Secure Socket Layer (SSL)通信用のPublisherの構成

信頼できるユーザー名とパスワードが渡されたときにインターセプトされる可能性があるため、Webサービスをホスティングする中間層でSecure Socket Layer (HTTPS)を有効にすることをお薦めします。

また、PublisherOracle BI Presentation Servicesとの間の通信に使用されるWebサービスにも適用されます。

SSLで保護されたWebサービスの証明書のインポート

Secure Sockets Layer (SSL)で保護されているWebサービスをコールする場合は、そのWebサービスをホスティングするWebサーバーから証明書をエクスポートしてから、Publisherを実行しているコンピュータのJavaキーストアにその証明書をインポートする必要があります。

  1. WSDLが存在するHTTPSサイトにナビゲートします。
  2. 画面上の指示に従って証明書をダウンロードします。表示される指示はブラウザのタイプによって異なります。
  3. 次のように、Java keytoolを使用して証明書をキーストアにインストールします。
    keytool -import -file <certfile> -alias <certalias> -keystore <keystore file>
    
  4. アプリケーション・サーバーを再起動します。

サーバー証明書がVerisignなどの認証局にリンクしている場合は、このステップは不要です。ただし、Webサービスのサーバーで自己生成証明書を使用している場合(テスト環境内など)は、これらのステップが必要になります。

アイデンティティ・ストア構成へのvirtualizeプロパティの追加

プロパティ"virtualize"をFusion Middleware Controlの「アイデンティティ・ストア構成」に追加して、PublisherでSSLを有効化する必要があります。

  1. Fusion Middleware Controlにログインします:

    https://<Host>/<SecureAdminPort>/em
  2. 「WebLogicドメイン」「セキュリティ」「セキュリティ・プロバイダ構成」を選択します。

  3. 「セキュリティ・ストア・プロバイダ」セグメントを開きます。

  4. 「アイデンティティ・ストア・プロバイダ」セグメントを展開します。

  5. 「構成」をクリックします。

    1. 「追加」(+)をクリックして、新しいプロパティを追加します。

    2. 「新規プロパティの追加」ダイアログに、次のように入力します

      プロパティ名 — virtualize

      値 — true

  6. 「アイデンティティ・ストア・プロバイダ」ページで、「OK」をクリックします。

  7. 次のようにして、jps-config.xmlファイルに追加されたプロパティを確認します。

    1. 次の場所で、jps-config.xmlファイルを開きます

      <DomainHome>/config/fmwconfig/jps-config.xml

    2. ファイルに次のラインが含まれていることを確認します。

      <property name="virtualize" value="true"/>

データソースのJDBC接続文字列の更新

SSLが有効化されている場合、PublisherOracle Analytics Serverにデータソースとして接続するには、デフォルトの接続の文字列を更新する必要があります。

「Oracle BI ServerへのJDBC接続の設定」のガイドラインの説明に従ってください。

JMS構成の更新

次のようにして、スケジューラJMSの構成を更新し、SSL URLを使用します。

  1. Publisherの「管理」ページで、「システム・メンテナンス」の下の「スケジューラ構成」をクリックします。

  2. 「WebLogic JNDI URL」を更新し、SSLを使用します。たとえば、次のようにします。

  3. 「適用」をクリックします。
  4. 「スケジューラ診断」タブを選択します。

  5. 接続が診断に渡されたことを確認します。

配信マネージャの構成

Publisherに組込みのデフォルトの証明書を使用する場合は、これ以上の構成は必要はありません。

Verisignなどの信頼できる認証局により署名された証明書をサーバーで使用する場合でも、SSLはデフォルト証明書で動作します。

ユーザーが自己署名証明書でSSLを使用する場合は、「配信オプションの構成」に説明されているとおりに、「配信構成」ページに証明書の情報を入力する必要があります。自己署名証明書とは信頼できる認証局以外(通常はユーザー)によって署名された証明書のことです。