ALTER PROFILE
目的
ALTER
PROFILE
文を使用すると、プロファイルのリソース制限またはパスワード管理パラメータを追加、変更または削除できます。
ALTER
PROFILE
文を使用すると、プロファイルに対して行った変更は、このプロファイルの現行のセッションのユーザーには影響しません。後続セッションのユーザーのみに影響します。
関連項目:
プロファイルの作成の詳細は、「CREATE PROFILE」を参照してください。
前提条件
ALTER
PROFILE
システム権限が必要です。
CONTAINER
句を指定する場合は、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)に接続している必要があります。CONTAINER
=
ALL
を指定する場合は、現在のコンテナがルートである必要があります。CONTAINER
=
CURRENT
を指定するには、現在のコンテナがプラガブル・データベース(PDB)である必要があります。
構文
セマンティクス
ALTER
PROFILE
およびCREATE
PROFILE
に共通のキーワード、パラメータおよび句の意味は同じです。これらのキーワード、パラメータおよび句のセマンティクスの詳細は、CREATE PROFILEを参照してください。
ALTER PROFILE
システム権限を共通に付与されている共通ユーザーのみが、CDBルートからのみ必須プロファイルを変更または削除できます。
DEFAULT
プロファイルから制限を削除することはできません。
例
次の文は、new_profile
プロファイル(「プロファイルの作成: 例」で作成)のパスワードを90日間再利用できないようにします。
ALTER PROFILE new_profile LIMIT PASSWORD_REUSE_TIME 90 PASSWORD_REUSE_MAX UNLIMITED;
デフォルトのパスワード値の設定: 例
次の文は、app_user
プロファイル(「プロファイルのリソース制限の設定: 例」で作成)のPASSWORD_REUSE_TIME
値をDEFAULT
プロファイルに定義された値にデフォルト設定します。
ALTER PROFILE app_user LIMIT PASSWORD_REUSE_TIME DEFAULT PASSWORD_REUSE_MAX UNLIMITED;
ログイン試行およびパスワードのロック回数の制限: 例
次の文は、プロファイルapp_user
を変更してFAILED_LOGIN_ATTEMPTS
を5に設定し、PASSWORD_LOCK_TIME
を1に設定します。
ALTER PROFILE app_user LIMIT FAILED_LOGIN_ATTEMPTS 5 PASSWORD_LOCK_TIME 1;
この文を使用すると、ログインに5回連続して失敗した場合に、app_user
プロファイルに割り当てられるユーザー・アカウントが1日ロックされます。
パスワードの存続期間と猶予期間の変更: 例
次の文は、プロファイルapp_user2
のPASSWORD_LIFE_TIME
を90日に変更し、PASSWORD_GRACE_TIME
を5日に変更します。
ALTER PROFILE app_user2 LIMIT PASSWORD_LIFE_TIME 90 PASSWORD_GRACE_TIME 5;
アカウントの非アクティブ期間の制限: 例
次の文は、プロファイルapp_user2
のINACTIVE_ACCOUNT_TIME
を連続した30日に変更します。
ALTER PROFILE app_user2 LIMIT INACTIVE_ACCOUNT_TIME 30;
アカウントがすでに一定の日数、非アクティブになっている場合、それらの日数が新しい30日間制限に考慮されます。
同時セッション数の制限: 例
次の文は、app_user
プロファイルの新しい同時セッション数の制限を5に定義します。
ALTER PROFILE app_user LIMIT SESSIONS_PER_USER 5;
現在、プロファイルapp_user
にSESSIONS_PER_USER
の制限が定義されていない場合は、このプロファイルに制限5が追加されます。プロファイルに制限が定義されている場合は、前述の文によってその制限が5に再定義されます。プロファイルapp_user
が割り当てられているすべてのユーザーは、同時実行のセッションが5件に制限されます。
プロファイル制限の削除: 例
この文は、app_user
プロファイルからIDLE_TIME
制限を削除します。
ALTER PROFILE app_user LIMIT IDLE_TIME DEFAULT;
プロファイルapp_user
が割り当てられているユーザーは、以降のセッションからプロファイルDEFAULT
に定義されたIDLE_TIME
制限に従います。
プロファイルのアイドル時間の制限: 例
次の文は、DEFAULT
プロファイルのアイドル時間の制限を2分に定義します。
ALTER PROFILE default LIMIT IDLE_TIME 2;
IDLE_TIME
の制限は、次のユーザーに適用されます。
-
プロファイルが明示的に割り当てられていないユーザー
-
IDLE_TIME
の制限が定義されていないプロファイルが明示的に割り当てられているユーザー
次の文は、プロファイルapp_user2
に無制限のアイドル時間を設定します。
ALTER PROFILE app_user2 LIMIT IDLE_TIME UNLIMITED;
プロファイルapp_user2
が割り当てられているすべてのユーザーは、以降のセッションから無制限のアイドル時間が許可されます。
段階的なパスワード・ロールオーバーの有効化: 例
次の文は、プロファイルusr_prof
のパスワード・ロールオーバー時間を2日に設定します。
ALTER PROFILE usr_prof LIMIT PASSWORD_ROLLOVER_TIME 2 ;