Autonomous Databaseの主な機能

クラウド内の手頃な価格の機能豊富なサービスである、Autonomous Databaseの主な機能について、情報を提供します。

主な機能

  • マネージド: Oracleによってデータベースのエンドツーエンドの管理が簡素化されます:

    • 新規データベースのプロビジョニング

    • ストレージ・リソースとコンピュート・リソースの拡張または縮小

    • パッチ適用とアップグレード

    • バックアップとリカバリ

  • 十分にチューニング済: "ロード・アンド・ゴー":

    • 表の定義、データのロード、問合せの実行

    • すぐに優れたパフォーマンスを提供

    • 任意のビジネス分析ツールまたはクラウド・サービスを使用して問合せを実行

    • 組込みのSQLワークシートおよびノートブックも提供

  • 十分柔軟なスケーリング: 停止時間なしで、データベース・ワークロードに適合するように、コンピュートおよびストレージを個別にスケーリングできます:

    • 必要なコンピュートとストレージにあわせて正確にデータベースのサイズを設定

    • オンデマンドでデータベースをスケーリング: コンピュートまたはストレージを個別にスケーリング

    • アイドル状態のコンピュートを停止してコストを節約

  • 自動スケーリング: ワークロードやストレージの需要に対して追加リソースが必要なときに自動的に、データベースに、より多くのCPUリソースとIOリソースを使用できるようにするか、ストレージをさらに使用できるようにします。

    • Autonomous Databaseワークロードに対するCPU数を指定します。

    • 「自動スケーリングの計算」を使用して、データベースで、ワークロード要件に応じて最大3倍のCPUリソースとIOリソースを使用できるようにします。「自動スケーリングの計算」は、Autonomous Databaseの作成時にデフォルトで有効になります。

    • 「ストレージの自動スケーリング」を使用して、データベースに、ストレージ要件に応じて最大3倍の予約済ベース・ストレージを使用できるよう拡張を可能にします。「ストレージの自動スケーリング」は、Autonomous Databaseの作成時にデフォルトで無効になります。

    • Oracle Cloud Infrastructureコンソールから自動スケーリングを管理して、Autonomous Databaseに対して「自動スケーリングの計算」または「ストレージの自動スケーリング」を有効または無効にします。
  • Autonomous Databaseでは次のものがサポートされています:

    • クラウドまたはオンプレミスで実行されている既存のアプリケーション

    • SQL*Net、JDBC、ODBCを介した接続性

      詳細は、Autonomous Databaseへの接続を参照してください。

    • サードパーティ製のデータ統合ツール

    • Oracleクラウド・サービス: Oracle Analytics Cloud、Oracle GoldenGate Marketplace、その他

  • 高パフォーマンスの問合せと同時ワークロード: 様々なタイプのユーザーのための事前構成されているリソース・プロファイルを使用して、問合せパフォーマンスを最適化します。

  • Oracle SQL: Autonomous Databaseは、Oracle Databaseをサポートしている既存のアプリケーションと互換性があります。

  • 組込みのWebベース・データ分析ツール: SQLベースのデータ主導型インタラクティブ・ドキュメントを設計および共有するための、Webベースのノートブック・ツールです。

  • データベース移行ユーティリティ: MySQL、Amazon AWS Redshift、PostgreSQL、SQL Serverおよびその他のデータベースからの移行が容易です。

単純なクラウドベースのデータ・ロード

Autonomous Databaseでは次のものが提供されます:
  • Oracle Cloud Infrastructure Object StorageAzure Blob StorageまたはAzure Data Lake StorageAmazon S3Amazon S3互換、GitHubリポジトリ、Google Cloud Storage、またはオンプレミスのデータソースからの、高速でスケーラブルなデータ・ロード。

Oracle Database Actions

Database Actionsは、Oracle REST Data Servicesを使用して次のようなAutonomous Database用の開発ツール、データ・ツール、および管理機能とモニタリング機能を提供する、Webベースのインタフェースです。

  • 開発ツール

    • SQLナビゲータおよびワークシート: オブジェクトの表示、SQL文とPL/SQL文の入力と実行、データベース・オブジェクトの作成ができます。

    • データ・モデラー: 基本的なレポート機能を備えたOracle SQL Developer Data Modelerの統合バージョンが提供されます。既存のスキーマからのダイアグラムの作成、データ・ディクショナリ情報の取得、DDL文の生成、およびダイアグラムのエクスポートを実行できます

    • REST: テンプレート、ハンドラおよびOAuthクライアントの管理、APIドキュメントの生成、およびAPIのテストができる、REST API用のIDEです。

    • Liquibase: スキーマに適用された変更ログを表示できます。

    • JSON: コレクションの作成、ドキュメントのアップロード、データの問合せとフィルタ処理、JSONドキュメント構造のダイアグラムの作成、リレーショナル・ビューと索引の作成ができます。

    • チャート: SQL問合せを使用して、充実したチャート、および複数のチャートを含むダッシュボードを作成できます。

    • スケジュール: ジョブのモニター、実行履歴の表示、今後のジョブの予測、スケジューラ・チェーンの視覚化ができる、DBMS_SCHEDULERのインタフェース。

    • Oracle Machine Learning: 共通ユーザー・インタフェースを介してアクセス可能な複数のコンポーネントが提供されます。OML Notebooksでは、Python、R、SQL、PL/SQLおよびMarkdownインタプリタがサポートされており、OML4Py、OML4RおよびOML4SQLを介してデータベース内MLにアクセスできます。OMLモデルでは、データベース内モデルの管理とデプロイがサポートされています。OML AutoML UIでは、自動機械学習を使用してデータベース内モデルを構築、評価およびデプロイするための、ノーコード・ユーザー・インタフェースが提供されます。

    • APEX: APEXにログインして、充実したローコードWebアプリケーションを開発し実行できます。

    • Graph Studio: Oracle Graph Studioでは、プロパティ・グラフ・データベースを作成でき、データベース表からのグラフ・モデルおよびインメモリー・グラフの作成を自動化できます。

  • Data Studio

    • データ・ロード: ローカル・ファイルやリモート・データベースから、データのロードやデータへのアクセスができます。

    • カタログ: データ依存関係と、変更の影響を把握できます。

    • データ・インサイト: データ内の異常、外れ値、および隠れたパターンを発見できます。

    • データ分析: データを分析できます

    • データ変換: 分析およびその他のアプリケーション用にデータを変換できます。

  • 管理とモニタリング

    • ユーザーの管理

    • データベース・ダッシュボード: データベース・アクティビティ・チャート(CPU使用率、実行中のSQL文の数、Autonomous Databaseサービス・コンソールで以前に見つかった待機イベントなど)をモニターできます。

    • パフォーマンス・ハブ: SQLモニタリング・レポートとアクティブ・セッション履歴(ASH)分析にアクセスできます。

ディザスタ・リカバリ・オプション

Autonomous Data Guard Autonomous Databaseでは、スタンバイ(ピア)データベースでAutonomous Databaseインスタンスに対してデータ保護とディザスタ・リカバリを提供できるように、Autonomous Data Guardが提供されます。Autonomous Data Guardスタンバイ・データベースを追加すると、システムによって、プライマリ・データベースからの変更点で継続的に更新される、スタンバイ・データベースが作成されます。Autonomous Data Guardは、現在のリージョンにあるスタンバイ(ローカル・スタンバイ)、または別のリージョンにあるスタンバイ(クロスリージョン・スタンバイ)とともに使用できます。ローカル・スタンバイとクロスリージョン・スタンバイの両方とともにAutonomous Data Guardを使用することもできます。

バックアップベース・ディザスタ・リカバリでは、バックアップを使用して、スイッチオーバー時やフェイルオーバー時にピア・データベースがインスタンス化されます。これにより、Autonomous Data Guardに比べ、Autonomous Databaseのための、より低コストな、より高いリカバリ時間目標(RTO)ディザスタ・リカバリ・オプションを実現できます。ローカルのバックアップベース・ディザスタ・リカバリの場合は、既存のローカル・バックアップが使用されます。ローカルのバックアップベース・ディザスタ・リカバリの場合は、追加コストは発生しません。クロスリージョンのバックアップベース・ディザスタ・リカバリでは、追加コストが発生します。

SQL Developerサポート

SQL DeveloperとともにAutonomous Databaseを使用すると、次のことを実行できます:

  • Autonomous Databaseへの接続

  • Autonomous Databaseでの表、索引およびマテリアライズド・ビューの作成

  • Autonomous Databaseへのデータのロード

  • Autonomous Databaseへの表のコピー

  • Autonomous Databaseへのスキーマの転送

ビジネス・インテリジェンス・ツールのサポート

Autonomous Databaseは、Oracle製および信頼できるサードパーティ製の、多数のビジネス・インテリジェンス・ツールおよびデータ・ビジュアライゼーション・ツールと互換性があります。

  • Oracle Analytics Cloud

  • Oracle Analytics Desktop

  • サードパーティ製のビジネス・インテリジェンス・ツール