フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用したOracle Databaseのアップグレード
Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以上のリリースでは、フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用して以前のリリースのOracle Databaseをアップグレードできるようになりました。
フリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用してデータベースをアップグレードするには、新規またはアップグレードしたOracle Databaseリリースのコピーを作成し、フリート・イメージのデプロイでコマンドrhpctl upgrade database
を使用して、以前のリリースのOracle Databaseをアップグレードします。このアップグレードはアウトオブプレース・アップグレードです。アップグレードが完了した後、リスナーと他の初期化変数が新しいOracleホームを指すように設定されます。
このステップの概要を使用することで、フリート・パッチとプロビジョニングを使用して以前のOracle Databaseリリースをアップグレードする方法を理解してください。
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新しいOracle Databaseリリースをインストールします。
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標準運用環境(SOE)の仕様に合わせてデータベースへのパッチ適用、テスト、構成を行います。
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SOEリリースOracle Databaseホームからフリート・パッチ適用およびプロビジョニングのゴールド・イメージを作成します。
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アップグレード対象のデータベースがあるサーバー上で新しいOracle Grid Infrastructureリリースへのアップグレードを実行します。このアップグレードはフリート・パッチ適用およびプロビジョニングを使用して実行できます。(ノート: ご使用のOracle Grid Infrastructureソフトウェアは常にOracle Databaseソフトウェアと同じか、それより新しいリリースである必要があります。)
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アップグレード対象の以前のリリースのOracle Databaseがあるサーバーに新しいリリースのOracle Databaseフリート・パッチ適用およびプロビジョニングのゴールド・イメージのコピーをデプロイします。
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フリート・パッチ適用およびプロビジョニング・コマンド
rhpctl upgrade database
を実行します。このコマンドは、新しいリリースのフリート・パッチ適用およびプロビジョニングのゴールド・イメージを使用して、以前のリリースのデータベースをアップグレードします。新しいリリースのOracle Databaseゴールド・イメージを使用してプロビジョニングされたサーバー上の1つ、複数、またはすべての以前のリリースのOracle Databaseインスタンスをアップグレードできます。