パーティション化モデルについて

パーティション化モデルでは、特定の属性に基づいてデータセットを複数のパーティションに分割し、パーティションごとにモデルを作成できます。システムによってこれらのモデルの作成と管理が自動化されるため、手作業が減ります。

データセットに対してモデルを作成するときに、単一の汎用モデルでは、新しいデータや進化するデータに対してうまく機能しない場合があります。これに対処するために、パーティション列を指定して、いくつかの特性に基づいてパーティションごとに個別のモデルを作成できます。たとえば、データセットに、4つの値がある"REGION"属性が含まれている場合は、4つのモデル(それぞれが1つのリージョンに対応している)が自動的に作成されます。これらのサブモデルは、単一のパーティション化モデルの一部として管理されます。

パーティション化モデルは第一級の永続的なデータベース・オブジェクトとして存在し、サブモデルはすべてディスクに格納されています。この構造により、パフォーマンスが向上し(特に、多数のパーティションがあるモデルの場合)、効率的な管理(必要に応じて個々のサブモデルを削除するなど)が可能になります。

パーティション化モデルを作成またはスコアリングするときは、すべてのサブモデルを同時にメモリーにロードする必要がありません。この手法により、メモリー使用量が最適化され、処理効率が高まります。システムによってスコアリング用に単一のモデルが提供されますが、ユーザーは、必要に応じて個々のコンポーネント・モデルにアクセスできます。

関連項目:

パーティション・モデルの詳細は、Oracle Machine Learning for SQLユーザーズ・ガイドを参照してください。