8.14 V$ALL_SQL_BIND_CAPTURE

V$ALL_SQL_BIND_CAPTUREは、SQLカーソルによって使用されたバインド変数に関する情報を示します。

ノート:

V$ALL_SQL_BIND_CAPTUREを使用すると、アプリケーション開発者は、SQLカーソルで使用される独自のバインド変数に関する情報を表示できます。これはV$SQL_BIND_CAPTUREビューに似ていますが、次の例外があります。

  • SYSユーザーまたはSYSDBA権限を持つユーザーが問い合せた場合、V$ALL_SQL_BIND_CAPTUREビューには、V$SQL_BIND_CAPTUREビューと同じデータが表示されます。

  • 他のユーザーが問い合せた場合、V$ALL_SQL_BIND_CAPTUREビューには、そのユーザーが所有するSQLカーソルで使用されるバインド変数に関するデータのみが表示されます。

V$SQL_BIND_CAPTUREも参照

データ型 説明

ADDRESS

RAW(4 | 8)

親カーソルのアドレス

HASH_VALUE

NUMBER

ライブラリ・キャッシュ内の親カーソルのハッシュ値。ハッシュ値はビューの固定索引で、ビューへのアクセスをスピードアップするために必ず使用する。

SQL_ID

VARCHAR2(13)

ライブラリ・キャッシュ内の親カーソルのSQL識別子

CHILD_ADDRESS

RAW(4 | 8)

子カーソルのアドレス

CHILD_NUMBER

NUMBER

子カーソル番号

NAME

VARCHAR2(128)

バインド変数の名前

POSITION

NUMBER

SQL文内のバインド変数の位置

DUP_POSITION

NUMBER

バインディングが名前によって実行され、バインド変数の複製が作成された場合、この列には1次バインド変数の位置が設定される。

DATATYPE

NUMBER

バインド・データ型の内部識別子。Oracle Database 12c以降は、PL/SQLデータ型を表す番号がこの列に表示される。

DATATYPE_STRING

VARCHAR2(15)

バインド・データ型のテキスト表記。Oracle Database 12c以降は、PL/SQLのみのデータ型を表すテキストがこの列に表示される。実際のデータ型がPL/SQLサブタイプである場合、サブタイプではなくデータ型の名前が表示される。

CHARACTER_SID

NUMBER

各国語文字セットの識別子

PRECISION

NUMBER

精度(数値バインド用)

SCALE

NUMBER

スケール(数値バインド用)

MAX_LENGTH

NUMBER

最大バインド長

WAS_CAPTURED

VARCHAR2(3)

バインド値が取得されたかどうか(YES | NO)

LAST_CAPTURED

DATE

バインド値が取得された日付。バインド値は、SQL文の実行時に取得される。オーバーヘッドを制限するには、指定したカーソルに対して最大15分間隔でバインドを取得する。

VALUE_STRING

VARCHAR2(4000)

文字列として表されたバインドの値

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

ノート:

このビューは、Oracle Database 23c以降で使用できます。