2.152 HYBRID_READ_ONLY

HYBRID_READ_ONLYは、プラガブル・データベース(PDB)のハイブリッド読取り専用モードを、有効または無効にします。

特性 説明

パラメータ・タイプ

ブール値

デフォルト値

false

変更可能

ALTER SESSIONALTER SYSTEM

PDBで変更可能

はい

値の範囲

true | false

基本

いいえ

Oracle RAC

インスタンスごとに異なる値を使用可能。

ハイブリッド読取り専用モードでは、PDBに接続されているユーザーのタイプに応じて、PDBを読取り/書込みモードか、読取り専用モードで動作できます。PDBは、CDB共通ユーザーの場合は読取り/書込みモードで動作し、アプリケーション共通ユーザーとローカル・ユーザーの場合は読取り専用モードで動作します。ハイブリッド読取り専用モードでは、CDB共通ユーザーはオープン状態のPDBでパッチ適用やメンテナンス操作を実行でき、アプリケーション共通ユーザーやローカル・ユーザーは、読取り専用モードでオープンされているかのようにPDBを使用できます。

  • PDBのハイブリッド読取り専用モードを有効にするには、PDBに接続して、HYBRID_READ_ONLYtrueに設定します。ハイブリッド読取り専用モードを有効にする前に、PDBをREAD WRITEモードにする必要があります。

  • PDBのハイブリッド読取り専用モードを無効にするには、PDBに接続して、HYBRID_READ_ONLYfalseに設定します。

V$CONTAINER_TOPOLOGYビューのIS_HYBRID_READ_ONLY列を問い合せることで、PDBがハイブリッド読取り専用モードかどうかを判断できます。

PDBがハイブリッド読取り専用モードの場合、V$CONTAINERSビューとV$PDBSビューのOPEN_MODE列には問合せを実行するユーザーのモードが反映されます。つまり、OPEN_MODE列は、CDB共通ユーザーが問合せを実行するとREAD WRITEを返し、アプリケーション共通ユーザーまたはローカル・ユーザーが問合せを実行するとREAD ONLYを返します。

ノート:

このパラメータは、Oracle Database 23c以降で使用できます。

関連項目:

V$CONTAINER_TOPOLOGY