A Oracle Database Applianceソフトウェア構成のデフォルト

Oracle Database Applianceソフトウェア構成のデフォルト。

Oracle Database Applianceのディレクトリ・パス

Oracle Database Applianceのストレージとマウント構成ファイルのパスについて説明します。

Oracle Database Applianceのディレクトリ・パス

Oracle Database ApplianceのOracleホームは、Optimal Flexible Architectureのガイドラインに従っています。

項目 ディレクトリ・パス

Gridホーム

/u01/app/release-specific_name/gi owner

Gridベース

/u01/app/gi owner

Oracleホーム

/u01/app/odaorahome/rdbms owner/product/rdbms_version/dbhome_home_sequence_number

Oracleベース

/u01/app/odaorabase/rdbms owner

Oracleインベントリ

/u01/app/oraInventory

Java Runtime Environment (JRE)

/opt/oracle/dcs/java/release_specific_JRE_version/

Java SDK

/opt/oracle/dcs/odajavasdk/

Oracle ACFSファイル・システム

/opt/oracle/oak/pkgrepos/orapkgs/clones

Oracle Database Applianceリリース19.12以降では、Oracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのクローン・ファイルを格納するために、新しいOracle ACFSファイル・システムが作成されます。DATAディスク・グループは、ファイル・システム用に150GBの領域を提供します。

Oracle Database Applianceコンポーネントのポート番号およびプロトコル

Oracle Database Applianceコンポーネントのポート番号およびプロトコルを理解します。

表A-1 Oracle Database Applianceコンポーネントのポート番号およびプロトコル

コンポーネント 説明 デフォルトのポート番号 プロトコル ネットワーク
BUI Oracle Database Applianceを運用管理および管理するためのWebベースのアプリケーション。 7093 TCP パブリック
dcs-agent DCSエージェントは、アプライアンスで様々な操作を実行するRESTアプリケーションです。 7070, 7071 TCP パブリックおよびプライベート
dcs-admin このアプリケーションは、DCSエージェント、DCSコントローラ、ODACLIおよびその他のコンポーネントでライフサイクル管理操作を実行します。 7060 TCP パブリックおよびプライベート
MySQL DCSエージェントで使用されるメタデータ・ストア。 3306 TCP プライベート
Zookeeper 構成情報を保守し、分散同期サービスとグループ・サービスを提供する一元管理サービス。 2181, 2888, 3888 TCP プライベート
oakd Oracle Database Applianceのストレージ・コンポーネントの管理。 動的 TCP プライベート
Oracle ASR Manager Oracle自動サービス・リクエストASR Managerで使用されるその他のポートについては、Oracle Auto Service Requestのドキュメントを参照してください。 16161 TCP パブリック
Oracle ILOM/IPMI Oracle Database Applianceサーバー用のOracle ILOM。 623 UDP パブリック
Oracle Databaseリスナー データベース・リスナー(ローカル・リスナーおよびSCANリスナーを含む)。 1521 TCP パブリック
Oracle ASM Listener Oracle ASMリスナー 1525 TCP プライベート
EM Express Oracle Enterprise Manager Database Express (EM Express)。 5500、データベースごとに1つずつ増やします TCP パブリック
ssh Oracle Database ApplianceサーバーへのSSH接続。 22 SSH over TCP パブリックおよびプライベート
VNC Server KVMによってKVM仮想ゲスト・マシン用に作成されたVNCサーバー 5900+ TCP localhost (127.0.0.1)
NFS ベア・メタル・システムの中央リポジトリは、NFSを使用してDBシステムで共有されます。NFSで使用されるポートを確認するには、Oracle Linuxのドキュメントを参照してください。

111 - rpc bind

2049 - nfs

20048 - mountd

TCP/UDP プライベート

ノート: Oracle Database Applianceが使用するプライベート・ネットワークのIPアドレスは、192.168.16.0/24および192.168.17.0/24です。

関連項目:

Oracle Databaseコンポーネントで使用されるポート番号およびプロトコルについては、『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイドfor Linux and UNIX』を参照してください

ログ・ファイルの場所

ログ・ファイルは、コマンドライン・インタフェースとブラウザ・ユーザー・インタフェースで実行されるアクションに使用できます。また、ジョブを追跡したり、デバッグする必要がある場合に役立ちます。

Oracle Appliance Managerブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、ジョブを構成するタスクを含むジョブのアクティビティを表示することもできます。各タスクのステータスはブラウザ・ユーザー・インタフェースに表示されます。ユーザーはドリルダウンして詳細を取得できます。

サービス・リクエストを記録する場合は、/opt/oracle/dcs/log/opt/oracle/dcs/da/da_repoおよび/opt/oracle/dcs/dcscli/logの各ディレクトリのすべてのログをアップロードします。

ログ・ファイルのパッチ適用

パッチ適用に関連する情報は、すべてディレクトリ/opt/oracle/dcs/log/dcs-agentログに記録されます。

エラー相関レポート

DCSジョブが失敗すると、エラー相関レポートが生成され、/opt/oracle/DCS/da/da_repoディレクトリで入手できます。

DCS Agentログのディレクトリ

Agent固有のアクティビティは、dcs-agentログに記録されます。

DCS Agent、コントローラおよびコマンドライン・インタフェースの出力は、ディレクトリ/opt/oracle/dcs/log/に格納されます。

コマンドライン・インタフェース・レイヤーでエラーが発生した場合は、まず/opt/oracle/dcs/dcscli/log/dcscli.logファイルに出力が表示されます。

DCSコンポーネント・ログのディレクトリ

Zookeeperのログは、ディレクトリ/opt/zookeeper/log/に格納されます。Zookeeperのログは、zkMonitor.logzookeeper.logおよびzookeeper.outです。

MySQLのログは、ログ/opt/oracle/dcs/mysql/log/mysqldb.logに格納されます。ログには、MySQLに関する情報(起動、シャットダウン、接続トランザクションの詳細、MySQLの実行時に発生したエラーなど)が含まれます。

ストレージのログ

ストレージに関連するアクティビティは、oakdログ・ファイルに記録されます。

/opt/oracle/oak/log/hostname/oak/oakd.log

たとえば、/opt/oracle/oak/log/myhost/oak/oakd.log

odaadmcli manage diagcollectコマンドを使用して、ストレージ・コンポーネントの診断ログを収集します。ファイルはoakdiagディレクトリに保存されます。

/opt/oracle/oak/log/hostname/oakdiag/file name.tar.gz
たとえば、/opt/oracle/oak/log/myhost/oakdiag/oakStorage-myhost-20161120_2217.tar.gz

データ保存再プロビジョニング・ログを使用したアップグレード

odaupgradeutilユーティリティのログは、opt/oracle/oak/restore/logに格納されます。

データベースのログ

オンライン・ログは/u03/app/db_user/redo/ディレクトリに保存されます。

Oracleの高速リカバリ領域(FRA)は、/u03/app/db_user/fast_recovery_areaディレクトリに配置されます。

データベース・アラート・ログは、$ORACLE_BASE/diag/rdbms/database_unique_nameに格納されます。

Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)のログ・ファイル

Oracle ASRのすべてのログ・ファイルは/var/opt/asrmanager/log/ディレクトリ内にあります。

Oracle Database ApplianceのOracleグループおよびユーザー構成

アプライアンスのデプロイ時に作成されたグループとデフォルトのユーザーを確認します。すべてのパスワードは、デプロイ時に定義するパスワードに設定されます。

デフォルトのオペレーティング・システム・グループおよびユーザー構成

表A-2 Oracle Database Applianceのデフォルトのオペレーティング・システム・グループおよびユーザー構成

グループおよびユーザー デフォルト値

Oracle Grid Infrastructureインストール所有者

grid、UID 1001

Oracle Databaseインストール所有者

oracle、UID 1000

Oracle Databaseシステム管理者

sys

Oracle Database汎用管理者

system

Oracleインベントリのシステム権限グループ

oinstall、GID 1001

Oracle ASM管理者のシステム権限

asmadmin、GID 1004

Oracle ASMユーザーのシステム権限

asmdba、GID 1006

Oracle ASMオペレータのシステム権限

asmoper、GID 1005

Oracle Database管理者のシステム権限

dba、GID 1003

Oracle Databaseオペレータのシステム権限

dbaoper、GID 1002

Oracleグループおよびユーザー構成

ブラウザ・ユーザー・インタフェースまたはodacli create-applianceコマンドとJSONファイルを使用してアプライアンスをデプロイできます。次の構成がサポートされています。

  • 2人のユーザーと6つのグループ(オペレーティング・システムのロール分離)

  • 単一ユーザーと6つのグループ(オペレーティング・システムのロール分離なし)

  • 単一ユーザーと2つのグループ(オペレーティング・システムのロール分離なし)

groupnameusernameおよびUIDをカスタマイズできます。