2.401 TXN_AUTO_ROLLBACK_MODE

TXN_AUTO_ROLLBACK_MODEは、自動トランザクション・ロールバックのモードを指定します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

TXN_AUTO_ROLLBACK_MODE = { ROLLBACK | TRACK }

デフォルト値

ROLLBACK

変更可能

ALTER SYSTEM

PDBで変更可能

はい

基本

いいえ

Oracle RAC

複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。

値は次のとおりです。

  • ROLLBACK - この設定により、自動トランザクション・ロールバックが有効になります。データベースは、優先度の高いトランザクションによる行ロックの取得をブロックしている優先度が低いトランザクションを自動的にロールバックします。

    自動トランザクション・ロールバックを有効にする前に、次の初期化パラメータが正しく構成されていることを確認してください:

    • TXN_AUTO_ROLLBACK_HIGH_PRIORITY_WAIT_TARGET - HIGH優先度のトランザクションが行ロックを待機する最大秒数を指定します

    • TXN_AUTO_ROLLBACK_MEDIUM_PRIORITY_WAIT_TARGET - MEDIUM優先度のトランザクションが行ロックを待機する最大秒数を指定します

    • TXN_PRIORITY - ユーザー・セッション内の、すべてのトランザクションの優先度(HIGHMEDIUMまたはLOW)を指定します

    ROLLBACKモードで実行する場合、次の統計を監視することで、自動トランザクション・ロールバックのパフォーマンスを追跡できます:

    • txns rollback txn_auto_rollback_high_priority_wait_target

    • txns rollback txn_auto_rollback_medium_priority_wait_target

  • TRACK - この設定では、自動トランザクション・ロールバックの潜在的な動作を追跡できます。ROLLBACKモードを有効にする前に、このモードを使用して自動トランザクション・ロールバック初期化パラメータを調整できます。

    データベースは、自動トランザクション・ロールバック初期化パラメータの現在の値に基づいて、HIGHおよびMEDIUM優先度のトランザクションがロールバックされるタイミングを決定します。ただし、実際にはトランザクションをロールバックするのではなく、データベースは次の統計のみを増分します:

    • txns track mode txn_auto_rollback_high_priority_wait_target

    • txns track mode txn_auto_rollback_medium_priority_wait_target

    次の待機イベントを監視して、トランザクションが行ロックを待機している時間を決定することもできます:

    • enq: TX - row lock (HIGH priority)

    • enq: TX - row lock (MEDIUM priority)

    • enq: TX - row lock (LOW priority)

ノート:

このパラメータは、Oracle Database 23c以降で使用できます。

関連項目: