4.1 allocOperandList
目的
allocOperandList
副次句を使用すると、RMANとデータベース・インスタンス間の接続であるチャネルのオプションを制御できます。
セマンティクス
allocOperandList
構文要素 | 説明 |
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RMANがバックアップまたはリストアの操作を行うデータベース・インスタンスへの接続文字列を指定します。Oracle RAC構成で別々のインスタンスに操作を分散させる場合は、このパラメータを使用します。 このパラメータを指定せず、 関連項目: 「 |
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補助インスタンス上で作成されるイメージ・コピーの形式を指定します。 RMANは補助インスタンスに |
補助インスタンス上のイメージ・コピー名のパターンを指定します。 このパスは、補助ホスト上で有効である必要があります。 関連項目: 有効な置換変数については、「 |
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補助インスタンスの イメージ・コピーは、Oracle Managed Filesの形式で指定されます。 |
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このチャネルで作成するバックアップ・ピースまたはイメージ・コピーの名前に使用する形式を指定します。例4-1でこの方法を説明します。
指定できる チャネルはターゲット・データベース上のサーバー・セッションに対応するため、 関連項目: 使用可能な |
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バックアップが作成されるディレクトリを指定します。このパラメータは、SBTチャネルではなくディスクに対して有効です。バックアップ・ファイルはOracle Managed Files(OMF)ディレクトリに作成されます。 |
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このチャネル上で作成される各バックアップ・ピースの最大サイズを指定します。例4-2にこの方法を示します。サイズはバイト単位、KB単位( ノート: |
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チャネル・パラメータには、次の書式を使用できます。
関連項目: RMANをネイティブSBTライブラリおよびサードパーティ・メディア管理ライブラリと統合する方法を学習するには、Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイドを参照してください。 Windowsでは、 |
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別のテープまたはディスクの場所にバックアップする必要があるソース・バックアップセットを含むソースSBTメディアのパラメータを指定します。 Oracle Database 23c以降では、RMANを使用してバックアップセットをテープからテープに、またはテープからディスクにバックアップできます。
BACKUP BACKUPSET コマンドは、INPUT DEVICE PARMS で指定された場所に格納されているバックアップセットの新規バックアップを作成します。RMANは、RMAN構成で設定された暗号化アルゴリズムを使用して新しいバックアップを作成し、DEVICE TYPE 句で指定された別のテープまたはディスクの場所に新しいバックアップをコピーします。
バックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイドで、次を参照してください:
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RMANがこのチャネルで1秒に読み取ることができる最大バイト数(デフォルト)、KB数( |
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ベンダー固有のコマンド文字列を割り当てられたチャネルすべてに送信します。たとえば、 Windowsで、コマンド文字列をSBTライブラリに送信する場合は、 関連項目: この機能のサポートの有無および使用する時期については、メディア・マネージャのドキュメントを参照してください。 |
toDestSpec
この副次句では、バックアップ・ピースまたはイメージ・コピーのディレクトリまたは自動ストレージ管理(ASM)ディスク・グループを指定します。構文図は、「toDestSpec::=」を参照してください。
例
例4-1 ディスク・バックアップのデフォルトの場所の指定
この例では、デフォルト以外の形式を指定するディスク・チャネルを割り当ててから、デフォルト以外の場所にデータベースをバックアップします。
RUN { ALLOCATE CHANNEL d1 DEVICE TYPE DISK FORMAT = '/disk1/bkup_%U'; BACKUP DATABASE; }
例4-2 バックアップ・ピースの最大サイズの設定
この例では、Oracle Secure Backupテープ・ドライブを指定するSBTチャネルを手動で割り当てて、データベース全体のバックアップを作成します。テープに書き込まれるバックアップ・ピースのサイズが800MBを超えないように、MAXPIECESIZE
パラメータで指定します。
RUN { ALLOCATE CHANNEL c1 DEVICE TYPE sbt PARMS 'SBT_LIBRARY=/usr/local/oracle/backup/lib/libobk.so, ENV=(OB_DEVICE_1=stape1)' MAXPIECESIZE 800M; BACKUP DATABASE; }
例4-3 SBTチャネル・パラメータの設定
この例では、stape1
という名前のOracle Secure Backupテープ・ドライブを使用するようにデフォルトのSBTチャネルを構成し、デフォルト・チャネルでデータベース・バックアップを作成します。
CONFIGURE DEFAULT DEVICE TYPE TO sbt; CONFIGURE CHANNEL DEVICE TYPE sbt PARMS 'ENV=(OB_DEVICE_1=stape1)'; BACKUP DATABASE;
後で、ドライブstape2
にデータベースをバックアップすることにします。次の例では、手動で割り当てたSBTチャネルを使用して、stape2
にデータベースをバックアップします。
RUN { ALLOCATE CHANNEL st2 DEVICE TYPE sbt PARMS 'ENV=(OB_DEVICE_1=stape2)'; BACKUP DATABASE; }
例4-4 ネイティブSBTライブラリを使用するためのRMANの構成
この例では、Oracle Cloud Infrastructureでのバックアップおよびリストア操作にOracle Database Cloud Backup Module for OCIを使用するRMANチャネルを構成します。
SBT_LIBRARY
パラメータは、OCIでのRMANバックアップおよびリストアを可能にするネイティブSBTライブラリの別名(oracle.oci
)を指定します。RMANがOCIにバックアップしようとすると、SBT_LIBRARY
パラメータで指定されたOCIのネイティブSBTライブラリが使用されます。
RMAN> CONFIGURE CHANNEL DEVICE TYPE sbt
PARMS='SBT_LIBRARY=oracle.oci,
SBT_PARMS=(OPC_PFILE=/orclhome/dbs/opcora12.ora)';
例4-5 テープからディスクへのバックアップセットのバックアップ
INPUT DEVICE PARMS
句では、ディスクの場所にバックアップされるソース・バックアップセットを含むソースSBTメディアとしてOracle Cloud (oracle.oci)を指定します。RUN
{
ALLOCATE CHANNEL t1
DEVICE TYPE DISK
INPUT DEVICE PARMS = 'SBT_LIBRARY=oracle.oci';
BACKUP BACKUPSET ALL;
}
例4-6 テープからテープへのバックアップセットのバックアップ
次の例では、入力テープ・デバイス上のすべてのバックアップセットをバックアップし、別のテープ・デバイス上に新しいバックアップを作成します。INPUT DEVICE PARMS
句では、バックアップするソース・バックアップセットを含むソースSBTメディアとしてOracle Cloud (oracle.oci
)を指定します。DEVICE TYPE
句では、新しいバックアップの格納先となるテープの場所としてリカバリ・アプライアンス(oracle.zdlra
)を指定します。
RUN
{
ALLOCATE CHANNEL t1
DEVICE TYPE sbt PARMS ='SBT_LIBRARY=oracle.zdlra';
INPUT DEVICE PARMS = 'SBT_LIBRARY=oracle.oci';
BACKUP BACKUPSET ALL;
}