1 Oracle Analytics Desktopの概要

このトピックでは、Oracle Analytics Desktopを使用する利点、そのインストール方法、およびサンプル・ワークブックを使用して作業を開始する方法について説明します。

Oracle Analytics Desktopについて

Oracle Analytics Desktopを使用すると、デスクトップ・ダウンロードとしてスタンドアロン・データ探索およびビジュアライゼーションを体験できます。

Oracle Analytics Desktopを使用すると、複数のソースからのデータをビジュアル化および探索したり、ローカルのデータセットを分析および調査できます。単にデータ・ファイルをアップロードするか、あるいはOracle Applicationsかデータベースに接続して興味のある要素を選択し、Oracle Analytics Desktopで最善のビジュアル化方法が見つかるようにします。特定の方法でデータを表示するために、様々なビジュアライゼーションから選択します。

Oracle Analytics Desktopでは、Oracle Analytics CloudおよびOracle Analytics Serverのセルフサービス・ビジュアライゼーション機能をプレビューできます。Oracle Analytics Desktopは、Oracle Technology Networkライセンスで提供されている無料ダウンロードです。Oracle Analytics Desktopは本番での使用を意図しておらず、Oracleのサポート・ポリシーの対象ではありません。

Oracle Analytics Desktopのインストール

すべてのユーザーが、WindowsまたはMacにOracle Analytics Desktopをインストールできます。

Oracle Analytics Desktopをインストールして使用すると、Oracle Analyticsの機能についてさらに学ぶことができます。また、それをスタンドアロン開発環境として使用して、ワークブックを作成して他のOracle Analytics Desktopユーザーと共有したり、Oracle Analytics Cloudにインポートできます。
次のページに移動してインストーラを見つけ、システム要件を参照してください: Oracle Analytics Desktopインストールのダウンロード
  1. 前出のリンクを使用して、Oracle Analytics Desktopダウンロード・ページに移動し、インストーラの現在のバージョンを見つけてください。
  2. 「ダウンロード」をクリックし、Oracle Software Delivery Cloudページでライセンス契約を確認して同意し、「プラットフォーム」ドロップダウン・ボタンをクリックして、Oracle Analytics Desktopをインストールする1つ以上のプラットフォームを選択します。フィールドの外をクリックして、選択した内容を入力します。
  3. 選択した内容を確認して「ダウンロード」をクリックし、インストーラ.zipファイルを保存するコンピュータ上の場所を指定します。必要な場合は、edelivery.oracle.comに対するブラウザのポップアップを有効にします。
    このステップによってOracle Download Managerファイルがコンピュータに追加されます。これを使用してインストーラのダウンロードを完了します。
  4. 選択したダウンロードの場所に移動し、Oracle Download Managerファイルを見つけて開き、インストーラのダウンロード先を確認します。「次」をクリックして、インストーラ.zipのダウンロードを開始します。
  5. ダウンロードの完了後、宛先を開くをクリックして、インストーラが含まれる.zipを見つけます。
  6. .zipファイルを抽出し、インストーラ(Windowsの場合は.exeファイル、Macの場合は.pkgファイル)を起動します。画面に示された指示に従って、インストールを完了します。

Windowsへの機械学習および詳細分析のインストール

機械学習および詳細分析は、Oracle Analytics Desktop Windowsインストールに含まれないオプションのコンポーネントです。Diagnostics Analytics (Explain)、Machine Learning Studioまたは詳細分析を使用する場合は、機械学習をインストールしてください。

  1. Windowsの「スタート」メニューに移動して、Oracleを参照し、DVMのインストールをクリックします。
    ターミナルが起動され、BiPython_Framework.exeがダウンロードされます。
  2. ダウンロードが完了すると、インストーラが開始します。表示された指示に従って、選択したインストール・パスに機械学習をインストールします。
  3. 「終了」をクリックしてインストーラを閉じます。
  4. プロンプトが表示されたら、任意のキーを押してターミナル・ウィンドウを閉じます。
  5. インストール中にOracle Analytics Desktopが実行中だった場合、再起動します。

Macへの機械学習および詳細分析のインストール

機械学習および詳細分析は、Oracle Analytics Desktop Macインストールに含まれないオプションのコンポーネントです。Diagnostics Analytics (Explain)、Machine Learning Studioまたは詳細分析を使用する場合は、機械学習をインストールしてください。

  1. Oracle Analytics Desktopを含む「Applications」フォルダの下の「Finder」内で、アプリケーション「Oracle Analytics Desktop Configure Python」をダブルクリックします。
    ターミナルが起動され、BiPython_Framework.pkgがダウンロードされます。
  2. ダウンロードが完了すると、インストーラが開始します。表示された指示に従って、選択したインストール・パスに機械学習をインストールします。管理者のユーザー名およびパスワードを入力しインストールを実行します。
  3. インストールが完了したら、「閉じる」をクリックします。

    機械学習フレームワークは、/Library/Frameworks/DVMLruntime.frameworkにインストールされました

  4. インストール中にOracle Analytics Desktopが実行中だった場合、再起動します。

Oracle Analytics Desktopのオープン

Oracle Analytics Desktopアプリケーションは、デスクトップ・ショートカットから開くことも、スタート・メニュー(Windowsの場合)または「Applications」(Macの場合)から見つけて開くこともできます。

これはデスクトップ・ショートカット・アイコンです:

Oracle Analytics Desktopショートカット・アイコン

ショートカット・アイコンは、Oracle Analytics Desktopをインストールしたときに「デスクトップ・ショートカットの作成」オプションを選択した場合、またはインストール後にコンピュータにショートカットを手動で作成した場合に使用可能になります。

  1. ショートカット・アイコンからOracle Analytics Desktopを開くには、デスクトップでショートカットを見つけて、ダブルクリックする(Windowsの場合)か、クリックします(Macの場合)。
  2. コンピュータからOracle Analytics Desktopを開くには:
    • Windowsを使用している場合、「スタート」をクリックし、「Oracle」フォルダを参照して開き、「Oracle Analytics Desktop」をクリックします。
    • Macを使用している場合は、「Finder」に移動して「Applications」をクリックし、「Oracle Analytics Desktop」を見つけてクリックします。

ウォッチリストについて

ウォッチリストを作成し、便利なビジュアライゼーションをグループにまとめてホーム・ページ「機能付きウォッチリスト」領域に表示します。

ウォッチリストを使用すると、重要なビジュアライゼーションを、複数のワークブックを検索して探すことなく表示できます。

ウォッチリストで最もポピュラーなビジュアライゼーションを確認してから、それをワークブックで直接開いて、より詳細な分析を実行できます。

コンテンツ作成者は他のユーザー用のワークブックを含むウォッチリストを作成および更新できますが、コンシューマは各自のウォッチリストを作成できるのみです。

ホーム・ページに機能付きウォッチリストがない場合は、作成できます。ウォッチリストの作成を参照してください。

ホーム・ページの「ページ・メニュー」にある「ホーム・ページのカスタマイズ」オプションを使用して、「機能付きウォッチリスト」領域の表示方法を指定できます。「機能付きウォッチリスト」領域には、0個、1個または2個のウォッチリストを表示できます。


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図watchlistsfeaturedarea.pngの説明

ウォッチリスト・タイトルのドロップダウン矢印を使用して、「機能付きウォッチリスト」領域に表示する代替ウォッチリストを選択できます。
この画像は、「機能付きウォッチリスト」領域に表示する代替ウォッチリストを選択できるドロップダウン矢印を示しています。

ウォッチリストに、ライブ・ビジュアライゼーション・データを表すビジュアライゼーション・カードが表示されます。より詳細な分析を行うために、「ワークブックを開く」この画像は、このビジュアライゼーションを含むワークブックを開くための「ワークブックを開く」アイコンを示しています。アイコンを使用するか、「アクション・メニュー」
画像はウォッチリストの「アクション・メニュー」アイコンを示しています。
を使用して、ウォッチリストから直接ビジュアライゼーションを開くことができます。


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図watchlistexample.pngの説明

ウォッチリストの作成

1つ以上のワークブックからビジュアライゼーションを追加することにより、ウォッチリストを作成できます。

ウォッチリストを作成して、最もポピュラーなビジュアライゼーションをグループにまとめ、ビジュアライゼーション・カードとして表示します。ビジュアライゼーション・カードを使用すると、ユーザーは毎回複数のワークブックを検索しなくても重要なデータを表示およびアクセスできます。
  1. ホーム・ページでワークブックを選択し、「アクション・メニュー」をクリックして「開く」を選択します。
  2. 「編集」をクリックして、作成者モードに入ります。
  3. ビジュアライゼーションにカーソルを合せて、「ウォッチリストに追加」をクリックします。

    この画像は、ウォッチリストにビジュアライゼーションを追加するための「ウォッチリストに追加」ボタンを示しています。

  4. 「新規ウォッチリスト」をクリックし、新しいウォッチリスト名を入力して「追加」をクリックします。

    この画像は、新規ウォッチリストへの追加ダイアログを示しています。

ウォッチリストへのビジュアライゼーションの追加

1つ以上のワークブックからビジュアライゼーションをウォッチリストに追加できます。

有用なビジュアライゼーションやお気に入りのビジュアライゼーションを既存のウォッチリストに追加できます。ビジュアライゼーションをウォッチリストに追加すると、ウォッチリストにビジュアライゼーション・カードとして表示されます。
  1. ホーム・ページでワークブックを選択し、「アクション・メニュー」をクリックして「開く」を選択します。
  2. 「編集」をクリックして、作成者モードに入ります。
  3. ウォッチリストに追加するビジュアライゼーションにカーソルを合せて、「ウォッチリストに追加」をクリックします。

    スクリーンショットは、ビジュアライゼーションをウォッチリストに追加するための「ウォッチリストに追加」ボタンを示しています。

  4. リストから既存のウォッチリストをクリックします。

    スクリーンショットは、ビジュアライゼーションの追加先の既存のウォッチリストを選択する画面を示しています。

  5. 「追加」をクリックして、選択したビジュアライゼーションを指定したウォッチリストに追加することを確認します。

    スクリーンショットは、ビジュアライゼーションを特定のウォッチリストに追加することを確認するダイアログを示しています。

ウォッチリストからのビジュアライゼーション・カードの削除

ウォッチリストからビジュアライゼーション・カードを除去できます。

  1. ホーム・ページで、ウォッチリストをクリックして開きます。

    スクリーンショットは、クリックして開くウォッチリストを示しています。

  2. ウォッチリストから除去するビジュアライゼーション・カードの「アクション・メニュー」をクリックし、「削除」を選択します。

    スクリーンショットは、削除されるビジュアライゼーション・カードを示しています。

  3. 「はい」をクリックして、選択したビジュアライゼーション・カードをウォッチリストから除去します。

ホーム・ページの「ウォッチリスト」領域からのウォッチリストの管理について

ホーム・ページの「ウォッチリスト」領域からウォッチリスト設定を管理できます。

  • 検査

    ホーム・ページの「ウォッチリスト」領域にあるウォッチリストの「アクション」メニューで「検査」オプションを使用して、ウォッチリスト詳細の表示、名前と説明の更新、およびクリップボードへのウォッチリストのコピーができます。


    ホーム・ページの「ウォッチリスト」セクションにあるウォッチリストの「アクション」メニュー

  • 削除

    ホーム・ページの「ウォッチリスト」領域にある「アクション」メニューで「削除」オプションを使用して、ウォッチリストを削除できます。

  • ウォッチリスト名の編集

    ホーム・ページの「ウォッチリスト」領域からウォッチリストを表示した場合、「ウォッチリスト名の編集」アイコンを使用してウォッチリスト名を編集できます。


    画像は「ウォッチリスト名の編集」アイコンを示しています。

  • ウォッチリストのビジュアライゼーション・カードの再編成

    ホーム・ページの「ウォッチリスト」領域にウォッチリストを表示した場合、ドラッグ・アンド・ドロップを使用してウォッチリスト内のビジュアライゼーション・カードの順序を変更できます。
    ビジュアライゼーション・カード上部をクリックしてドラッグ・アンド・ドロップを使用することにより、ビジュアライゼーション・カードを再編成します。

  • ビジュアライゼーションが含まれるワークブックを開く

    ビジュアライゼーション・カードのワークブックを開くには、ウォッチリスト内の「ワークブックを開く」アイコンを使用します。
    現在のビジュアライゼーションが含まれるワークブックを開きます。

  • ワークブックを新しいタブまたは新しいワークブックで開く

    ワークブック内のウォッチリスト・ビジュアライゼーションを開くには、「アクション」メニューの「ワークブックを新規タブで開く」または「新規ワークブックで開く」を使用します。

サンプル・ワークブックのスタート・ガイド

提供されているサンプル・ワークブックを使用して、Oracle Analytics Desktopの機能を調べ、確認します。サンプル・ワークブックはベスト・プラクティスを説明するものとして設計されており、これを使用して独自のワークブックを作成できます。

サンプル・ワークブックでは、サンプル・オーダー行およびサンプル状態スプレッドシートがデータセットとして使用されます。サンプル・ワークブックに含まれるビジュアライゼーションは、データの様々なビューを作成し、そのデータを総合的に表示するために複数のキャンバスに配置する方法を示しています。

インストール時にサンプル・ワークブックをダウンロードすることを選択できます。インストール時にサンプル・ワークブックをダウンロードしなかった場合は、Oracle Analytics Desktopをアンインストールして再インストールすると取得できます。個人データは、アンインストールしてから再インストールしても削除されません。

Oracleでは、データ・ビジュアライゼーションを拡張するための例も用意しています。例は、独自のデータを使用して再利用できる.dvaファイルです。Oracle Analyticsサンプル・ライブラリを参照してください。