2.409 USE_DEDICATED_BROKER

USE_DEDICATED_BROKERにより、専用サーバーの起動方法が決定されます。

ノート:

Oracle Database 23c以降では、このパラメータのタイプがBooleanからStringに変更され、NONEおよびCDBの値が導入され、デフォルト値がFALSEからNONEに変更されます。ただし、NONE値はFALSEと同等で、CDB値はTRUEと同等であるため、このパラメータの機能は変更されません。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

USE_DEDICATED_BROKER = { NONE | FALSE | CDB | TRUE }

デフォルト値

マルチスレッドOracleが使用可能でないかぎりNONE脚注1

変更可能

ALTER SYSTEM

PDBで変更可能

いいえ

基本

いいえ

Oracle RAC

指定する場合は、すべてのインスタンスが同じ値を使用する必要がある。

脚注1

マルチスレッドOracleは、THREADED_EXECUTION初期化パラメータをTRUEに設定することで使用可能となります。

このパラメータがNONEまたはFALSEに設定されている場合、リスナーは専用サーバーを直接生成します。

このパラメータがCDBまたはTRUEに設定されている場合、リスナーは接続を専用の接続ブローカに渡し、そのブローカが専用サーバーを起動します。リスナーとは異なり、専用接続ブローカはデータベース・プロセスであるため、サーバーの起動前にデータベース情報を利用してポリシーを実装できます。

USE_DEDICATED_BROKER初期化パラメータを使用して専用接続ブローカを使用可能にするには、次の手順に従います。

  1. USE_DEDICATED_BROKER初期化パラメータをTRUEに設定します。

  2. listener.oraファイル内で、DEDICATED_THROUGH_BROKER_listener-nameパラメータをonに設定します。

接続ブローカ・プロセスを構成する2つのステップの実行(Nnnn).

ノート:

マルチスレッドOracleが使用可能な場合は、専用接続ブローカ・プロセスも使用可能となります。

ブローカの構成は、CONNECTION_BROKERS初期化パラメータにより制御されます。

関連項目:

  • ブローカの構成の詳細は、CONNECTION_BROKERSを参照してください。

  • 接続ブローカ・プロセス(Nnnn)の詳細は、表F-1を参照してください。

  • マルチスレッドOracleの有効化の詳細は、THREADED_EXECUTIONを参照してください。

  • listener.oraファイル内のDEDICATED_THROUGH_BROKER_listener-nameパラメータの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。