MapViewerでのマップ・ビューのサポートの構成

Oracle Fusion Middleware MapViewerは、Oracle Analytics Serverの一部としてインストールされ、Webアプリケーション・サーバー上の同じBIドメインにデプロイされます。

アプリケーション・サーバーでのMapViewerのデフォルトのコンテキスト・パスは、/mapviewerです。MapViewerの管理コンソールを使用して、MapViewerでマップ・ビューを使用できるように構成する必要があります。

MapViewer専用のリモート・インスタンスを別に構成して、マップで必要となる重い処理負荷をサポートするプロキシとしてそのインスタンスを機能させることができます。パフォーマンスがそれほど重要ではない場合は、Oracle Analytics Serverと同じ場所に配置されている(コロケート) MapViewerインスタンスをレンダリング・エンジンとして使用できます。

MapViewerエンジンは、次の役割で使用できます。

  • コロケートMapViewer — 非プロキシ・モードとも呼ばれます。MapViewerをBIドメインに配置し、レンダリング・エンジンとして使用する場合、すべてのマップ・リソース(JavaScriptファイルやイメージなど)がそのMapViewerインスタンスからダウンロードされます。

  • リモートMapViewer — プロキシ・モードとも呼ばれます。MapViewerの別のリモート・インタンスをレンダリング・エンジンとして構成した場合、ブラウザはそのリモート・インスタンスと通信してリソースを要求できません。セキュリティ上の理由から、ブラウザではドメイン間のAJAXコールは実行できません。この制限に対処するため、すべてのリクエストがまずコロケートMapViewerに転送され、その後このMapViewerと実際のリモート・インスタンスとの通信が行われます。

    リモートMapViewerを構成するステップは次のとおりです。

    • マップ・ビューの手動による構成の説明に従って、instanceconfig.xmlファイルのRemoteOracleMapViewerAbsoluteURL要素を編集します。

    • MapViewerの構成ファイルmapViewerConfig.xmlのproxy_enabled_hosts要素を編集して、リモート・サーバー上のMapViewerを指すように設定します。次に例を示します。

        <security_config>
          <proxy_enabled_hosts>http://remoteserver:9704/mapviewer</proxy_enabled_hosts>
        </security_config>
      

      mapViewerConfig.xmlファイルは次のディレクトリにあります。

      ORACLE_BI1\bifoundation\jee\mapviewer.ear\web.war\WEB_INF\conf

    ノート:

    mapViewerConfig.xmlファイルを編集した場合、その編集結果は、Oracle Analytics Serverのアップグレードまたはパッチ適用時に上書きされます。アップグレードまたはパッチの適用を行う前には、必ずmapViewerConfig.xmlファイルのバックアップ・コピーを作成してください。アップグレードまたはパッチ適用操作が完了したら、バックアップされたファイルを元の場所にコピーします。ファイルをコピーしたら、マップ・ビューがOracle Analytics Serverの分析およびダッシュボードで適切に表示されるようMapViewerのサーバーを再起動します。