浮動小数点条件

浮動小数点条件では、式が無限か、または演算の未定義の結果(非数値(NaN))かを判断します。

floating_point_condition::=

どちらの浮動小数点条件でも、exprは、数値データ型、または数値データ型に暗黙的に変換可能な任意のデータ型に解決される必要があります。表6-3に、浮動小数点条件を示します。

表6-3 浮動小数点条件

条件の種類 操作
IS [NOT] NAN

NOTが指定されているときは、exprが特殊な値であるNaNの場合にTRUEを戻します。NOTが指定されているときは、exprが特殊な値であるNaNではない場合にTRUEを戻します。

SELECT COUNT(*) FROM employees
  WHERE commission_pct IS NOT NAN;
IS [NOT] INFINITE

NOTが指定されていないときは、exprが特殊な値である+INFまたは-INFの場合にTRUEを戻します。NOTが指定されているときは、exprが特殊な値である+INFでも-INFでもない場合にTRUEを戻します。

SELECT last_name FROM employees
  WHERE salary IS NOT INFINITE;

関連項目:

  • Oracleでの浮動小数点数の実装の詳細は、浮動小数点数を参照してください。

  • Oracleでの浮動小数点データ型の変換方法の詳細は、暗黙的なデータ変換を参照してください。