2.7.4 Portable Clusterwareの既知の不具合
Oracle Database 23cにおけるPortable Clusterwareの既知の不具合を次に示します。
2.7.4.1 Bug 35674857
Oracle DatabaseユーザーとOracle Grid Infrastructureユーザーが異なる場合、データベースのアップグレードはエラーPRCD-01231
で失敗します。
回避策:
単一インスタンス・データベースの場合、srvctl remove -db <dbname> -f
コマンドを使用して、データベースとそのサービス・リソースをデータベースのアップグレード前に登録解除します。Database Upgrade Assistant (DBUA)を使用している場合、データベース・リソースはデータベースのアップグレード後に再作成されます。AutoUpgradeの場合、ユーザーはsrvctl add database
およびsrvctl add instance
コマンドを使用して、データベース・リソースを手動で再作成する必要があります。最後に、ユーザーはsrvctl add service
コマンドを使用して、サービス・リソースを手動で再作成する必要があります。
Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)データベースの場合は、データベースのアップグレード前に、Bug 35674857の個別パッチをデータベース・ホームに適用します。これは単一インスタンス・データベースにも適用でき、個別パッチが適用されている場合は、データベースおよびサービス・リソースを登録解除する回避策は必要ありません。
親トピック: Portable Clusterwareの既知の不具合