A.10.1 プロパティ・グラフ・スキーマでサポートされているPGQL機能
PGQLは、プロパティ・グラフ・データの問合せを行うための、SQLに似た問合せ言語です。これは、グラフのパターン一致の概念に基づいており、これを使用して、特にトポロジ制約、パス、フィルタ、ソート、および集計を指定できます。
oracle.pg.rdbms.pgqlパッケージに定義されているPGQL用のJava APIは、いくつかの例外付きでPGQL 仕様をサポートします。(PGQL Specificationを参照してください)。
次の表に、サポート対象およびサポート対象外のPGQL機能のリストを示します:
表A-1 PGスキーマ・グラフでサポートされているPGQL機能および制限事項
| 機能 | PGスキーマ |
|---|---|
CREATE PROPERTY GRAPH |
サポート対象 |
DROP PROPERTY GRAPH |
サポート対象 |
| 固定長パターン一致 | サポート対象 |
| 可変長パターン一致の目標 | サポート対象:
制限事項:
|
| 可変長パターン一致の数量詞 | サポート対象:
|
| 可変長パスのネスト解除 | サポート対象外 |
GROUP BY |
サポート対象 |
HAVING |
サポート対象 |
| 集計 | サポート対象:
制限事項:
|
DISTINCT
|
サポート対象 |
SELECT v.* |
サポート対象外 |
ORDER BY (+ASC/DESC)、LIMIT、OFFSET |
サポート対象 |
| データ型 | サポート対象:
|
| JSON | 組込みのJSONサポートはありません。ただし、JSON文字列(VARCHAR2)をNVARCHAR2(15000)データ型にマップできます。
|
| 演算子 | サポート対象:
制限事項:
|
| 関数および述語 | サポート対象:
制限事項:
|
| ユーザー定義関数 | サポート対象外 |
副問合せ:
|
サポート対象 |
INSERT/UPDATE/DELETE |
Oracle Database 19c以降でサポート |
INTERVALリテラルおよび操作
|
サポート対象外 |
次に、特別な考慮事項を必要とするPGQL機能をいくつか示します。