5.1 スコアリングと配置について

スコアリングとは、新しいデータにモデルを適用することです。Oracle Machine Learning for SQLでは、スコアリングはSQL言語関数によって実行されます。

予測関数は、分類回帰または異常検出を実行します。クラスタリング関数は、行をクラスタに割り当てます。特徴抽出関数は、入力データをより高い順序の予測子セットに変換します。DBMS_DATA_MINING PL/SQLパッケージでは、スコアリング・プロシージャも使用可能です。

配置とは、ターゲット環境でモデルを使用することです。モデルを作成した後は、最適な結果を得るためにそれらのモデルを配置し、本番環境内でメンテナンスすることが課題となります。 デプロイメントは次のいずれかになります。

  • バッチまたはリアルタイム処理によるデータのスコアリング。スコアには、予測、確率、ルールおよびその他の統計を含めることができます。

  • モデルの詳細の抽出とレポートの作成。たとえば: クラスタリング・ルール、デシジョン・ツリー・ルール、属性評価モデルの属性のランク付け。

  • アプリケーションや業務系システムに機械学習の結果を組み込むことによる、データ・ウェアハウスのビジネス・インテリジェンス・インフラストラクチャの強化。

  • モデルを作成したデータベースからスコアリング用データベースへのモデルの移動(エクスポートとインポート)

OML4SQLでは、これらのすべての配置シナリオがサポートされます。

ノート:

OML4SQLのスコアリング操作では、パラレル実行がサポートされます。パラレル実行を有効にすると、複数のCPUおよびI/Oリソースを1つのデータベース操作の実行に適用することができます。

パラレル実行は、通常意思決定支援システム(DSS)およびデータ・ウェアハウスに関連付けられている複雑な問合せや大規模データベースを使用する操作では特に、パフォーマンスを大幅に向上させます。