AutoUpgradeデータベース変更の適切な管理

AutoUpgradeは強力なユーティリティであり、責任を持って使用する必要があります。データベースを危険にさらすような方法でAutoUpgradeを使用することを確認し、回避してください。

次に、AutoUpgradeの不適切な使用と、これらのエラーによって発生する問題の回避方法を一覧で示します。

デプロイ中にAutoUpgradeの再開機能を使用不可にする

問題の説明: –clean_recovery_dataオプションを使用すると、AutoUpgradeでデータベースを再開またはリストアできなくなります。

回避策: データベースのバックアップ・コピーからリストアします。

原因: AutoUpgradeをデプロイ・モードで実行してから、修正完了後の任意の段階でその実行を中断し、AutoUpgradeのデプロイ・コマンドの正常な再開および完了の前にオプションclear_recovery_dataを実行しました。たとえば:

java -jar autoupgrade.jar -config config.cfg -mode deploy
Ctrl+C //sample interruption
java -jar autoupgrade.jar -config config.cfg –clear_recovery_data
java -jar autoupgrade.jar -config config.cfg -mode deploy

デプロイ中またはデプロイ後にAutoUpgradeのグローバル・ログ・ディレクトリを変更する

問題の説明: デプロイ・コマンドの実行中または実行後にグローバル・ディレクトリを変更すると、AutoUpgradeユーティリティで、保留中の作業を再開できなくなります。

回避策: データベースのバックアップ・コピーからリストアします。

原因: AutoUpgradeのグローバル・ログ・ディレクトリには、その操作の状態を追跡するためにAutoUpgradeユーティリティで使用されるファイルも含まれています。このツールをデプロイ・モードで実行し、デプロイ操作を停止し、グローバル・ログ・ディレクトリを名前変更または削除した場合は、AutoUpgradeユーティリティで、デプロイ操作が停止されたときの状態を判別できません。その結果、AutoUpgradeを再起動すると、アップグレード操作が最初から開始され、初期GRPが上書きされます。そのGRPを使用して元のデータベースをリストアすることはできません。

AUTOLOGINで設定されていない資格証明でのキーストアの使用

問題の説明: ツールを実行し、キーストアの資格証明が構成されていましたが、AutoUpgradeがデータベースにログインできません。

回避策: 自動ログイン・キーストアを作成し、自動ログインが有効な状態でデータベースを構成します。

このリリースの時点。AutoUpgradeは、データベースへの自動ログイン用に構成されていないかぎり、キーストア資格証明の使用をサポートしません。