ソースおよびシンク・セキュリティ

ソースおよびシンク・タイプの中には、認証のためにオプションまたは必須のセキュリティ情報が含まれているものがあります。

Oracle Cloud Infrastructure (OCI)のサービスを使用するすべてのソースおよびシンクは、特定のパラメータを使用してオプションのセキュリティ情報を提供できます。この情報は、OCI構成ファイルまたはインスタンス・プリンシパルを使用して提供できます。

インストールがセキュアで、Oracle Walletベースの認証を使用する場合は、Oracle NoSQL Databaseのソースとシンクに必須のセキュリティ情報が必要です。この情報は、jarファイルを<MIGRATOR_HOME>/libディレクトリに追加することで提供できます。

ウォレット・ベース認証

Oracle NoSQL DatabaseインストールでOracle Walletベースの認証を使用する場合は、EEインストールの一部である追加のjarファイルが必要です。詳細は、Oracle Walletに関する項を参照してください。

このjarファイルがない場合、次のエラー・メッセージが表示されます。

Could not find kvstore-ee.jar in lib directory.Copy kvstore-ee.jar to lib directory.

前述の例外を回避するには、EEサーバー・パッケージから<MIGRATOR_HOME>/libディレクトリにkvstore-ee.jarファイルをコピーする必要があります。<MIGRATOR_HOME>は、Oracle NoSQL Database Migratorパッケージを抽出して作成されたnosql-migrator-M.N.O/ディレクトリであり、M.N.Oはソフトウェアのリリース.メジャー.マイナー番号を表します。たとえば、nosql-migrator-1.1.0/libです。

ノート:

ウォレット・ベースの認証は、Oracle NoSQL DatabaseのEnterprise Edition (EE)でのみサポートされています。

インスタンス・プリンシパルによる認証

インスタンス・プリンシパルは、IAMサービス機能です。これにより、インスタンスは、サービス・リソースに対するアクションを実行できる認可済アクター(またはプリンシパル)になることができます。各コンピュート・インスタンスは、自身のアイデンティティを持ち、これに追加された証明書を使用して認証します。

Oracle NoSQL Database Migratorには、NoSQLクラウドおよびOCIオブジェクト・ストレージのソースに接続し、インスタンス・プリンシパル認証を使用するシンクに接続するオプションがあります。これは、OCIでホストされたVMで実行されているNoSQL Database Migratorツールなど、OCIコンピュート・インスタンス内でNoSQL Database Migratorツールを使用する場合のみサポートされます。この機能を有効にするには、NoSQLクラウド・ソースおよびシンク構成ファイルのuseInstancePrincipal属性を使用します。様々なタイプのソースおよびシンクの構成パラメータの詳細は、「ソース構成テンプレート」および「シンク構成テンプレート」を参照してください。

インスタンス・プリンシパルの詳細は、インスタンスからのサービスのコールに関する項を参照してください。