Zip圧縮されたPDF出力の生成

PublisherではPDF出力の生成時、出力ファイルのサイズが制限されません。ただし、ファイルのサイズが2GBに近づくと、Adobe Acrobat Readerではファイルを開いたり処理したりできなくなる場合があります。Publisherには、大規模なPDF出力ファイルを小さく管理しやすいファイルに分割する機能があります。分割後もレポートは1つの論理的なユニットとして整合性が維持されます。

レポートのPDF出力の分割を有効にすると、そのレポートは複数のファイルに分割され1つのZIPファイル内に生成されます。出力タイプはPDFZです。コンポーネント・ファイルに簡単にアクセスできるように、Publisherでは、各コンポーネントのPDFファイルに含まれる開始要素および終了要素を指定するインデックス・ファイルも生成されます。

レポート設計者は、この機能を有効にするために、この項で説明されている方法でレポートを設定する必要があります。

制約と前提条件

この機能を使用する前に次のステップを実行し、その機能上の制限に注意してください。

  • この機能は、RTFテンプレートまたはPDFテンプレートから生成されたPDF出力に対してのみサポートされます。

  • レポートに入力するデータセットは、フラットXMLデータ(ROWSET/ROW)にする必要があります。階層化または連結されているデータセットは使用できません。

  • データセットは、この後で説明する繰り返し要素として指定する要素でソートされている必要があります。

設計時の考慮事項

レポート設計者は、レポートの分割を有効化するために、次のステップを決定する必要があります。

  • カウンタとして機能する繰返し要素を選択します。

  • 1つのPDFファイル当たりの繰返し要素のインスタンス数を決定します。

  • 生成されるインデックス・ファイルに含めるデータ要素を選択します。

出力タイプの選択

テンプレートとレポート定義にアップロードした後に、出力タイプとしてZip圧縮PDFを有効にします。

次の図に、出力タイプのメニューを示します。

レポートをスケジューリングするときは、次の図に示すように、出力タイプにPDFZを選択します。