1 このリリースの新機能
Oracle Database Applianceリリース19.19では、Oracle Database Applianceハードウェア・モデルでOracle Database 19cの機能がサポートされています。
新機能
このリリースでは、Oracle Database ApplianceモデルX9-2-HA、X9-2L、X9-2S、X8-2-HA、X8-2M、X8-2S、X7-2-HA、X7-2M、X7-2S、X6-2S、X6-2M、X6-2LおよびX6-2-HAがサポートされています。Oracle Database Applianceにベア・メタル・デプロイメントを作成するか、Oracle Database Applianceリリース19.19に既存のベア・メタル・デプロイメントのパッチを適用できます。また、Oracle Database Appliance DBシステムの作成およびパッチ適用も可能です。Oracle Database Applianceリリース19.19をデプロイする前に、このリリースのOracle Database Applianceに関する既知の問題の章で重要な修正について確認してください。
Oracle Database 19cの機能については、Oracle Databaseドキュメント・ライブラリ(https://docs.oracle.com/en/database/oracle/oracle-database/index.html)を参照してください。
このリリースでは、次の新機能が提供されています。
- Oracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメントのプロビジョニングとパッチ適用
このリリースでは、ベア・メタル・デプロイメントのプロビジョニングと、Oracle Database Applianceリリース19.15以降のOracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメントのパッチ適用がサポートされています。
Oracle Database Applianceでは、ホーム外パッチ適用がサポートされています。Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのパッチは、クローン・ファイルとして使用できます。Oracle Database Applianceサーバーおよびデータベースにパッチを適用する前に、
odacli create-prepatchreport
コマンドを実行する必要があります。パッチ適用操作を続行する前に、レポートに表示されたエラーを修正する必要があります。ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドに記載されている、アプライアンスにパッチを適用する一連の手順に従ってください。ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのOracle Database Applianceへのパッチ適用の章を参照してください。
- Oracle Database Appliance KVMおよびDBシステムのプロビジョニングとパッチ適用
このリリースでは、KVMおよびDBシステムのプロビジョニングと、Oracle Database Applianceリリース19.15以降のDBシステムのパッチ適用がサポートされています。
ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのOracle Database Applianceへのパッチ適用の章を参照してください。
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Oracle Database Appliance DBシステムでのOracle Database 21cおよび19cデータベースのサポート
このリリースでは、DBシステムでのOracle Databaseリリース21.8、21.7、21.6、21.5、19.19、19.18、19.17、19.16および19.15のデータベースの作成をサポートしています。インストールされるOracle Grid Infrastructureソフトウェアのバージョンは、インストールするOracle Databaseのバージョンと同じです。バージョンは、database
の属性version
を使用して、データベース・システムのJSONペイロードで指定されます。DBシステムでOracle Database 21cおよび19cのデータベースを作成するためのJSONファイルの変更の詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
- Oracle Database Appliance DBシステムでデフォルトで有効になっているOracle ASMFD
Oracle Database ApplianceでDBシステムを作成すると、Oracle ASMフィルタ・ドライバ(Oracle ASMFD)がデフォルトで有効になります。Oracle Database Appliance DBシステムでOracle AFDを無効にするには、DBシステムの作成時にJSONファイルに
"enableAFD" : "FALSE"
属性を指定する必要があります。詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
- ODACLIコマンドを使用したエラー相関レポートの表示
ODACLIコマンドを使用してエラー相関レポートを表示できるようになりました。
詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
- Oracle Database ApplianceでのVMストレージに対するディスク・グループ冗長性の指定
ディスク・グループが「Flex」である場合は、ODACLIコマンドまたはBUIを使用して、アプリケーションKVMとDBシステムの両方に、Oracle Database ApplianceのVMストレージに対するディスク・グループの冗長性を「Mirror」または「High」として指定できます。
詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
- 注釈ありまたは注釈なしのサンプルDBシステム・テンプレートおよびこれらのテンプレートを指定するための新しいODACLIコマンド・オプション
このOracle Database Applianceリリースには、サンプルDBシステム・テンプレートが用意されています。DBシステム・テンプレートを使用するために
odacli create-dbsystem
コマンドで使用できる2つの新しいオプション-t
および-ta
があります。詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
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ブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)の拡張機能
Oracle Database Applianceリリース19.19では、BUIで次のものがサポートされています。- BUIを使用したサーバー、ストレージおよびその他のコンポーネントのパッチ適用サポート。
- BUIを使用したスケジュール済ジョブの管理
- マルチユーザー・アクセス対応のOracle Database ApplianceシステムでのBUIを使用したリソースへのアクセス権の付与および取消し
- VMストレージに対するディスク・グループの冗長性の指定
- データベースをあるデータベース・ホームから別のデータベース・ホームに移動するときに、欠落しているパッチを無視し、事前チェックの失敗を無視するように選択するオプション
- 「Collect Bill of Materials」を使用したOracle Database Applianceコンポーネントに関する最新情報のリフレッシュおよび表示。
詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
- ネットワーク・インタフェースの速度を構成するための
odacli configure-firstnet
コマンドでの-o
オプションの使用のサポートodacli configure-firstnet -o
コマンドを使用して、Oracle Dual Port 25 Gb Ethernet Adapterのネットワーク速度を構成できます。詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
- ODACLIコマンドの拡張機能
このリリースでは、ODACLIコマンド・オプションに変更があります。このリリースでサポートされているコマンドのオプションを表示するには、コマンドに
--help
オプションを使用します。詳細は、使用しているハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのOracle Database Applianceコマンドライン・リファレンスの章を参照してください。
- Oracle Database Applianceリリース19.19でのOracle Enterprise Managerプラグインのサポート
Oracle Enterprise Manager Plug-in for Oracle Database Applianceをインストールおよび構成できます。Oracle Enterprise Managerプラグイン・リリース13.2.4および13.4.2では、Oracle Database Applianceリリース19.10以降で実行するパッチが必要です。Oracle Enterprise Managerプラグイン・リリース13.4.3では、追加のパッチは必要ありません。
詳細は、Oracle Enterprise Manager Plug-in for Oracle Database Applianceリリース・ノートを参照してください。
- ブラウザ・ユーザー・インタフェースからのOracle Database Applianceドキュメントへのアクセス
このリリースのOracle Database Applianceドキュメント・セットには、ブラウザ・ユーザー・インタフェースからアクセスできます。
BUIの右上隅に検索ボックスがあります。検索結果として、BUIで新しいウィンドウとして表示されるドキュメント・ページへのリンクが表示されます。「Help」ボタンをクリックすると、タブのコンテキストに関連するドキュメントからのリンクが表示されます。BUIには、Oracle Database Applianceドキュメント・ページの検索結果とともに、検索問合せに関連するよくある質問(FAQ)も表示されます。また、検索ボックスでDCS-10001、DCS-10032などのDCSエラー・コードを検索し、これらのエラー・コードを含むドキュメント・ページへのリンクを取得することもできます。検索問合せを指定すると、関連するドキュメント、FAQ、およびDCSエラーコード・リンクがBUIの新しいウィンドウに表示されます。
リリースのドキュメントの最新の更新については、オンラインのOracle Database Applianceドキュメント・ライブラリ(https://docs.oracle.com/en/engineered-systems/oracle-database-appliance/index.html)を参照してください。
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Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseの更新
このリリースでは、ベア・メタル・システムの次のOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseの更新(2023年4月Oracle Databaseリリース更新)が提供されています。
- 19.19.0.0.230417
Oracle Grid Infrastructureクローン、Oracle DatabaseクローンおよびISOイメージのパッチ
パッチの詳細およびリンクについては、Oracle Database Applianceリリース19.19のパッチの章を参照してください。
Oracle Database ApplianceのパッチはMy Oracle Supportで入手できます。パッチを選択するときは、ドロップダウン・リストからOracle Database Applianceリリース19.19を選択していることを確認してください。-
ベア・メタル・システム用のOracle Database Appliance 19.19.0.0.0サーバー・パッチ: パッチ35290009を使用して、ベア・メタル・デプロイメントをOracle Database Applianceリリース19.19に更新します。デプロイメントをリリース19.19に更新するには、サーバー・パッチ、Oracle Grid Infrastructureクローン・ファイルおよびOracle Databaseクローン・ファイルをダウンロードする必要があります。
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ベア・メタル・システム用のOracle Database Appliance 19.19.0.0.0のGrid Infrastructureクローン: パッチ30403673を使用して、デプロイメントをOracle Database Applianceリリース19.19に更新します。このパッチを使用して、Oracle Database Applianceの初期デプロイメントも実行します。このバンドルには、工場出荷時の状態のOracle Database Applianceにデプロイする最新のOracle Grid Infrastructureコンポーネント、またはオペレーティング・システムのISOイメージを使用して再イメージ化されたOracle Database Applianceが含まれています。このパッチは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル(ベア・メタル)を対象としています。
- ベア・メタル・システム用のOracle Database Appliance 19.19.0.0.0データベース・クローン・ファイル: Oracle Database 19.19.0.0.230417ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、19.19.0.0.230417 Oracle Databaseホームを作成します。パッチ30403662は、この更新のデータベース・クローンを提供します。このパッチは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル(ベア・メタル)を対象としています。
- Oracle Database Appliance KVMデータベース・システム・テンプレート: KVMデータベース・システム・テンプレートを使用して、Oracle Database Appliance用のKVMベースの仮想化をデプロイします。パッチ32451228は、この更新のデータベース・クローンを提供します。
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DBシステム用のOracle Database Appliance 21.8.0.0.221018 GIクローン: パッチ33152235を使用して、Oracle Database 21cデータベースを作成するためのDBシステムでOracle Database Applianceの初期デプロイメントを実行します。このパッチは、DBシステムを使用したOracle Database Applianceハードウェア・モデル専用です。
- DBシステム用のOracle Database Appliance 21.8.0.0.221018データベース・クローン・ファイル: Oracle Database 21.8.0.0.221018ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、21.8.0.0.221018 Oracle Databaseホームを作成します。パッチ33152237は、この更新のデータベース・クローンを提供します。このパッチは、DBシステムを使用したOracle Database Applianceハードウェア・モデル専用です。
- 12.1.2.12、12.2.1.4、18.3、18.5、18.7、18.8 OAK/DCSスタック用のOracle Database Applianceアップグレード・ユーティリティ: Oracle Database Applianceアップグレード・ユーティリティを使用して、デプロイメントをOracle Database Applianceリリース19.19に更新します。データ保持再プロビジョニング機能の最初のステップを実行するには、ユーティリティをダウンロードする必要があります。パッチ33594115はユーティリティを提供します。
関連項目
- Oracle Database Applianceのチェックリスト
- バックアップ・レポートを使用したDBシステムの作成
- Oracle Database Applianceへのパッチ適用
- odacli create-dbsystem
- Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース
- KVMデプロイメントでのVMストレージの作成
- Oracle Database Applianceエラー相関レポートの表示
- データベースおよびデータベース・ホームの更新について
- トラブルシューティングのためのLinuxカーネル・コア・エクストラクタの有効化について
- このリリースのOracle Database Applianceに関する既知の問題
- Enterprise Manager Plugin for Oracle Database Appliance
- データ保持再プロビジョニングに関するFAQ