LDAP問合せを使用したデータ・セットの作成

Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)データソースを使用できます。

LDAPディレクトリに格納されているユーザー情報を問い合せてから、データ・モデル・エディタを使用すると、そのユーザー情報をその他のデータソースから取得したデータとリンクできます。

たとえば、データベース・アプリケーションに格納されている従業員の給与情報をリストするレポートを生成するときに、LDAPディレクトリに格納されている従業員の電子メール・アドレスもレポートに含める場合、それぞれを対象にした問合せを作成し、次にそれらの2つをデータ・モデル・エディタでリンクすると、単一のレポートに情報を表示できます。次の図に、LDAP問合せの例を示します。

LDAP問合せを使用してデータ・セットを作成するには:

  1. ツールバーの「新規データ・セット」ボタンをクリックし、「LDAP問合せ」を選択します。
  2. 「新規データ・セット - LDAP問合せ」ダイアログで、このデータ・セットの名前を入力します。
  3. このデータ・セットの「データソース」を選択します。
  4. 「検索ベース」フィールドで、ディレクトリ・ツリー内を検索する開始ポイントを入力します。

    「検索ベース」は、LDAPプロバイダがMicrosoft Active Directoryの場合に必要です。「検索ベース」では、ディレクトリ・ツリー内を検索する開始ポイントを定義します。たとえば、ディレクトリ全体を問い合わせる場合、rootを指定します。

    開始ポイントを指定するには、カンマで区切られた各階層のオブジェクトを、階層の最も下のレベルから入力します。たとえば、mycompany.comドメインでSalesコンテナを検索するには、次のように入力します。

    ou=Sales,dc=mycompany,dc=com
  5. 「属性」入力ボックスには、LDAPデータソースからフェッチする値を保持する属性を入力します。

    たとえば: mail,cn,givenName

  6. 問合せにフィルタを適用するには、「フィルタ」入力ボックスに適切な構文を入力します。構文は次のとおりです。

    (Operator (Filter)through(Filter))

    たとえば: (objectclass=person)

    LDAP検索フィルタは、Internet Engineering Task Force (IETF)のWebサイトにあるIETF Request for Commentsドキュメント2254 (RFC 2254)で定義されています。

  7. この問合せからのデータを他の問合せからのデータにリンクさせるか、出力の構造に変更を加えます。