が区別されます。SQLでは大/小文字は区別されませんが、SQLコードで使用される名前は暗黙的に大文字です。

このマニュアルの例については、次の点に注意してください。

  • SQLでは大/小文字が区別されますが、SQLコード内の名前は、二重引用符(")で囲まないかぎり、暗黙的に大文字であるとみなされます。

  • JSONでは大/小文字が区別されます。JSONコード内では大文字と小文字を正確に使い分けてSQL名を表記する必要があります(大文字のSQL名は大文字で記述する必要があります)。

たとえば、SQLで二重引用符を使用せずにmy_tableという名前の表を作成する場合、JSONコードではこの名前をMY_TABLEとして表記する必要があります。