Oracle Autonomous Databaseとは

Autonomous Databaseでは、弾力的にスケーリングされる使いやすい包括的な自律型データベースが提供され、高速な問合せパフォーマンスが実現されます。サービスであるため、Autonomous Databaseでは、データベース管理は必要になりません。

Autonomous Databaseの使用時は、ユーザーがハードウェアの構成と管理や、ソフトウェアのインストールを実行する必要がありません。Autonomous Databaseによって、データベースのプロビジョニング、データベースのバックアップ、データベースのパッチ適用とアップグレード、およびデータベースの拡張や縮小が処理されます。Autonomous Databaseは、非常に柔軟性が高いサービスです。

いつでもコンピュート容量やストレージ容量をスケーリング、拡張または縮小できます。Autonomous Databaseインスタンスに対してリソース変更を実行すると、停止時間やサービス中断の必要なく、リソースが自動的に縮小または拡張されます。

Autonomous DatabaseはOracle Databaseを基盤として構築されているため、Oracle Databaseをサポートしているすべてのアプリケーションおよびツールでも、Autonomous Databaseがサポートされています。これらのツールおよびアプリケーションでは、標準のSQL*Net接続を使用してAutonomous Databaseに接続されます。ツールとアプリケーションは、データ・センター内またはパブリック・クラウド内に置くことができます。Oracle Analytics Cloudおよびその他のOracle Cloudサービスでは、Autonomous Database接続がサポートされています。

Autonomous Databaseでは次のものが提供されます:

  • アプリ開発速度の向上: ベクトル、JSON、グラフなどをサポートしている統合プラットフォーム上で迅速に構築およびデプロイできます。柔軟性の高いクラウド、マルチクラウドまたはオンプレミス・デプロイメント、高度なセキュリティ、およびセルフサービス・ツールを備えた、スケーラブルでコスト効率の高いソリューションを活用できます。

  • 十分自動化されたデータベース・サービス: 最新のOracleデータ型、トランザクション処理などのワークロード、AIおよび分析をすべてサポートしており、複数の専門データベースを使用する必要性を低減できます。

  • データ・セキュリティと可用性の最大化: Oracleの自動化サービスを使用すると、可用性が99.995%であることから、ミッション・クリティカルなアプリケーションを継続的に実行できるようになります。

  • データへのAIの取り入れが可能: 組込みのAIベクトル検索と独自のデータとともにLLMを使用して、より正確な回答を得ることができます。データを別のベクトル・データベースに複製する必要はありません。

Autonomous Databaseには、次のものも含まれています:

  • Oracle APEX: 最高レベルの機能を備えたスケーラブルでセキュアなエンタープライズ・アプリを構築できる、ロー・コード開発プラットフォームです。

    詳細は、「Oracle APEXについて」を参照してください。

  • Oracle REST Data Services (ORDS): リレーショナル・データとJSONドキュメント・ストアのための最新のRESTインタフェースを簡単に開発できるようになる、Java Enterprise Editionベースのデータ・サービスです。

    詳細は、「Autonomous DatabaseでのRESTfulサービスの開発」を参照してください。

  • Database Actions: Oracle REST Data Servicesを使用してAutonomous Database用の開発ツール、データ・ツール、管理機能およびモニタリング機能を提供する、Webベースのインタフェースです。

    詳細は、Database Actionsについてを参照してください。

  • Oracle Machine Learning: データ・サイエンティスト、MLエンジニア、データ・アナリストと、SQL、RおよびPythonユーザーをサポートする、コンポーネントのセットです。コンポーネントには、SQL、RおよびPythonのAPI、組込みノートブック・インタフェース、AutoML用のノーコード・インタフェース、データとモデルのモニタリング、モデル・デプロイメントと、RESTエンドポイントを介したモデル管理、デプロイメントおよびモニタリングが含まれています。

    詳細は、Oracle Machine Learningを参照してください。