29 R拡張性

Oracleオンプレミスのみ このトピックは、Oracleオンプレミスにのみ適用されます。

分析モデルの作成とRでのスコアリングの方法を学習します。Rの拡張可能アルゴリズムが拡張され、SQLおよびグラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用するユーザー用に追加のアルゴリズムがサポートおよび登録されています。

29.1 R拡張性を備えたOracle Machine Learning for SQL

Oracle Machine Learning for SQLを使用してOML4SQLモデルおよびRモデルを作成、スコアリング、表示する方法を学習します。

Oracle Machine Learning for SQLフレームワークが強化され、オープン・ソースのRエコシステムのアルゴリズムを使用してOracle Machine Learning for SQLアルゴリズム・セットが拡張されています。Oracle Machine Learning for SQLは、Oracle Databaseカーネルに実装されます。Oracle Machine Learning for SQLのモデルは、データベース・スキーマ・オブジェクトです。拡張性の強化により、Oracle Machine Learning for SQLフレームワークでは、Oracle Machine Learning for SQLのモデルとRモデルの両方を作成、スコアリングおよび表示できます。

Rスクリプトの登録

データベース・サーバーのRエンジンは、Rスクリプトを実行して、Rモデルを作成、スコアリングおよび表示します。これらのRスクリプトは、rqAdminロールを持つ特権ユーザーによって事前にデータベースに登録されている必要があります。最初に、Oracle Machine Learning for RをインストールしてRスクリプトを登録する必要があります。

Rモデルを使用するOracle Machine Learning for SQL関数

次の関数は、Rモデルでサポートされています。

  • Oracle Machine Learning for SQL DBMS_DATA_MININGパッケージは、Rモデルをサポートするように拡張されています。たとえば、CREATE_MODELおよびDROP_MODELです。

  • MODEL VIEWは、単一モデルおよびパーティション化モデルに関するRモデルの詳細を取得します。

  • Oracle Machine Learning for SQLのSQL関数は、Rモデル関数で動作するように拡張されています。たとえば、PREDICTIONおよびCLUSTER_IDです。

Rモデル拡張性では、次のOracle Machine Learning for SQLの関数がサポートされています。

  • 相関

  • 属性評価

  • 回帰

  • 分類

  • クラスタリング

  • 特徴抽出

29.2 アルゴリズムのメタデータの登録について

アルゴリズムのメタデータの登録により、新しいアルゴリズム関数とその設定を、統一性と一貫性のある方法で登録できるようになります。

ユーザーは、登録プロセスを通じて新しいRベースのアルゴリズムを追加できます。新しいアルゴリズムは、Oracle Machine Learning for Rおよび該当する機械学習手法において、使用可能なものとして表示されます。登録メタデータに基づいて、設定ページが動的にレンダリングされます。利点は次のとおりです。
  • Rベースのアルゴリズムの管理が容易になる

  • モデル作成にRベースのアルゴリズムを指定する

  • JSON構造内の個々のプロパティを消去する

  • ユーザー間でRベースのアルゴリズムを共有する

アルゴリズムのメタデータの登録により、Oracle Machine Learning for SQL機械学習モデルの機能が拡張されます。

関連項目:

使用可能なモデル設定のリストおよび説明は、DBMS_DATA_MINING - アルゴリズムの設定: ALGO_EXTENSIBLE_LANGを参照してください。

ノート:

モデル設定と同じ意味でハイパーパラメータという用語も使用されます。

29.3 Rを使用したスコアリング

Oracle Machine Learning for SQLでは、Rモデルがサポートされており、登録済のRスクリプトを使用してスコアリングと予測ができます。

詳細は、Oracle Machine Learning for SQLユーザーズ・ガイドを参照してください