アプリケーションPDBの作成

アプリケーションPDBを作成するには、アプリケーション・ルートが現在のコンテナであるときに、CREATE PLUGGABLE DATABASE文を実行します。

アプリケーションPDBは、CDBルートにPDBを作成するために使用するSQL文と同じSQL文を使用して作成できます。CREATE PLUGGABLE DATABASE文をアプリケーション・ルートで実行した場合、新しく作成したPDBはアプリケーションPDBです。この文はアプリケーション・ルートで実行する必要があり、そのアプリケーション・ルートに定義されているアプリケーション・データベースに対して明確な依存関係があります。

アプリケーションPDBを作成する前に、「PDB作成の一般的な前提条件」で説明している前提条件を満たします。また、作成する特定のタイプのPDBの前提条件を満たす必要があります。たとえば、PDBをクローニングする場合は、PDBのクローニングの前提条件を満たしている必要があります。
  1. SQL*Plusで、現在のコンテナがアプリケーション・ルートであることを確認します。
  2. CREATE PLUGGABLE DATABASE文を実行します。
    作成したアプリケーションPDBはマウント・モードになり、そのステータスはNEWです。アプリケーションPDBのオープン・モードは、V$PDBSビューのOPEN_MODE列を問い合せることで表示できます。CDB_PDBSまたはDBA_PDBSビューのSTATUS列を問い合せて、アプリケーションPDBのステータスを表示できます。
    新規デフォルト・サービスがアプリケーションPDBに対して作成されます。サービスにはアプリケーションPDBと同じ名前があり、アプリケーションPDBへのアクセスに使用できます。このサービスにアクセスするクライアントには、Oracle Net Serviceが正しく構成されている必要があります。
  3. 新規アプリケーションPDBを読取り/書込みモードでオープンします。
  4. Oracle Databaseの新規アプリケーションPDBを読取り/書込みモードでオープンして、新規アプリケーションPDBのアプリケーション・コンテナへの統合を完了する必要があります。アプリケーションPDBを読取り専用モードでオープンしようとすると、エラーが返されます。アプリケーションPDBを読取り/書込みモードでオープンした後、そのステータスはNORMALになります。
  5. コンテナをアプリケーションPDBに切り替えます。
  6. SYNC句を指定したALTER PLUGGABLE DATABASE文を使用して、アプリケーションPDBを同期します。
    アプリケーションPDBを同期すると、アプリケーションPDBにアプリケーション・ルートのアプリケーションの1つ以上がインスタンス化されます。
  7. アプリケーションPDBをクローズし、オープン読取り専用モードでオープンします。
  8. アプリケーションPDBをバックアップします。
    アプリケーションPDBは、バックアップしていないとリカバリできません。

    ノート:

    • アプリケーションPDBの作成中にエラーが返された場合、作成されているアプリケーションPDBはUNUSABLE状態になります。CDB_PDBSまたはDBA_PDBSビューを問い合せてアプリケーションPDBの状態を確認したり、アラート・ログをチェックしてアプリケーションPDBの作成エラーについてさらに学習できます。使用できないアプリケーションPDBは削除するしかありません。

    • アプリケーション・ルートのアプリケーションがアプリケーション・ルートでアップグレードまたはパッチ適用される場合、アプリケーションPDBをアプリケーション・ルートと同期して、変更を含める必要があります。